外国人留学生が日本で就職するには?手続き内容と就活の特徴

このページのまとめ

  • 日本で就職する外国人の出身国上位は、中国、ベトナム、ネパール、韓国、台湾
  • 就職するにあたっては、在留資格の変更申請手続きを行う必要がある
  • 就活を成功させるためには、日本独特の採用方式やマナーを知っておくと良い
  • 年功序列や横並び意識など、日本企業には外国人留学生がとまどいを覚えやすい文化もある

日本企業に就職する外国人留学生は、近年少しずつ増えてきています。外国人留学生が日本で就職するにあたっては、在留資格の変更申請手続きが必要です。また、日本の就活の特徴をよく理解し、基本的なマナーを身につけることが成功の秘訣となるでしょう。
本コラムでは、外国人留学生の許可人数が多い国や手続き内容、就活時に押さえておきたいポイントを紹介します。
 

外国人留学生の認可人数上位国とその割合

まずは外国人留学生の就職データを、法務省の資料に基づいて確認しましょう。

外国人の認可人数上位国は、中国・ベトナム・ネパール・韓国・台湾です。出身国が占める割合は、それぞれ46.1%・20.7%・9.0%・6.6%・3.6%となっています。前年比で大きく増加したのは、ベトナムとネパールの割合でした。

参照元:法務省 - 平成29年における留学生の日本企業等への就職状況について http://www.moj.go.jp/content/001271107.pdf
 

外国人留学生の就職手続き

続いて、外国人留学生の就職に必要な手続きについてです。
就職にあたっては、「留学」となっている在留資格を「技術・人文知識・国際業務」のように就労可能なカテゴリーに変更します。申請時に不備がないよう注意しましょう。

在留資格変更申請の流れ

変更申請の流れは、以下の通りです。

書類を揃える

会社側が揃えなければならない書類は多岐に渡ります。申請に必要な書類を会社に伝え、できるだけ早めに用意してもらうよう働きかけましょう。

申請内容を確認する

許可が一度で下りなかった場合、再申請に時間がかかります。再度不認可になってしまうこともあるので、申請前に内容をよく確認することが大切です。

迅速に申請する

地方入国管理官署では卒業年の1月、東京入局管理局では12月から申請を受け付けています。申請から認可までは1~2カ月ほどかかるので、できる限り早めに対応しましょう。

必要な書類

提出する書類は、次の3種類に大別されます。

申請者が用意するもの

申請者自身が揃える書類は、在留資格変更許可申請書・在留カード・パスポート・履歴書です。そのほか、任意提出の申請理由書があります。

会社が準備するもの

雇用契約書・商業法人登記簿謄本・決算報告書それぞれのコピーは会社が用意する書類です。それ以外では、パンフレットのような会社案内も必要になります。会社が作成する雇用理由書は任意提出です。

大学で入手するもの

大学では、卒業証明書か卒業見込証明書を発行してもらいます。

申請期限

審査に1~2カ月かかることを考慮すれば、1月中には手続きを行うことが望ましいと考えられます。入局管理局のWebサイトも確認しながら、4月入社に間に合うよう申請を済ませましょう。

審査で見られる点

変更申請の審査では、本人の学歴や職歴を見て知識・技術を有する人材であるかどうかを判断します。その知識・技術が従事予定の仕事に活用できるのか、報酬をはじめとした待遇が適切かどうかもチェックポイントです。さらには、就職先企業の安定性と本人の技能を活かせる機会が提供されるかも審査されます。
 

外国人留学生が就活を成功させるには

外国人留学生の方々は、皆それぞれ夢や目標を持って日本での就職を目指していることでしょう。この項目では、日本での就活を成功させるために知っておきたい事柄について解説します。

日本の就活を知る

日本で就職するにあたっては、就活がどのように行われているかを理解しておくことが重要です。以下に、日本の就活の特徴を2つ紹介します。

新卒一括採用

日本の就活においてとりわけ特徴的なのは、新卒一括採用という制度でしょう。
新卒一括採用とは、就業経験のない学生を学校卒業のタイミングで雇用するという方式です。年度内のある時期に就活が一斉に開始されるのが特色で、一般的には3月に企業の情報が解禁され、6月より面接が行われるようになります。

ポテンシャル重視

実力主義で人材を採用する国が多くある中、どちらかというと応募者のポテンシャルを重視する傾向にあるのが日本のユニークな点です。実務をこなす能力の有無はあまり問われず、仕事を通じて成長する可能性があるか、ゆくゆくは企業に貢献できる人材に育ちそうかといったことが採用の決め手となります。

日本のマナーを知る

外国人留学生といえど、就活時には日本の習慣やマナーに沿った行動が求められます。たとえば、時間厳守を心がける、コートは会社の建物に入る前に脱ぐ、お辞儀の角度を場面によって使い分けるなどです。

伝え方を工夫する

高い能力を持っているにもかかわらず、強みを伝える方法を知らないばかりに自分の価値がわかってもらえないケースもあるようです。アピールポイントが高度な日本語力なら保有する関連資格を、人間的魅力ならその長所が端的に表れたエピソードをというように、客観的かつ具体的な内容を盛り込んで伝えるようにしてみましょう。
 

外国人留学生がとまどう日本企業の文化

最後に、外国人留学生がギャップを感じやすい日本企業の文化にも言及しておきます。

年功序列

年功序列とは、年齢・勤続年数を考慮して従業員の役職や賃金を決める人事制度です。年齢・勤続年数が高くなるほど仕事の技術やノウハウが身につき、会社への貢献度が上がるという考え方が根底にあります。
年功序列のメリットは、1つの企業に勤め続ければ自動的に役職が上がっていくということです。一方、仕事で高い成果を出せる人にとっては、その能力に応じた評価が得られにくいという点がデメリットとなります。

終身雇用

終身雇用制度も、日本企業を特徴づける要素の1つです。入社してから定年を迎えるまで、長期間に渡って同一企業に雇用され続ける制度を指します。不況の影響で終身雇用制度は揺らいでいるともいわれますが、その発想は日本企業にいまだ根強く残っていると考えられるでしょう。

横並び意識

出る杭は打たれるという言い回しが日本語にはあります。これは、「突出して優れている人は他人に憎まれたり、邪魔をされたりする」という意味です。日本社会には伝統的に、自分と他者を同一視し、均質であることを尊ぶ横並び意識が存在するといわれています。
ビジネス面においては、「高い能力はなくとも、周囲と調和し波風を立てずに働いてくれる人が重宝される」形で横並び意識が表面化するようです。

言葉の使い方

日本語には尊敬語・謙譲語の使い分けがあり、言い回しを間違えると上司や取引先の方に対して失礼になってしまうことがあります。もちろん、日本語以外にも豊かな敬意表現を持つ言語は存在し、それらを母国語とする外国人留学生もたくさんいるでしょう。とはいえ、慣れないうちは自国語との違いにとまどう可能性もあるので、就職後も積極的に日本語のビジネス会話を勉強することが大切です。


以上、海外とは異なる点が多い日本の就活および企業の文化的傾向について解説してきました。就活中に疑問点や悩み事が生じた際は、新卒生向け就職サービス「キャリアチケット」を利用するのもおすすめです。キャリアチケットでは、自己分析やES・面接対策といった就活の基本をセミナー形式で学ぶことができます。関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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