就活準備はいつから?2025卒や状況別のスケジュールとやることを解説

このページのまとめ

  • 2025/26/27年卒の学部生であれば、大学3年生の5月が就活のスタートに最適
  • 就活でいつから動き出すか迷ったら、考え始めたタイミングから行動するのもおすすめ
  • 就活の準備は自己分析と企業研究を入念に行うことが大切

就活準備はいつから?2025卒や状況別のスケジュールとやることを解説のイメージのイメージ

就活について考え始めると「いつから動き出せば良いの?」「一般的にはどんな流れで準備するの?」などと気になる人は多いです。就活は誰もが初めて経験するため、いつ・どのような準備をすべきか悩むのは無理もありません。

この記事では、就活をいつから始めるべきか、卒業年別のスケジュールやポイントをまとめています。就活に必要な対策も紹介しているので、いつから始めれば良いか悩む学生はぜひ参考にしてください。

就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。


就活をいつから始めれば良いか相談する

   
目 次

就活をいつからするか、考え始めたときから行動しよう

就活をいつから始めれば良いか迷ったときは、考え始めたタイミングから動き出すのがおすすめです。

就職活動は説明会や面接のスケジュールがある程度固定されており、内々定・内定が出る時期もほぼ決まっています。つまり、就活が一段落するタイミングがあらかじめ決まっている以上、余裕を持って準備・行動するには一日でも早く始めたほうが有利です。

就活は行動を後ろ倒しにするほど余裕がなくなり、エントリーできる企業も限られます。就活をいつから始めれば良いか悩んでいる学生は、理想のキャリアを構築するためにも、考え始めたその日から行動しましょう。

就活を始めるタイミングについては「大学生の就活はいつからいつまで?始めるタイミングや必要な準備を解説」でも詳しく解説しています。


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就活はいつからいつまで?2025年卒のスケジュール

就活は、ある程度のスケジュールがもともと決まっています。以下では、2025年3月に卒業する大学生を前提とした就活のスケジュールを解説します。
まずは就活の全体像を理解して、自分の状況において何から着手すべきか考えてみてください。

2023年5月まで:自己分析と企業研究を実施

2023年5月までに、自己分析と企業研究を済ませておけるとベターです。なぜなら、翌月からサマーインターンの募集が始まり、スムーズに応募するには自己分析と企業研究を済ませておく必要があるからです。

インターンシップにおいてもエントリーシートの提出を求められるケースが多いため、事前に自己分析が済んでいると余裕を持って対応できるでしょう。インターンシップをより有意義なものにするためにも、企業のWebサイトをくまなくチェックしたり、四季報を見たりして企業研究を行っておくことをおすすめします。

企業への本エントリーは2024年の3月以降ですが、大学3年生の比較的時間がある間に自己分析や企業研究を済ませることで、就活が本格化した際にスタートダッシュを切れるでしょう。

企業研究の進め方は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」をご覧ください。

2023年6~9月:サマーインターンに参加

2023年の6月から9月ごろには、サマーインターンに参加しましょう。インターンシップに参加するメリットを、以下にまとめました。

・企業の理解が深まる
・実際の業務を体験できる
・企業や社員の雰囲気を体感できる
・適性の判断に役立つ
・志望動機の作成にも役立つ
・別途選考に呼ばれる場合もある

インターンシップは1日で終わるものもあれば、1週間程度のものや1ヶ月以上の長期のものまで、さまざまな期間で開催されます。いずれのインターンシップに参加しても何らかの形でプラスにはたらくため、スケジュールの都合がつくのであれば積極的に参加しましょう。

サマーインターンシップの詳細は、「夏に行われるインターンシップ『サマーインターン』とは」をご覧ください。

2023年9月~2024年1月:秋・冬インターンシップに参加

2023年9月から2024年1月の期間では、秋・冬インターンシップに参加しましょう。長期休暇の期間中に開催されないため、サマーインターンに比べると短い日数で開催されるケースが多い傾向にあります。

秋・冬インターンに参加するメリットは、以下のとおりです。

・サマーインターンよりも倍率が低い
・サマーインターンの反省を活かして取り組める
・さらなる企業理解につながる

志望企業のサマーインターンに参加できなかった場合には、秋・冬インターンで再チャレンジしてみましょう。サマーインターンの反省も活かしながら、夏季とは異なる業界のインターンシップに参加してみるのもおすすめです。

ただし、秋・冬インターンは、大学の講義と被る時期に行われる点に注意してください。単位を取得できないのは本末転倒なので、学業と両立できるかはよく考えましょう。

秋インターンについては「秋インターンで内定を目指す!オータムインターンシップの特徴やメリット」を、冬インターンについては「冬のインターンは参加すべき?ウィンターインターンとは」をご覧ください。

2023年10月以降:一部外資系・マスコミの説明会がスタート

2023年10月ごろには、一部の外資系企業やマスコミ系企業の説明会が始まります。

後述するように、説明会や選考のスケジュールは政府が統一的な指針を示していますが、独自の日程で採用活動を進めるケースもあるため注意が必要です。説明会の開始時期は企業によって異なるため、常に最新の情報を得られるようにチェックしておきましょう。

2024年3月以降:企業へのエントリー・説明会がスタート

2024年3月には企業へのエントリーや説明会が大々的に解禁され、就活が本格的にスタートします。各種の就活サイトも動き出すタイミングなので、あわせて確認しておきましょう。

興味のある企業以外の選択肢を増やすためにも、合同説明会には積極的に参加して、さまざまな企業の話を聞くことをおすすめします。

3月を迎えると、応募書類の提出や説明会の参加といったさまざまなイベントで慌ただしくなるため、スケジュール管理は念入りに行いましょう。アルバイトやサークル、卒業論文などと並行して就活ができるように考えてみてください。

2024年6月以降:本選考の開始・内々定の獲得

2024年の6月ごろには選考や面接がスタートし、企業によっては内々定が出始めます。納得いく企業から内々定を獲得できた学生は、この時期に就職活動を終了する場合もあるでしょう。

就活をどのタイミングで終えるかは人それぞれなので、周りと比較せず焦らないことが大切です。粘り強く就活を続けて、自分が納得いくまでチャレンジを続けましょう。

2024年10月以降:内定式・内定の承諾

2024年の10月を迎えると、企業から正式に内定をもらいます。基本的には10月1日に内定式が開催され、内定承諾書などの書類を提出して就職先が決まる流れです。

もちろん、10月以降も就活を続ける場合もあるでしょう。企業によっては秋冬採用や通年採用を実施しているため、諦めずに面接を受け続ける人もいます。

内定を獲得した場合も、大学を無事卒業できるように単位を確実に取得する必要があるため、気を抜かないようにしましょう。


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2026・2027年卒の学生が就活準備をするなら

2026年・2027年3月卒業の大学生であれば、以下の3つを重点的に取り組むことをおすすめします。

・自己分析
・企業研究
・業界研究

就職活動は、企業と学生がマッチングする機会です。各企業は、自社の長期的な成長・発展のために必要な若い力を求めています。

学生は、企業が求める人物像を踏まえて自身を魅力的にアピールすることが大切です。自己理解だけでなく、企業や業界の理解を深めることで、就職活動が効率的に進めやすくなるでしょう。

上記で紹介した3つは時期に関係なく取り組めるものなので、早くに実行できるとほかの学生よりも有利に就活を進められます。また、志望企業が具体的に決まっている場合は、志望先の採用時期をあらかじめ確認しておきましょう。

選考スケジュールが早いとされる外資系企業とベンチャー企業を志望する人は、「外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!」や「ベンチャー就活完全マニュアル」も参考にしてください。


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理系学生はいつから就活を始める?スケジュールを解説

理系の学生の場合、就活のスケジュールが若干異なる場合もあります。
以下で公募と学校推薦のそれぞれの就活スケジュールを解説するので、自身の進め方を踏まえて参考にしてください。

公募で就活を行う場合

公募で就活を行う場合は、一般的な学生の就活スケジュールと同じです。

・大学3年生の6〜9月ごろ:サマーインターンシップ
・大学3年生の9〜1月ごろ:秋・冬インターンシップ
・大学3年生の3月ごろ:エントリー解禁・説明会参加
・大学4年生の4月ごろ:エントリーシートの提出
・大学4年生の5月ごろ:選考開始
・大学4年生の6月ごろ:内々定が出始める

公募の場合は、文系の学生が総合職や営業職などを志望するケースと同じ流れになるため、文系学部の友人に詳細を聞いてみるのもおすすめです。

学校推薦で就活を行う場合

学校推薦とは、大学や大学の教授から推薦をもらい、特定の企業の選考を受ける方法です。
推薦を受けているため、公募に比べて内定を獲得しやすいメリットがあります。一方、内定を獲得すると基本的に辞退できないため、自由度の低さには注意が必要です。

学校推薦の場合、大学3年生の1月ごろから受付が開始され、推薦制度の説明を受けたあとに推薦が行われるケースが一般的です。実態は学校や企業ごとによって異なるため、詳細はキャリアセンターなどで確認しましょう。

理系学生の就活の進め方は「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」をご覧ください。


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大学院生は就活をいつから始めれば良いのか

大学院生の場合も、基本的に今まで解説した内容と変わりません。2025年3月に修了予定であれば、大学院に進学した2023年の5月ごろから就活を始めるのが一般的です。

大学から推薦を受ける場合は、所属する研究室の教授やキャリアセンターなどで詳細を確認し、早めに準備を済ませておきましょう。大学院生の場合は研究に充てる時間の確保が鍵となるため、すきま時間を見つけて就活の準備を進めるのがポイントです。

効率良く就活を進めるためにも「スムーズな就職活動のために!就活におすすめのサイト情報」を参考に、うまく情報収集してみましょう。


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就活を始めるあなたへキャリアアドバイザーからのアドバイス

就活をスタートさせるときは、まずその年の就活動向やスケジュールの確認から行いましょう。

志望する業界・企業の選考スケジュールと内定が出る時期を事前に把握しておくことで、「気が付いたら募集期間が過ぎていた」といったリスクを最小限に抑えられます。自分の就活をプランニングすることが大切です。

また、自己分析は過去の振り返りはもちろん、今後の未来も見据えたうえで自分の価値観や興味のあること、強み、モチベーションの根源、目指す将来像などを洗い出します。

就活のゴールは内定を得ることではなく、「自分に合った企業と出会い、入社して活躍する」こと。これを実現するためには、前提として「自分とは?」「自分に合うもの・環境とは?」を整理することが非常に大切。

自己理解があいまいな状態で就活を進めても、自分に合っているか分からない企業へのエントリーを続ける「やみくも就活」になりやすかったり、選考を通過できなかったりすることが続いてしまいます。

うまくいかないことが続くとモチベーションが下がるだけでなく、不要な書類の作成など非効率にもつながるため、しっかりと事前準備を行いましょう。


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就活の選考はいつから?タイミングを解説

就活の一般的なスケジュールは先ほど解説したとおりで、一般的には大学4年生の6月から選考・面接が始まります。

ただし、企業によって実態が異なるため、どのようなパターンがあるか理解しておくことが大切です。選考が始まるタイミングを5つのパターンにまとめたので、自身の希望に合わせてスケジュールを把握しておきましょう。

経団連に加盟している企業の場合

経団連(日本経済団体連合会)に加盟している企業の場合、以下のスケジュールで採用活動を進めるように方針が統一されています。

・大学3年生の3月に情報解禁/エントリー開始
・大学4年生の6月に選考/面接スタート

経団連に加盟しているのは大手企業が中心で、誰もが知っている知名度の高い企業は、上記のスケジュールに沿って採用活動を進めるのが一般的です。

ただし、Webテストやエントリーシートの提出に関しては、大学4年生の6月スタートとは限りません。企業説明会なども事前に行われているため、志望企業の情報はあらかじめ確認しておきましょう。

経団連に加盟していない企業の場合

経団連に加盟していない企業の場合、統一的な方針に従う必要がなく、早めに選考が始まるケースが一般的です。企業独自のタイミングで採用活動を進めているため、大学3年生の2月ごろには選考が始まる場合もあります。

企業研究を通して選考を受けたいと思った場合は、過去の採用スケジュールを把握しておいてください。

外資系企業の場合

外資系企業の場合、大学3年生の10月ごろには選考が始まります。大学3年生の12月ごろには内定が出る企業もあるので、外資系企業を希望する場合は早めに動きましょう。

一部マスコミの場合

一部のマスコミ系企業では、大学3年生の11月ごろから選考が開始されます。早い学生の場合、外資系企業と同様に12月には内定を獲得できるでしょう。

インターンシップは、大学3年生の6月ごろから始まります。同じマスコミだとしても企業規模によってタイミングが異なるため、一括りにせず各社の詳細なスケジュールを確認しましょう。

中小企業の場合

中小企業の場合、スケジュールに決まりはありません。経団連に加盟していないため、大企業の就活が一段落した秋ごろに採用を開始する企業もあれば、通年採用している企業もあります。

中小企業は大企業に比べて応募者数が限定されるので、内定につながる確率は相対的に高まります。企業規模で選択肢を絞ることなく、幅広い視野で就職先を見つけるのがポイントです。

中小企業の探し方は「中小企業の見つけ方とは?優良企業の特徴や就活で使える調べ方を紹介!」も参考にしてください。


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卒業生はいつから就活を始めた?アンケート結果を解説

内閣府がまとめた「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(49p)」によると、「大学3年生もしくは大学院1年生の6月よりも前に、業界や企業に関する分析を始めた」と回答した割合は29.6%でした。

内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(49p)」のイメージ

引用元:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(49p)

大学院生の場合、38.9%が6月よりも前に分析を開始しているという結果で、大学院への進学を検討する際に就職も選択肢にあったことが伺えます。

9月までの累積割合で50%を超え、12月では70%を超える結果であることから、大学3年生の夏休みを境に就活を始めるのが一つの目安と考えても良いでしょう。

初めての内々定を受けた時期に関する実態

内閣府の調査では、内々定を受けた時期に関してもアンケート調査を実施しています。結果は下表のとおりです。

内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(67p)」のイメージ

引用元:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(67p)

一般的に、就活が本格化するのは大学3年生または大学院1年生の3月からですが、3月時点で累積して37.6%の学生が初めての内々定を獲得しているという結果でした。
経団連が本選考をスタートする指針としている6月においては、累積して90%以上の学生が1社以上の内々定を獲得していることが分かります。

実態としては就活が早期化しているため、早めの行動が重要といえる結果でした。

内定獲得のためにすべきことの詳細は「就活は何から始める?やること11選とスケジュール・時期別の対策を解説」も参考にしてください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査


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就活の準備は何から始める?11の取り組みを紹介

就活の準備として何をすべきなのか、11の取り組みを具体的に解説します。
内定獲得に向けて何も準備ができていない学生は、以下で紹介する内容を一つ目から順番に取り組んでみてください。

1.自己分析

就活の準備として最初に取り掛かるべきなのが、自己分析です。

自己分析とは、自分の価値観や考えを整理したり、アピールポイントや長所を明確にしたりする作業をいいます。面接はもちろん、応募書類に必要な自己PRや志望動機を作成するために欠かせません。また、自分に合う企業を探したり、就活の軸を決めたりするためにも必要です。

自己分析をする際は、以下の点を切り口に自分を見つめ直してみましょう。

・印象に残っている出来事やエピソードは何か
・それぞれどのような点にこだわっていたのか
・自分らしさを発揮した場面は、いつ、どのような状況であったか
・周りから珍しがられる習慣がないか

自己分析では、過去の経験を時系列で思い出し、具体的なエピソードから自分の特徴を見つけ出すのがおすすめです。

自分で思いつかない場合は、ほかの人に教えてもらう他己分析もやってみてください。まずは自分のことを客観的に分析して、就活における基本的な準備を済ませましょう。

自己分析の詳しい進め方は「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」をご覧ください。

2.業界研究

業界研究は自己分析と同様、就活をスタートさせたら最初に取り掛かりたい準備の一つです。

・世の中にどのような業界があるのか
・業界の市場規模や企業のシェア
・業界の将来性や課題
・業界間にどのような関係があるのか
・各業界にどのような企業が存在するのか

業界研究を通じて上記のことなどを理解し、自己分析で発見した自分の考えや価値観をもとに、どのような業界に進みたいかを考えましょう。その業界を志望した理由を面接で聞かれる場合もあるため、差別化を意識しながら各業界を入念にリサーチすることが大切です。

業界研究の進め方は「就活における業界研究のポイントや、情報源などをご紹介!」を参考にしてください。

3.企業研究

業界研究を通じて志望業界が絞れたら、企業研究を行いましょう。
企業研究では、以下の項目を中心にできる限り詳しくリサーチするのがポイントです。

・企業の基本情報
・志望企業の事業内容や職種
・業界内での立ち位置
・企業のビジネスモデル
・企業が求める人物像

なお、企業研究は自分が応募したい企業だけでなく、競合他社との比較もしてください。熱意の伝わる志望動機を作成するには「なぜ志望企業を選んだのか」を明確にしなければならず、業界研究と同様に差別化を意識することが重要です。
企業研究を行うことで企業の情報や強みが分かり、自分に合う企業を見つけやすくなるでしょう。

企業研究の方法は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」をご覧ください。

4.職種研究

業界と企業の研究だけでなく、職種のリサーチも重要です。

・営業
・事務
・企画/開発
・広報
・マーケティング
・総合職

企業によってどの職種を応募しているかは異なるため、企業研究の結果だけを踏まえて志望先を決定するのはおすすめできません。新卒で希望する職種に配属されるかは企業次第ですが、職種研究を通じて就職後のキャリアを具体的にイメージできていると、面接においてアピールしやすくなるでしょう。

職種については「就活前に知っておきたい!業種ごとの仕事内容」で解説しているので参考にしてください。

5.エントリーシート・履歴書の作成準備

選考の初期段階ではエントリーシートや履歴書の提出を求められるケースが大半なので、応募書類の作成準備も事前に済ませておきましょう。

エントリーシートは書類選考に使われるだけでなく、記載内容について面接で質問される場合も多いです。応募書類で評価される主なポイントは、以下のとおりです。

・自社と相性の良い人材か
・入社後どのように活躍してくれるか
・分かりやすい文章が書けるか
・入社意欲があるか
・社会人としての基本的なマナーが身についているか
・学歴や資格など、客観的に見た能力があるか

企業の採用担当者目線を忘れずに、相手が求めている情報を魅力的に盛り込みましょう。
また、インターンシップの参加時にもエントリーシートが必要です。サマーインターンに参加する場合は早めの準備を心掛けてください。

エントリーシートの書き方や内容は「これだけ読めば、エントリーシートの書き方がすべて分かる!」で詳しく解説しています。

6.スーツやバッグなどの購入

就活の形式的な準備として、リクルートスーツやバッグなど、必要な物は早めに購入しておきましょう。就活アイテムは、インターンシップの参加までに準備をしておけると安心です。

就活で必要になる物は「就活に必要なものとは?基本アイテムと役立つアイテムをまとめてご紹介」を参考にしてください。

就活が始まると、交通費や証明写真費などの費用もかかります。アルバイトをしながら就活を行うのは大変なので、事前に貯金しておくと良いでしょう。

就活費用については「就活中にお金はどのくらいかかる?内訳や出費をおさえる節約方法も紹介」をご覧ください。

7.インターンシップに参加

就職先の希望がある程度絞れたら、インターンシップに積極的に応募・参加しましょう。

インターンシップに参加することで、インターネットでは検索できないリアルな情報を入手できるだけでなく、就業体験を通じて自身の適性も判断できます。インターンシップが採用選考を兼ねているケースもあるため、意欲的な姿勢で参加すると就活を有利に進めやすくなるでしょう。

仮に、インターンシップに参加して「思っていた印象と違った」となった場合も、合わない業界や職種の発見につながるという意味で収穫があります。就活が本格化する前に、足を使ってリアルな情報を集めましょう。

8.各種説明会に参加

個別・合同に関係なく、さまざまな説明会に参加することが大事です。

企業の採用担当者から直接話を聞ける機会は限られるため、会社の雰囲気を知るには絶好の機会です。さまざまな企業が一堂に会する合同説明会は、今まで知らなかった企業に出会うきっかけにもなり得ます。

就活を始めた当初は、知っている業界や知名度のある企業に注目してしまいがちなので、視野を広げる意味でも各種説明会は有効活用しましょう。

9.OB・OG訪問

就活の準備がある程度進んできたら、OB・OG訪問も検討してみてください。

OB・OG訪問とは、大学の卒業生を訪ねて、勤務先の企業情報や働き方、就活のアドバイスなどを教えてもらうものです。実際に働く方から、企業の雰囲気や選考で重視されるポイントなど、リアルな情報をもらえるメリットがあります。

OB・OGの知り合いがいない場合には、大学のキャリアセンターに相談すれば紹介を受けられます。

OB・OG訪問の進め方は「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」で詳しく解説しています。

10.筆記試験対策

各種リサーチや応募書類の作成準備を済ませたら、筆記試験対策をしましょう。

選考の初期段階で、エントリーシートや履歴書の提出とあわせて、筆記試験またはWebテストにより、基礎学力・教養があるか判断されます。
一次選考として試験を課す企業が多いので、過去の採用情報や企業からの連絡をもとに、使用される種類の試験対策をしておきましょう。

11.面接対策

就活の準備として欠かせないのが、面接対策です。面接では、次のような内容を評価されています。

・第一印象は良いか
・社会人としてのマナーが身についているか
・コミュニケーション能力があるか
・人柄や雰囲気は企業に合うか
・入社意欲が伝わるか
・企業が求めるスキルを所持しているか

効果的な面接対策を行うには、模擬面接がおすすめです。友人に面接官を行ってもらったり、就活セミナーに参加したりして面接の雰囲気を確かめましょう。相手にどのような印象を与えるか、話し方などの振る舞いに気をつけてください。

手軽な面接対策として、動画撮影がおすすめです。話すスピードや視線、身振り手振りなど、自分の姿を客観的に捉えたうえで改善点を洗い出せるでしょう。

面接対策については「面接対策は万全?就活に必要不可欠な準備とマナー」で詳しく解説しています。


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就活を成功させるための5つのポイント

就活を成功に導くために押さえておきたいポイントを5つ紹介します。就活に対して心の余裕を持てるようになるので、ぜひ参考にしてください。

1.早めに就活をスタートする

就活を成功させるためには、1日でも早く行動を開始することが大切です。

企業の選考スケジュールはあらかじめ決まっているため、早く動き出せるほど自己分析や企業研究に使える時間が増えます。企業研究に時間を費やすことで、エントリーできる企業数も増やせるでしょう。

就活をスタートさせるタイミングとしておすすめなのが、サマーインターンの募集前です。就業体験を踏まえたエピソードで、志望動機や自己PRの差別化にもつながるでしょう。

就活について調べ始めた日から行動するつもりで、早めにスタートを切ることが重要です。

2.視野を広げてエントリー数を増やす

就活をうまく進めたい場合は、視野を広げることとエントリー数を増やすことを意識しましょう。

エントリーした企業は必ずしも選考を受ける必要はないため、少しでも興味のある企業はエントリーして、説明会に参加したうえでその後を判断するのがおすすめです。

逆に、エントリー数が少ないと面接などの選考経験を積めず、本命企業でのアピールに失敗する恐れもあります。また、視野を狭めるとエントリーできる企業が見つからず、なかなか内定を獲得できない状況に陥るかもしれません。

就活では志望する条件を絞り過ぎず、視野を広げましょう。有名企業や大手企業にこだわらず、中小企業やベンチャー企業に注目するのも大切です。

視野を広げるためにも、合同説明会には積極的に参加してみましょう。詳しくは「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」を参考にしてください。

3.選考結果の振り返りと改善を行う

就活を最短距離で進めるコツは、選考結果の振り返りと改善を毎回行うことです。

・自己PRのエピソードが抽象的だった
・面接でダラダラと話してしまった
・緊張し過ぎて思うように言葉が出てこなかった
・志望動機を深く言及されて回答に困った

うまくいかないことには必ず原因があり、振り返ったうえで改善すれば、次は異なる結果が出るでしょう。振り返りを行わず漫然と選考を受け続けても、同じ失敗を繰り返してしまいます。

書類選考、面接のいずれにおいても、うまくいかない原因を必ず振り返り、次に活かす姿勢を持ち続けてください。

4.内定直結型のイベントにも参加する

就活中に行われるイベントには、「内定直結型」と呼ばれるものもあります。

企業の採用担当者から話を聞く流れは一般的な合同説明会と同様ですが、短い選考フローで内定を獲得できるため、効率的に就活を行えるでしょう。イベント内で選考も行われるため、実践で面接やグループディスカッションなどの経験を積めるのもポイントです。

内定直結型のイベントは大学3年生の6月ごろから始まるため、積極的に参加してみてください。

5.就活エージェントを利用する

就活を成功させたい学生は、就活のプロであるエージェントの力を借りるのもおすすめです。

就活エージェントとは、キャリアアドバイザーが学生一人ひとりとカウンセリングを行い、それぞれに合った求人の紹介や自己分析のサポート、ES・履歴書の添削などをしてくれるものです。

就活に関する悩みはあらゆるフェーズで生まれるもので、ふとした疑問も就活エージェントに気軽に相談できます。あらゆる学生の就職支援に携わってきたキャリアアドバイザーのサポートを受けることで、より安心して就活に取り組めるようになるでしょう。


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就活をいつから始めるべきか悩んでいるあなたへ

就活をいつから始めれば良いのかは、多くの学生が悩むポイントです。

エントリーが開始される大学3年生の3月に始めれば良いと思っている学生もいるかもしれませんが、就活を有利に進めたいのであれば早めに動くことをおすすめします。

就活をいつから始めれば良いか悩んだ際は、就活エージェントのキャリアチケットにぜひ相談してください。キャリアチケットでは、学生一人ひとりの就活に関する悩みや不安に寄り添い、就活成功に向けたさまざまなサポートをしています。

「就活をいつ始めれば良い?」「就活を始めるためにどんな準備が必要?」など、就活に関する不安がある学生の方は、お気軽にご相談ください。


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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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