趣味・特技なんで聞かれるの?採用担当者の印象に残るESの書き方を解説!

このページのまとめ

  • 趣味は楽しみとして続けていること、特技はできるようになったことや人にアピールできるもの
  • 趣味・特技はひと言+解説文で簡潔に書き、具体的な数字やできごとを入れること
  • 書くことがわからない場合は興味があることから探し、空欄にならないように注意すること

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ES(エントリーシート)や履歴書に設けられている「趣味・特技」の記入欄に、何を書けば良いか迷う就活生も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、応募書類の「趣味・特技」欄の書き方について解説。また、好印象に繋げるためのポイントや、就活においてふさわしくない内容についても触れています。趣味や特技は自己アピールの材料にもなるので、ぜひ参考にしてみてください。

目 次
 

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ESに書く「趣味・特技」それぞれの違いは?

「趣味」「特技」は、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?ESや履歴書に記入する前に、それぞれの違いをしっかり理解しておくことが大切です。「趣味・特技」には次のような違いがあります。

・趣味:楽しみとして続けていること
・特技:熱中して継続した結果、できるようになったことや身についた技能

これらは、業界や業務に関係がなくても採用に不利になることはありません。しかし、応募先企業や志望職種に活かせるものであるほうが、採用担当者の目には留まりやすくなるでしょう。趣味・特技欄は自由な観点で記入できる項目ですが、自己アピールに繋がる可能性もあるため、しっかり記入するようにしましょう。

趣味か特技か迷った場合

ここまでで、趣味と特技の違いを挙げましたが、それぞれの違いは理解できましたでしょうか。
自分がやってきたことは趣味なのか、特技なのか迷った場合、特技は「何らかのアピールポイントがあるもの」という判断軸で考えると良いでしょう。
自分では趣味と考えているものでも、「他の人がすぐに真似できないもの」は特技と言えます。

たとえば、趣味が「ランニングが好きで続けている」ことの場合、「ホノルルマラソンで走りきった」や「〇〇大会で10位入賞した」など、実績やアピールできることがあれば、特技として伝えられます。

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面接官が趣味や特技を質問する理由

企業側は応募者の人柄や仕事への適性をESの「趣味・特技欄」の内容を通して確認しています。選考における趣味と特技欄を活用する主な役割は以下のとおりです。

・応募者の人柄や価値観を知る
・企業や仕事への適性を確認する
・面接中のアイスブレイクのため

採用担当者は趣味や特技を通じて、応募者が「どのような考えの持ち主なのか」「どのような学生時代を過ごしたのか」「採用後活躍できそうか」といったことを読み取り、人柄や職種への適性を見ています。たとえば、スポーツメーカーの採用試験であれば、スポーツやアウトドアの趣味・特技は好印象を与えるでしょう。応募者が社風や職種に適しているかは、早期離職を回避するためにも企業にとって重要なチェックポイントです。

また、面接時に趣味の話をするのは、緊張した雰囲気をほぐすためでもあります。
掘り下げられてもリラックスして語れる趣味や特技といった話は、緊張感が漂う面接時のアイスブレイクに繋がります。

 

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趣味や特技を選ぶ4つのポイント

就活シーンで述べる趣味や特技は、採用担当者にとって印象が良いものを選びましょう。
そのために自分の答えが相手にどのような印象を与えるのか、よく考える必要があります。
選び方のポイントを以下で確認しておきましょう。

1.趣味・特技を選ぶ基準を設ける

下記のような基準を設け、それをクリアしたものを選ぶことで迷わずに記入できるでしょう。

・趣味:興味や今までの行動と繋がるもの
・特技:自信を持ってアピールできるもの

趣味や特技は、自分が今まで意欲的に取り組んでいる物事を選びます。得た知識や経験したエピソードなど、自信を持って伝え、表現することで採用担当者への好印象に繋がるでしょう。

2.自己アピールに繋がるものを選ぶ

自分の魅力を前へ押し出せるような、自己アピールに繋がる内容を選びましょう。
たとえば、「海外旅行が趣味です。今まで20カ国を旅し、各国に友人ができました。今でも手紙やオンラインで繋がって交流を深めています」とします。この内容から、趣味を伝えるのに加えて、語学が堪能なことやコミュニケーション能力の高さもあわせてアピールが可能でしょう。
採用担当者が応募書類を読んで、「この応募者に会ってみたい」と思うような趣味や特技を記入することが重要です。

3.仕事に関連するものはアピール材料になりやすい

チームワーク重視の業務なら地域のボランティア活動、体力が必要な職種ならスポーツといったように、仕事に活かせる趣味・特技はアピールに繋がります。
また、企業のサポートしているスポーツ事業が自分の趣味や特技と合致している場合は、絡めてアピールできれば、さらに良い印象になるでしょう。

4.長期的に継続しているものは効果的

習い事やアルバイトなど、継続的に長期間行っている趣味や特技は効果的なアピール材料になります。長年続けていることで、忍耐力や追求心があるという印象に繋がるでしょう。アピールする際はより具体性を持たすためにも、いつごろから始めて、何年続けているといった具体的な年数や継続経験を述べるのがおすすめです。

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ESの「趣味・特技」書き方の4つのコツ

趣味や特技の記入欄は小さくて、どのように記載すれば良いか迷う項目ではありますが、少し工夫をするだけで読みやすくなります。以下で書き方のコツを確認してみてください。

1.ひと言+解説文の組み合わせで書く

趣味や特技をまずひと言で述べてから、それを解説する文を組み合わせましょう。たとえば、「私の趣味はピアノです。コンクールで金賞を3度受賞できたことは、今も私の大切な思い出となっています」というように、まず冒頭でアピールする趣味や特技を端的に伝えます。その後に具体的な説明を加えることで、読みやすく、スムーズに伝わる文章になるでしょう。

特に解説文には数字や誰が聞いても分かる具体的な固有名詞を入れましょう。また、客観的なコメントなどがあるのも良いですね。

例文(趣味)

趣味は書道です。字をきれいに書くだけでなく、1つの物事に真剣に向き合うという点に魅力を感じ、中学から約10年間継続しています。
<ポイント>
一言+解説文で分かりやすく書けていること、約10年間という継続経験も書かれていること

例文(特技)

特技はクラリネットです。10歳から12年間継続し、現在は地元の〇〇楽団に所属しています。高校時代は3年間コンクールメンバーに選ばれ、全国大会にも出場しました。
<ポイント>
〇〇楽団などと具体的な活動がイメージできる表現、全国大会出場経験なども誰が見ても成果が分かりやすい内容であること

2.数字で表せるものがあれば盛り込む

具体的な数字を盛り込むことで、より具体性が増してインパクトを与えられるものになります。たとえば、「私の趣味はピアノです。4歳のころから始めて、大学2年生までの16年間続けました」という内容であれば、長年1つのことを継続できる「忍耐力」と「集中力」があると採用担当者に印象付けられます。数字で表せる内容は、積極的に盛り込みましょう。

3.長文は避け、簡潔にまとめる

冗長な文章や過剰なアピールにならないよう、端的に記入しましょう。また企業によっては独自のESが用意され、趣味・特技欄の文字数を50文字や200文字と指定される場合があります。そのため、前もって企業による文字数の指定があるかを確認しておくと良いです。長文でわかりづらい内容になっていないか注意しながらいくつか作成して、練習しておくと良いでしょう。

簡潔にまとめるポイント

まずは伝えたい内容を字数を気にせず書き出します。そこから不要な内容や回りくどい表現を削ってまとめることで、書きやすくなります。

始めから「200字で書かないと!」という気持ちで書くと、伝えるべきことが漏れる場合もあるため、少しずつ削っていくのが良いでしょう。
そうすることで、100字の場合も200字の場合も対応可能な趣味・特技が作れるようになります。

4.空欄にしない

応募書類に空欄があると、「志望度が低い」と判断されてしまいます。また、「特にありません」と書くのも同様に避けるべきです。自分で楽しむ何かを見つけ出せる能力は、社会人として重要なスキルの一つでもあります。趣味はストレス発散にも繋がるものなので、ない場合、ストレス発散をする能力や心身の自己管理能力を持たないと判断されることも。ほかの応募者が趣味・特技欄でアピールを行うなか、空欄にすることでリードを許してしまう可能性もあります。
次項では、趣味や特技がない方に向けた対処法を説明するので、参考にして趣味・特技欄を空欄にしたり、特にありませんと書いたりすることを避けましょう。

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趣味や特技で書くことがないときの対処法

自分に趣味や特技がないと思っている人は、以下の方法を参考にしましょう。

興味があることを探す

自分のなかで、興味のあることや関心があることを探ってみましょう。ここ最近のことでも構わないので、何か見つかれば、その内容を掘り下げてみます。また行動で起こせるものであれば、すぐにでも挑戦してみると良いでしょう。意外にハマってしまって趣味や特技へとつながる可能性もあります。加えて行動に起こしたことが「実行力」「チャレンジ精神」のある強みともなるでしょう。
まずはじっくりと自分のなかの興味関心を探り、感じ取ってみてください。

学校が終わった後や休日の過ごし方を振り返る

学校が終わった後や休みの日に自分は何をしていることが多いか、どこへ出掛けることがあるかを思い返してみるのも一つの手段です。自分では意識していなくても、特定の場所へよく足を運んでいたり、なにかに時間を費やしていたりする場合もあります。なぜそれが好きか、時間を費やしている間はどのようなことを考えているかなどを具体的に挙げてみると、趣味や特技に結び付けられることがあるでしょう。

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書く際に避けた方がいい趣味や特技とは?

就活においては、下記のようにマイナスイメージとなる趣味・特技もあります。
特に、応募書類などへの記載は文書として残るので要注意です。

ギャンブル関連

パチンコや競馬などのギャンブルは、「借金」「金銭トラブル」などを連想させるとともに、自制心の有無を懸念されることがあります。

犯罪を想起させるもの

「ハッキング」のような、犯罪に結びつくような事柄は避けるべきです。

政治や宗教関連

偏った思想の持ち主と捉えられる可能性があるので、政治色や宗教色を連想させるものは避けましょう。

サブカルチャー

近年、ゲームやアニメ、漫画などは過去と比べると一般的に受け入れられています。
ただし、いまだにゲームやアニメ、漫画、アイドルなど、サブカルチャー要素の強い趣味にはネガティブな印象を持つ人も少なくありません。これらに関連する業界や職種でない場合は避けたほうが良いでしょう。しかし、企業は趣味・特技だけで判断するわけではないので、サブカルチャーをきっかけとしてどのような体験をしたのか、成長をしたのかを伝えることができれば問題ありません。

本記事の執筆者

平林亜美(ひらばやし・あみ)

学生時代は体育会チアリーディング部に所属し、全国11位。学部間留学として、マレーシアに留学し、国際関係学を学ぶ。若手にも裁量がある企業で多くの人々と関わり合いながら、自分自身を成長させたいと考え、「どこでも、誰とでも働ける人材となる」を軸に就活し、レバレジーズに入社を決める。現在は、新卒人材紹介サービス「キャリアチケット」でキャリアコンサルタントとして学生の支援を行う。

 

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