GDのメリットは?議論のコツや選考への対策を解説!

このページのまとめ

  • GDのメリットは論理的思考力や積極的な姿勢をアピールできる点
  • GDは面接ではわからない能力や姿勢をみるために実施される
  • GDを突破するためにはメンバーと協力しながら積極的に動くのが重要

GDのメリットは?議論のコツや選考への対策を解説!のイメージ

「GDに参加するメリットは?」「どのような点が評価されているの?」と気になる就活生も多いでしょう。GDは書類選考や面接では見られない、協力体制やコミュニケーションが評価されています。

この記事では、GDに参加するメリットや、企業が実施している理由を解説。GDの基本的な流れも紹介しているので、進め方を知り、アピールできるように準備しておきましょう。

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目 次

GD(グループディスカッション)に参加するメリット

GDに参加すると、論理的思考や積極的な姿勢をアピールできます。ここでは、GDに参加するメリットを解説するので、参考にしてください。

論理的思考力をアピールできる

GDの話し合いをスムーズにできれば、論理的思考力をアピールできます。情報や話したい内容を相手に伝えるためには、筋道を立てて論理的に話す力が欠かせないからです。

どのような仕事でも、論理的に考えて進める力は求められます。GDでは、必要な情報をまとめ、わかりやすく伝えられるように意識しましょう。

積極的な姿勢を示せる

GDでは、積極的な姿勢を示せる点もメリットです。チャンスがあれば、積極的に意見を伝えるようにしましょう。

企業で求められる能力の1つに、主体性があります。主体性とは、自分の意思で責任を持って行動することであり、仕事を行ううえで欠かせません。初対面の人ばかりで大変ですが、議論に加わるようにしましょう。

コミュニケーション能力を発揮できる

GDに参加すれば、コミュニケーション能力のアピールにもつながります。メンバーと協力して、議論を進めましょう。

たとえば、「メンバーの話を聞けているか」「メンバーの話をさえぎっていないか」などが見られています。話す能力はもちろん、聞く能力も重要になるので覚えておきましょう。

企業が求めているコミュニケーションについては、「「話す」だけがコミュニケーションじゃない。自分の強みが伝わる自己PRを作ろう」で解説しているので参考にしてください。

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GD(グループディスカッション)ではテーマについて議論する

GDとは、グループごとに決められた課題やテーマについて話し合い、結論を出す選考方法です。1グループあたり5人前後で話し合い、所要時間は30分ほど。

また、GDでは、議論や発表の様子から、参加者がどのような能力を持っているか、どのような姿勢で取り組んでいるかなどがチェックされます。受け身に回らず、積極的に参加する姿勢を見せましょう。

GDとグループワークの違い

グループワークとは、与えられた課題やテーマについて話し合い、創作物を完成させるワークです。たとえば、テーマについてポスターを作る、資料を作って発表を行う、などの内容が行われます。

ただし、GDとグループワークについては、明確に区別されていないケースが一般的です。議論のみの場合もグループワークと呼んだり、発表資料を作るGDもあったりするため覚えておきましょう。

グループワークの取り組み方については、「解説します!就活のグループワークで好印象を残すコツ」で詳しく解説しています。

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企業がGD(グループディスカッション)を行う目的

企業がGDを行う目的は、応募者の人柄や仕事への姿勢を確認するためです。どのような目的でGDが実施されているかを解説するので、参考にしてください。

応募者の人柄を確認するため

企業がGDを実施するのは、応募者の人柄を確認するためです。書類選考や面接では見られない部分を確認しています。

たとえば、グループのなかでの立ち位置は、面接では確認できません。リーダーシップを発揮して議論をまとめる人もいれば、情報を整理して進行をサポートする人もいるでしょう。

また、相手の話を聞いて議論を進められるか、自分から発言できるかなども、GDで見られています。周囲の人とどのように関わるかが評価対象になるので、意識してください。

GDへの取り組みから仕事に対する姿勢を把握するため

GDへの取り組み方から、仕事をどのように進めるかも確認されています。特に、協力して物事を進められるかを見られているので覚えておきましょう。

仕事を行う場合にも、メンバーと協力して進めるケースが一般的になります。GD同様に課題があり、解決するためにはコミュニケーションが必要です。

GDでの活躍度合いを見れば、仕事での活躍もイメージできるので、採用活動に取り入れられています。

複数名の応募者をまとめて評価するため

GDを行うのは、複数名の応募者をまとめて評価するためです。志望者が多い企業では、効率的に選考を行うために使用されています。

GDは1グループ5人前後で構成され、複数のグループで同時に行われるケースが一般的です。応募者が多く、全員を面接していると採用活動に影響が出てしまうような人気企業や大企業で行われることが多いでしょう。

企業がどのような観点でGDを評価しているかは、「グループディスカッションの4つの評価基準とは?重要なのは絶対評価」で解説しています。選考を突破するために、企業の意図も理解して臨みましょう。

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GD(グループディスカッション)の種類

GDの種類には、「抽象的テーマ型」「課題解決型」「ディベート型」「資料分析型」の4つがあります。それぞれについて詳しく解説するので、GDを行う際の参考にしてください。

抽象的テーマ型GD

抽象的テーマ型グループディスカッションは、抽象的なテーマをもとに議論を進めるGDです。たとえば、次のようなテーマが与えられます。

・無人島に持っていきたい道具は何か?
・「桃太郎」の中で、辞めさせるとしたらどのメンバーか?
・人に喜ばれるプレゼントは何か?

抽象的なテーマの場合、異なる意見を持ちやすく、意見が交錯しやすい点が特徴です。さまざまな意見が出るなかで、どのように結論を出すかが見られています。

課題解決型GD

課題解決型グループディスカッションとは、1つの課題が与えられ、解決策を考えるGDです。たとえば、次のような課題があるので参考にしてください。

・中高年にSNSを普及させる方法とは?
・貧困に苦しむ国を救済する方法とは?
・若者の車離れを止める方法とは?
・自社の商品をCMを使わず宣伝する方法とは?

課題解決型グループディスカッションでは、企業や時事問題に関連する課題を与えられる傾向があります。最初に定義を決め、議論を進めるようにしましょう。

ディベート型GD

ディベート型グループディスカッションとは、「賛成と反対」のように、与えられた立場で議論するGDです。たとえば、次のようなテーマで行われます。

・小学生はシャーペンと鉛筆、どちらがいいか
・消費税の増税に賛成か反対か
・時間とお金、どちらが大切か

ディベート型グループディスカッションでは、言い争いにならないように注意しましょう。議論を行うことを意識し、論理的に説明を行うのがコツです。

論理的な思考を身につけるためには、ロジカルシンキングを意識しましょう。社会人にも必要な能力になるので、「ビジネスシーンに役立つ!ロジカルシンキングの考え方とは?」も参考に勉強してください。

資料分析型GD

資料分析型グループディスカッションとは、与えられた資料をもとに、解決策を考えるGDです。資料を読み解き、「現状の分析」「原因の特定」「解決策の提案」の流れで進めます。

資料分析型グループディスカッションでは、論理的思考や、仮説をもとに考える力が見られているので覚えておきましょう。

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GD(グループディスカッション)の基本的な流れ

ここでは、GDを行う際の基本的な流れを解説します。グループディスカッションでは単に課題をこなすだけでなく、役割分担や時間配分も重要です。

1.課題とルールが発表される

GDは、課題とルールが発表されるところから始まります。ルールに従って、議論を進めましょう。内容を忘れないように、メモをしておいてください。

2.参加者の自己紹介を行う

グループにわかれたら、参加者同士で自己紹介を行いましょう。メンバーは、これからGDを行う仲間です。自己紹介の段階から、GDで話しやすい雰囲気づくりを意識しましょう。

3.役割や時間配分を決める

GDを効率的に行うためには、役割と時間配分が大切です。基本的には、次の3つの役割にわけてみましょう。

・司会:議論を活性化させる進行役、リーダーシップが必要になる
・書記:意見を書き出してまとめる役、柔軟性が必要になる
・タイムキーパー:時間配分の管理を行う役、管理能力が必要になる

GDに参加する前に、自分がどのような役割が得意か考えておくのがおすすめです。役割には積極的に立候補し、GDに取り組みましょう。

GDの役割については、「グループディスカッションの役割と向いている人の特徴は?評価されるコツも」で詳しく解説しています。

4.課題の定義を決める

議論を始める前に、定義を決めるようにしてください。同じテーマでも、参加者で認識が違う場合があるからです。定義を決め、同じ認識を持った状態で議論を進めましょう。

たとえば、「飲食店の喫煙席はなくすべきかどうか」のテーマがあるとします。この場合では、次のような点で認識をそろえるといいでしょう。

・何の店なのか
・どこにあるのか
・顧客層はどうなっているか
・なぜ喫煙席をなくそうとしているのか

同じ認識であれば、議論もスムーズに進みます。認識違いで話がそれないためにも、定義を決めてください。

5.課題についてアイデアを出し合う

議論が始まれば、課題についてアイデアを出し合いましょう。最初は自由に、思いつくアイデアを話すのがポイントです。

アイデアを話す際は、根拠もあわせて伝えましょう。データや数字などがあれば、説得力が増します。

また、ほかの人の話をよく聞き、気になる質問には深掘りを行って議論を進めてください。

6.結論を出す

アイデアが出尽くしたら、テーマに対する結論を出しましょう。全員が納得できるように、徹底的に話し合うのがコツです。

7.議論した内容の発表を行う

結論がまとまれば、内容を発表しましょう。「結論」「根拠」の順番で話すとわかりやすく伝わります。なぜその結論に至ったのか、プロセスもあわせて説明してください。どのように発表するか、練習も行いましょう。

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GD(グループディスカッション)でよくあるテーマと例題

GDは、応募先に関連するテーマや、時事問題などが出題される傾向にあります。よくあるテーマや、例題について紹介するので参考にしてください。

応募先に関連するテーマ

GDで多いのが、応募先に関連するテーマです。扱っている商品や業界についてのテーマが出題されるので覚えておきましょう。

たとえば、掃除機を製造している企業では、「掃除機に新しく機能をつけるなら、どのような機能がいいか」のように、商品をよりよくするための問題が出題されます。

また、「自社商品の売上を増加させるための施策を考えてください」「自社商品の新しいキャッチコピーを考えてください」などのテーマも出されるので、知っておきましょう。

時事問題に関するテーマ

GDでは、時事問題が扱われる場合もあります。たとえば、次のようなテーマが出題されるので確認してみましょう。

・少子高齢化への対策を考えてください
・労働力不足のためにどのような対策ができるか考えてください
・AIを仕事に活かす方法を考えてください

時事問題の場合、企業と関連が薄い内容も出題されます。また、事前知識が必要な場合もあるので、ニュースや新聞を普段から見るようにしておきましょう。

業界を問わずに出されるテーマ

業界関係なく、出題されるテーマもあります。自身の考えをメインに話し合うテーマが多いので覚えておきましょう。たとえば、次のようなテーマが出題されます。

・学生と社会人の違いを教えてください
・仕事で必要な能力を教えてください
・就職活動をとおして学んだものを教えてください

GDでよくあるテーマについては、「グループディスカッションの種類とお題の関係性」も参考にしてください。どのようなテーマが扱われているか知り、テーマについて考えてみましょう。

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GD(グループディスカッション)参加時のポイント

GDに参加する際は、メンバーと協力し、積極的に発言を行うのが重要です。GDに参加する際の3つのポイントを解説するので、参考にしてください。

メンバーと協力して議論を行う

GDでは、メンバーと協力して議論を行いましょう。メンバーをライバル視して争ってしまうと、チームの和を乱していると思われます。議論の内容に関わらず、評価が下がるので注意してください。

頭ごなしに意見を否定しない

GDでは、メンバーの意見を頭ごなしに否定しないようにしましょう。活発な議論が行われず、評価が下がりやすくなります。

また、意見を否定してしまうと、発言しにくい雰囲気ができてしまう点が問題です。自分と異なる意見であってもまずは受け入れて、そのあとに自分の意見を伝えてください。

積極的に発言する

GDでは積極的に発言するようにしましょう。発言しなければ、評価対象になりません。

ほかの人と同じ意見になった場合は、プラスアルファの意見でサポートしましょう。「私も△△さんの意見に賛成です。△△なので、いいと思います。」のように発言すれば、議論の発展につながります。

GDのコツについては、「グループディスカッションのコツとは?ポイントを理解して選考突破しよう」でも解説しているので参考にしてください。

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GD(グループディスカッション)で高評価を得るための対策

GDで高評価を得るためには、評価基準を把握し、実戦経験を積むのが大切です。ここでは、GDで評価されるために実行できる対策を4つ紹介します。

GDでの評価基準を知っておく

GDで高評価を得るために、どのような点が評価されているか知っておきましょう。評価基準に合うように、振る舞うのが重要です。

たとえば、「自分の意見を伝えられているか」はよく見られているポイントです。周囲から意見を促されるのではなく、自分から発言しましょう。

そのほかにも、「ほかの人の発言をさえぎっていないか」「協力して話を進められているか」なども評価されやすいポイントです。評価基準を知り、アピールできるように意識しましょう。

自分が向いている役割を知る

GDのなかで、自分がどの役割が向いているか考えてみましょう。得意な役割がわかると動きやすくなり、評価もされやすくなります。

たとえば、主体的に行動できる人は、司会を担当して場をまとめるといいでしょう。意見を言うのが苦手な場合は、タイムキーパーや書記のようにサポートに回るのがおすすめです。

GDでの役割については、「グループディスカッションでの役割!タイムキーパーとは」や「知っておこう!グループディスカッションの目的と役割」で解説しています。

まずは役割を一通り経験し、自分に向いているものを探しましょう。

就活セミナーで行われるGDに参加する

就活セミナーで開催されている、GDで経験を積むのもおすすめです。繰り返し経験しておくと、選考本番でも落ち着いて意見できるでしょう。

就活の場合、選考で初めてGDを経験する人も多くいます。いきなりGDに参加し、意見を言ったり、話をまとめたりするのは大変でしょう。

就活セミナーに参加しておけば、選考には関係なく、GDを経験できます。ほかの参加者も就活生なので、選考に近い雰囲気で経験を積める点も特徴です。

フィードバックを取り入れる

GDで受けたフィードバックを取り入れ、次回の選考に活かしましょう。自分では気づかなかった弱点を教えてもらえます。

特に、就活セミナーのGDでは就活のプロが見ている場合も。客観的な意見をもらえれば、選考本番までに改善できます。

ただし、就活の選考では、フィードバックをもらえないケースがほとんどです。就活セミナーなどのGDに参加し、意見をもらうようにしましょう。

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初めてのGDで対策に悩む方へ

GD対策をどのように進めるか、迷っている方も多いでしょう。キャリアチケットでも、GD対策を行っているので、ぜひ相談してください。

GD対策を進めるには、評価基準を知り、議論に参加するのが重要です。キャリアチケットでは、就活をよく知るアドバイザーが、GDの評価基準や議論への参加方法を教えます。GDの選考を控えて不安に感じている方は、キャリアチケットに登録してみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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