就活を辞めるとどうなる?就職以外の進路と内定獲得のポイントを紹介

このページのまとめ

  • 後悔しない選択をするために、就活を辞める前に熟考する必要がある・
  • 自分が選考に落ち続ける一方で友達に内定が出ると就活を辞めたくなることがある
  • 就活を辞めた後の進路には就職留年・就職浪人や進学、非正規雇用などがある
  • 就活を辞めたくなっても自分を責めず、一旦休息をとることも大切
  • 就活を辞める前に就活エージェントなどを利用して自己分析や企業研究を行うと良い

就活を辞めるとどうなる?就職以外の進路と内定獲得のポイントを紹介のイメージ

「内定がないまま就活を辞めると人生終わり?」と不安に思う就活生もいるのではないでしょうか?就活を辞めてもいろいろな進路があります。しかし就活は今後の人生を大きく左右するイベントなので、辞める前にしっかりと考えることが必要です。このコラムでは、学生が「就活を辞めたい」と思う主な理由を紹介。また、辞めたいと思ったときの対処法を解説します。

就活には悩みがつきものです。就活の悩みの種類別の解消法について知りたい方は「就活がうまくいかないときはどうすればいい?就活中の悩みを乗り越える秘訣まとめ!」も参考にしてください。

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就活を辞めると後悔する?

せっかく準備をしていったのに何社受けても落とされる…。そんな日々が続くと、就活を辞めたくなることもあると思います。
本当に辞めてしまった場合、一体どうなるのでしょうか?

衝動的に就活を辞めると後悔する

新卒採用で就職するのがすべてではありませんが、人生の中でも大きなターニングポイントの一つ。今後のことを考えないまま就活を辞めると、後悔する可能性が高いです。
新卒向けの就活ならではのメリットとして「経験が問われない」ということが挙げられます。新卒採用は、とても幅広い業界・職種に挑戦できるチャンスなのです。

辞める前提で入社するのは危険

何社も不採用になる中で1社だけ内定をもらっていた場合、「志望度は低いけれどとりあえず入社しよう」と考える人もいますが、慎重に決めることをおすすめします。
転職活動の場合、働きながら就活をすることになります。そのため、ハードスケジュールをこなさなければなりません。
また、転職の際には新卒で入社した会社での仕事内容が自分の持つスキルとして評価されるので、最初の就職先選びは大切です。

しっかり考えたうえで道を決めよう

後悔をしないよう、あらためて考えてから就活を辞めるかどうかを決めましょう。
もし就活に向き合う心の余裕がなくなっている場合は、一旦休憩するのもあり。対策をすれば内定をもらえる可能性はありますし、新卒で就職する以外の選択肢もあります。落ち着いた状態で就活に向き合ってください。

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就活を辞めるか悩む方へのキャリアアドバイザーのアドバイス

留学・進学など、明確な理由があって就活をやめようか悩んでいるなら、「今のタイミングでなければならないのか」「昔からずっと追いかけていた夢や強い意思と覚悟でどうしても経験したいと思っている経験か」を考える必要があります。

就活が上手く行かないから何してももうダメ、という理由で就活をやめようか悩んでいるなら、いったん休憩をはさむのがおすすめ。
就活がうまくいかないからといって社会不適合でもないし、自分に合わない場所が1つもない訳ではありません。リフレッシュなど休憩をはさみ、状態を整えてから改めて就活に挑みましょう。
就活が1年ズレて既卒や就活留年になってしまうと、その理由について聞かれたり、通常の新卒よりも選考を受けられる選択肢が狭まる可能性があるので、決断する前に留意が必要です。

就活がうまくいかないのは、自分に合っていないところばかりにエントリーしていたり、自分の特性への理解や軸が定まっていない状態のため正しくアピールできていなかったりする可能性が高いです。まずは自分の特性・軸を適切に理解し、自分の特性・軸を企業に正確に伝えることに専念ましょう。この点をクリアしないと、根本的な原因が解消されないままのため、いつまでも就活は上手く行きません。

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就活が嫌になる6つの理由

ここでは、就活を辞めたくなる主な理由を6つ紹介。
なぜ「就活をしたくない」と思っているのかを把握することが、現状の打破に繋がります。自分に当てはまるものがあれば参考にして、気持ちを整理してみてください。

1.内定が出ない

不採用が続くと自分自身を否定されたような気持ちになり、就活を辞めたくなることもあるでしょう。
選考は企業との相性を確かめるためのもの。「ダメな人間」というレッテルを貼られたわけではなく相性が合わなかっただけですが、内定が出ない日々が続くとどうしても落ち込んでしまうものです。

2.周りの友達が内定していく

一緒に就活に臨んでいた友人たちの内定が決まったにもかかわらず自分だけが取り残されたとき、就活から逃げ出したくなります。
自己嫌悪や自己否定に陥ってしまうことも。最初は励まし合っていた就活仲間の存在が重荷になっていくでしょう。

3.就活にお金がかかる

就職活動に関する支出額がかさんで生活を圧迫すると、就活を続けるのが苦になっていきます。また、就活にお金が必要なために趣味にかける費用を節約した場合、「なぜ辛いことにお金をかけるために好きなことを我慢しているのか」という気持ちにもなりうるでしょう。
就活中はスケジュールの都合上アルバイトができないことが多く、金銭面の負担を感じやすくなります。

4.やることが多過ぎて疲れた

自己分析や企業研究、会社説明会、エントリーシートの作成など、就活中はやることが盛りだくさん。受ける企業のスケジュールに合わせてこれらの作業を同時進行で進めなければならないため、疲弊してしまう学生が多いです。

5.就活の軸がない

働くことに関する軸がないまま就活をしている場合、モチベーションが保ちにくいです。選考に落ち続けているとなおさらやる気が削がれてしまい、就活を辞めたくなるでしょう。

6.日本の就活に嫌気が差した

学生であるにもかかわらず勉強に専念できない、みんなが同じ格好をする、実力ではなく印象で評価される。そんな日本の就活に疑問を持ち、就活を辞めようと決める人もいます。
自分の価値観と合う会社を見つけないかぎり、就活を続けることに苦痛を感じそうです。

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就活を辞めた場合の8つの進路

新卒で就活を辞める選択をしたとしても、ほかの道が用意されています。
自分の未来をよく考えたうえでの結論であれば、以下の8つのような進路を選ぶのも良いでしょう。

1.就職留年・就職浪人する

就職留年・就職浪人をして、来年度に再び就職活動に取り組みます。
就職留年の場合は大学に在籍したまま「新卒」として就活。もう一度挑戦できます。学費がかかるので、支払いが可能かどうかを確認することが必要です。
就職浪人の場合は大学を卒業して「既卒」として就活をします。就職活動に充てる時間がたくさんあるので、入念な準備が可能。一方、新卒カードを失うというデメリットもあります。

2.進学する

大学院に進学したり、ほかの大学や専門学校に入学したりする道です。
専門性の高い勉強をすれば、企業によっては選考に有利に働くことも!初任給が上がる可能性もあります。
入学金・学費がかかることや、再び勉強に打ち込む必要があることに留意しましょう。

3.海外留学する

就職をせず、海外に留学して異文化に触れる選択肢です。
語学力が身に付くことはもちろん、全く違う世界の文化に触れることで新たな価値観が生まれることも。広い視野や前向きな気持ちを養える可能性があります。
留学にかかるお金を準備しておきましょう。

4.派遣社員や契約社員として働く

派遣社員や契約社員などの非正規雇用として働きます。
固定の職場で働くことに比べ、さまざまな経験を積みやすいのがメリットです。生活費を稼ぎながら、次の就職に必要なスキルを磨くことができます。
一方、契約期間が決まっていたり、不景気に解雇されやすかったりと、比較的不安定な雇用形態なのがデメリット。正社員を目指して転職活動を並行して行うのがおすすめです。

5.フリーターとしてアルバイトする

フリーターになってアルバイト収入で生計を立てます。
収入が得られますし、アルバイトで働くことでいろいろな経験をすることが可能。正社員と比べると比較的自由にスケジュールを組めるのもメリットの一つです。
ただし、安定した生活とはいえないので、不安を覚える人もいるでしょう。

6.フリーランスとして働く

会社には所属せず、独立して働く方法です。
何にも縛られず働き方を自由に決めることが可能。また、自分が好きなことや得意なことを仕事にすることも叶います。
逆にいえばすべてを自分で決めなければならないので、優れた提案力や管理能力が必要です。

7.起業をする

ビジネスを立ち上げる知識・技術がある人や、学生時代に起業をしたことがある人は、起業するという選択もできるでしょう。
上下関係に悩まされることもありませんし、事業が上手くいけば新卒で働くよりも高い収入を得られる可能性も!
しかし、失敗してしまった場合も全責任を自分で負わなければなりません。強い覚悟が求められます。

8.無職になる

就活を辞めて一切働かなかった場合は無職になります。できるかぎり避けたい選択肢です。
親を頼ったり、借金をしたりして生活することに。働いていないことによる罪悪感に苛まれたり、社会への関わりが絶たれたことによって無力感に襲われたりする恐れがあります。

 

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就活を辞めたいときの6つの対処法

「就活を辞めたい!」と思ったら、次に挙げる6つの方法を試してみてください。

1. 自分を責めない

まずは自分を責めないことが大切です。選考は企業とのマッチング率をはかるもの。落ちたからといってあなたが劣っているわけではないのです。
また、「『辞めたい』と思っている自分はダメだ」と責める必要もなし!就活という人生で初めてのことに取り組んでいるのだから、疲れてしまうのも無理はありません。落ち込み過ぎないようにしましょう。

2. ほかの就活生と比べない

気になってしまうとは思いますが、友達・就活仲間と自分を比較するのはやめましょう。
友人たちとは受けている企業も違いますし、選考スケジュールも異なります。状況が違って当然です。自分が入りたいと思う企業の選考に向けて集中したほうが有意義な時間を過ごせるでしょう。
もし周りの友達の近況を聞くのが苦痛に感じたら、ほどよい距離感を保つことも大切。SNSを控えるのもおすすめです。

3. 就活を一旦ストップする

就職活動するのが辛くなったら、就活から一度離れてリフレッシュしてください。休息をとることで気持ちが前向きになり、結果的に就活の成功に繋がります。
ゆっくり睡眠をとる、気の合う友人と食事に行く、旅行をする…。自分の好きなことを思いっきりしてみましょう。

4. 誰かに相談する

就活で困っていることや嫌なことを、家族や友人などに相談してみましょう。誰かに話を聞いてもらうと心が軽くなります。
もし就活に関する具体的なアドバイスが欲しい場合は、大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用するのがおすすめ。プロの視点から助言をしてくれるでしょう。

5. 自己分析をやり直す

自己分析をして「自分が今後どうなりたいのか」を整理しましょう。就活を続けるにしても辞めるにしても、後悔しない選択をするために必要なプロセスです。
自己分析をすることによって、自分が心を動かされることや嫌だと感じることなどが分かります。得意・不得意も見えてくるでしょう。
自己分析を徹底して行うことで就活の軸が見つかって、就活を続けるモチベーションが復活することもあります。

6. 就活エージェントを利用する

就職活動を辞めてしまう前に、就活エージェントを活用してみるのがおすすめです。
自己分析や企業研究、面接対策など、就活にまつわることを手伝ってくれます。多くのサービスは無料で利用可能です。
また、希望を聞いたうえで求人を探してくれるサービスも!非公開求人や隠れホワイト企業を紹介してくれることもあります。
エントリーした場合はその後のスケジュール管理もしてくれるので、複数の企業に同時に応募したときの煩わしい日程調整に頭を悩ませる必要もありません。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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