外国人留学生が日本で就活する方法は?必要な手続きやポイントを解説

このページのまとめ

  • 外国人が日本で就活で感じる難しさは、就活の仕組みや対策がわからない
  • 外国人が日本で就活するには、日本語能力やコミュニケーションが重要
  • 外国人が日本で就活を成功させるには、日本のマナーや文化への理解も大切

外国人留学生が日本で就活する方法は?必要な手続きやポイントを解説のイメージ

「外国人が日本で就活を成功させるにはどうしたらいい?」「どのような流れで進めていくの?」と悩む外国人就活生もいるでしょう。外国人が日本で就活を行う場合は、日本の文化やマナーを知り、選考対策を進めることが大切です。

この記事では、外国人学生が日本で就活を行う際の流れや、アピールしたい能力などを解説しています。内定後に必要な就労ビザについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

外国人留学生の就活・就職状況

外国人留学生が日本で就活、就職を行う状況を見てみましょう。大学・大学院を卒業・修了した外国人留学生のうち、日本国内で就職を行う外国人留学生の割合と人数は次のとおりです。

卒業者数数(人) 国内就職者数(人) 国内就職の割合(%)
平成28年度 23,496 8,610 36.0%
平成29年度 24,636 8,623 35.0%
平成30年度 26,712 9,330 35.0%
令和元年度 28,512 10,490 36.8%
令和2年度 30,437 8,672 28.5%

引用元:文部科学省「外国人留学生の就職促進について

大学や大学院を卒業した外国人留学生のうち、3割から4割が日本国内で就職しています。希望して就職活動を行えば、外国人留学生が日本で就職するのは決して難しくないと言えるでしょう。

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外国人や留学生が日本での就活を難しいと感じる理由

外国人や留学生が日本の就活が難しいと感じる背景には、就職活動の仕組みや対策など、日本独自の文化が影響しています。どのような違いに悩んでいるのかを整理し、知識を深められるようにしましょう。

新日本有限責任監査法人の「外国人留学生の就職及び定着状況に関する調査」 によると、「留学生が就職活動で困ったこと/改善すべきこと」は次のような結果になりました。

新日本有限責任監査法人「外国人留学生の就職及び定着状況に関する調査」のイメージ

引用元:新日本有限責任監査法人「外国人留学生の就職及び定着状況に関する調査

ここでは、具体的にどのような悩みを抱えやすいかについて、詳しく解説します。

日本の就職活動の仕組みがわからない

外国人が就活で悩みやすいポイントは、日本の就職活動の仕組みです。日本は他国と比べて就活の期間が長く、選考も複雑な特徴を持ちます。また、採用までの期間が長い点も特徴です。

加えて、新卒一括採用を行うのは、日本ならでは。海外では通年採用が一般的です。

たとえば、アメリカを見てみると、インターンシップを行い、そのまま入社するケースがよくみられます。日本独自の就活スタイルに悩み、進め方に困る外国人就活生が多い状況です。

日本語の採用試験や選考が難しい

面接や筆記試験など、採用試験が日本語で行われる点も難しいポイント。日常会話を日本語でできても、ビジネスシーンに対応できるとは限りません。

たとえば、就活では謙譲語や尊敬語などの言葉遣いを求められます。日本語ならではであり、日常でも意識して使うことは少ないため、自分で勉強しなければなりません。

採用試験に日本語でチャレンジしなければならない点も、日本の就活の難しさです。

外国人留学生向けの求人が少ない

外国人留学生を対象にした求人や、情報が少ない点も就活を難しく感じるポイントになります。日本人の就活情報に比べると、数は少なくなり、探すのも大変です。

就活を成功させるには、外国人や留学生向けの就活サイトを使うのがポイント。外国人留学生を対象にしたセミナーもあるので活用しましょう。

就活セミナーって?と気になる方は、「就活セミナーとはどんなもの?基本的な内容や参加メリットを理解しよう」の記事で詳細を確認してみてください。

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外国人学生が日本で就活する際の流れ

外国人学生が日本で就活を行う場合も、日本人学生と同じように自己分析や企業研究を行い、選考に参加します。ここでは、内定獲得までの流れを解説するので参考にしてください。

1.自己分析を行う

就活を始める際は、まずは自己分析から行いましょう。自己分析では、自分の考え方や強み、長所短所などを明らかにします。自己分析は、面接やエントリーシートに必要な、自己PRや志望動機を作るためにも欠かせません。

外国人の場合、「なぜ日本で就職をするのか」と聞かれる傾向にあります。自分の考えを整理し、回答できるように準備してください。

自己分析の進め方については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」で解説しています。

2.業界研究を行う

エントリーする企業を決めるために、業界研究や企業研究を行いましょう。これらは、自分の能力を発揮できる仕事や、自分に合う企業を探すために必要です。

業界研究では、どのような業界があるかを知り、興味のある分野を探します。すでに進みたい業界が決まっている場合でも、業界の全体像や将来性について調べておきましょう。

業界研究の進め方については、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」で詳しく解説しています。

3.企業研究を行う

業界研究ができたら、企業研究を進めましょう。企業研究では、エントリーを考えている企業の仕事内容や職種、働き方などを調べます。志望動機を作成し、入社したい気持ちをアピールするためにも欠かせません。

もし、企業研究が不十分な場合、ミスマッチを起こしてしまう場合も。自分に合う環境で長く働くためにも、企業研究が必要です。

企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で解説しています。

4.企業にエントリーする

興味のある企業が見つかったら、エントリーを行いましょう。就活を始めた段階では、幅広い業界や企業へのエントリーをおすすめします。外国人を積極的に受け入れる企業も多いので、チェックしてみましょう。

エントリー数に制限はありませんが、新卒の場合は20社から30社ほどエントリーする傾向にあります。自分のスケジュールとも相談し、エントリー数を決めてください。

エントリー数の平均については、「エントリー数の平均はどのくらい?適切な数を知っておこう」の記事で紹介しています。

5.企業説明会に参加する

エントリーができたら、企業説明会に参加しましょう。企業説明会では、事業内容や働き方、企業が掲げるビジョンなどが聞けます。自分に合う企業か考えたり、志望動機を作ったりするためにも、興味のある企業の説明会には必ず参加してください。

また、企業によっては、説明会に参加した人のみ選考に進める場合もあります。Webサイトには載っていない情報を得られる機会でもあるので、活用しましょう。

企業説明会の詳細や参加方法については、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」で詳しく解説しています。

6.履歴書やエントリーシートを提出する

選考を受けたい企業が決まれば、履歴書やエントリーシートを提出しましょう。応募書類では、次のようなポイントを意識すると、評価を得やすくなります。

・自分の特徴や人柄をアピールする
・嘘をつかずに素直な自分をアピールする
・自分の強みがどのように仕事に活かせるかを伝える
・外国人ならではの語学力や資格を伝える
・日本語がどの程度話せるのかを伝える
・日本でのアルバイトの経験を伝える

履歴書の書き方や注意点については、「履歴書の内容をまるごと全部解説!詳しい書き方や注意事項も」で紹介しています。履歴書作成前に、確認しておきましょう。

エントリーシートの書き方については、「これだけ読めば、エントリーシートの書き方が全て分かる!」で解説しています。選考を突破するために、読んでみてください。

7.グループディスカッションや面接を受ける

書類選考に通過したら、グループディスカッションや面接選考を受けます。グループディスカッションとは、数名のグループで話し合いを行い一つの意思決定をするものです。

自分の意見を通そうとしたり、何か秀でた意見を言おうとしたりするのではなく、周囲の意見を尊重し、コミュニケーション能力や協調性があることをアピールするとよいでしょう。

グループディスカッションの基本については、「グループディスカッションとは?進め方や評価されるポイントを解説!」で解説しています。

また、面接でスムーズな受け答えができるように準備しておくことも大切です。志望動機や自己PRについても聞かれるので、自分の言葉で伝えられるように練習しておきましょう。

面接対策については、「面接対策は万全?就活に必要不可欠な準備とマナー」を参考にしてください。

8.内定通知を受けとる

面接を通過すれば、内定通知を受け取れます。通知は、「電話」「メール」「郵送」など企業によって違うので、どの方法で連絡が来るか確認して見落としのないようにしておきましょう。

内定を受け取ったら、企業の内定式に参加します。10月に行われることが多く、基本的には参加するのがマナーなのでスケジュールを調整しておきましょう。

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外国人の就活で企業が確認している能力

外国人の就活では、日本語を扱ったコミュニケーション能力や、主体性が確認されています。アピールしたい能力について解説するので、参考にしてください。

日本語能力

日本の会社で働くため、会話や読み書きなどの日本語能力が確認されています。ビジネスで使う言葉やビジネスマナーができているかも確認されているので、勉強しておきましょう。

日本語能力をアピールする資格には、日本語能力試験があります。資格取得はアピールになるので、獲得するのもおすすめです。

参照元
日本語能試験
日本語能力試験とは

コミュニケーション能力

仕事を行うために必要な、コミュニケーション能力も確認されています。基本的には、周囲の話を聞き、適切な受け答えができれば問題ありません。

言葉だけではなく、笑顔で話を聞いたり、相槌もできれば更なる評価につながります。特別なコミュニケーション能力は必要なく、仕事をスムーズに進められるかが確認されているので意識してください。

コミュニケーション能力をアピールするコツについては、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」の記事で解説しています。

主体性

自分から行動したり、発言したりする主体性も求められている能力です。控えめな言動をする就活生も多いので、アピールにつながりやすいポイントになります。

主体性をアピールするためには、困難や問題を解決するために、主体性を発揮したエピソードを話すのがおすすめ。また、グループディスカッションでは、自分から動いたり、発言したりするように心がけてください。

面接の自己PRで、主体性や積極性をアピールするのも効果的です。積極性をアピールする場合は、「自己PRで「積極性」を使う場合のコツや注意点とは?例文も紹介!」の記事も参考にしてください。

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外国人が就活でよくエントリーしている業界

外国人留学生は、ITや流通などの業界によくエントリーしているといわれています。外国人学生のエントリー数が多い企業なら、採用に積極的な可能性もあるでしょう。エントリー先を選ぶ際の参考にしてみてください。

IT業界

IT業界は現代のIT化やIT人材の不足によりニーズが高い業界です。日本人の採用だけではなく、外国人留学生の採用も増加しています。

IT業界で培ったプラグラミングやシステム開発のスキルは、万国共通で通用するものが多い点も特徴。外国人留学生には特におすすめの業界と言えるでしょう。システムエンジニア、プログラマーなどの職種にも注目してください。

IT業界を目指す場合には、「IT業界で就活する際のポイントは?業界事情や実施すべき行動を解説」の記事がおすすめです。

流通・小売業界

流通や小売業界は、外国語のスキルを活かせる仕事です。仕事内容には、海外企業と商談を行うバイヤーや、貿易手続きを行う貿易事務などがあります。

海外との取引を行う企業は、外国人留学生の採用を特に積極的に行っている場合があるので調べてみてください。

通訳・翻訳業界

翻訳や通訳も、外国人留学生のエントリーが多い業界です。

出入国在留管理庁の「令和4年における留学生の日本企業等への就職状況について」によると、令和4年度に在留資格変更許可申請が許可された人のうち、就職先で通訳・翻訳業務を行う人は、8,792人でした。全体の16.1%であり、職種の中で最も多い割合になっています。

出入国在留管理庁「令和4年における留学生の日本企業等への就職状況について」のイメージ

引用元:出入国在留管理庁「令和4年における留学生の日本企業等への就職状況について

母国語と日本語を活かして、翻訳や通訳で活躍する道もあることを知っておきましょう。

参照元
出入国在留管理庁
令和4年における留学生の日本企業等への就職状況について

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外国人が就活を成功させるためのポイント

外国人が就活を成功させるためには、日本の就活傾向やマナーを知っておくのが大切です。ここでは、就活成功に向けて6つのポイントを解説するので参考にしてください。

日本の就活の傾向を知っておく

就活を成功させるために、日本の就活がどのように行われているか傾向を知っておきましょう。日本の場合、「新卒一括採用」「ポテンシャル採用」が就活の特徴です。

新卒一括採用とは、学校を卒業したタイミングで一斉に採用する方法です。大学3年生の3月に就職情報が発表され、6月ごろには選考が始まり、大学を卒業してすぐの4月から働き始めるのが基本的なスケジュール。企業や学生それぞれのタイミングではなく、時期をそろえて就活を行うのが特徴です。

ポテンシャル採用とは、現時点の実力ではなく、将来性を考えて採用を行う方法を指します。仕事を通じて成長できるか、企業に貢献できるか、などが評価されます。実力主義をベースに考える国も多いなかで、日本独自の方法といえるでしょう。

日本の就活マナーを勉強する

日本で就活する場合は、日本の就活マナーを覚えましょう。外国人留学生であっても、日本の企業にあった行動が求められます。

たとえば、「時間を守る」「お辞儀の角度を使い分ける」のようなマナーです。就活のマナーについては、「就活の面接マナーとは?入退室時やWeb面接のマナーについても解説」や「企業訪問の流れやマナーは?必要な準備や持ち物も合わせて解説!」の記事で解説しています。

アピールの仕方を工夫する

自分の強みを理解し、アピール方法を工夫しましょう。適切なアピールを行えば、採用担当者に評価され、内定獲得につながります。

たとえば、日本語に自信がある場合は、日本語に関連する資格を取得してアピールしてみましょう。また、コミュニケーション能力や主体性などの個性であれば、特徴が伝わるエピソードでのアピールが欠かせません。

アピールの方法は、「考え抜く力を自己PRするコツは?参考にできる例文も解説!」で詳しく解説しています。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加し、企業や仕事内容について詳しく学んでみましょう。自分にあっている企業や仕事を探したり、理解を深めたりできます。

また、企業によっては、インターンシップに参加した人のみ選考に参加できる場合もあります。大学3年生の夏ごろには、サマーインターンがあるので参加してみてください。

インターンシップについては、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」で詳しく解説しています。

留学生向けの就活イベントに参加する

留学生向けに開催されている就活セミナーや合同説明会などにも参加してみましょう。留学生ならではの就活の進め方を教えてもらえたり、サポートを受けたりできます。

たとえば、セミナーでビジネスで扱う日本語について教えてもらえたり、採用試験対策を行ったりしてもらえる場合も、より就活をスムーズに進めるためにも、参加をおすすめします。

就活エージェントに相談する

就活のサポートを受けるのであれば、就活エージェントがおすすめ。就活準備から選考対策まで、就活全体のサポートを受けられます。

就活エージェントであれば、「留学生はどのような点に気を付けて就活を行えばいいか」もサポート。初めての就活でも安心して進められます。

就活エージェントのキャリアチケットでも、外国人や留学生のサポートを実施。就活が不安な方は、ぜひ相談してください。

キャリアチケットのサポートを受けて就活を成功させた留学生の事例を「出版業界を目指すも挫折。持ち前のコミュニケーション能力を武器に就いた仕事とは?」で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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外国人就活生の履歴書の書き方

ここでは、外国人就活生が、どのように履歴書を書くか解説します。基本は日本人と同じ書き方ですが、異なる部分もあるので確認しておきましょう。

使用する履歴書は、学校の購買や文具店に売っている、市販のものを使えば問題ありません。

在留資格を記入する

在留資格を持っている場合は、記入しておきましょう。有効期間も合わせて書いておいてください。

学歴は母国で在籍していた学校も書く

学歴については、母国で在籍していた学校も記入しましょう。高校入学から書くケースが一般的です。

大学については、学部と学科も書くようにしましょう。「△△大学 △△学部 △△学科」のように記入します。大学はまだ卒業していないので、「卒業見込み」と書いてください。

学歴欄の書き方については、「就活における履歴書の学歴欄の書き方とは?例文と一緒にご紹介!」も参考にしてください。

留学経験でのエピソードを中心に書く

履歴書に書くエピソードは、日本での留学経験を中心に書くのがおすすめです。留学生ならではの感じたことや、得た経験などがアピールにつながります。

就活で使うエピソードの見つけ方や伝え方については、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」も参考にしてください。

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外国人就活生がやっておきたい面接対策

面接対策では、日本ならではの形式を理解しておきましょう。国ごとにマナーは違うので、確認は必須です。また、外国人就活生がよく聞かれる質問も紹介するので、参考にしてください。

日本の面接の形式を理解しておく

日本の面接はどのように行われるか、確認しておきましょう。たとえば、日本の面接では入室時のマナーがよく見られています。

・ドアを3回ノックし、返事があってから入る
・入る際は「失礼します」と言ってから入る
・座る前に「よろしくお願いいたします」と伝えてお辞儀する
・椅子の横に立ち、大学名や学部・学科、名前を伝える
・「着席してください」と言われてから、「失礼します」と言って座る

就活マナーが守れていないと、印象が悪くなり、採用に影響する場合も。面接対策については、「就活の面接対策で必要なことは?よく聞かれる質問と対策法も解説」の記事で詳細に紹介しているので参考にしてください。

外国人就活生がよく聞かれる質問を知っておく

外国人就活生の場合、次のような質問をよく聞かれます。

「なぜ日本に来たのですか?」
「日本で学んでよかったことは何ですか?」
「将来も日本で働くつもりですか?またその理由を教えてください」
「日本で働くに当たって、期待していることは何ですか?」

スムーズに答えられるように、回答を考えておきましょう。

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外国人が就職に必要な就労ビザについて知っておくべきこと

外国人留学生が就活して就職するには、留学ビザを就労ビザに変更しなければなりません。変更の流れや進め方を解説するので、参考にしてください。

留学ビザを就労ビザに変更する流れ

就職に向けて、就労ビザに変更する流れを知っておきましょう。日本で就職するには、出入国在留管理局で在留資格変更の許可申請が必要です。基本的には、次のような流れで進みます。

・1.出入国在留管理局への事前相談
・2.就職理由書の作成と採用理由書の収集
・3.申請書への署名
・4.出入国在留管理局への申請
・5.新しい在留カードの発行

就労ビザに変更する際のポイントは、「採用理由書」です。就職先の企業にもらう必要があるので覚えておきましょう。申請書については、就職する本人と、就職先の企業が記入してください。

新しい在留カードは、申請から1ヶ月程度で届きます。在留期間は申請内容により、「1年」「3年」「5年」の種類があるので覚えておきましょう。

就労ビザ獲得に必要なもの

就労ビザ獲得には、次のようなものが必要です。

・在留資格変更許可申請書
・縦4センチ×横3センチの顔写真
・日本での活動を証明できる資料
・在留カードまたは外国人登録証明書
・パスポートまたは在留資格証明書
・卒業証明書

在留資格変更許可申請書は、出入国在留管理局に直接もらう、またはWebサイトからのダウンロードで入手できます。

また、まだ卒業していない場合は、卒業証明書の代わりに「卒業見込み証明書」を準備しましょう。学校で発行してもらえます。

参照元
出入国在留管理庁
在留資格変更許可申請

就労ビザに変更する時期

就労ビザに変更する時期は、内定を獲得し、雇用契約書を結んだ直後がおすすめです。ただし、単位を取得し、卒業の見込みができていなければ申請ができません。就活だけではなく、単位も獲得できるように勉強を行ってください。

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就活を成功させたい外国人留学生のあなたへ

日本で就活を行うことに不安を感じる方もいるでしょう。文化や言葉も違う国では、うまくいかないこともあるかもしれません。そんなときは、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットでは、外国人留学生の方も安心して就活ができるように、専任のアドバイザーが担当します。就活の進め方から面接対策まで、わからないことは何でも質問OK。日本での就活を成功させるために、キャリアチケットが全力でサポートします。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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