7月の就活活動を成功させる方法は?選考が長引く理由や対策ポイントを解説

このページのまとめ

  • 7月からの就職活動でも夏採用や通年採用を行う企業からの募集があり取返しは可能
  • 7月までの就職活動で内定が出ないのは大手企業ばかりの選考や就活における反省が不足
  • 7月の就職活動は自己分析の深堀や志望する業界や職種の視野を広げれば道が開ける

7月の就活活動を成功させる方法は?選考が長引く理由や対策ポイントを解説のイメージ

7月になっても就職活動が思うようにいかず内定が出ないと、不安や焦りを感じる就活生の方も多いのではないでしょうか。

夏採用や秋採用、通年採用を行う企業もあるので、7月以降も諦めずに就職活動を続けることが大事です。

この記事では7月以降も就活を行う就活生が内定を勝ち取るため、今からでも見直せる点や対策ポイントについてご紹介します。

就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。

7月からの内定獲得法について相談したい

   
目 次

7月からの就活活動でも間に合う夏採用とは

夏採用とは、6月下旬~8月下旬の期間で行われる採用活動のことです。多くの企業は、夏採用のエントリーの締め切りを6月後半~7月上旬ごろに設定しています。

大手よりも中小企業の求人が多い

夏採用で大手よりも中小企業の募集が多いのは、大手に決まった学生が中小企業の内定を辞退し、予定の採用枠が埋まらない傾向があるためです。この場合、企業は採用枠を満たせるように、夏採用という形で6月下旬以降にも採用活動を行うケースがあります。

7月の就職活動では中小企業やベンチャー企業、大手グループ企業などは、8月末近くまでエントリーを受け付けているところもあるので確認してみましょう。

優良企業が夏採用していることもある

7月の就職活動における夏採用では、就活生に名前を知られていないものの、業績が良い上場企業や採用枠の大きい大手企業といった優良企業の募集に出会えることも。たとえば、就活生から知名度は低いものの経営状態が良いBtoB企業などがあります。

「内定を辞退された企業などが再度募集する」と聞き、「選ばれなかった企業はイヤ」「6月までの選考で人が集まらないなんて」と感じる方もいるでしょう。しかし、就活が売り手市場になると、予定の内定人数を確保できなかった優良企業が、夏以降も採用を続けている場合があります。

夏採用での就活を成功させるコツについては「就活の夏採用を成功させる方法をご紹介!注意点も解説」も参考にしてください。

7月時点における大学4年生の内定率

株式会社リクルートの就職未来研究所が行った就職プロセス調査によると、7月時点においての大学4年生の内定率は次の通りです。

7月時点(文系と理系を合わせた全体)

2023年卒 83.3%
2022年卒 80.5%
2021年卒 73.2%
 

7月時点における大学4年生の内定率は80%前後ながらも、7月以降も5人に1人は就職活動を続けているのです。

就活生の最終的な内定率は、2022年卒は96.4%、2021年卒は96.1%とどちらも100%近い数字となります。

つまり7月まで内定が得られなくても諦めずに就職活動を続けていけば、内定を勝ち取る可能性は十分あり得るといえるでしょう。

参照元
就職みらい研究所
就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点 内定状況」

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7月から就職活動で入社時期は変わる?

7月の就職活動は一般的な就活スケジュールよりも選考時期が遅れますが、入社時期に差はありません。基本的には3月の卒業を待ち、来年の4月から入社になります。

しかし、ギャップイヤーで留学して秋卒業予定の就活生などは、夏の間に採用が決まり10月からの入社というケースも。気になる方は面接の際に、入社時期がいつになるのかを確認すると良いでしょう。

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7月以降も就職活動をしている人の4つの特徴



7月以降に活動を続ける就活生には、どのような人が多いのでしょうか。

ここでは、7月以降に就活を続ける就活生にありがちな特徴について解説します。

1.留学していた

留学から帰国した学生が、7月から就活活動を始めるケースがあります。留学時期として、大学3年生の秋~大学4年生の春が多い傾向にあるためです。

留学経験のある就活生は、留学によって身につけたスキルや人間性を自己アピールしやすい点がメリットといえます。

2.部活動や勉強が多忙だった

部活動や研究に没頭し、就活をする時間がなかった体育会系や理系の学生もいるでしょう。

体育会系の学生は体力や忍耐力、理系の学生は専門性を評価されやすく、就活のスタートが遅くても企業からの人気が高いと考えられます。

3.公務員を目指している

公務員を志望する学生が、公務員試験対策と並行して7月に就職活動を行っていることもあります。
公務員の試験は4月ごろ~8月ごろにかけて実施されるのが一般的。公務員試験の滑り止めとして、民間企業も受けておこうと考える就活生もいるでしょう。

公務員を目指す就活生は、勉強や面接対策に励んできた学生もそのため、企業の採用基準を満たすレベルの高さを保持している可能性が高いでしょう。

4.就活で満足する結果が出ていない

7月の就活活動では、春の採用で思うような結果を出せず就活を続ける学生もいます。7月までに好結果を得られなかった就活生は、主に以下の2パターンです。

内定なしの人

内定を1社も貰えていない人の場合、その原因には応募先企業とのミスマッチや就活対策の不足などが考えられます。とはいえ、面接への場慣れや書類内容の改善により、有利に就活を進められる可能性があるでしょう。

内定ありで就活を継続している人

内定を貰っているにも関わらず就活を続けている人は、より自分の希望に叶う就職先を探していることが多いようです。企業の採用ニーズを満たしたからこその内定であることを考えると、就活において水準の高い学生であると予想されます。

二次募集から内定を獲得したい方は「就活の二次募集で内定獲得を目指す!対策方法をご紹介」も参考にしてください。

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就職活動を7月まで行っても内定が出ない3つの理由



「就活を続けているのに内定がなかなか決まらない…」という人には、うまくいかない原因があるはずです。まずは、自分にどのような課題・改善点があるのかを見つめ直しましょう。

1.大手企業にしか目を向けていない

大手企業ばかりに目を向けていると、内定を獲得しにくいです。

大手企業への就職を目指して挑戦する姿勢は大切ですが、大手企業の採用枠は少なく、倍率は高い傾向にあるので、内定獲得が難しいケースも。

大手企業以外でも、やりたい仕事ができる職場や待遇面の良い企業はあることを念頭に置き、自身の就職する可能性を狭めないことが大切です。

2.ほかの学生より就活マナーが劣っている

就活では、ビジネスシーンに沿ったマナーが求められます。たとえば、スーツにシワや汚れはないか、髪型に清潔感はあるかなど、身だしなみをきちんと整えることは基本的なマナーといえるでしょう。

マナー意識の低い人材を採用してしまうと、企業のイメージを損なう恐れがあるため、就活におけるマナー不足は内定を遠のかせる結果に繋がることも。些細な点でほかの就活生と差が開くことのないよう、最低限のマナーを身につけて選考に挑みましょう。

3.落ちた選考の反省をしていない

これまでの就活を反省し、問題点を改善しなければ内定を手に入れる可能性は低いままです。

書類選考で落ちた場合は、志望動機の内容や書類の正しい書き方への理解不足が考えられます。筆記試験に対しては、どのような問題でつまずいたのか苦手分野を明確にする必要があるでしょう。

面接に通過できないなら、面接官の質問意図を汲んで回答ができていたかを振り返ってください。

選考の各段階における反省点を見つけ、改善に向けて行動すれば、選考が進むごとにブラッシュアップできるでしょう。

内定が出ない原因については「どうして内定が出ない?就活で落ちる原因と対処法を解説」も参考にしてください。

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7月からの就職活動で取り組むべき6つの対策



ここでは、7月からの就活活動で内定を手に入れるために行うべきポイントを6つご紹介します。

1.自己分析に力を入れる

内定が決まらない就活生の中には、企業の情報ばかりに目を向けて自己分析が不十分の方もいます。

企業の知名度や福利厚生だけを見ていると、企業と自分の接点が分からず、魅力的な志望動機を考えられません。自身の強みや価値観、仕事に対する考え方などを分析し、自分はどのように活躍していきたいのか、どのような仕事が向いているのかを把握しましょう。

すでに自己分析を行った人でも改めて分析を深めると、就活を始める前後で気持ちが変化していることに気づける場合があります。

2.志望する業界や職種の視野を広げる

なかなか内定が出ない理由の1つとして、業種や職種にこだわり過ぎて、企業選びの選択肢を狭めているケースも考えられます。

志望する業界や職種のどのような部分に魅力を感じているのかを明確にすれば、類似した条件の求人を見つけられるでしょう。

また、求人に対するこだわりの強さから、企業選びの基準が自分の適正とミスマッチになっている可能性も考えられます。より一層自分の強みを活かせる仕事を見つけるためにも、業界や職種の視野を広げてみましょう。

3.第三者に相談する

就活を経験した友人や先輩などに相談すれば、客観的な視点で自身の就活について分析してもらえます。自分では気づかなかった課題や改善点が見つかる可能性が高く、行動を改める良い機会になるでしょう。

また、大学のキャリアセンターや就職エージェントを活用するのも1つの手です。どちらも就職支援のプロなので、就活にフォーカスした的確なアドバイスを受けられます。希望条件に適した求人を紹介してもらえるので、積極的に活用してみましょう。

4.就活を続けている理由を明確にする

夏採用の面接では、「なぜまだ就活を続けているのか」「なぜ今のタイミングで会社を選んだのか」
という質問をされることがあります。特に春採用が行われていた企業であれば、「そのときは応募しなかったのだから、志望度は低いのではないか?」と懸念を抱く恐れもあるでしょう。

「7月にも就活活動を続けている理由」や「今回志望した経緯」を明確に話せるよう準備しておいてください。

5.内定なしの現状を素直に伝える

「内定がない」という状況は、面接官に正直に話して構いません。

新卒採用において、「素直さ」は好印象に繋がりやすい要素の1つ。正直に伝えることで、より自分にマッチした企業に出会える可能性も高まります。

今になって企業に応募することに関しては、「自己分析を改めたことで違う視野で活動するに至った」という角度から答えると良いでしょう。

6.面接の回数を増やして力を付けていく

7月以降の就職活動では企業からの夏の採用を勝ち取るべく、面接の回数を増やして力を付けていくことも大事です。

・就活で頻出の質問に対しての回答
・面接自体の流れ
・アピールするべき箇所

上記を把握することでスムーズな返答ができるようになるうえ、苦手意識や緊張も和らぎ、本来の自分の良さを発揮できる可能性が高まります。

面接後は振り返りをし、修正を繰り返していくことで磨かれていき、面接で好印象を与えられるようになるでしょう。

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7月の就職活動は服装をどうする?3つのポイント

就活時の服装はリクルートスーツが一般的です。

7月に就職活動をするうえでの服装は、どのような点に注意すべきなのか確認しておきましょう。

1.7月の就活でもスーツの着用が基本

夏に選考を受ける場合でも、基本的にはスーツの着用が求められます。

暑いなか無理してスーツで出歩くと体調を崩してしまう恐れがあるので、移動中はジャケットを脱いでも問題ありません。ただし、ジャケットを持ち運ぶときはシワや汚れがつかないよう注意しましょう。

選考会場の近くに着いたら、ジャケットをきちんと着用し、身だしなみを整えてください。

夏用スーツを用意するのも1つの手

7月に就活活動を行う方は、夏用スーツを購入するのもおすすめです。夏用スーツは冬用と比べて素材が薄く、風通しの良いデザインとなっています。

就活中は移動が増えたり、1日に複数の企業を訪問したりするので、少しでも身体に負担をかけない工夫が大切です。

2.企業の指示があればクールビズも可

夏場の就活活動では、企業側から「クールビズでお越しください」と言われる場合があります。このような指示を受けたら素直に従い、クールビズの服装で選考に向かいましょう。

就活におけるクールビズとは、ジャケットとネクタイのない状態が一般的です。第一ボタンを開けたり、シャツの袖を折ったりする行為は避けましょう。

半袖のシャツはカジュアルな印象を与える可能性があるため、業界によっては注意が必要です。不安に感じる場合は長袖のシャツが無難でしょう。

3.通気性の高い肌着などの対策も有効

就活中は通気性の高い肌着や冷却効果のあるものを着用し、暑さ対策をしましょう。

ジャケットを着用していない状態ではインナーが透けて見える可能性があるので、目立たない色のインナーがおすすめです。

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7月の就職活動で夏採用を勝ち取りたいあなたへ

7月までに内定が出ず焦りを感じるかもしれませんが、7月以降も諦めずにしっかり就職活動に取り組めば夏採用を勝ち取れるでしょう。

7月からの就職活動をどう行えばいいのかわからない、焦りから周りに相談しづらいのであれば就活エージェントに頼るのも選択肢の一つです。

就職エージェントの中でもキャリアチケットは就活のプロが一人一人と向き合い、マンツーマンのサポートを実施。就活における不安や自分に合う企業や業界についてもこと細かに相談でき、さまざまな支援を行っています。

7月以降も引き続き就職活動を行い、夏採用を得たい方は下記のボタンから登録し、相談してみてください。

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7月の就職活動でよくある質問

7月の就職活動についてよくある質問をまとめました。

Q.夏採用とは何ですか?

夏採用は、6月下旬~8月下旬の間に実施される採用活動です。中小企業や一部の優良企業が、埋まりきらなかった採用枠を満たすために夏も採用を続けています。

夏採用におけるエントリー自体の締め切りは、多数の企業が6月後半~7月上旬頃に設定されています。

Q.7月も就職活動を行うのはどんな人?

留学生や部活・勉強に打ち込んでいた人、公務員を目指している学生、就活で思うような内定が出ない人などが多いです。

1社からも内定が出ない人だけでなく、内定が出ていながらもより希望に合う企業を探すために就職活動を続ける人もいます。

Q.7月までの内定率はどれくらい?

A.7月時点の内定率は文系・理系合わせて、2023年卒は83.3%、2022年卒は80.5%、2021年卒は73.2%です。5人中1人は7月以降も内定を続けており、3月の卒業時点には2022年卒は96.4%、2021年卒は96.1%と100%近くの内定率となっています。

引用元:株式会社リクルート 就職未来研究所『就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点 内定状況」

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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