【お仕事図鑑】新卒採用担当は「学生たちの業界へのイメージを作る役割」

就職活動中の方の中には、「何となくのイメージはできるけど、毎日どんな仕事をしているのかイメージがつかない」という仕事もあるでしょう。キャリアチケットの「お仕事図鑑」では、その職種で活躍している方へのインタビューを通して、その職種のリアルな業務内容をお伝えしていきます。

今回は、株式会社ベネッセスタイルケアの首都圏新卒採用部の新さんと寺崎さんにお話を伺いました。
 

<Profile>

株式会社ベネッセスタイルケア
首都圏新卒採用部
新 唯志さん(しん・ただし)さん

体育学部出身。就職活動中、株式会社ベネッセスタイルケアの説明会に参加し、同社社長の「年を取ればとるほど幸せな社会へ」との言葉に共感。同社で社会に貢献するサービスを開発したいと思い、2015年4月に新卒入社。入社後は、東京都町田市にある老人ホームで3年間スタッフとして活躍。2018年4月に首都圏新卒採用部に異動し、以降、新卒採用に携わっている。

<Profile>

株式会社ベネッセスタイルケア
首都圏新卒採用部
寺崎 優里さん(てらさき・ゆり)さん

文学部出身。「手に職をつけたい」と思い、サービス業を中心に就職活動している中で株式会社ベネッセスタイルケアに出会い、2015年4月に新卒入社。入社後は、東京都港区にある老人ホームで4年間スタッフとして活躍。2019年7月に総合職に転身し、エリアの運営を担当。2020年1月より首都圏新卒採用部に異動し、新卒採用に携わっている。

株式会社ベネッセスタイルケア
「Benesse=よく生きる」という想いを元に、介護・保育などの福祉事業を展開。ホテルのような上質なサービスからアットホームなサービスまでお客様のニーズにあった有料老人ホームの運営を行っている。また、関連会社では介護の相談室、配食サービス、医療介護職紹介派遣事業なども。超高齢社会を多角的に捉えて事業を創り出している。https://www.benesse-style-care.co.jp/

1年を通してメリハリをつけて業務ができる新卒採用の業務内容

――お2人の現在のお仕事について教えてください。

 新卒採用部には、選考官や面接の部屋など選考に関わる手配や、新卒採用を支援してくださる企業とのやり取りを行う採用基盤を作るチームと、説明会で直接学生と関わったり電話などで学生とコミュニケーションを取ったりするチームと大きく2つに分けられます。私と寺崎はどちらも後者で、学生と直接関わるのが主な仕事ですね。

寺崎 具体的な業務としては、学生向けの会社説明会などのイベントの企画・運営や、内定者の学生のフォローアップ、各大学の就職課への訪問です。

説明会などのイベントはメンバーと相談しながら決め、内容も自分たちで考えるんです。弊社の説明会はただ会社説明をして終わるのではなく、ベネッセスタイルケアに入社後のキャリアを3パターンほど挙げて紹介していくんです。入社から配属までをストーリ仕立てで、採用担当が演じ分けながら紹介していくので、他社さんと比べたら少し特殊かもしれません(笑)。

――1日のお仕事の流れを教えてください。

 イベントなどの外出がなく、本社勤務の日は内定者の学生たちに電話をかけてコミュニケーションを取るようにしています。学生のタイプに合わせて、採用担当のメンバーが付くようになっているんです。電話以外だと、説明会などのイベント企画や採用業務に関するミーティングをしたり、それらの資料を作成したりしています。

寺崎 逆にイベントがある日は、イベントを開催するホームに訪問し、当日のイベントをどのように行なって、学生たちに何を伝えたいかをホームのスタッフとすり合わせします。その後、本社に戻って、イベントの振り返りを行うという流れですね。

――採用業務は、1年を通して閑散期と繁忙期の差が大きいイメージなのですが実際のところ、どうなのでしょうか?

 やはり就職活動の解禁に合わせて短距離走が始まるがごとく、一気に忙しくなるのは事実です。その一方、10月の内定式を終えると次の就職活動解禁までは、内定者のフォローアップが中心となるため、ちょっとした閑散期に入りますね。その期間は、次年度に向けて採用準備を進めながら、個人のスキルを高めるためのインプットを強化するようにしています。

 

――仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?

 学生と話していて、「新さんみたいなキャリアを歩みたいと思って、入社を決めました」と言ってもらえたときですね。入社を迷っていた学生が、私を見て最終的に入社を決めてくれたときは泣きそうになります(笑)。自分の伝えたかったことがちゃんと響いてたんだな、自分が選んできた社会人人生も間違ってなかったんだなと思えるので。

寺崎 私は介護業界への志望度が高くなかった学生が弊社への入社を決めてくれたときですね。まだまだ介護業界に対してネガティブな印象が強い中で、イベントや電話でのコミュニケーションを通してポジティブなイメージになってくれて、最初の就職先に選んでくれるのは、本当にうれしいです。

 確かに。新卒採用は学生にとって業界のイメージを作る「入口」のようなポジションなので、入社するしないに関わらず、僕たちのふるまいを見て「業界のイメージ」が変わるのは、本当にうれしいことですね。

――逆に辛いこともあるのでしょうか?

 やはり世間一般にもたれている「介護」のイメージを覆すために、どうするべきかを考えることですかね。何かを覆すことって、すごくパワーがいるんだなと思います。例えば、「学内説明会をやらせてください」と大学のキャリアセンターへ営業に行くこともあるのですが、実績がないと「介護は学ばせてない」とお断りされることも多いんですよね。まだまだ伸びしろのある業界なので、自分次第でチャレンジできるチャンスがあるのですが……。

寺崎 先ほど、新も言ったように学生にとって「入口」のようなポジション、常に人と接している仕事であり“ベネッセスタイルケアの顔”ですから、立ち振る舞いには人一倍気をつけているということですかね。よくも悪くも業界や、ベネッセスタイルケアのイメージを作り出すポジションなので。

――仕事をするうえで大切だと思うことや、気をつけていることはありますか?

 情熱を持って、何かを伝える力が大切だと思いますし、この仕事では特に意識しています。介護業界に対して暗いイメージを持っている方もいるので、自分がそのイメージを覆せるように、説明会では表情や話し方に気を遣い、毎回戦いだと思って臨んでいます。

寺崎 私は「聞く力」が大切だなと思っています。私は不器用なので、就活が上手くいかなくて悩んでいる人の気持ちがわかるというか……。

例えば、広告業界を見ているけど、落ちてしまったと悩んでいる学生がいたときは、広告業界に勤めている友人の話を交えながら、その学生が本当にやりたい仕事は何なのか探っていくんです。その中で、弊社でも介護のプロモーションとして広告の仕事もやっているよ、と話すと興味を示してくれます。学生の不安をいろいろな面で解消しつつ、弊社への意向も上がればと丁寧にアプローチすることを心掛けています。
 

成長業界で新しい価値観を創造できる採用担当の楽しさ

――新卒採用の仕事に就くまでのご経歴について教えてください。

 僕は、入社当初から「新卒採用部で仕事がしたい」と思っていました。学生時代「多くの人に価値提供ができる業界で働きたい」と思っていて。だから、これから伸びていくであろう業界を中心に見ていたときに、教授から介護業界をおすすめされたんです。そのような経緯で弊社の説明会に参加したのですが、社長が「年を取れば取るほど幸せな社会に」と話していたのを聞いて、僕の中の介護のイメージが変わったんですね。その経験から、学生たちが持つ介護へのネガティブなイメージを変えたいと思って、新卒採用を志望するようになりました。

寺崎 弊社は入社後はまずは現場に配属となるのですが、私は手に職をつけたいと思っていたので、ずっと現場でスキルを上げていくつもりでした。ただ、4年間現場のスタッフとして業務をしていく中で「将来自分が理想とするホーム長になるためには、もう少し社会人としてのビジネススキルを上げたい、お客様以外とも関わる仕事がしたい」と思うようになったんです。そのことを上長に相談して、今は社内だけでなく、学生や社外の方とのコミュニケーションの機会が多い仕事ということで、採用担当になりました。

――介護業界に興味はあるものの、イメージとの狭間で悩んでいる学生もいると思います。そんな人たちに介護業界で働く醍醐味を教えてください。

寺崎 私も両親に入社を決めることを報告したときに、最初は「うーん」と言われましたし、介護の現場に入ることに抵抗がある人も多いでしょう。でも、介護業界の仕事は、現場職だけではないんです。私たちのように採用の仕事もそうですし、サービスの企画開発や、海外事業などなど、本当に多彩でたくさんのキャリアの道があります。業界に入ってから、自分次第でキャリアを広げていけると思いますね。

 2055年には高齢化率が40%以上になっていくと言われている中で、インフラ分野として市場は拡大していくでしょう。でも、まだまだ未開拓な部分も多いので、そんな業界をこれから想像していく楽しさがありますね。ゼロから何かを作ることに楽しさを感じる人にはおすすめです。

寺崎 本当になんでもできるから、「これ!」といった夢が明確になくて悩んでいる人は、キャリアを積みながら見つけていくというのも1つの選択肢になるでしょうね。

――今後のキャリアの展望について教えてください。

 採用部に入ってから、先輩方のおかげもあって、自分が良い意味で変われたなと思っています。だから、自分を変えてくれたようなチームを作って、育てるような人になれたら理想ですね。具体的には、マネージャーを目指していて、もしマネージャーになることができたらチーム一人ひとりの自己実現のために引っ張っていけるような人になりたいです。

寺崎 ずっと現場で働いてきたので、現場の先輩は専門性が高いのに対し、本社の先輩方は手広くいろんなスキルを持っていることに驚きました。今はそんな先輩方の姿を見て、マネジメントや育成などについても学んでいきたいなと思っています。そして、いろんな部署を経験して、ゆくゆくはホームに戻り、ホーム長になりたいです。

――最後に、新卒採用の仕事をしたいと考えている学生にアドバイスをお願いします!

 どの職業においても言えることは、まずは現場を知るということですね。何の役職だろうと、現場に立てば、自社のサービスの最前線に立てると思います。そこで感じたことに、どういう価値があるかを自分なりに考えて、落とし込むことが大切でしょう。また、社会を俯瞰してみたときに、どんなことに価値があるのかということを、インプットしていくこともおすすめです。

寺崎 採用は一人ひとりのスキルが大事になってくると思います。もちろん仕事はチームで行うのですが、その中で自分たちがそれぞれの強みを生かして、どのようにアプローチするか、知恵を寄せ集めることが大切だと思うんです。だから、自分のスキルも磨いて、日ごろから向上心高く、業務に取り組むのが良いと思います。

 

取材・文/於 ありさ

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