インターンシップ選考は自己PR大事!書き方のポイントと例文3選をご紹介

このページのまとめ

  • 自己PRは人柄・強み・インターン内容に合っているか・内容の分かりやすさの4つ
  • 「結論」「根拠」「意気込み」の3つで内容を組み立てることが大切
  • 効果的な自己PRに仕上げるためにも業界研究や企業研究はしっかり行うこと

インターンシップ選考は自己PR大事!書き方のポイントと例文3選をご紹介のイメージ

志望度が高い企業ほど、本選考前のインターンシップにも参加しておきたいところ。人気企業であればインターンシップの競争率も高く、選考対策をしておく必要があります。

インターンシップの選考対策の中でも、頭を悩ませがちなのが自己PR。本選考と同様に、何をアピールするべきか分からない、伝わりやすく書くのが難しい…という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではインターンシップ選考における、自己PRの書き方についてポイントをまとめました。ぜひご自身の就職活動の参考にしてください。

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目 次

企業がインターンシップ選考の自己PRで見るポイント

インターンシップ選考を突破する自己PRを作成するためには、企業が何を見ているのかを理解することが重要です。

的を得ない自己PRでは、企業に好印象を与えることは難しいでしょう。まずは、自己PRで企業側が何を判断しているのかを確認します。

価値観や人物像

まず企業側が確認しているのが、価値観や人物像についてです。応募者の人となりを知ることで、自社の方針や社風に合う人物なのか、求める人物像に近いかを判断しています。

会社の社風やビジョンと学生の相性が合わなければ、将来的に入社しても離職してしまう恐れがあると判断され、インターンシップ採用に至らないケースもあるでしょう。

そうなれば、双方によい結果を生み出しません。そのため、企業が求める人物像を把握した上で自身の人となりについて話すことが重要です。

スキルや強み

学生がどのようなスキルや強みを持っているかも、企業側が知りたいことの1つです。事業内容で有効活用できるスキルや強みがあれば、関われる仕事の幅が広がり、活躍できる場面が増えるはずです。

志望企業で、どのような業務が行われているのか、どのようなスキルが必要なのかを調べておきましょう。

インターンの内容とのマッチ度

募集しているインターンの内容にマッチする人物かどうかも重要度の高いチェック項目といえるでしょう。

企業は、応募者の人となりやスキルを知ることで「積極的にインターンシップに参加してくれるか」ということを判断しています。学ぶ姿勢や行動力など、企業によって求める人物像は異なるため、企業研究の段階でしっかり理解しておく必要があるでしょう。

内容の分かりやすさ

文章全体を通して分かりやすく書かれているかという点も、大事な選考基準の1つ。物事を分かりやすく伝える力は、どのような場所でも必要とされるコミュニケーション能力の基礎なので、チェックされていると考えるのが自然です。

読みやすさや表現に配慮した文章力、論理的に物事を伝える力など、自分の意思を分かりやすく相手に伝えられる文章になっているか、最後によく確認しましょう。

そして、分かりやすい内容にするためには、どのような要素で構成するべきなのかを知っておくことが大切。次の項目で解説しますので、参考にしてください。

自己PRの書き方についてもっと知りたい方は「インターンシップの選考でも重要!自己PRの書き方」を参考にしてください。

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インターンシップ選考における自己PRの構成

自己PRを考えるにあたって大事なのが、構成どおりに内容を組み立てること。先程も少し触れましたが、内容を分かりやすく伝えることも選考基準の1つです。以下の構成要素を参考に、自分らしさが伝わる自己PRに仕上げましょう。

結論

まずは、最も伝えたいことをひとことで表しましょう。自己PRであれば「私の強みは△△です」というように、アピール要素について端的に伝えます。

最初に結論を伝えるのは、自己PRに限らずビジネス上のやりとり全般にいえることです。よくあるのが、結論に行き着くまでの過程から伝えてしまうケース。結論になかなかたどり着かないコミュニケーションは相手を疲れさせます。応募書類の作成だけでなく、面接の回答時も意識することで印象が良くなるでしょう。

根拠

次に結論を裏付けるためのエピソードを伝えます。ここでは具体性のある内容に仕上げられるかがポイント。結論を裏付ける根拠としてのエピソードの役割は、自分がアピールしたい内容に説得力を持たせてくれるため、とても大切です。具体的な事例や実体験を基にしたエピソードが不足している場合、メッセージが伝わりにくくなるため、抽象的な表現は避けましょう。そのためにもアピールする内容に沿ったエピソードを振り返り、丁寧に書き出すことが大切です。

たとえば、サークル活動で培ったリーダーシップをアピールしたい場合、「サークル活動に力を注いできました」という文章だけでは根拠になりません。

この場合「どのようなサークルか」「活動内容や経験したこと」「リーダーシップが発揮できた場面」という点が伝えられると説得力を持たせられるでしょう。

意気込み

最後はインターンシップへの意気込みで結ぶとよい印象を与えられます。インターンシップでどのようなことを学び、実践していきたいかなど、強い意欲を伝えられるとベター。自社への志望度が高い人物として評価されやすくなるでしょう。

また、インターンシップの内容とアピールしたい強みがフィットする場合はそれぞれを絡めて伝えるのもおすすめ。

「自分の強みである〇〇を活かしながら、社会人に必要な資質を磨いていきたいと考えています」という形で結ぶと、マッチ度の高い人物として印象に残りやすくなります。自己PRの構成については「自己PRは構成が大事!企業に評価される書き方やポイントを紹介!」を参考にしてください。

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効果的な自己PRにするために気をつけたいこと3つ

採用担当者の目に留まる自己PRにするためには、段階ごとのポイントを意識して準備を進める必要があります。以下を参考に、事前にできる対策をしっかりしておきましょう。

業界・企業研究

事前準備として、業界や企業について分析しておくのは必須。企業が求める人物像やインターンシップの内容をを理解したうえで、自己PRを作成しましょう。

採用担当者は、応募者が自社の方針や社風にどのくらいマッチしているかをチェックしています。企業がどのような人をインターンシップに受け入れたいかを理解してからでないと、目に留まる自己PRを作るのは難しいのではないでしょうか。

コーポレートサイトやインターンシップの募集ページなどから、情報収集して企業が求めている人材について詳細にイメージしておきましょう。

エントリーシート

読みやすく、分かりやすい文章になっているかという視点を意識して作成するのが大切。誤字脱字などにも注意しましょう。

基本的なことがおろそかになっている文章は、それだけで良くない印象を与えやすく「適当に仕上げたのかな?」と受け取られてしまう可能性があります。

また、限られたスペースの中でアピールするには、前の項目でもお伝えしたとおり、構成内容に沿って文章を組み立てることも大切です。読みやすく、自分の強みが伝わりやすい形を意識して、作成しましょう。

面接

面接で話すときは、エントリーシートの内容と齟齬のない形で伝えるようにします。エントリーシートの内容をベースに、掘り下げた形で自分の強みや長所について話せるといいでしょう。

書類と一致しなくては…と意識するあまり、書いている文章をそのままなぞるような答え方をすることは避けます。

また、冗長にならないように話す、相手の質問意図を理解して答える…など、自然な会話になるよう、コミュニケーションの仕方には配慮しましょう。事前に模擬面接形式で練習を繰り返し、受け答えに慣れておくのも大切です。

就活で自己PRを書くときは、強みや長所を知っておく必要があります。強みや長所の探し方については「就職活動の自己PRはどうやって書く?書き方の3ステップや例文を紹介」を参考にしてください。

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インターンの自己PRで大切なポイント4つ

採用担当者は1日に数多くの自己PRに目を通します。他の就活生と同じような内容では、差別化をはかれず、印象に残らないかもしれません。ここでは、魅力的な自己PRを作成するためのポイントをご紹介します。

自分らしさが伝わる内容にする

企業は自己PRで学生の人柄や価値観などを見ています。そのため、自分らしさが伝わる内容にすることが重要です。先に、自己PRの構成についてお伝えしましたが、根拠の部分には具体性のあるエピソードを記載し、自分らしさをアピールしましょう。

「自分は他の人に勝るような強みがない」と悩んでいる人も多いかもしれません。しかし、個性あふれる強みである必要はなく、ありきたりな強みでも表現方法を工夫することで、自分らしさを表すことができます。

たとえば、強みが責任感なら、「私の強みは責任感があることです。」と単純に伝えるのではなく、「私の強みは、辛くても逃げ出さず、最後までやり抜く力です。」のように、表現を変えることで、他の就活生に差をつけることができるでしょう。

キャッチコピーでインパクトを残す

自己PRを作成するときは、キャッチコピーで採用担当者にインパクトを残すのもひとつの方法です。先にもお伝えしたように、ありきたりな内容になってしまうと、採用担当者に最後まで読んでもらえない可能性もあります。

キャッチコピーを効果的に活用することで、オリジナリティのある自己PRを作成できるでしょう。しかし、大げさな言い回しや、わかりにくい表現のキャッチコピーでは、あなたのよさが半減してしまうかもしれません。1度読めば意図が伝わるキャッチコピーにしましょう。

インターンシップへの熱意を伝える

志望企業のインターンシップにどれだけ参加したいかという熱意を込めることも大切です。なぜなら、企業は自社のインターンシップに興味を示し、積極的に参加して、大きく成長してくれる学生を探しているからです。

そのため、再度「なぜインターンシップに参加したいのか」「インターンシップでどんなことを学びたいのか」を振り返って考えてみましょう。

具体的な数字を入れる

自己PRに限らず、志望動機などさまざまな文章を書くときにいえることですが、具体的な数字を入れて伝えることで、採用担当者も理解しやすくなります。

たとえば、「数多くの観客を動員しました」というよりも、「去年の観客数300人から、今年は1,000人もの集客に成功しました」という方が、具体性があり読み手がイメージしやすいです。

自己PRの伝え方について知りたい方は「インターンシップ選考は自己PRが大事!効果的な伝え方とは」を参考にしてください。

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これでOK!インターンの自己PR例文

ここまで自己PRを書くときの構成や、大切なポイントをご紹介しました。上記を参考にしながら自己PRを作成してみてください。

そして以下の例文と自分の自己PRを比較してみて、足りない部分は付け足したり、いい表現があれば言い換えたりするなど、より質の高い自己PRになるよう、研究してみてください。

例文1

私は挫折に屈せず、機転を効かせステップアップできる人間です。

高校時代、私はバレーボール部に所属しており、目標は「試合に出場する」でした。私と同じアタッカーのポジションにいたのは、同学年のキャプテンと1学年下の後輩でした。私は毎日の部活練習に加えて、バレーボール部だった兄とアタックフォームを見直したり、アタックの練習をしたりなど、自主的に訓練を積んでいました。

しかし、試合前のレギュラー発表ではキャプテンが出場することになり、私は出場することができませんでした。試合中、選手交代の場面がありましたが、選ばれたのは1学年下の後輩で、私の出番はありませんでした。

キャプテンにも後輩にも負けてしまい、一時は落ち込みました。しかし、試合後の練習中、顧問が私のレシーブのフォームがきれいだと、部員の前で褒めてくれたことがありました。この出来事は、どうすれば試合に出られるのかを考え直すきっかけになりました。

アタッカーとして練習に励んでいましたが、そのときからレシーブに力を入れるようになりました。確実にセッターに返せるように、そしてセッターがトスを上げやすいように意識して練習を積み重ねました。

結果、引退をかけた最後の大会でリベロとして試合に出場することができ、県大会優勝に貢献することができました。

私はこの経験から、挫折して落ち込んでも目標を達成するために、違う視点から物事を観察すれば、解決策が見つかることを学びました。私はこの経験を活かして、インターンでも1度失敗したからと諦めずに、さまざまな角度から物事を見て、どんどんチャレンジし成長したいと考えています。

例文2

私は、一見難しくて乗り越えられそうにない壁も、計画を立て、ひとつずつ目標をクリアしていける人間です。

大学時代の夏季休暇中、私は1人オーストラリアに渡り、さまざまな国の人とシェアハウスで暮らす経験をしました。日本では英語で話す機会に巡り合わず、恥ずかしさもあったため、はじめは話しかけることが全くできませんでした。

渡豪して1週間は、できるだけ他の人と顔を合わせないように部屋にこもり、ホームシックを体験しました。しかし、このままでは貴重な体験を無駄にするだけだと思い、「まずは共有スペースにいる」という低い目標からクリアすることにしました。

それに慣れてきたら、次は「誰かと一緒の時間に共有キッチンで料理をする」という目標を立て実行しました。拙い英語でしたが、少しずつコミュニケーションを図ることができ始めました。

このように小さな目標を立て、実行し、クリアしていくということを繰り返しました。その結果、シェアメイトと打ち解けられ、週に1回それぞれの国のご飯をみんなに振る舞うというホームパーティーを開催するまで仲良くなれました。

この経験から、逃げ出したいような難しい問題が立ちはだかったとしても、まずは小さなステップを踏み出すことで、大きな壁も乗り越えられることを学びました。この経験を活かして、インターンでも計画性を持って問題を乗り越え、大きく成長したいと考えています。

例文3

私は、何事も毎日コツコツ積み上げ、成果を出せる人間です。

大学時代に、自分の体型が気になり、ダイエットを決断した時期がありました。食べることが大好きな私は、糖質オフダイエットなど、食べ物の制限は避けたいと考えました。

そこで、YouTubeを観ながら毎日15分だけ運動をすることにしました。基本的には、朝起きてすぐに運動し、1日をスタートさせる生活を半年間続けました。

開始直後は、「やりたくないな」と感じる日もありましたが、そのような日も「軽めの運動だけする」などメニュー変えて、とにかく継続しました。

1ヶ月ほど経過すると、運動するのが習慣になり、どうしても朝できない日は、気持ちよく1日を始められなくなっていました。

さらに、2ヶ月ほど経過したころには、運動する時間をもう少し延ばしたいと思うようになり、30分程度運動する日も多くなりました。

結果、半年で3キロ減量することに成功しました。そして、減量以上に1日を気持ちよく始められるようになったことが何よりの収穫でした。

この経験から、毎日小さなことでも継続すれば、大きな成果を得られることを学びました。この経験を活かして、インターンでは毎日小さなことでも吸収し、ひとつでも多くのことを学びたいと考えています。

他の自己PRの例文を見たい方は「例文付き!就活の自己PRで強みをアピールし内定を獲得するためのポイントを解説」を参考にしてください。

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インターンの自己PRの質を高めるための4ステップ

これまでご紹介した、インターンシップの自己PRを作成するコツや例文を参考にすれば、魅力的な自己PRが書けるはずです。ここでは、再度自分の自己PRを振り返り、磨き上げるためのステップをご紹介します。

ステップ1.主語と述語が正しくつながっているか

自己PRができあがれば、まず読み直してみてください。表現がおかしい文章はないでしょうか?違和感を感じるときは、主語と述語が正しくつながっているかを確認してみましょう。

たとえば、「私は大学時代、休日に歩いて街を散策することが趣味でした。」とすると、主語が「私は」で、述語が「趣味でした」となり、主語と述語の関係が成り立たないことがわかります。

美しく、読みやすい文章にするには、「大学時代の私の趣味は、休日に街を散策することでした。」となり、「私の趣味=散策すること」と主語と述語が正しくつながっていることがわかります。

主語と述語が離れているほど、主述のねじれに気付きにくいです。常に主語と述語の関係を意識してください。

ステップ2.文章はシンプルに

書き上げた自己PRが、わかりやすい文章になっているか確認しましょう。ポイントは、余計な副詞などを省き、簡潔な文章にすることです。そして、1文の中で言いたいことはひとつに絞るようにしましょう。

たとえば、「私は高校時代、野球部に所属しており、ポジションはピッチャーでしたが、なかなかレギュラーになれず、とても悔しい経験をしました。」とすると、文章が長く読みにくい印象を受けます。

一方で、「私は高校時代、野球部に所属していました。ポジションはピッチャーでしたが、レギュラーになれず悔しい経験をしました。」と副詞を取り除き、文章を区切るとシンプルで読みやすくなります。

ステップ3.声に出して読む

文章を整えたら、1度声に出して読んでみましょう。句読点の位置など、読みづらさや違和感に気付くことがあります。また、「違う表現のほうが読みやすいな」など、新たな改善点が見つかるかもしれません。

ステップ4.第三者に読んでもらう

最後に、第三者に読んでもらいましょう。客観的に評価してもらうことで、自分では気付かなかった点を指摘してもらえるはずです。また、第三者に読んでもらうのが難しい場合は、次の日に読み直すなど、時間をあけて自分の自己PRを読んでみましょう。そうすることで、違った視点から文章を分析できます。

自己PRは企業によって文字数が決まっている場合があります。文章が長くなり、上手くまとめられないという方は、「自己PRを100字でまとめるコツと注意点は?強み別の例文を13個紹介!」を参考にしてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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