就活浪人とは?就職で不利になるのかメリット・デメリットと判断基準を解説

このページのまとめ

  • 就活浪人とは卒業後に就活を続けること、就職留年は大学に在籍したまま就活をすること
  • 就活浪人は応募できる企業が減ったり、ネガティブな印象を持たれたりする可能性もある
  • 就活浪人として就職を目指すには、目的を持った過ごし方を意識することが大切

就活浪人とは?就職で不利になるのかメリット・デメリットと判断基準を解説のイメージ

「就活浪人とは」と気になる方もいるでしょう。就活浪人とは、卒業後に就活を続けることを意味し、在学中に就職先が決まらなかった場合の選択肢の一つです。就活浪人をする場合、きちんと目的を持って過ごすことが成功のカギとなります。

この記事では、就活浪人のメリット・デメリットや内定獲得のためのポイントを解説します。就活浪人するかどうか納得のいく選択をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

就活浪人とは大学卒業後に翌年の就職を目指すこと

就活浪人(就職浪人)とは、大学などの在学中に就職が決まらなかった人が、卒業後に翌年の就職を目指すことです。内定を辞退した人や意図的に就活をしていなかった人も、卒業後に就活を続けているのであれば、就活浪人に該当します。

つまり、就活浪人とは「既卒」の状態です。既卒に明確な定義はありませんが、一般的には、大学などを卒業してから一度も正社員として就職していない人を指します。

就職留年との違い

就職留年(就活留年)とは、留年したり休学したりして大学に籍を置いたまま就職活動をすることです。就活浪人は、大学を卒業しているため「既卒」として扱われる一方で、就職留年の場合は「新卒」のまま就職活動を続けます。

しかし、故意に単位を取得せず就職留年する場合は、1年分追加で学費を支払わなければいけません。そのため、経済的に可能かどうか検討する必要があります。

休学する場合は、国立大学なら余計な学費はかからず、私立でも10〜30万円程度で済むケースが多いようです。ただし、就職活動を理由に休学するのを大学側が承認してくれるかどうかは分かりません。

なお、すでに大学を卒業しているのに、留年・休学していると詐称して就職活動をするのはやめましょう。多くの企業が内定者に、卒業年月日が記載された卒業証明書の提出を求めます。嘘がバレてしまうと、内定を取り消される可能性もあるので気をつけてください。

就職留年について詳しく知りたい方には、「就職留年という選択肢…就活にはどう響く?」の記事がおすすめです。

第二新卒との違い

第二新卒とは、新卒で就職してから概ね3年以内に転職を目指す人のことです。第二新卒は、短期間であっても正社員として働いた経験がある点で、就業経験がない就活浪人と大きく異なります。

第二新卒は正社員として働いた経験がある分、入社後の教育コストがかからないと考える企業もあります。積極的に第二新卒を採用する企業がある一方で、「社会人としての基本マナーが身についているか」など、採用のハードルは新卒時の就活より厳しいといえるでしょう。

就活浪人は毎年一定数いる

卒業後に就職や進学する人と比べて少数ではありますが、毎年一定数の人が就活浪人をしています。

文部科学省が発表した「令和5年度学校基本調査調査結果のポイント(6p)」によると、大学卒業者のうち卒業後に就職も進学もしなかった人の割合は、2021年3月に9.6%、2022年3月は9.4%、2023年3月には8.2%でした。

参照元
文部科学省
学校基本調査 令和5年度 結果の概要

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就活浪人は不利になる?​​企業に与える印象

就活浪人(就職浪人)をするからといって、一概に不利になるとは言い切れません。就活浪人が新卒扱いになるか既卒扱いになるかは、企業によって判断が異なるようです。

厚生労働省は「青少年の雇用の促進等に関する法律」に基づき、企業に対して、「既卒者が卒業後少なくとも3年間は『新卒枠』に応募できるよう努めること」と通知しています。

しかし、同様の対応がすべての企業に当てはまるわけではありません。新卒扱いされるケースが増えているとはいえ、就活浪人について、「在学中に就職先を決められなかった」「就職活動に失敗したのでは」といった印象を持つ人がいるのも事実です。

そのため、内定を獲得するためには、「なぜ就活浪人になったのか」「卒業後の経験で何を学んだのか」などをしっかりと説明してネガティブなイメージを払拭する必要があります。

就活浪人をするうえで気をつけておきたいポイントについては、「”就職浪人とは?”知っておくべき就活の選択肢について」を参考にしてください。

参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

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就活浪人をするメリット

就活浪人(就職浪人)をすると、卒業後の過ごし方によっては、アピールにつながる経験ができたりしっかりと対策したりして選考に臨めるでしょう。以下で、就活浪人をする主なメリットを解説します。

新卒時に就活した経験を活かせる

就活浪人をするメリットは、新卒のときに就職活動した経験を活かして就職を目指せる点です。二度目であれば、過去の成功・失敗の実体験をもとにスムーズに就活を進められるでしょう。

初めての就職活動は、学生にとって分からないことが多く、「どうしたら選考を通過できるのか」「このやり方で合っているのか」など、試行錯誤していかなければなりません。経験値がある就活浪人なら、新卒のときと比べて、応募書類の書き方や入退室のマナーなどが身についているはずです。

選考時のアピールポイントが増える

就活浪人をすると、選考時のアピールポイントを増やせる場合があります。新卒で就職するよりも、就活期間が長くなるため、目的を持って過ごせばポジティブな印象を与えられるでしょう。

たとえば、「経験を積むために△△のアルバイトをしている」「長期インターンシップに参加していた」など、就職に向けて努力している姿をアピールするのがポイントです。就活浪人の期間は、やみくもに日々を過ごさず、就職活動にどう活かすかを意識して行動しましょう。

就活の準備に使える時間が増える

就活浪人はすでに大学などを卒業しているため、新卒学生と比べて就職活動に専念しやすい環境です。早めの行動を心掛けてやるべきことに取り組むと、時間的な余裕が生まれ、よりよい状態で選考に臨めるでしょう。

ただし、時間に余裕がある分、ダラダラとだらけてしまったりモチベーションが下がったりしないよう注意が必要です。就職活動が長引かないようにするためにも、短期間に集中して取り組むことをおすすめします。

新しい企業に出会える可能性がある

就活浪人のメリットは、新しい企業に出会える可能性が高まる点です。新卒のときと比べて時間の融通がききやすくなり、幅広い企業の説明会や就活セミナーに参加できるようになります。

また、新卒のときに就活していた場合は、ひととおり興味・関心のある企業を調べているはずです。就活浪人をしてあらためて業界・企業研究をしていると、今まで知らなかった企業との思いがけない出会いがあるかもしれません。

自分がやりたいことを再確認できる

就活浪人をすると、あらためて自己分析をするなどして、自分がやりたいことを再確認できるメリットがあります。特に、新卒のときに内定獲得がゴールになっていた場合には、あらためて「自分がやりたいことは何か」を見つめ直すよい機会になるでしょう。

就活を続けるなかで、自分がやりたいことや価値観が変化することはよくあります。就活浪人を経て納得のいく就職先を見つけるためにも、何度も自己分析を繰り返すとよいでしょう。

社会人になった友人からアドバイスをもらえる

就活浪人をすると、卒業後に社会人になった友人からアドバイスをもらえるメリットもあります。就活中にどれだけ多くの情報を集め、さまざまな企業に足を運んでも、実際のところは入社しなければ分かりません。

「実際の業務内容はどうか」「入社前のイメージとギャップを感じるか」など、友人からよりリアルな声を聞けると、就活に大いに役立つでしょう。

就活を1年遅らせるメリットについては、「就活浪人とは?不利といわれる理由や就職留年との違い、デメリットを解説」も参考にしてください。

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就活浪人をするデメリット

就活浪人(就職浪人)をして就職を目指す場合は、新卒向けの支援サービスを受けられなくなったり、選考を通過するためのハードルが高くなったりするデメリットがあります。

実際に、就活浪人を経験した人の多くが就活浪人をおすすめしていないようです。以下でデメリットを詳しく解説するので、就活浪人をするかどうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

新卒扱いされない場合がある

新卒学生と比べて、既卒者は応募できる企業が少なくなる傾向です。前述のとおり、就活浪人を含む既卒者も新卒枠に応募できる場合があります。しかし、なかには「既卒者のうち海外留学をしていた人しか対象としない」としている企業もあります。

厚生労働省の「労働経済動向調査(令和5年8月)結果の概要(14p)」によると、2022年度新規学卒者の採用枠で正社員を募集した事業者のうち、「既卒者は応募可能だった」と回答した企業は70%でした。そのうち、「採用にいたった」と回答したのは38%、「採用にいたらなかった」と回答したのは62%です。

新卒扱いされない場合があるのイメージ

引用:厚生労働省「労働経済動向調査(令和5年8月)結果の概要(14p)

新卒枠として一定数の既卒者が採用されている一方で、29%の企業は「応募不可だった」と回答しています。就活浪人は、就職留年と違って新卒扱いされないこともあると覚えておいてください。

参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年8月)の概況

人物評価が下がる可能性がある

就活浪人をすると、選考時の人物評価が下がる可能性があります。なぜなら、新卒のときに就職先を決められなかったのは、下記のような理由によるのではないかと勘繰られるからです。

・真面目に就活をしていなかったのでは
・自己評価が高過ぎて、内定を獲得した企業で妥協できなかったのでは
・人間性に何か問題があるのでは

就活浪人をすると、最初から採用担当者にマイナスの印象を与えかねない点で、デメリットが大きいといえるでしょう。

就活浪人をしているときの行動が問われる

就活浪人をすると、選考時には卒業後の過ごし方が問われる傾向です。実際に、選考時には「なぜ就活浪人したのか」という理由とあわせて、「卒業後に何をどのように取り組んでいたか」などの行動を深く追求される可能性があります。

就活浪人に対するマイナスイメージは簡単に変えられませんが、就職を目指して前向きに行動することはできます。そのため、たとえ就活浪人した理由をしっかりと説明できても、そこから得た学びや経験が乏しければ、就職への意欲が足りないといった印象を与えかねません。

生活費を稼ぐためにアルバイトするケースも多い

就活浪人をする人のなかでも、実家から経済的援助が受けられない場合には、アルバイトで生活費を稼ぎながら就活を続けることになります。

しかし、アルバイトが忙しくて肝心の企業研究や就活準備ができなければ意味がありません。アルバイトのシフトを入れ過ぎてしまうと、急に予定が決まる二次・最終面接と予定が重なる可能性があるので注意してください。なお、アルバイト先を選ぶときは、就活中や入社後に役立つであろう仕事を選ぶとよいでしょう。

集団面接で新卒学生との違いが目立つ

就活浪人をすると、選考時に新卒学生との違いが目立つのも、就活浪人をするデメリットの一つです。たとえば、集団面接やグループディスカッションなどでは、新卒の参加者に囲まれて「△△大学△△学部卒業の△△と申します」と自己紹介する必要があります。

就活浪人をするときは、たとえ新卒者と並んでも負い目を感じることなく、論理的な話し方を意識してください。

大学からのサポートを受けられなくなる

就活浪人をすると、大学によってはキャリアセンターでの就活のサポートを受けられなくなります。就職留年と違って大学を卒業するため、就活浪人の場合は大学のキャリアセンターが企画する就職説明会や面接講座などに参加できなくなるケースが多いようです。

大学のキャリアセンターは、あらゆる就活情報や卒業生のデータを持ち、大学独自の就活ノウハウを熟知しています。そのため、大学のキャリアセンターのような新卒向けのサポートを受けられなくなる点は、就活浪人のデメリットといえるでしょう。

就活浪人をすると決めたらすぐに大学のキャリアセンターに問い合わせて、卒業後もサポートを受けられるかどうか確認しておいてください。

インターンシップや体験入社に参加しづらくなる

インターンシップや体験入社制度に参加しづらくなるのも、就活浪人のデメリットの一つです。就活浪人を含む既卒者がインターンシップや体験入社に参加できるかどうかは企業によって異なります。

たとえば、特定の新卒向けサービスからしかインターンシップや体験入社の応募を受け付けていない企業であれば、自分で直接連絡を取って「インターンシップに参加したいです」などと伝えなければなりません。断られる可能性が高いものの、場合によっては次につながるでしょう。

精神的な余裕がなくなる

就活浪人をすると、人によっては精神的な余裕がなくなりがちです。卒業後は、新卒のときには多くいた就活仲間がほとんどいなくなり、孤独を感じやすい状況になります。

たとえば、大学の後輩が次々と就職を決めたり、同期が社会人として活躍している話を聞いたりするうちに、追い詰められたような気持ちになるケースもあるようです。なお、精神的な余裕のなさは面接官にも伝わってしまうため、就活で不利になる理由だといえます。

「就職できなかったらどうしよう」と不安なときの対処法については、「新卒で就職できなかったらどうする?人生終了でない理由と卒業後の選択肢」を参考にしてください。

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就活浪人をしないための3つのコツ

もともと新卒での就活を目指しているのであれば、就活浪人(就職浪人)や就職留年をしないで済むよう、応募する企業の選択肢を広げることが大切です。

以下で、就活浪人にならないための就活のコツを解説します。

1.早めにインターンやOB・OG訪問に参加する

内定獲得の可能性を高めるためには、できるだけ早めに就活に取りかかるのがポイントです。次年度の採用情報が公開されて、多くの就活サイトにエントリーできるようになるのは大学3年の3月1日ですが、それから就活を始めるのでは遅過ぎます。

大学3年の夏前から自己分析・他己分析を進めておき、サマーインターンシップに参加するのが理想的です。

なお、OB・OG訪問も、大学3年の3月では多くの企業が決算や新年度への準備などで忙しくなるため、あまり歓迎されません。大学3年の秋ごろから始めておくと、余裕を持ってOB・OG訪問できるほか、積極性も評価されるでしょう。

OB・OG訪問のやり方やメリットについては、「OB・OG訪問のやり方を解説!質問例とお礼メールの書き方もご紹介」を参考にしてください。

2.資格勉強よりも企業研究に時間を使う

就活浪人を避けるためには、資格勉強よりも企業研究に時間を使うほうが効果的です。就活生に人気の大手企業などを志望している場合、「取得難易度の高い資格を持っていれば有利になるのでは」と考える人もいますが、あまりおすすめしません。

新卒採用にあたって、企業は実践的なスキルや経験よりも将来性を見込んで評価します。実際に、企業研究を疎かにしたまま資格の勉強をしても、選考を通過する確率が高まるとはいえないでしょう。

企業研究をしっかりとしたうえで資格を取得するのは問題ありませんが、就活においてより大切なのは、自己分析と企業研究であると覚えておいてください。

3.中小企業やベンチャー企業にも応募する

就活浪人をしないためには、大企業だけに固執せず、中小企業やベンチャー企業にも視野を広げてみてください。高倍率の大企業だけに応募していても、選考を突破するのは難しいでしょう。知名度が低くても優良な中小企業はたくさんあります。

内定獲得のためには、中小企業やベンチャー企業にも応募し、自己PRや志望動機を書くコツや面接の雰囲気を掴むとよいでしょう。どの企業に応募するときでも、ニュースや主力商品など、企業についてできる限り情報を集めたうえでエントリーシートを書くことが重要です。

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就活浪人をするかどうか決める前に考えるべきこと

就活浪人(就職浪人)は新卒と比べて選択肢が狭まるため、就職を希望しているのであれば、秋採用や冬採用にもチャレンジして新卒のうちに内定を目指すのもおすすめです。「第一志望の企業から内定をもらえなかった」「自己分析や企業研究でつまずいてしまった」など、就活浪人をするのにはさまざまな理由が考えられます。

しかし、前述のようにデメリットも少なくありません。以下で、就活浪人をするかどうか決める前に考えるべきことを解説します。

通年採用が一般的になりつつある

大学4年の9月ごろに内定を獲得できていなくても、新卒での就職を諦めるのはまだ早いでしょう。就活は、4月入社に合わせて一斉に採用活動をするイメージが強いかもしれませんが、近年は年間を通じて採用活動を行っている企業も増えています。

通年採用には、「必要な人材を必要なときに採用したい」「帰国子女や留学経験者などの優秀な人材を獲得したい」といった企業のニーズがあります。このようなニーズを受けて、通年採用をする企業は今後も増えるかもしれません。

就職を希望しているのであれば、卒業するギリギリまで諦めずに就職活動を続けましょう。大学4年の秋から内定を獲得するポイントは、「就活は4年生の秋から始めても間に合う?秋採用で内定を獲得する方法を解説」を参考にしてください。

就活浪人以外の選択肢も考えてみる

新卒で就職先を決められなかったときは、就活浪人以外にも選択肢があります。就職を希望しているからといって、卒業後の選択肢は就活浪人だけではありません。自分がどれだけ新卒での就職にこだわりたいかを考えたうえで、ほかの選択肢も検討してみてください。

・就職留年をする
・大学院や専門学校に進学する
・海外留学をする
・起業する
・フリーランスになる
・フリーターとして働く

もちろん、「第一志望の企業に落ちたけれど諦めきれない」「納得のいくかたちで就活を終えられない」といった場合には、就活浪人や就職留年を選択する人もいるでしょう。いずれにせよ、卒業後の進路を選択する際はしっかりと目的意識を持つことが大切です。

卒業後の進路選択のポイントについては、「大卒後の進路はどうすべき?7つの選択肢と後悔しない進路選びのコツを解説」を参考にしてください。

公務員浪人をするかどうかも慎重に考える

一般企業の就活浪人に比べて、「公務員浪人」は聞き馴染みのある言葉かもしれません。しかし、公務員志望の場合も、安易な浪人は避けたほうがよいでしょう。

公務員浪人をする場合、たとえ1人で勉強を続けられる自信があっても、面接対策のために公務員予備校に通うなどしてお金が余分にかかります。また、何年もダラダラと公務員浪人を続けてしまうと卒業後の空白期間が長くなり、民間企業へ就職する際に不利になるかもしれません。

たとえば、民間企業で一定年数勤めたあとに、社会人枠として公務員試験を受けることも可能です。「公務員試験に落ちたら浪人して再チャレンジすればよい」と安易に考えず、さまざまな可能性を探るようにしてください。

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就活浪人をして就活をする際のポイント

就活浪人(就職浪人)をせざるを得ない場合には、新卒のときの経験を活かしてエントリーシートの完成度を高めたり、就活でアピールできる経験を積んだりして内定獲得を目指しましょう。

以下で、就活浪人として就活をする際のポイントを解説します。

周囲を頼って就活をする

就活浪人として就活する際には、先輩や友人など信頼できる人に他己分析を依頼したり、面接の練習相手になってもらったりするのがおすすめです。自分を客観的に分析することで、より効果的なアピールポイントに気づけたりします。

また、新卒のときに作成した自己PRでは、既卒者として十分なアピールにはつながらないでしょう。たとえば、「計画性をもって物事に取り組めること」を強みとしていた場合、「計画性があるならなぜ就活浪人をしているのか」と聞かれる可能性があります。「一度思い立った物事を粘り強くやり抜く精神力」や「逆境に負けない向上心」など、就活浪人となった事実と矛盾しない自己PRを作成しましょう。

自己分析の具体的な方法は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考にしてください。

新卒のときと同じ企業ばかり受けないようにする

就活浪人として就活をする際は、謙虚な気持ちを持って今まで応募しなかった企業にも応募するのがポイントです。新卒のときは面接のチャンスがもらえた企業でも、既卒としてエントリーすると書類選考すら通らないケースはよくあります。

また、新卒の就活でも同じですが、第一志望の企業を受ける前には知名度の低い企業にも応募して、経験を積むことも大切です。高倍率の有名企業ばかりではなく幅広い企業に応募すると、内定獲得に近づけるでしょう。

志望先の業界・企業に関連するアルバイトをする

就活浪人をする場合、できれば第一志望の業界に関連するアルバイトをするのがおすすめです。就活浪人をして過ごす期間を無駄にせず、アルバイト経験をアピールポイントに変えられます。

たとえば、下記のように伝えれば、就活浪人の期間を就職するための準備に費やしていると分かるでしょう。

「△△のアルバイトを通じて、業界や貴社の取扱商品への理解が深まりました」
「就職の時期が遅れている分、社会に出て経験を積みたいと思いました」

ただし、面接の日時はシフトが確定後、勤務の直前に決まるケースが多いため、スケジュールを調整しやすいバイトを選ぶと安心です。

就活浪人をした理由を説明できるようにする

面接では、就活浪人した理由を聞かれることが多いでしょう。採用担当者は応募者の答えから人間性を判断しているため、理由を答えるときは言い訳にならないよう注意が必要です。

たとえば、「新卒の就活で自分は△△とアピールしたのですが、誤解されたようです」など、自分は悪くないといった姿勢はマイナスの印象を与えるでしょう。また、自分をよく見せようとして嘘をついても、話しているうちに矛盾が生じるものです。

なぜ就活浪人をしているか聞かれたら、正直に理由を伝えて、前向きな姿勢をアピールするようにしてください。

就活浪人をした理由を聞かれたときの回答例

在学中は△△ゼミに所属しており、研究が忙しくて思うように企業研究の時間を取れませんでした。しかし、△△の研究では学会での発表を任され、研究内容は学外でも高く評価されました。

4年生の後半は、関連のある△△でアルバイトをしながら△△業界の知識を深めました。貴社に入社後も、研究の成果を活かして、主力商品である△△をサポートする△△の開発に貢献していきたいと考えます。

スキルアップや資格取得などをして強みを身につける

就活浪人をして内定獲得を目指すなら、就職に役立つ強みを身につけるのがポイントです。就活浪人は、新卒のときと比べて就活に集中しやすい環境といえます。自己分析や業界・企業研究を通して志望先が明確になったら、志望する企業で役立つスキルや資格を身につけましょう。

たとえば、エンジニアなどの技術職を目指すならプログラミングスキル、グローバル展開している企業なら英語力など、スキルや資格の習得は就活で有利になるほか、入社後に資格手当が支給されることもあります。

また、新卒のときに自分に足りないと感じたスキルを身につけたり、経験してみたりするのもおすすめです。就活セミナーや人と交流する場などに積極的に足を運ぶとよいでしょう。

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就活浪人をするかどうか納得いく選択をしたいあなたへ

就活がうまくいかず、「このまま就活を続けるべきか、就活浪人(就職浪人)をするべきか」と悩んでいる就活生も多いでしょう。就活浪人は、採用担当者にマイナスな印象を持たれる一方で、十分な準備をして志望する企業の選考に再挑戦できるメリットもあります。

就活浪人は一概に不利になるとは言い切れないものの、第一志望の企業からの内定が保証されるわけではありません。「就活浪人を選択して後悔しないか不安」「在学中に内定が欲しいけれど、どうしたらよいか分からない」という方は、就活エージェントの利用がおすすめです。

就活エージェントのキャリアチケットでは、専任のキャリアアドバイザーが自己分析から面接対策まで幅広い支援を行っています。最適な選択をして自分に合った企業から内定を獲得したい方は、ぜひご相談ください。

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キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。