「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!

このページのまとめ

  • 学生時代に力を入れたことでは「部活」「アルバイト」などがよく使われる
  • 学生時代に力を入れたことが聞かれるのは、人柄や考え方を判断するため
  • 学生時代に力を入れたことでは、企業の求める人材に合ったアピールが重要

「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!のイメージ

学生時代に力を入れたことを聞かれて、「どのように伝えればいいの?」「何についてアピールすればいい?」などと悩む就活生も多いでしょう。エントリーシートで聞かれやすい質問なので、対策しておくのが欠かせません。

この記事では、学生時代に力を入れたことの書き方や、例文を紹介します。なぜ企業が学生時代に力を入れたことを聞くのかも解説するので、意図を理解して回答するようにしましょう。

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目 次

「学生時代に力を入れたこと」とは?よく使われるテーマを紹介

「学生時代に力を入れたこと」とは、一生懸命取り組んだ出来事や、スキルや知識を学んだ出来事のことです。就活では、「部活」「サークル」「ボランティア」などのエピソードがよくアピールされます。

ここでは、「学生時代に力を入れたこと」でよく使われるテーマを紹介するので参考にしてください。

部活やサークル

部活やサークルからは学べることが多く、「学生時代に力を入れたこと」でアピールされるケースがよくあります。大会で結果を残すためや、試合で勝つために努力した就活生も多いでしょう。

また、部活やサークルの場合、チームで活動する場面が多く、人との関わりのなかで学べる場面も。エピソードも伝えやすいので、アピールに向いています。

アルバイト

アルバイト経験も、「学生時代に力を入れたこと」でよく使われるテーマです。仕事を通して学んだことが、社会人にも活かせるとアピールしやすいのもポイントでしょう。

アルバイト経験からは、課題解決能力やコミュニケーション能力などがアピールできます。

勉強

ゼミなどの勉強した経験も、アピールにつながります。成果を出すために、コツコツと努力した経験はアピールしやすいでしょう。

ただし、大学受験についてのエピソードはアピールしない方が無難です。「学生時代に力を入れたこと」の場合、一般的には大学時代の経験について聞かれています。

ガクチカで高校時代の経験をアピールしたい場合には、「学生時代に力を入れたことで高校時代の内容はあり?伝え方を解説」の記事を読んでおきましょう。

ボランティア

ボランティア経験も、アピールする就活生が多いテーマです。社会に貢献する中で、学べることも多いでしょう。

ボランティア経験をアピールする場合、ボランティアの内容ではなく、経験を通して何を学んだかアピールするのが大切です。「学生時代に力を入れたこと」では、成し遂げた結果だけではなく、就活生の考え方が重視されているので覚えておきましょう。

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就活で「学生時代に力を入れたこと」が聞かれる理由

企業が「学生時代に力を入れたこと」を聞くのは、人柄や物事に取り組む姿勢を見るためです。どのような点が見られているかがわかれば、アピールしやすくなるでしょう。

ここでは、「学生時代に力を入れたこと」から企業が見ている、3つのポイントを解説します。

人柄を確認するため

「学生時代に力を入れたこと」からは、就活生の人柄が見られています。人柄は、企業の社風に合うかに関係し、結果として「長く働いてくれるか」「早期離職しないか」といった長期勤務の可能性につながるからです。

優秀な学生であっても、ほかの社員と合わなければ社内の空気を悪くしてしまいます。トラブルが起きたり、生産性の悪化につながったりもするでしょう。

「学生時代に力を入れたこと」でエピソードを伝える際は、実績だけではなく、自分の考えもアピールすると人柄が伝わるでしょう。

面接で人柄を伝える方法については、「面接で人柄をアピールするには?人柄を伝える方法」の記事も参考にしてください。

物事に取り組む姿勢を見るため

物事に対してどのように取り組んでいるかも、企業が見ているポイントになります。学生時代の物事に取り組む姿勢が、仕事に取り組む姿勢にもつながるからです。

仕事では、目標を立て、結果を出すための過程も重要になります。ときには問題や課題と向き合い、解決しなければならない場面も出てくるでしょう。

「学生時代に力を入れたこと」からは、課題をどのように乗り越えたか、どのような考えで努力したかがわかります。就活でアピールする際も、課題を解決したエピソードを伝えると、評価されやすいのでおすすめです。

伝える能力を確認するため

考えや経験をわかりやすく伝えられるかどうかも、「学生時代に力を入れたこと」から確認されています。自分の伝えたいことを順序立て、わかりやすく説明する力も社会人に必要な資質だからです。

たとえば、具体的なエピソードを交えてアピールした方が、説得力が増します。また、実績だけを伝えるのではなく、当時の考えや思いなども交えた方が伝わりやすいでしょう。

採用担当者は初めて聞くエピソードであることを意識し、わかりやすく伝えるのがポイントになります。

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「学生時代に力を入れたこと」をアピールする際の書き方

「学生時代に力を入れたこと」を伝える場合は、「結論」「エピソード」「学んだこと」「仕事への活かし方」の構成がおすすめです。伝わりやすい構成を意識し、アピールにつなげましょう。

それぞれの書き方について、詳しく解説します。

1.結論から伝える

「学生時代に力を入れたこと」では、何について頑張ったのか、結論から伝えるようにしましょう。結論から伝えるのは、話の内容を分かりやすくするためです。

たとえば、「私が頑張ったことは陸上部の活動です」「私が力を入れたのはボランティア活動です」などのように伝えます。

「私は大学2年生のときサークルで~」と、いきなりエピソードに入ってしまうと、話の内容がわからずに相手を混乱させてしまいます。「学生時代に力を入れたこと」に限らず、面接では結論からを意識しておくといいでしょう。

2.具体的なエピソードで根拠を示す

具体的なエピソードを伝え、頑張ったことに対する根拠を示しましょう。「ボランティア活動を頑張りました」とだけ伝えても、エピソードがなければどんな実績があるのかわかりません。

エピソードを伝える際は、困難や課題を克服した経験を交えるのがおすすめです。課題に向き合い、解決した経験からは、「価値観」「行動力」「考え方」「解決能力」などさまざまな能力をアピールできます。

実績をアピールするのではなく、自分自身をアピールできるように伝え方を工夫しましょう。

3.経験から何を学んだのか伝える

経験を通して、具体的に学んだ経験やスキルも伝えてください。頑張ったことをアピールするだけではなく、能力やスキルのアピールも必要です。

たとえば、「この経験から、仲間と物事を成し遂げる際には、共通認識を持つことが大事だと学びました。」のように伝えます。

「△△について頑張りました」だけでは、ただの思い出話です。経験から学びを得られる人物だとアピールすれば、入社後も成長できる人物として評価されます。

4.学んだことを仕事にどのように活かすか伝える

最後に、経験を通して学んだことを、仕事にどのように活かすか伝えてください。

たとえば、「学生時代に身につけた行動力を活かして、営業職で成果を残します」「この経験で得た協調性を発揮して、チームで成果を残せるように努力いたします」のように伝えるといいでしょう。

学生時代に学んだことが、仕事に活かせるかどうかは重要です。アピールする能力が志望企業で活かせるかどうかも考えて、エピソードを選ぶようにしましょう。

「学生時代に力を入れたこと」の書き方については、「ガクチカの書き方って?面接官の印象に残る方法を就活アドバイザーが伝授」の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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「学生時代に力を入れたこと」を考える際のポイント

ここでは、「学生時代に力を入れたこと」を考える際のポイントを3つ解説します。

実績だけではなく過程を伝える

大会結果やボランティアの結果のような実績だけではなく、どのように努力したのか過程を伝えましょう。企業が「学生時代に力を入れたこと」を聞く理由は、「課題に対して向き合う姿勢」を知りたいからです。

例えば「TOEICの点数を400点あげる」という課題に対して、「1日8時間勉強時間を確保する」人もいれば、「電車の中などの隙間時間を見つけて効率良く勉強する」人など、実際の行動は異なってきます。行動によって、アピールできるスキルも変わってくるでしょう。

人柄をアピールできるように、実績よりも過程に注目してアピールを考えてください。

企業の求める人物像に合った強みをアピールする

アピールする強みやスキルについては、企業の求める人物像に合うものにしましょう。企業で活かせる強みをアピールした方が、評価されます。

たとえば、営業職を募集している企業であれば、「行動力」「積極性」「粘り強さ」などが評価されます。しかし、営業職で「チームワーク」をアピールしても、チームで営業活動を行っていなければ評価にはつながりません。

企業に評価されるためには、入社後に活躍できそうかイメージさせるのが重要です。企業の求める人物像を理解し、求められている能力をアピールしましょう。

企業の求める人物像を調べるためには、企業研究が重要です。企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で紹介しています。

具体的な数字を使う

具体的な数字を使い、説得力を持たせるのもテクニックです。できるだけ具体的な表現ができるように工夫しましょう。

たとえば、「アルバイトで売上アップに貢献しました」よりも、「10%の売上アップに貢献しました」の方が具体的でイメージしやすくなります。また、「英語の勉強を続けました」よりも、「3年間、英語の勉強を続けました」の方がわかりやすいでしょう。

数字で表現できる部分は、明確にしておくのが伝え方のポイントです。より具体的に表現できるように、言い回しを工夫しましょう。

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「学生時代に力を入れたこと」を伝える際の注意点

「学生時代に力を入れたこと」を伝える場合、エピソードを複数入れたり、嘘をついたりするのはNGです。ここでは、アピール時の注意点を3つ紹介します。

エピソードは1つに絞る

「学生時代に力を入れたこと」で伝えるエピソードは、1つだけにしましょう。エピソードが複数あると、話がややこしくなり、内容が伝わりません。

エピソードは自分のスキルや魅力を伝えられる1つに厳選しましょう。伝えられなかったエピソードは、志望動機や自己PRなど、別の場面で使うのもおすすめです。

エピソードの誇張や嘘はつかない

エピソードを誇張したり、嘘をついたりするのはNG。嘘がばれたときに、印象が悪くなります。

面接では深掘りされる場面が多く、嘘をつくと返答に困ることも。相手に不信感を与えないように、実際のエピソードを伝えましょう。

就活で嘘をつくのがNGな理由は、「就活で嘘をつくのはNG?人事にバレる理由とリスク」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

悪印象につながるエピソードは避ける

印象が悪くなりそうなエピソードを使うのはやめましょう。たとえば、ギャンブル・犯罪を連想させるようなテーマはNGです。

就活では、エピソード次第で「信頼できない」と悪印象が付いてしまう恐れもあるので気を付けましょう。

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「学生時代に力を入れたこと」の参考にできる例文

ここでは、「学生時代に力を入れたこと」を考える際の参考になる例文を2つ紹介します。アルバイトと勉強のエピソードになるので、それぞれチェックしてください。

アルバイトのエピソードを伝える場合の例文

私が学生時代に力を入れたことは飲食店でのアルバイトです。勤務していたお店は関東エリアで顧客満足度が50店舗中45位と低く、お客様からのクレームが多いという問題がありました。

満足度が低いのは、マニュアルがなく、接客が属人化していることが原因だと考え、バイトリーダーだった私はマニュアル作成を行いました。

具体的には、接客が上手い社員にそれぞれのポジションで意識していることをヒアリングしたり、実際のお客様からの声を確認し改善策を考えたりしました。また、できたマニュアルをスタッフ全員で読み合わせる会を月に一度開催し、全員の意識統一を図りました。

その結果、半年後の顧客満足度調査では3位を受賞し、大幅に改善することができました。

この経験から、大きな問題に直面したとしても諦めず、自分のできることを探し取り組む大切さを学びました。貴社に入社した際には、粘り強さを武器に、どんなに難しいことでも果敢に挑戦していきます。

勉強のエピソードを伝える場合の例文

私が学生時代に力を入れたことはTOEICの勉強です。1年生のときに短期留学に行ったものの、英語が話せず悔しい思いをし、スムーズに英語でコミュニケーションを取ることができるようになりたいと思ったのがきっかけです。

勉強にむけては、アルバイトや大学の講義もあったため勉強時間を多く確保できず、効率よく勉強を行うことが課題でした。勉強時間を確保するために、行ったことは3つあります。

1つ目は、毎日大学やアルバイト先に向かう30分の電車の中では必ず単語帳を読み、語彙力を上げるようにしました。

2つ目は、週に2本海外の映画を字幕で観るようにし、リスニング力を鍛えました。

3つ目はとにかく実践を積みました。大学内の留学生とのコミュニケーションスペースに週に1度通い、学んだことを実際に話してコミュニケーションを取ることができるか確認していました。

この勉強を1年続け、TOEICの点数を550点から820点まで上げることができました。この経験から、高い目標を掲げ、こつこつ計画的に取り組む力を得ることができました。貴社ではさまざまな資格を取ることができるため、継続力を活かし多くの知識を吸収し、お客様や貴社に貢献していきます。

「学生時代に力を入れたこと」の例文については、「ガクチカの例文を紹介!書き方の考え方や人事の評価基準も解説」でも紹介しているので参考にしてください。

ただし、例文をそのまま使うのではなく、自分のエピソードに変えてアピールするようにしましょう。

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「学生時代に力を入れたこと」が思いつかないときの対処法

「学生時代に力を入れたこと」が見つからない場合は、自己分析を行ったり、周囲に聞いてみたりするのがおすすめです。エピソードを見つけるためにできる、3つの方法を紹介するので実践してみてください。

自己分析や自分史で過去の経験を振り返る

エピソードが見つからない場合、自己分析や自分史を行って探してみましょう。過去の経験を振り返れば、アピールできる内容が見つかります。

特に、自身の意志で始めたことや、ささいなことでもやり遂げたものは印象的なエピソードとなるでしょう。まずは思い出せる出来事をすべて書き出してみてください。

そして、書き出した経験から、ガクチカになるエピソードを見つけましょう。「習い事を10年続けてきた」「毎朝30分のジョギングを日課にしている」などのエピソードでも書き方次第ではアピールできます。

自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事を参考にしてください。

自分史の方法は、「自分史とは?就活のために設置する項目や自己分析への活用法を解説」で紹介しているので、どちらも実践してみましょう。

企業の求める強みを発揮した経験を探す

企業が求める人材や強みから、エピソードを探す方法もあります。企業が求める強みを発揮した経験がないか、振り返ってみましょう。

エピソードが決めきれない場合は、数が多すぎて絞れていない場合も。アピールすべき内容が明確になれば、伝えるエピソードも決めやすいのでおすすめです。

友人や家族に聞いてみる

自分で思いつかない場合、友人や家族に教えてもらいましょう。他己分析は客観的な意見をもらえるメリットがあります。

ガクチカが思い浮かばない場合、自己評価が低すぎたり、自分のやっていることがあまりにも日常的になっていたりする可能性も。家族や友人、先輩などに他己分析をしてもらい、エピソードを探してみましょう。

思いがけない経験が、ガクチカとなる場合があります。

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学生時代に力を入れたことでアピールして内定を獲得したいあなたへ

「学生時代に力を入れたこと」を聞く企業は多く、アピールのチャンスです。自分の人柄や考え方を伝え、企業が求める人物であることを認識してもらいましょう。

しかし、「学生時代に力を入れたこと」をどのように伝えるか、どのエピソードを使うか迷う人も多いはず。その場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットであれば、あなただけのアドバイザーが、マンツーマンでサポート。過去を振り返り、アピールできるエピソードがないか一緒に探します。

就活を有利に、効率的に進めるためには、就活エージェントのサポートが重要です。より自分をアピールするためにも、キャリアチケットに登録してサポートを受けてみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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