面接後にお礼状は送るべき?正しい書き方やポイントについて解説

このページのまとめ

  • 面接のお礼状は採否に直接影響を与えないとされているが、迷っている場合は送るべき
  • 面接のお礼状は当日中に送るのが基本
  • 面接のお礼状に使用する便箋や封筒は、白色で無地のものが無難
  • 面接のお礼状には「お礼」「感想」「志望度の高さ」を書く

面接後にお礼状は送るべき?正しい書き方やポイントについて解説のイメージ

「就活面接が終わり、企業にお礼状を送ろうと考えているけど、何を書けば良いのか分からず困っている」という方も多いのではないでしょうか。お礼状は必ず送るべきものではありませんが、採否に関わる大事な要素となる場合もあります。このコラムでは、お礼状を書くときのマナーや盛り込むべきポイントについてご紹介。お礼状の正しいマナーを身につけて、面接後の印象アップを狙いましょう。

 

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面接後のお礼状は基本的に採否に影響を与えない

面接のお礼状は、基本的に採否に影響を与えることはありません。アピールをする場はあくまでも面接なので、お礼状が採否の判断材料にされることはないといえるでしょう。ただし、合格ラインにあと一歩で達する場合や、同条件の候補者がいる場合は、面接後のお礼状が決め手となることも。お礼状は送っても送らなくても問題ありませんが、迷っている場合は送るのがおすすめです。

 

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面接のお礼状に関する5つの注意点

この項目では、面接のお礼状に関する注意点についてご紹介します。

1.できるだけ当日中に送る

面接のお礼状は、当日中に送りましょう。面接後すぐにお礼状を送付すれば、相手に自分の存在をより深く印象付けられます。遅い対応は、逆に印象を下げてしまうこともあるため注意が必要です。面接後のお礼状は、遅くても翌日までには投函しましょう。

2.便箋や封筒は白色で無地のものを使う

面接のお礼状に使用する便箋や封筒は、白色で無地のものを選びましょう。白色の便箋や封筒は、より改まった印象を与える効果があるため、お礼状などの大切な書類への使用に適しています。便箋はA4サイズ、封筒は長形3号のサイズを使用するのが一般的です。

3.縦書きで書く

面接のお礼状は、縦書きにしましょう。縦書きは、より改まった印象を与えられるため、目上の方に送るお礼状に適しているといえます。横書きは、親しい間柄の方へ手紙を送るときの書き方です。横書きのお礼状は、フランクなイメージを与えてしまう可能性があるため、避けましょう。

4.誤字脱字に注意する

お礼状を書くときは、誤字や脱字に注意しましょう。お礼状に誤字や脱字があると、いい加減な印象を与えてしまう可能性があります。また、お礼状に修正テープや修正液などを使うのはマナー違反とされているため注意が必要です。誤字や脱字をしてしまった場合は、新しい紙に書き直しましょう。

5.面接が複数回ある場合は毎回送らなくても良い

選考が何度かある場合、面接のたびにお礼状を送る必要はありません。むしろ、何度も同じような内容のお礼状を送ってしまうと、マイナスイメージにつながることもあります。面接が終わるごとにお礼状を送る場合は、それぞれの面接で感じたことを述べるなどして、形式的な文章にならないように注意しましょう。

 

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面接のお礼状で伝えるべき3つのポイント

この項目では、面接のお礼状に盛り込むべきポイントについてご紹介します。

1.面接時間を設けてくれたことへのお礼

面接のお礼状でまず伝えるべきことは、面接の時間を作ってくれたことに対する感謝の気持ちです。お礼状は、その名のとおり「お礼」を伝えることが主目的の手紙。自分のために面接時間を割いてくれたことに対する感謝を、丁寧に述べましょう。ただし、あまり長々と書いてしまうと要点が伝わらない可能性があるため、簡潔に書くことを意識してください。

2.面接時に抱いた感想

面接のお礼状では、面接の感想や、興味をもったことについても述べましょう。せっかくお礼状を送っても、形式的な文章だと読み流されてしまう可能性も。自分を印象付けるためには、「面接のどの場面に対して、どのように感じたか」という具体的な内容を書くことが効果的といえます。お礼状を書くときは、面接官から聞いた情報の中で特に印象に残ったことや、自分が感じたことを内容に盛り込みましょう。

3.企業への志望度の高さ

面接のお礼状では、企業への志望度の高さを伝えることも重要なポイント。「受かるならどこでも良い」と思っている人よりも、「どうしてもここで働きたい」という強い熱意を持った人の方が、採用担当者の目には魅力的に映るはずです。お礼状を書くときは、面接中のやり取りで新たに気付いた企業の魅力や仕事内容について触れることで、より志望度が高まったことを伝えましょう。

 

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面接のお礼状の書き方

この項目では、面接のお礼状の書き方について詳しくご紹介します。

1.頭語

面接のお礼状の頭語は「拝啓」を使用するのが一般的です。手紙は、頭語で始めるのがマナーとされているため、書き忘れないように注意しましょう。

2.時候の挨拶

頭語のあとには、時候の挨拶を続けます。時候の挨拶とは、季節に合わせた挨拶のことです。時候の挨拶も、手紙に入れるのがマナーとされています。お礼状を書くときは、送る時期に合わせた時候の挨拶を選びましょう。

3.本文

本文では、「面接のお礼」「面接で感じたこと」「志望度の高さ」の3点を簡潔に伝えましょう。定型文ではなく、自分の言葉で思いを伝えることが重要です。

4.結びの言葉

本文が書き終わったら、結びの言葉で手紙を締めくくります。ビジネスシーンでは、企業の繫栄や活躍を祈る気持ちを書くのが一般的です。面接のお礼状に使用される文言としては、「末筆ながら、貴社ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」や「末筆ながら、貴社ますますのご繁栄とご発展をお祈り申し上げます。」などが挙げられます。

5.結語

結語は行末から1文字分空けた位置に書きます。面接のお礼状の結語には「敬具」を使用するのがおすすめです。手紙は、頭語で始め、結語で終えるのがマナーとされています。本文を書くのに満足して、結語を書き忘れてしまわないよう注意しましょう。

6.日付

結語の隣の行に、お礼状を書いた日付を書きます。和暦で、「令和◯年◯月◯日」と書くのが一般的です。

7.署名

日付の隣の行に、自分の名前を書きます。名前は、行末から1文字分空けた位置に書きましょう。

8.企業名

企業名は必ず正式名称で書きましょう。株式会社を(株)と略すのも、あまり印象が良くないため注意が必要です。

9.採用担当者の名前

面接担当者の名前は、企業名の下に書きます。敬称は、企業や部署宛に送る場合は「御中」、個人宛の場合は「様」を使用してください。担当者の氏名が分からない場合は、「採用ご担当者様」と書きましょう。

 

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面接のお礼状の例文

面接のお礼状を書くときは、以下の例文を参考にしてください。

拝啓
深秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

先日はお忙しいところ、面接の貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。

面接の中で、〇〇様にお話しいただいた〇〇についての内容が、大変印象に残っております。

風通しの良い社風のなか、若手にも企業の将来を担わせる組織風土に大きな感銘を受け、ますます貴社へ入社したいという思いが強くなりました。

取り急ぎ面接のお礼を申し上げたく、お便りを差し上げました。

末筆ながら、貴社ますますのご繁栄とご発展をお祈り申し上げます。

敬具

令和〇月〇日
〇〇 〇〇(氏名)
株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様

 

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面接のお礼状を入れる封筒の書き方

この項目では、面接のお礼状を入れる封筒の書き方を、表面と裏面の場合に分けてご紹介します。

封筒の表面の書き方

相手の郵便番号

相手の郵便番号は、右上に横書きで書きます。郵便番号の枠がない場合でも、郵便マークやハイフンを書く必要はありません。郵便番号を書くときは、算用数字を使用しましょう。

相手の住所

相手の住所は、郵便番号の下に、縦書きで書きます。住所は、必ず正式名称で記入しましょう。住所が長く、1行で書ききれない場合は改行しても問題ありません。番地などの数字は、漢字で書きましょう。

宛名

宛名は封筒の中央に記入します。「◯◯会社 ◯◯部 ◯◯様」と、分かる範囲で具体的に書きましょう。宛名はすべて正式名称で書いてください。敬称は、会社や部署宛の場合は「御中」、個人宛の場合は「様」を使用します。

封筒の裏面の書き方

自分の住所と名前

自分の郵便番号と住所は、左下に記入します。郵便番号は横書き、住所は縦書きで記入しましょう。氏名は住所の隣に、縦書きで記入します。

投函日

投函日は、封筒の左上に縦書きで記入します。和暦を使用して、「令和◯◯年◯月◯日」と記入しましょう。

〆マーク

封を閉じたら、閉じ目の真ん中に「〆」マークを書きます。〆マークは、封をしっかり閉じたことを証明するものです。忘れずに記入しましょう。

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面接のお礼をメールで送るときのメリットとデメリット

この項目では、面接のお礼をメールで送る場合のメリットとデメリットについてご紹介します。

メールでお礼する場合のメリット

メッセージがすぐに届く

メールでのお礼は、メッセージがすぐに届くのがメリット。メールは、郵送のお礼状よりも早く採用担当者に目を通してもらえるでしょう。面接が上手くいかず、すぐに挽回したいという場合は、メールで素早くお礼をするという方法もあります。

気軽に質問できる

気になったことを気軽に聞けるのも、メールでお礼をするメリット。メールの場合は、お礼を伝えたあとに気軽に質問を付け加えることもできます。ただし、返信が来ない可能性も考慮しておきましょう。

メールでお礼する場合のデメリット

無礼とされる場合がある

メールでのお礼は、無礼と感じる人もいるようです。特に、メールが主流でない時代を生きてきた人に送る場合は、注意しましょう。せっかくメールを送っても、誠意が伝わらなければ意味がありません。面接のお礼をするときは、相手の立場を考慮して連絡手段を選びましょう。

連絡が遅れると逆効果になる

メールでのお礼は、連絡が遅れると、逆に印象を下げてしまうことも。メールのメリットは、素早く連絡できることです。そのため、メールでのお礼が遅くなると、意欲や誠意が伝わらない可能性があります。面接当日にメールを送れなかった場合は、お礼状を速達で郵送するのがおすすめです。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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