就活失敗で人生終了?納得いかない就活で終わらないために今からすべきこと

このページのまとめ

  • 就活に失敗したからといって人生終了ではない
  • 就活に失敗する特徴には、「自己分析が不十分」「企業研究の不足」などがある
  • 失敗を認めて改善したり対象企業の範囲を広げたりするのが内定獲得のコツ

就活失敗で人生終了?納得いかない就活で終わらないために今からすべきことのイメージ

「就活失敗した、人生終了?」「これってもしかして就活失敗してる?」と焦っている就活生も多いのではないでしょうか。しかし、就活に失敗したからといって人生が終わるわけでは決してありません。

それどころか、そこから新たな道が見えてくる可能性すらあります。この記事では、就活に失敗したと感じるタイミングや、失敗する危険な特徴をご紹介します。自分の状況を客観的に把握し、今後の動き方について参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

   
目 次

就活失敗は人生終了?考え方次第で状況は変えられる

いくつもの企業から不採用通知が届くと、落ち込んでしまう方も多いでしょう。しかし、人生はそこで終了しません。

就活に失敗したと感じたら、「自分はだめ人間だ」と責めてしまうかもしれませんが、そうではありません。そこからの行動によって、失敗ではなくなるかもしれないのです。

ここで悲観的になりすぎず、次にどう動けばよいのかをしっかり考えてみましょう。少しでも前向きな気持ちで行動すると、状況が好転することもあります。

就活に失敗しても、そこで人生は終わりません。しかし、多くの企業から不採用通知を受け取ると、やはり辛いと感じる人は多くいます。就活に失敗したときの対処法などについては、「就活に失敗しても死ぬ必要はない!失敗したときの対処法や相談先を解説」も参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗したかも?と感じるタイミング

就活に失敗したと感じるのはどんなときでしょうか。ここでは、さまざまな就活生が感じた、「就活に失敗した」と感じた場面をご紹介します。

就活に失敗したと感じているのは、あなただけではありません。決して孤独に感じず、気を落としすぎないようにしてください。

志望した企業から内定がもらえていない

会社説明会に参加したり、OB・OG訪問をしたりして、エントリーシートなどの提出書類を丁寧に作成しても志望する企業から内定がもらえなかったときは、「今までの努力が…」と落ち込んでしまいます。

第一志望の企業だけでなく、「この企業なら働いてみたいな」という企業からも内定がもらえないと、就活に失敗したという気持ちになるでしょう。

内定が1つもない

どの企業からも内定がもらえていないと、就活に失敗したと感じてしまいます。マイナビによる内定状況の調査によると、24年卒業予定の就活生の7月末での内定率は、81.9%という結果でした。約80%の学生が内定をもらっているという状況の中、自分は内定が一つもないとなると、落ち込んでしまうのも無理はありません。

参照元
マイナビ
2024年卒就職内定率(内々定率)の状況

入社してみると社内環境が悪かった

部署や社員同士の雰囲気など、入社してみないとわからない点がいくつもあります。入社してみると「思っていたような仕事じゃなかった」「時間外勤務が多い」などさまざまなミスマッチが生じたときには、就活に失敗したと感じてしまうでしょう。

厚生労働省の早期離職率の調査によると、大学卒の離職率は32.3%でした。約3割の大卒者が3年以内に退職していることがわかります。早期離職は、企業側にとって大きな痛手ですが、学生にとっても、「一生懸命就活したのに、就活に失敗した」と感じるようです。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

周囲と比較して落ち込む

周りの友人は、早々に内定を獲得しているのに、自分はまだもらえていないと落ち込む人もいるはずです。また、表に努力している姿が見えない友人が、選考を突破していたり内定を獲得していたりすると、「あの人は陰で努力しているんだ」と思うようにしても、ついつい自分と比較してしまうこともあるでしょう。

就活に失敗しているわけではないのに、周囲と比べ「自分は失敗した」と落ち込んでしまっているかもしれません。

親が納得していない

内定を獲得しても、「もっといいところに就職してほしかった」と親が落胆している姿を見て、就活に失敗したかもしれないと感じる人もいます。「親の気持ちに応えなくては」というプレッシャーを感じている学生に多いケースです。

就活を続けていると、必ず失敗する場面があります。しかし、ずっと落ち込んでいては、面接でうまく話せなくなったり悪循環を引き起こしかねません。就活で落ち込んだときの対処法については、「就活で落ち込む時の対処法は?就活うつにならないためのストレス解消法も!」も参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗する危険な8つの特徴

就活に失敗する危険な特徴とは何なのでしょうか。「一生懸命やっているのにうまくいかない」と、思うように進まない就活に悩んでいる人もいるかもしれません。

もし自分に当てはまっているものがある場合は、就活の進め方を再度振り返ってみてください。

1.自分に合わない企業や職種ばかり受けている

自己分析が不十分で、適性がない職種を選んだり、企業選びの軸がブレたりするのが、就活に失敗する就活生にありがちな特徴の1つです。自己分析は自分の長所・短所や働く目的などを知るために必要であり、不十分な場合は、自分に適していない職種や業界を選んでしまう恐れがあります。

自己分析を的確に行うために、まずは学生時代の勉強や部活動、習い事、アルバイト経験を振り返り、頑張った内容や辛かった出来事、うれしかった出来事などを具体的に書き出してみましょう。

過去の経験について「なぜ頑張れたのか」「どうやって課題を解決したのか」「苦労した原因は何か」を考えると、自分の強みや弱みのほか、何に対してモチベーションを感じるのかが見えてきます。

自己分析や企業研究の結果をもとに、「△△の強みを活かして貢献できるから」「△△というビジョンはこの会社でしか実現できないから」と理由を明確にして選考に臨むのが大切です。

なお、客観的に自己分析できない場合は、友人や先輩といった身近な人に手伝ってもらうとよいでしょう。また、以前とは違う方法で自己分析をやり直してみるのもおすすめです。

2.志望する企業や業界を十分研究できていない

企業や業界の魅力的な面にばかりに焦点をあててしまい、全体をとらえて研究できていない点も就活に失敗する就活生によくある特徴です。

十分研究できていないため、企業に就職後のイメージが掴めず明確な志望理由がなかったり、求められている人物像と違う志望動機や自己PRを作成したりしてしまうケースがあります。なかには、「大企業に就職したいから」などの理由のみで応募しているケースもあるでしょう。

企業研究は、企業の事業内容を掴むだけでなく、競合他社も含め、業界全体が今後どのように推移していくかまで情報を得るという意識を持って行ってください。

なお、研究方法は企業説明会やOB・OG訪問以外にも、大学の就職支援センターやSNSで情報収集するなどの手段がありますが、聞いた話をうのみにせず、自分でも情報を精査するようにしましょう。

3.選考を突破できなかった原因を振り返っていない

テストで間違えてしまった問題を再度解き直し、どこで間違えたのかを見直し、対策するように、就活でもなぜうまくいかなかったのかを自分なりに考察する時間が必要です。

なぜなら、自分の成長につながらないうえに、次回の選考でも同じ失敗を繰り返すかもしれないからです。そうなれば、内定獲得への道のりが遠のいてしまうでしょう。

4.「まぁ受かるだろう」と楽観視している

「売り手市場といわれているから」「△△の経験があって仕事に活かせるから」と書類選考や面接の対策をおろそかにすると、自己PRや志望動機が曖昧になり、入社意欲が企業に伝わらず採用を勝ち取るのは難しくなるでしょう。自信を持って選考に臨むのは大切ですが、状況を楽観視するのは避けてください。

面接にはたくさんの応募者が参加しており、採用を掴み取るために企業研究や業界研究などの対策を行っていきます。優秀なライバルから頭ひとつ抜け出すには業界ごとの面接の癖を見抜いたり、面接の振り返りをしたりすることが非常に大切です。

いくら売り手市場でも、ほかの就活生と内定獲得を競争しているため、失敗を反省し改善すると同時に、企業ごとの細かな対策が重要です。

5.面接で印象の悪い質問をしている

就活に失敗する学生のなかには、待遇面や福利厚生についての質問、企業のネガティブな面について質問するケースがあります。

入社後の後悔をなくすために質問するのは大切ですが、待遇面やネガティブな質問ばかりでは、企業の一員として貢献する気持ちが伝わらないため注意してください。

悪い印象にとらえられそうな場合は、前置きとして「入社後の不安をなくすため」と理由をしっかり話しましょう。また、直球ではなく別角度から質問したり、ほかにポジティブな内容の質問も用意しておいたりするのをおすすめします。

6.そもそも就職する気がない

「大学卒業後に働く姿をイメージできない」「残業や過労など、働くことにネガティブな印象がある」といった理由から情報収集や選考対策をしないでいると、なかなか内定を得られないでしょう。

「就職する必要がない」「組織ではなくフリーで働きたい」といった明確な意図をもっているなら、就活に力を入れないのも1つの選択肢です。

しかし、時間が限られているなかで、「自分に合う仕事が分からない」「本当は就職したいけど不安のほうが大きい」と悩み続けている方は、早めに先輩や就活の専門家に相談するのをおすすめします。

新卒採用の際、企業側が着目するのは基本的にポテンシャルや熱意です。学生時代に学んだ知識や身につけたスキル、入社後に実現したい目標などを企業のニーズに沿って伝えることが、内定獲得のポイントとなります。

ほかにも、就活で失敗しそうな例を知りたい方は、「就活に失敗する原因は?8つの例と対策を紹介」を参考にしてください。

7.プライドが邪魔をしている

就活生の中には、プライドを捨てられずになかなか就活が順調に進まないケースもあります。友人の内定先と比べて、それ以上に年収の高い企業を選んだり、「△△大学を卒業するんだから、このレベル以下の企業は受けないようにしている」など、プライドが高いばかりに、あなたに合った優良な企業を見逃してしまっているかもしれません。

確かに、こだわりを待って就活を進めることで納得のいく就職先が決まることもあります。しかし、そのこだわりは、仕事選びをするうえで本当に重要なのか、再度考える必要があるでしょう。

8.いつもギリギリで動き出す

エントリーシートや履歴書など、締切日間近になって作成し始めたり、WEBテストの対策もギリギリから始めたりなど、準備する期間が不十分で、よい結果が出せていないことがあります。

就活は会社説明会やインターンシップ、面接など他にもたくさんのことをこなしていかなければなりません。スケジュール管理を徹底して行うことで、事前準備を抜かりなく行えるでしょう。

就活の失敗を防ぐためには、スケジュール管理も重要です。時間がなくて、気になる企業の説明会やインターンに参加できなかったとならないためにも「就活を効率的に進める!就活ノートの作成方法」も参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗して人生終了と考える理由

就活に失敗して、人生終わったと考えてしまうのはなぜでしょうか。客観的に自分を理解することで、少し気持ちが楽になるかもしれません。ここでは、人生終了と感じてしまう理由をご紹介します。

新卒カードを無駄にしたと思うから

新卒採用のほうが就活を有利に進められると考えている人も多くいるでしょう。確かに、既卒よりも新卒を優先する企業が多い傾向にあります。

既卒の枠が少なく、就活に苦労を感じている人もいるようです。そのため、新卒という特別なカードを失ってしまった感じ、人生が終わったと思ってしまうケースがあります。

自分だけ社会から取り残されたと感じるから

友人はどんどん内定先が決まっていき、自分は就活に失敗したと思うと、社会から取り残されたような気分になってしまいます。

「このままではずっと就職先が見つからないのではないか」「満足のいく結果が得られないのではないか」と不安になり、人生が終わってしまったと考える人もいるようです。

自分に自信がないから

就活に失敗して人生が終了したと考える理由として、「自分はダメだ」と自信喪失してしまっていることが考えられます。

確かに、いくつもの企業から不採用通知を受け取ると、自分自身を否定されているような気分になってしまう人も多いでしょう。

うまくいかないことが続くと、就活をスタートした頃のやる気や自信が、音を立てて崩れ落ちていくように感じてしまいます。

就活で失敗して人生終了と感じてしまう他の理由については、「就職に失敗しても人生終わりではない!挽回して前向きに取り組む方法を解説」も参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗しても人生に失敗はしていない

就活に失敗したと感じると、「人生台無し…」と考える人もいるでしょう。しかし、就活に失敗しても、人生に失敗したと判断するには時期尚早です。人生100年時代といわれる現代。まだ人生の4分の1程度しか生きていない中で、人生終了と決めつけることは誰にもできないはずです。

今あなたは、「就活に失敗した道」を歩んでいるわけではなく、「別の道」に選ばれたと考えると、今の状況もそこまで絶望的ではないかもしれません。

一度挫折を味わっている人は、真剣に就活に取り組み、熱意を持って取り組んできた証拠です。なぜなら、挫折は目標を持って一生懸命努力してきた人にしか味わえないものだからです。

そんな努力を続けてきた人なら、すぐには難しくてもこの経験をバネにまた立ち上がれるはずです。あなたが選ばれた道で努力し続けていれば、過去を振り返ったとき、あの経験があったから今の自分があるんだと思えるときがくるでしょう。

第一志望の企業に落ちてしまったら特に「就活に失敗した」と感じてしまいがちです。「就活で第一志望に落ちたらどうする?気持ちの切り替え方を解説」では、第一志望に落ちてしまったときの原因や対策を紹介しているので、参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗したと思ったらやるべきこと

内定を得るためには、思い切って就活のやり方を変えてみるのが大切です。短期集中で取り組んだり、選考を受ける企業の幅を広げたりしてみましょう。

就活の失敗した原因を冷静に考えてみる

失敗から目を背けたくなるかもしれませんが、それでは成長できず、状況を改善することもできません。

まずは、第三者の目線なども活用しながら就活に失敗した原因を探ってみましょう。就活生の中には、そもそも自己分析がうまくできず、エントリーシートなどでも説得力のある志望動機が書けないことが失敗の原因と感じている人もいるかもしれません。

また、面接でいつも緊張してうまく自分をアピールできずに選考を突破できないと悩んでいる人もいるはずです。ここで、原因を突き止め、それを克服するためにはどうするべきか考えてみましょう。

期間を限定して取り組む

目標を「内定を得る」と定めるなら、「いつまでに内定を取るか」を明確に決めるのが大切です。期限を決めれば、そこから逆算して「いつ、なにをすべきか」が分かるもの。

たとえば、多くの企業が内定式を行う10月1日までに決めたいなら、晩夏には最終選考に進んでいる必要があります。晩夏に最終選考を迎えるなら、春には選考に参加する企業を決定する、といったスケジューリングが可能になり行動に移しやすくなるでしょう。

自己分析を改めて行う

改めて自己分析を行い、自分の適性や企業との相性を再考するのもポイント。前項で述べたように、適性がない企業に自分をアピールしても、よい結果は得にくいものです。

改めて自己分析をすることにより、新たな自分の強みや特徴を発見できるかもしれません。自己分析にはいくつかの方法があるため、以前とは違うやり方で取り組んでみるのもおすすめです。

併せて企業研究も行い、ビジョンに共感できる企業や自分の特性が活かせる仕事を見つけてみてください。

選考対象の企業を変える

選考を受けている企業に偏りがあるなら、対象を広げてみましょう。

大手企業や人気企業ばかり受けているなら、子会社や関連企業を視野に入れたり、総合商社やtoC企業が中心なら、BtoB企業を検討してみてください。大手や人気企業ばかりに目が行きがちですが、子会社や中小企業にも優良企業は多く存在します。

また、特定の業界から視野を広げ、関連業界を検討するのもおすすめです。

周囲に報告しながら進める

「就活に失敗した」と感じている方は、誰かに就活のことを相談したことがあるでしょうか。1人で悩まず、誰かに話を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になったり、考えを言葉にすることで自分の中で物事が整理され、新しい気付きが得られたりするからです。

誰かに自分の状況を伝えるということは、頭の中でバラバラになったピースを順番に並べ替え、筋の通ったストーリーを組み立てる作業です。この作業により、物事を冷静に考えられ、気持ちを落ち着かせることにつながります。
就活自体を諦めてしまう前に、試してみるべき方法がいくつかあると、ホッと安心するはずです。就活を諦めそうになっている方は、「就活で諦めない性格は強みになる!内定につながるアピール方法や4つの例文」も参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗したと判断するのはまだ早い

夏前に内定がもらえていなくてもチャンスはあります。就活に失敗したと感じても、諦めるのは早いかもしれません。ここから、大学4年の時期ごとの状況について説明するので、早々にモチベーションを落とさず、就活を進めていきましょう。

8月~11月はまだまだ諦めるのは早い

この時期は、就活を諦めるには早いといえます。企業によっては二次募集や内定辞退の追加募集を行ったりするので、求人情報はこまめにチェックしておきましょう。希望職種の募集がかかる可能性もありますよ。

12月~1月ごろは追加募集もある

年末年始を挟み、焦りが強くなる時期ですが、諦める必要はありません。12月以降も企業が追加募集をかける可能性はあります。

ただし、この時期から卒業にかけて、卒業論文の作成や提出が重なり、就活に充てる時間も少なくなるため、落ち着いて効率よく活動することが必要です。

「時間がない」といって適当に応募し、就職後すぐ辞めてしまっては、企業にも自分にもデメリットとなってしまうため注意しましょう。

卒業直前はプロに相談して効率的に進めるのもあり

2月〜3月の卒業直前になっても、新卒での就職を諦める必要はありません。ただし、自分のこだわりは捨てる覚悟で、募集している企業に積極的に応募しましょう。

たとえば、一般事務や販売、営業といった専門的な知識や技術が求められない職種は、この時期も正社員を募集している可能性があります。

どうしても自分が希望する職種に就きたい場合は、大学の就職支援センターや就職エージェントなどに相談するのをおすすめします。卒業間近で焦ってしまい、自分に合わない職場を選ぶという失敗を避けられるでしょう。

二次募集がどんなものなのかわからないと思っている就活生もいるかもしれません。二次募集の対策が気になる方は、「就活の二次募集で内定を獲得するには?企業の探し方や選考突破のコツを解説」も参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活失敗で人生終了と思ったら考える7つの選択肢

就活に失敗したと思っても、絶望的になる必要はありません。大学4年の秋でも挽回の余地はあります。また、大学4年生で内定ゼロの状態を「就活失敗」と捉え、違う道を進むと決めた場合、さまざまな選択肢があります。

留年して来年の新卒採用を目指す

就活に失敗した際の選択肢の一つに、大学を卒業せず、もう1年在籍して就活をする方法があります。

留年すれば大学生として再び新卒採用に応募できますが、在学する分の学費を納めなければいけません。一人暮らしをしている場合、家賃や食費などの生活費も用意する必要があるため、経済的な負担を考えたうえでどうするか決めましょう。

もう一年新卒として就活を続けられるため、就活を比較的進めやすく、気持ち的に余裕ができます。ただ、周囲の就活を始める学生は自分より1歳年下になるため、少しやりにくいと感じるかもしれません。

卒業して既卒で就活する

就活に失敗した場合、大学卒業後に既卒として就活する手もあります。「既卒」は、高校や専門学校、大学などを卒業した後に正社員経験がない人を指す用語です。

既卒として就活する際に覚えておきたいのが、卒業後3年以内の場合、中途採用枠ではなく新卒枠の求人に応募できる可能性があるということ。

卒業後3年以内の既卒者が応募できる新卒枠は、厚生労働省の取り組みによって今後増えると考えられるので、「もう就職は無理そう…」と諦めず、根気よく就活を続けることが大切です。

正規雇用ではない働き方を選ぶ

正規雇用での就職ではなく、非正規として働く方法もあります。非正規として働きながら正社員を目指すか、そのまま非正規として過ごすかは自分次第です。

注意したいのは、非正規雇用は「職歴」に含まれないため、アルバイト期間が長いほど正社員採用は難しくなる点です。気楽で責任が少ないフリーターという立場に甘んじないよう、気をつけましょう。

なお、企業によっては非正規雇用から正社員への登用を認めている場合があります。そのため、希望職種でアルバイトをしながら経験を積むという選択肢もあります。

また、フリーランスや起業する方法もあります。物事を自分で決め、全て自分で行うので、そこにやりがいを感じる人も多くいます。しかし、収入が不安定なため、事業が軌道に乗るまで生活が苦しくなる可能性があることも視野に入れておきましょう。

留学や資格勉強をしながら自分の価値を高める

次の就活までのあいだ、短期留学や難関資格の取得を目指すのも1つの方法です。自分が目指す業界や職種で必要なスキルや経験を高めると、時間を有効活用できるほか、就活の際にネガティブなポイントではなく、アピールポイントとなるでしょう。

また、自分の見識も広がり、改めて自己分析ができる可能性もあります。時間ができてしまったと悲観的にとらえず、今できる行動を考えて実行するのが大切です。

もし、留学に興味があるなら短期でも長期でも、思い切って挑戦してみることをおすすめします。世界には、日本にいたら気づけなかった考え方や新しい発見が大小問わず必ずあります。それは、今後のあなたの人生において、かけがえのない財産になるでしょう。

長期インターンシップに参加する

長期インターンシップに参加し、給与をもらいながら経験を積む方法もあります。企業によりますが、インターンシップから正社員への登用がある場合も存在します。長期インターンは、実際に業務を進めることになるので、スキルを身につけ、ビジネスの基本ルールを学べます。

また、就職みらい研究所による「就職白書2023」では、2024年卒の学生の中で、長期インターンに参加した割合はわずか1.9%という結果でした。つまり、長期インターンに参加することで、すでに他の就活生と差別化ができ、強力なアピールポイントになります。

ただし、インターンシップで重要なのは能動的に動くことです。「教えてもらえる」という姿勢でいると、何も吸収できないまま終わってしまいかねません。インターンシップに参加するなら、目的をはっきり持って臨みましょう。

就活で失敗した場合の未来が不安な方は、「就活に失敗したらどうなるの?考えられる原因と未来を解説」も参考にしてください。

参照元
就職みらい研究所
【2024年卒 就職活動TOPIC】3月時点でのインターンシップ等の参加割合は約9割

就活エージェントに相談する

就活のプロにサポートしてもらい、自分の苦手な部分を潰していくのも一つの方法です。就活エージェントには、新卒に特化したエージェントや、既卒に特化したエージェントなどさまざまな種類があります。

いずれにしても、自分の就活を振り返る意味でも誰かに相談することで、今後の動き方が明確になるでしょう。また、あなたに合った求人を紹介してもらえるので、効率的に就活を進めることが可能です。

地元に帰って就活する

今いる地域での就活が難しい場合は、地元に戻って就活をするのも選択肢の一つです。地域を変えることで、今とは違う興味のある企業に出会えるかもしれません。

また、地域密着の企業では、地元の人を優遇している可能性もあります。地元で就活をスムーズに進められるかもしれないので、今の場所にこだわらず、広い地域で探してみましょう。

就活に失敗したと思っても、さまざまな選択肢があります。これらの選択肢を考え進む道を決める際には、「就職留年という選択肢…就活にはどう響く?」や「”就職浪人とは?”知っておくべき就活の選択肢について」、「給料が出ることもある?企業を知るには長期インターン」なども参考にしてください。

失敗しない就活方法について相談したい

 

就活に失敗して人生終了?と焦っているあなたへ

「就活に失敗した」と落ち込んでいる就活生も多いのではないでしょうか。日本の新卒一斉採用の制度では、他の就活生と同じ時期に就活を開始するため、つい周囲と比較して落ち込んでしまう人もいるでしょう。

しかし、就活に失敗しても、卒業までに時間があるなら再び挑戦してみましょう。ただし、同じ方法で就活を行うのはよくありません。失敗を認め、反省して改善することが就職への近道です。

「正しい就活のやり方」がイマイチわからなければ、就職課やキャリアセンターの職員、ハローワークのスタッフや就職エージェントといったプロに相談するのが最も効果的です。

就職エージェントであるキャリアチケットでは「個人に合った、働きやすく活躍できる企業」に就職できるよう支援いたします。ESの添削や面接対策など、就活に関わる全てを手厚くサポートいたします。

「選考に落ちてしまう理由が分からない」「この先内定をもらえるか不安」という就活生は、まずは気軽に今の状況をキャリアチケットにお話しください。ともに解決策を見つけ、納得のいく就活にしましょう。

失敗しない就活方法について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。