GDのコツって何?企業はどこを評価しているのか

このページのまとめ

  • GDでは、協調性や論理的思考力が評価される
  • 意見を伝える時は、結論→理由の順番を意識しよう
  • 自分と反対の意見があっても、感情的にならずに受け入れよう
  • 司会は時間がないからと、無理矢理意見をまとめようとしない
  • 書記はメモに没頭しすぎず、適宜意見を共有する

GD(グループディスカッション)とは、選考の初期段階で実施されることの多い集団選考。複数人の学生がグループになって、与えられたテーマについて議論するものです。
今回のコラムでは、多くの企業で実施されているGDについて、企業が評価しているポイントや対策のコツをお伝えします。

 

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GDの評価のポイントは?

まずはじめに、企業目線でのGDの評価ポイントを確認していきましょう。GDでは、チームワークやコミュニケーション能力をはじめ、さまざまな要素が評価されています。

協調性

周囲と協力しながら作業を進めているか、その場の空気を乱すような発言をしていないか、といったことが見られています。GDにおいては、正しければどんな発言でも許されるというわけではありません。相手の発言を強く否定したり、感情に任せた発言をしたりすると、チームワークの雰囲気が悪くなり、皆の意欲が下がってしまいます。そういった態度は確実にマイナス評価されるので、議論中は周囲と協力する姿勢を大切にしてください。

積極性

積極的に発言できているかどうかも評価ポイントの1つ。GD中一言も発言しなかったのでは評価につながらないので、進んで発言しましょう。自分の意見を言うだけでなく、出た意見をまとめたり、残り時間を周知したりと、チームをサポートする行動も評価につながります。
「意見を言うのが苦手」という人は、ほかの人の意見への感想を述べるなどして、議論が活性化するように働きかけましょう。

発想力

意外な視点から意見を述べる発想力も、評価の対象となる場合があります。特に議論が行き詰っている時に柔軟なアイデアを提示すると、企業の印象に残りやすいでしょう。「そんなに簡単にアイデアは出ない」と思うかもしれませんが、日頃から業界や時事ニュースに関する知識を蓄積すれば、発想の下地をつくることができます。
GDのテーマは企業によって異なりますが、業界に関わる課題は比較的多い傾向にあるようです。

論理的思考力

GDでは、物事を組み立てる力、根拠を示して理路整然と説明する力が求められます。意見を論理的に組み立てた上で、要点を押さえて周囲にわかりやすく伝える力が試されるでしょう。

コミュニケーション能力

会社で働くには対人能力は欠かせない要素。コミュニケーション能力はどの企業もチェックしているポイントです。GDが始まる前であっても、周囲の人と積極的にコミュニケーションをとり、自己紹介の際は笑顔で話しましょう。

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GDのコツ(発言編)

GD中は、次のような点を意識して発言すると良いでしょう。

課題を定義する

例えば「飲食店の売り上げを2倍にしなさい」というテーマがあったとして、いきなり議論に入るのは間違い。というのも、対象となるお店が駅前にあるのか、それとも地方郊外にあるかで、考えるべき対策が違ってくるからです。
GDでは、議論に入る前に課題の条件を確認することが必要になります。前提条件を全員で確認すれば、議論の方向性がぶれず、具体的な案が出やすくなるでしょう。
前提確認の段階で積極的に発言すると「リーダーシップのある人」と評価されやすく、後の議論を引っ張っていきやすいメリットがあります。リーダーシップをアピールしたいのであれば、1番に話を切り出してはいかがでしょうか。

結論から述べる

意見を言う時は、結論から述べるのが鉄則です。「私は○○と考えます。理由は○○だからです」のように、結論を述べた後に具体的な理由を説明することで、簡潔で要点を得た発言ができます。就活中はGDでも面接でも、結論から話し始めることを心がけましょう。
また、発言する時は自分が話す時間が長くなりすぎないように注意が必要。ほかの人が発言する時間も考え、内容は簡潔にまとてください。

大きな声で発言する

せっかく良いことを言っていても、企業の担当者の耳に入らなければ評価につながりません。発言する時はいつもより大きめの声で、はきはきと話すことを意識しましょう。

人の意見を補足する

アイデアがなかなか浮かばないからと何も発言しないでいると、議論に参加できないまま時間が過ぎてしまいます。自分から発信できる案がない時は、誰かの意見に対して、「そうしたら、○○ということも言えますよね」という形で、補足の発言をすることもできます。意見を出し合う段階ではアイデアは多いほど良いので、何かしらの案を出しましょう。

 

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GDのコツ(コミュニケーション編)

GD中の行動や態度を通して、コミュニケーション能力をアピールしましょう。GDでは自分の意見を言うばかりではなく、周囲の人に配慮し、議論をサポートする動きが評価されます。

ほかの人の意見をまとめる

「AとBの意見を合わせて考えると、○○と言えますよね」という風に、複数の意見をまとめて議論を整理してみましょう。アイデアを出す段階であっても、その都度意見をまとめることで、議論の方向性を導くことができます。GDでは自分の意見を押し通すのではなく、皆の意見を聞いた上で結論を導くことが重要です。

反対意見を一度受け止める

たとえ自分と反対の意見が出ても、相手を真っ向から否定する発言をしてはいけません。GDでは相手を尊重する協調性も重視されるポイントです。
反対意見に対しても、一度は「なるほど」と言って受け入れたり、代替案を提案したりすると良いでしょう。どんな意見に対しても感情的になることは避け、あくまで論理的に自分の考えを示すようにしてください。

相手の話をよく聞く

相手の意見に耳を傾け、必要があればメモをとりましょう。人の話を聞く姿勢は評価の対象となっている可能性がありますし、ほかの人にきちんと向き合うことで、自分が発言した時も真剣に話を聞いてもらえるようになります。
話を聞く時は、時々うなずいたり、相手の目を見たりすることで、「あなたの話に耳をかたむけていますよ」というメッセージを伝えられます。

発言していない人に発言を促す

発言していない人はいたら、「○○さんはどう思いますか?」と尋ねて発言を促しましょう。周囲に目を配り、全員が議論に参加できるよう配慮することで、コミュニケーション能力をアピールできます。

 

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GDの役割ごとの注意点

GDでは役割を決めて議論を進めるやり方が一般的です。自分に合った役割につくと議論に貢献でき、GDを有利に進められます。
一方で、苦手な役割は自分にとって負担になり、実力が発揮しきれません。役割につかなくても議論をサポートしたり積極的に発言したりすることで評価は得られるため、何の役割につくかは自分の得意・不得意を考えた上で判断しましょう。
ここでは役割ごとの注意点を解説していきます。

司会(進行役・リーダー)

司会は限られた時間の中でメンバーの意見を集め、議論を整理しながら結論を出していく役割。人の意見をしっかりと聞いた上で、欠けている視点を指摘したり、発言していない人に話をふったりして、議論が活性化するように働きかけます。ある程度意見が出たら、今までの意見をまとめて結論に導くのも司会に期待される役目です。
ただこの時、時間がないからといって多数決で無理やり意見をまとめようとしたり、チームの意見を無視して自分1人での結論を出そうとしたりしてはいけません。皆が納得できる形で結論が出せるように尽力しましょう。

書記

出された意見の要点を記録し、必要があればメンバーと共有するのが書記の役割です。書記が陥りがちなのが、メモに没頭して発言者の方をまったく見ていない、記録をするだけでメンバーと共有しないというミス。
書記の役割についたら、全体の意見を把握している立場を活かして、意見の種類を分類したり、対立点を見つけたりしましょう。「発言するのが苦手だから書記になる」という人がいますが、書記だからとって発言しなくて良いわけではありません。メモをとる間をぬって、議論のプラスとなるような発言をするよう心がけてください。

タイムキーパー

GDでは、「意見を出す時間」「意見をまとめる時間」「発表練習する時間」という風に、タイムスケジュールを立てて議論を進めることで、効率的に結論にたどり着けます。
タイムキーパーの役目は司会に経過時間を知らせ、進行を手助けすること。注意したいのは、タイムキーパーはただ時計を眺めるのではなく、どの工程にどれだけ時間がかかるか予測し、的確な時間配分をする必要があるという点です。最初に考えた時間配分が予定どおりにいくとは限らないため、時間が足りなくなったら議論を急がせる必要も出てくるでしょう。タイムキーパーは、予定通りにいかなくても焦ることなく、冷静に対処できる人に向いています。

以上がGDの役割と注意点でした。もちろん人数によっては全員が役割に就くとは限りませんが、役割がなくても積極的に発言したり意見をまとめたりし、議論を活性化させましょう。
GDでは「自分だけが高い評価をもらう」という気持ちではなく、全員で協力して合格する、という意識を持つと良い議論ができるのではないでしょうか。

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