ゼネコンに就職したい就活生向け!仕事内容や必要な就活準備を解説

このページのまとめ

  • ゼネコンは土木や建築工事を設計から施工まで一貫して行う会社
  • ゼネコンには「設計」「施工管理」「研究」などの仕事がある
  • ゼネコンごとに得意分野が違うので、就職する際は企業研究が重要になる

ゼネコンに就職したい就活生向け!仕事内容や必要な就活準備を解説のイメージ

ゼネコンへの就職を目指す就活生のなかには、「どのような会社なのかがわからない」「仕事内容は何をしているの?」と考えている人も多いでしょう。建築や建設関係だとは理解していても、詳しい内容がわからないかもしれません。

この記事では、ゼネコンの概要や仕事内容などを詳しく解説。就職に向けて行いたい準備や、志望動機のポイントなども解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

ゼネコンとは?就職に向けて概要を解説

ゼネコンとは、発注者から請け負った土木・建築工事を設計から施工まで自社で一貫して担当する会社のことです。「General Contractor(ゼネラルコントラクター)」の略であり、日本語では「総合建設業者」と訳されます。

ゼネコンが行う事業は、主に生活に必要な施設を工事する「土木」と、商業施設や学校、マンションなどの工事を行う「建築」の2つです。大手のゼネコンは土木と建築どちらも行っていますが、中堅や小規模の会社になると、企業によって得意分野の事業が変わってきます。

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就職するために知っておきたいゼネコンの種類

ゼネコンには、「スーパーゼネコン」「準大手ゼネコン」「中堅ゼネコン」「マリコン」などの種類があります。それぞれ特徴や得意分野が違うので、就職に向けて把握しておきましょう。

スーパーゼネコン

スーパーゼネコンとは、年間の売上高が1兆円を超えるゼネコンです。ゼネコンの売上ランキングでも上位を維持し、歴史ある大企業が多く分類されています。

準大手ゼネコン

準大手ゼネコンとは、年間の売上高が3000億円を超えるゼネコンです。売上高が4000億円を超える場合には、「大手ゼネコン」と呼ばれる場合もあります。

中堅ゼネコン

中堅ゼネコンとは、年間の売上高が1000億円以上の会社です。中堅ゼネコンは地域密着型の案件が多く、同じ地域で安定して働きやすいメリットがあります。

マリコン

マリコンとは、海洋に関する案件を中心に担当する会社です。海底トンネルの工事や護岸工事などを行います。

志望する会社がどのような事業を行っているかは、企業研究を行って確かめておきましょう。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で企業研究の進め方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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就職に向けて知っておきたいゼネコンの仕事内容

ゼネコンを目指す就活生は、どのような仕事が行われているか知っておくのが大切です。大きくわけて、「設計」「施工管理」「研究」の3つがあるので覚えておきましょう。

それぞれの仕事内容について詳しく解説します。

設計

設計とは、クライアントの要望をもとに、どのように建築するかを決める仕事です。大きくわけて、「建築設計」と「土木設計」の2種類に分けられます。

建築設計

建築設計のなかでも、「意匠設計」「構造設計」「設備設計」の3つに分類可能です。

まず、「意匠設計」は建物の外観をデザインしたり、内部の間取りを設計したりします。条件や環境を考慮し、美しくデザインするのが仕事です。

次に、「構造設計」は建物の安全性を満たしながら、土台や骨組みを設計します。建築後の自身や積雪なども予想し、建築物が壊れないように設計しなければなりません。

最後に、「設備設計」は空調や電気設備などを活用し、快適な室内環境を設計する仕事です。品質はもちろん、コスト面にも注目した設計が求められます。

土木設計

土木設計は大きく分けて、「概略設計」と「詳細設計」の2つにわけられます。

「概略設計」は、構造や材料などの比較を行い、大枠を決める仕事です。適切な工法を採用し、設計を行います。

「詳細設計」は、概略設計をもとに、道路やトンネルなど具体的な建造物を設計する仕事です。ゼネコンでは概略設計と詳細設計の両方を自社で行うため、コスト削減や効率化につながります。

施工管理

施工管理では、次の4つについて管理を行います。

工程管理:作業のスケジュール管理のこと
品質管理:求められている品質を実現できるように対応すること
原価管理:予算内で工事を完成できるように対応すること
安全管理:事故なく作業を行えるように管理すること

施工管理では、作業がスムーズに行えるように管理を行うのが必要です。ゼネコンは大規模工事が多いため管理が大変ではありますが、その分やりがいのある仕事でもあります。

研究

研究部門では、技術の研究開発を行います。材料面や機械面での研究が多く、「生産性向上のための機械開発」「より耐震性のあるコンクリート開発」などが研究の一部です。

ほかの建設会社の場合、研究を行わないケースがほとんど。ゼネコンは資金力や技術力を活かして、建設業界がより発展できるように研究を実施しています。

ゼネコンや建設業界については、「建設(ゼネコン)業界の現状と今後の動向について」の記事でも解説しているので、合わせて参考にしてください。

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ゼネコンに就職するメリット

ゼネコンで働くメリットには、「知識がつく」「社会貢献になる」などがあります。3つのメリットを紹介するので、チェックしてみましょう。

知識と専門性が成長する

ゼネコンは大規模な建設や幅広い種類の建設に関われるため、知識と専門性が成長します。現場や案件をこなすごとに、新しい知識を得られるでしょう。

商業施設や公共施設を建設する場面も多く、実力や技術を持った人々が集まります。ハイレベルな環境で仕事を学べるので、自分の専門性も向上できるでしょう。

社会貢献度が高い

人々の暮らしに密接した施設の建設を行うため、社会貢献度の高い仕事でもあります。「商業施設」「マンション」「学校」などの建設は、我々の暮らしに欠かせません。

大手のゼネコンの場合、公共事業に携わるケースもよくあります。社会に貢献できる仕事を行いたい就活生にとって、メリットに感じられるでしょう。

労働環境が整備されている傾向にある

近年のゼネコン、建設業界は、労働環境が整備されている傾向にあるのもメリットです。働き方改革の推進により、勤務しやすい環境になってきています。

以前のゼネコン会社や建設業界は労働時間の長さや休日出勤が問題になっていました。現代では週休二日制の実施や、労働時間の改善が行われている会社も多く、勤務しやすいでしょう。

勤務する会社にどのようなメリットがあるかは、企業研究を行い個別にチェックするのも重要です。同じゼネコン、建設業界でも会社によって特徴は変わるので調べておきましょう。

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ゼネコンへの就職を目指す就活生がすべき準備

ゼネコンへの就職を目指す場合、「業界・企業研究」「インターンシップ」「OB・OG訪問」などを行っておくのがおすすめです。入念に準備を行い、選考に臨みましょう。

ここでは、就活時におすすめの4つの準備を紹介します。

業界・企業研究

選考を突破するためには、業界研究と企業研究が欠かせません。まずはゼネコンや建設業界がどのような業界なのかを業界研究で調べましょう。

業界研究を行う際は、業界研究セミナーへの参加もおすすめ。詳しくは、「業界研究セミナーとは?気になる内容と参加するメリットを解説!」の記事を参考にしてください。建設業界に特化したセミナーも開催されているので、探してみましょう

業界研究ができれば、企業研究で会社について深く調べておくのが重要です。志望する会社を決める前に、会社ごとにどのような特徴があるのかをチェックしましょう。ゼネコンの場合、得意分野や社風が異なるので、確認が欠かせません。

企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で解説しています。それぞれを比較し、自分に合う会社を見つけるのが重要です。

インターンシップ

気になった会社があれば、インターンシップに参加しましょう。インターンシップは企業の雰囲気を体験できるのはもちろん、実際の業務を体験できる場合もあるのでおすすめです。

インターンシップは、夏・秋・冬と時期によってプログラム内容が変わる場合も。また、夏に開催していた企業が秋や冬には開催しないなど、そもそも実施するかも変わります。興味のある会社が見つかれば、インターンシップがあるかは早めに確認しておきましょう。

インターンシップについては、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

OB・OG訪問

会社についてより詳しく知りたい場合、OB・OG訪問をおすすめします。Webサイトや会社説明会ではわからなかった内容も、社員の方に直接聞けるからです。

社員の方に直接質問すれば、よりリアルな就活情報を入手できます。会社選びの参考はもちろん、エントリーシートや履歴書作成にも活かせるでしょう。

OB・OG訪問の実施方法については、「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」の記事で解説しています。知り合いのOB・OGがいない場合でも、大学で紹介してもらえるケースがあるので、キャリアセンターに聞いてみてください。

ポートフォリオの作成

建築学科の就活生の場合、ポートフォリオが必要になる場合があります。志望先の会社に合わせて、作品を用意しましょう。

ポートフォリオは1つではなく、「書類選考で添付する用」「面接で見せる用」「複数人に対して見せる用」など、状況に応じて用意しておくのがベスト。コンペで入賞経験などがあれば、合わせてアピールするといいでしょう。

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ゼネコンの志望動機を作る際のポイント

ここでは、ゼネコンの志望動機を作る際のポイントを解説します。

志望企業の事業内容を調べておく

志望企業がどの事業を中心に扱っているか調べましょう。会社によって、「ビルやマンションが得意」「公共事業を中心に扱っている」などのように特徴があります。

志望動機で評価されるためには、「なぜその会社を選んだのか」が大切です。そのためには、事業内容を理解し、事業に携わりたい思いを伝えるのが重要でしょう。

どのゼネコンでもあてはまる内容にならないためにも、事業内容を調べて、その会社ならではの内容を含めるようにしてください。

ゼネコンに興味を持った理由を詳しく伝える

志望動機では、「なぜゼネコンなのか」について伝えるのも大切です。ほかの業界が数多くあるなかで、ゼネコンや建設業界を選んだ理由を伝えましょう。

理由があいまいになってしまうと、「ほかの業界でもいい」「熱意が見られない」などと評価される場合も。自己分析を行い、自分の考えを整理して志望動機に盛り込んでください。

自己分析の方法については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」の記事で詳しく解説しています。

企業に対してどのように貢献できるかアピールする

志望する会社に入社した場合に、自分がどのように活躍できるかもアピールしましょう。志望動機では、採用担当者に入社後のイメージを持たせるのが重要です。

どのように貢献できるかわからない場合は、企業が求める人物像を確認してみましょう。多くの企業では、Webサイトや説明会で示されています。企業が求める条件を満たしているとアピールすれば、活躍できそうだと評価してもらえるのでおすすめです。

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ゼネコンへの就職を目指すあなたへ

ゼネコンは「大卒が必須」「専門知識が必要」「正社員募集が少ない」などの理由から、就活でも難関だといわれることもあります。志望するゼネコンでの内定を獲得するためには、入念な就活準備が欠かせません。

しかし、「どのような準備をすればいいかわからない」「選考に突破する自信がない」と悩む就活生もいるでしょう。そのような場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットでは、就活生一人ひとりに対して、専門のアドバイザーがサポート。悩みのヒアリングから内定後のフォローまで、マンツーマンで一緒に取り組みます。

ほかの就活生よりも印象に残るアピールをするためには、就活のプロのアドバイスが効果的。キャリアチケットに登録して、志望する会社の内定獲得を目指しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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