体育会系企業の特徴とは?就職に向けて自己PRも解説

このページのまとめ

  • 体育会系企業は上下関係や根性論を重視しやすい特徴がある
  • 体育会系企業への就職者はスポーツ経験者が多い特徴がある
  • 体育会系企業の特徴を調べるためには企業説明会やOB・OG訪問が効果的

体育会系企業の特徴とは?就職に向けて自己PRも解説のイメージ

「体育会系企業の特徴ってどんなものがある?」と疑問に思う就活生も多いでしょう。体育会系企業の特徴として、ストレス耐性が重視されたり、上下関係が厳しかったりなどが挙げられます。応募する前に、社風が自分に合っているのかを見極めることが大切です。

この記事では、体育会系企業の特徴や向いている人の傾向を解説しています。就職先を決める前に、ご一読ください。

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目 次

体育会系企業とは?特徴を知り自分に合うか見極めよう

体育会系企業とは、上下関係や根性論を重視する企業のことです。スポーツ系の部活動を表す「体育会系」から来ています。

体育会系企業では、ストレス耐性が重視されたり、先輩後輩の関係が厳しかったりなど、ほかの企業とは違う特徴があります。自分に合う企業かどうか知るためにも、特徴を知っておきましょう。

体育会系については、「体育会系出身は就職に有利?就活をスムーズに進めるには」で解説しています。体育会系の部活動に所属している人は、イメージが就きやすいでしょう。

体育会系企業が多い業界

体育会系が多い業界は、次のような種類が挙げられます。

・商社
・不動産
・広告代理店
・証券会社
・メディア

営業職がメインの業界では、体育会系の企業が多くなるので覚えておきましょう。営業職はノルマを求められるケースが多く、ノルマを達成しなければなりません。ノルマの達成には行動力や戦略だけではなく、精神面での努力も必要だと考えることがあるので、体育会系の雰囲気が作られます。

また、チームで協力する業務がある場合に、体育会系の雰囲気が作られるケースも。チームでの協力とスポーツでの協力が似ているため、体育会系の人が集まり、企業全体が体育会系の雰囲気に変わることがあるようです。

体育会系企業が少ない業界

体育会系企業が少ない業界は、IT業界や公務員です。また、職種であれば研究職が体育会系の少ない傾向にあります。

IT業界はシステム開発など理系の人材が多く、体育会系の雰囲気が作られにくい点が特徴です。研究職も同様に理系が多く、根性論や精神論よりも論理的な考えが重視されます。

しかし、体育会系かどうかは、企業ごとに違う点は覚えておきましょう。業界関係なく体育会系企業は存在するので、事前に社風や会社の雰囲気を調べておくことをおすすめします。

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体育会系企業によくある特徴

体育会系企業には、「スポーツ経験者が多い」「上下関係が重視される」などの特徴があります。ここでは6つの特徴を紹介するので、イメージを持てるようにしておきましょう。

スポーツ経験者が多い

体育会系企業には、部活動などでスポーツを経験していた人材が多い傾向にあります。「スポーツ経験者であれば体育会系企業の雰囲気に慣れやすい」と企業が考えるからです。

また、社内にスポーツチームを持っており、所属してもらうためにスポーツ経験者を採用する場合もあります。スポーツ経験者が多いと社内の雰囲気も部活動のようになりやすく、体育会系企業の傾向が強くなるのです。

上下関係が重視されている

先輩後輩の関係がはっきりとしている点も、体育会系企業の特徴です。「先輩からの指示は絶対」「入社年数によって社内での立ち位置が決まっている」などの場合もあるので、覚えておきましょう。

上下関係については、厳しいと感じる人と、当然と感じる人がいます。普段から上下関係に慣れている場合は、特に気にならないでしょう。

気合や根性などの精神論が使用される

体育会系企業の場合、精神論が使用される傾向にあります。「気合」「根性」「努力」などの言葉をよく使う企業は、体育会系企業の傾向があるのでチェックしてみてください。

たとえば、精神論を使う企業では、何か問題が発生した場合に「気合が足りない」「根性がないからだ」などの理由で解決しようとします。原因を分析し、論理的に解決する企業とは違うので覚えておきましょう。

飲み会やイベントが多い

飲み会が多い点も、体育会系企業の特徴です。強制参加の場合もあるので、企業の口コミサイトなどで事前にチェックしておきましょう。

体育会系企業の場合、社内の団結力を高める目的で飲み会やイベントを行います。飲み会の雰囲気が好きな人には向いているでしょう。

しかし、「飲み会は苦手」「アルコールが得意ではない」などの人もいるはず。飲み会やイベントがストレスに感じてしまう場合は、避けたほうが無難でしょう。

チャレンジ精神が強い

行動力があり、チャレンジ精神を持っているのも体育会系企業の特徴です。「まずはやってみる」「チャレンジして覚える」などの考えを採用しています。

しかし、「チャレンジする前に説明が欲しい」「物事を理解してから実行したい」などと考える人もいるでしょう。その場合、まずはチャレンジしてみるという方針は合わない可能性もあります。就活では、自分の性格を考えて企業を選ぶのも大切です。

成果主義を採用している

成果主義を採用し、実績に応じて評価する企業もあります。体育会系企業は営業の仕事が多く、目標やノルマの達成が求められるからです。

成果主義には、「実力で評価される」「インセンティブを採用する企業もある」などのメリットがあります。しかし、成果を出す必要があり、プレッシャーに感じてしまう場合もあるでしょう。

「自分の実力を試したい」「早く成長したい」などと考える方は、成果主義を採用する企業がおすすめです。仕事に何を求めるかを考えたうえで、成果主義が自分に合うか検討してみてください。

自分の価値観を明確にするためには、自己分析を行いましょう。自己分析の方法は、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」を参考にしてください。

ミスマッチを起こさないために、自分と企業それぞれについて深く知っておくのが大切です。

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体育会系企業が合う人の特徴

礼儀正しかったり、ストレス耐性が高かったりする学生は、体育会系企業が合っているかもしれません。ここでは、体育会系企業が合う人の特徴を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ストレスへの耐性が高い

ストレス耐性が高い学生は、体育会系企業が合う可能性があります。体育会系企業は営業職が多く、ストレスのかかりやすい環境だからです。

また、学生から社会人になり、環境の変化をストレスに感じる場合もあるでしょう。ストレス耐性が高ければ、状況の変化に影響されにくく安定したパフォーマンスを発揮できるので、体育会系企業に向いています。

礼儀や挨拶の習慣が身についている

礼儀正しい学生も、体育会系企業に向いているでしょう。体育会系企業は上下関係が厳しく、礼儀や挨拶を指導されることが多いからです。

また、礼儀正しい人は社外の人にも評価されます。営業のように、社外の人とやり取りを行う仕事で評価されやすいでしょう。

体力に自信がある

体力がある人材も、体育会系企業に向いています。体育会系企業では飲み会やイベントが多い場合もあり、仕事だけではない体力が求められるからです。

また、体力のある人材は、仕事中も元気で活動できるメリットがあります。チャレンジ精神や行動力が評価される体育会系企業で、活躍しやすい人材だといえるでしょう。

体力に自信がある場合は、自己PRで伝える準備もしておくのがおすすめです。「自己PRで体力をアピールできる?ポイントや例文を解説!」で詳しく解説しているので、参考にしてください。

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体育会系企業が合わない人によくある特徴

ここでは、体育会系企業が合わない人の特徴を紹介します。企業選びの際に、役立ててみてください。

自分のペースを守りたい

自分のペースで仕事を進めたい場合、体育会系企業は避けたほうが良いでしょう。体育会系企業は、ノルマや目標を命じられる場面が多く、自分のペースで進めにくいからです。

締め切りや期限があり、状況によっては残業を行って乗り切る場合もあります。また、チームで仕事を行うことも多く、自分のペースで進めたいと考えている場合は難しいでしょう。

上下関係が苦手に感じる

上下関係が苦手な場合も、体育会系企業に向いていない可能性が高いです。体育会系企業は先輩後輩の関係が厳しく、上司の命令が優先されます。

体育会系の部活動で育った人には違和感はありませんが、先輩後輩の関係を築くのが難しい場合は、避けたほうが良いでしょう。

精神論についていけない

根性論や精神論が苦手な場合も、体育会を避けたほうが良いでしょう。体育会系企業は、論理よりも感情を優先する傾向があります。

たとえば、目標達成が必要な場合、「気合があればできる」「実現できないのは根性が足りないからだ」と指摘されることも。論理的に考えたい場合は、理屈が通用しないためストレスに感じてしまいます。

考え方には向き不向きがあるので、自分は精神論によってやる気が出るかどうか考えてみると良いでしょう。

プライベートを重視している

体育会系企業の場合、プライベートの時間が少なくなる可能性があるので注意しましょう。業務外の飲み会やイベントなどが行われるからです。

また、ノルマのある営業職の場合、残業を行ってでも成果を出さなければなりません。休日でも関係なく、お客さまに連絡しなければならないこともあるでしょう。

ただし、働き方改革により改善がされている企業もあります。企業研究やOB・OG訪問に力を入れ、企業の状況を確かめてみるのがおすすめです。

OB・OG訪問については「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」で解説しているので、参考にしてみてください。

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体育会系企業の特徴を見分ける方法

体育会系企業を見分けるためには、Webサイトの確認や企業説明会への参加がおすすめです。複数の方法を用いて、どのような企業かチェックしましょう。ここでは、体育会系企業を見分ける際の方法を紹介するので、参考にしてください。

企業のWebサイトを見る

体育会系企業を見分けるために、企業のWebサイトをチェックしましょう。基本的な情報については、Webサイトに記載されています。

たとえば、「企業の求める人物像」が示されている場合は参考になります。内容によって、体育会系企業か見極められることもあるでしょう。

また、企業によってはブログやSNSを持っている場合もあります。写真の雰囲気やイベント内容からも判断できるので、チェックしておきましょう。

企業説明会に参加する

企業説明会に参加し、会社の雰囲気を知るのもおすすめです。企業説明会に参加している社員を見て、体育会系企業かどうか判断できる場合もあります。

また、企業説明会では質疑応答の時間があるので活用しましょう。「どのような方が活躍していますか」「仕事に必要なスキルや特徴は何ですか?」などのような質問をすると、企業の特徴が分かります。

企業説明会は実際に働く方の話を聞ける良い機会なので、参加するようにしてください。

企業説明会についてあまり知らない方には「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」の記事がおすすめです。

OB・OG訪問を行う

OB・OG訪問を行い、従業員の方の話を聞いてみましょう。企業説明会よりも、詳しい話が聞ける場合もあります。

もし、知り合いのOB・OGがいない場合でも、大学のキャリアセンターで紹介してもらえます。OB・OG訪問の実施方法に困ったら、相談してみるといいでしょう。

OB・OG訪問でおすすめの質問については、「OB・OG訪問の流れと、当日使える質問集!」で紹介しています。当日を有意義にするためにも、確認しておきましょう。

口コミサイトを調べる

口コミサイトを確認し、評判を知る方法もあります。口コミサイトでも、実際に働いている方の意見が聞けるのでおすすめです。

ただし、口コミサイトは匿名の情報なので注意しましょう。情報が正しいとは限らず、嘘やいたずらの内容が掲載されている場合もあります。あくまでも参考にし、すべてを鵜呑みにしないよう気をつけてください。

離職率を確認する

離職率を確認し、企業の傾向を見てみましょう。体育会系企業は向き不向きがあり、離職するケースも多いからです。離職率の高い企業には、次のような可能性が考えられます。

・労働時間が長い
・ノルマや目標が厳しい
・人間関係が形成しにくい
・労働環境がよくない
・ワークライフバランスが保たれない

労働時間が長かったり、人間関係が難しかったりする企業は、体育会系企業の可能性があります。必ずではありませんが、目安として考えておくと良いでしょう。

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体育会系企業に自己PRを行う際の例文

ここでは、体育会系企業にエントリーし、自己PRする際の例文を紹介します。アピールしたい強みごとに紹介するので、構成を真似してみてください。

協調性をアピールする例文

私の強みはメンバーとの協調性です。

大学時代は、野球部のマネージャーを務めていました。入部当初はなかなか試合に勝てず、部全体で悔し思いをしていました。しかし、そのまま諦めたくないと考えた私は部員に対し、これまでの試合を振り返り、全員で課題を解決しようと呼びかけました。

部員に協力してもらうために、まずは自分から率先して、試合での課題をまとめたノートを部員一人ひとりに作成しました。課題の内容を説明していくと、必要な練習が明確になり、課題克服のために努力しようとする部員が増加しました。

その後、部員たちでお互いの課題や成長について話し合う機会も増え、徐々に試合でのミスが改善されました。私が呼びかけを行った2ヶ月後には、練習試合で勝利できたのが印象的です。

この経験を活かし、貴社の仕事でもメンバーと協力しながら、目標達成に向けて行動したいと考えております。

ストレス耐性をアピールする例文

私の強みはストレス耐性です。

大学時代は、コールセンターでアルバイトをしており、家電製品のカスタマーサポートを行っていました。カスタマーサポートでは怒りながら電話をかけてくる方も多く、最初は「なぜ私が怒られなければならないのだろう」と悩むこともありました。

そのことを先輩に相談すると、「お客さまは私に対して怒りたいのではなく、悩みを早く解決してほしいから話しているんだ」と教えてもらいました。

それから私は、お客さまに何を言われても動じず、「悩みを解決するためには何ができるだろう」と考えられるようになりました。クレームのような電話でも慌てることなく、「どのようにすれば納得いただけるだろうか」と考えて行動しています。

貴社の仕事でも、うまくいかない場合があり、ストレスを感じるかもしれません。そのような場合でも悩み過ぎず、前向きに取り組み、課題解決に向けて努力したいと存じます。

良い自己PRを作るためには、文章全体の構成を意識するのが大切です。受かる自己PRの書き方はどうすればいい?基本的な構成や例文を紹介!」を参考に、自分なりの自己PRを考えてみましょう。

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体育会系企業への就職を考えるあなたへ

「体育会系企業に就職するにはどうすれば良いの」と悩んでいる方もいるでしょう。企業がどのような人材を求めているのか、どのようなアピールをすれば良いのかなど、内定に向けて考えることはたくさんあります。もし、内定獲得に向けたサポートを受けたい場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットは、体育会系企業をはじめとするさまざまな企業の内定獲得をサポートしています。体育会系企業に限らず、幅広い企業を志望している方のアドバイスも行っているので、ご安心ください。

自己分析の方法やエントリーシート対策、面接での受け答えなど総合的にサポートします。あなたに合った企業の紹介も実施。就職活動を成功させるために、ぜひ活用してください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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