就活の第一歩!グループディスカッション対策で採用へと前進

このページのまとめ

  • 就活のグループディスカッション対策のポイントは、基本的な流れと役割を知ること
  • グループディスカッションでの人事の着目点は、就活生の対人能力や個々のスキルなど
  • グループディスカッションの形式には、自由討論型やディベート型など4種類ある
  • 進行を著しく妨げるクラッシャーに遭遇したら、放置せず落ち着いて対処する
  • 就活のグループディスカッション対策は複数人で練習し録画チェックすると良い

就活の第一歩!グループディスカッション対策で採用へと前進

就活では、多くの企業が選考にグループディスカッションを採り入れています。「グループディスカッションでの立ち回りに自信がない」と不安に思う就活生もいるでしょう。
グループディスカッションでの評価を上げるためには、意識すべきポイントを把握し対策を講じることが大切です。このコラムでは、就活におけるグループディスカッションの仕組みや対策ポイントなどを解説。練習を繰り返し対応力を磨いて、選考を突破しましょう。

 

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就活におけるグループディスカッション対策のポイント

就活を始めて、面接への第一歩として行われるのがグループディスカッションです。では、グループディスカッションとは、どのようなことをするのでしょう。以下で説明していきます。

基本的な流れを知る

グループディスカッションとは、企業が就活で採り入れている選考方法の1つです。大まかな進め方は、「テーマ課題の決定→課題達成を目的とした議論→結論→発表」が基本的な流れ。
3名~10名程度の学生にグループを組ませ、決められたテーマについて30分~1時間ほど議論します。グループ内で出した結論は、ほかのグループや面接官の前で発表するのが一般的です。

グループディスカッションでの役割を意識する

グループディスカッションでは、議論を進行するうえでそれぞれが担う役割を意識することが大切です。以下で、各役割を理解しましょう。

リーダー

グループのまとめ役です。各メンバーに意見を求めたり、話の方向性を指し示したりして、建設的な議論を交わせるよう配慮する必要があります。自己中心的な進め方をすると、評価を下げてしまう可能性があるため注意しましょう。

タイムキーパー

時間を管理するのが役目です。規程の時間内で結論を導き出せるよう、議論の進み具合を考慮しながら時間配分できる能力が求められます。

発表者

グループで出した結論を発表する役目です。いかに分かりやすく内容を伝えられるかが重要といえます。また、話し方の緩急や声の大小なども工夫する必要があるでしょう。

司会、書記

 グループディスカッションでは、司会や書記を設けるケースも。ただし、司会はリーダーやタイムキーパーが代行できますし、書記に頼らずとも各々メモを取ることは可能でしょう。
本来、これらの役割は、議論進行の円滑化や議論内容の記録に大切ですが、就活においては自己アピールしづらいというデメリットもあります。自身がどうグループに貢献できるかを考えながら、議論に参加する姿勢が求められるでしょう。

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なぜ企業は就活でグループディスカッションを行うのか

企業がグループディスカッションを就活生に課す意図とは何でしょうか。企業の意図を把握し、選考対策を練る際の参考にしてみてください。

一度に複数の就活生の選考を行えるため

企業にとって、グループディスカッションはグループワークを通して複数の就活生を評価できる点がメリットといえるでしょう。特に、入社志望者の多い大企業や人気企業では、効率良く人材の選考を行うことが重要と考えられます。そのため、一度に複数名の選考を行えるグループディスカッションは、選考の初期段階で実施されることが多いようです。

就活生のチームワーク力を見るため

企業は、相互関係を通して各就活生の性格や能力を把握できる手段の1つとして、グループディスカッションを採り入れていると考えられるでしょう。
1対1の面接とは異なり、グループディスカッションでは「独りよがりになっていないか」「チームの目的達成に貢献できているか」など、チーム内における個々の人間力が試されます。

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採用担当者が注目する評価ポイントとは

ここでは、グループディスカッションで採用担当者が就活生を評価するポイントを知りましょう。

コミュニケーション能力

グループディスカッションでは、チームワークを発揮できるかが大切。チームワークを発揮するために、コミュニケーション能力の有無は不可欠といえるでしょう。
周囲と調和し、議論をスムーズに進められるような対話能力があるかを評価されます。傾聴力だけでなく、建設的なやり取りができる主体性も求められます。

個人の能力

グループディスカッションでは、個々人が持つそれぞれの能力も評価の対象とされるでしょう。
協調性やリーダーシップ、発言力、周囲への気配りなど、自分の持ち味である能力を発揮しチームに貢献できているかが重要です。また、身につけた自身の知識や技術、経験を活かし議論をより良い方向に発展させられれば、採用担当者に好印象を残せる可能性があります。

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4つの種類から見たグループディスカッション

グループディスカッションは、取り上げられるテーマの種類によって、大きく4つの形式に分けられます。

1.自由討論型

自由討論型では、正解のないテーマについて自由に意見を交わす形式です。
具体例としては、「幸せの定義を考えてください」「働くことの意義とは何ですか」などが挙げられます。

2.ディベート型

ディベート型では、賛否や2つの主張をテーマに討論します。2つのグループに分けられたメンバーが、それぞれの立場から意見を述べ合う形式です。
具体例には、「資本主義国と社会主義国ではどちらが幸せか」「24時間営業のコンビニは必要か否か」などが挙げられます。

3.選択肢型

選択肢型は、複数ある選択肢の中から、グループとしてどれか1つを選ぶために議論する形式です。
具体例として、「ある施設において充実させるべき設備はどれか」「前年比120%を達成するために、3つの方策のうちどれかを選んでください」などが挙げられます。

4.問題解決型

問題解決型は、ある課題を解決する方法について話し合う形式です。
具体例として、「子どもの教育格差をなくすにはどうすればよいか」「自動車の販売台数を2倍にする施策を考えてください」などが挙げられます。

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4種類のグループディスカッション別対処法

ここでは、4種類の各グループディスカッションに合わせた、それぞれの対処方法を考えてみましょう。

1.自由討論型

自由討論型の対処方法は、以下のとおりです。

・意見を述べる際は根拠付けをし説得力を出す
・ほかのグループメンバーの話を傾聴する
・時間内に話がまとまるよう働きかける

テーマに対する正解はないため、結論内容の良し悪しよりも、チーム力や就活生の人柄、コミュニケーション能力などを問われます。基本的な人とのやり取りやルールを守れていれば問題ないでしょう。

2.ディベート型

ディベート型の対処方法は、以下のとおりです。

・根拠や例を挙げ論理的に意見を述べる
・相手の主張をある程度予測し反論を用意しておく
・ケンカ腰にならないよう常に冷静さを保つ

二手に分かれて主張を述べるため、討論がヒートアップすることも。白熱した議論が交わされていても、冷静さを失わないよう注意してください。相手の主張は最後まで聞き、論理的に意見を述べ丁寧な対応に努めましょう。

3.選択肢型

選択肢型の対処方法は、以下のとおりです。

・メンバー間で選択基準のポイントを擦り合せる
・全メンバーが納得する理由を述べる

グループでいかに意見をまとめ1つの選択肢を選べるかが問われているため、意見が分かれたからといって、多数決は厳禁です。
最初にチーム全体で選ぶ際の判断基準を決めておくと、展開がスムーズに運びやすいでしょう。共有した判断基準に沿う理由づけをすれば、メンバーからの納得感を得やすくなります。

4.問題解決型 

問題解決型の対処方法は、以下のとおりです。

・問題となっているテーマの現状や要因を洗い出す
・問題を解決するアイディアをできるだけ多く出し合う
・より実現性の高いアイディアを選び、内容を練り上げる
・各工程の時間配分を決め効率よく議論を進める

採用担当者を説得させられるアイディアを提案できるかがポイントです。
テーマの現状や問題の原因などを洗い出し、メンバー間で議論の始点を一致させると良いでしょう。各自が持つアイディアを可能な限り引き出すために、まずは制限などを設けず議論するのがおすすめです。ひととおりアイディアが出きったら、実現性が高いアイディアをピックアップし、内容の精度を上げましょう。それぞれの工程は時間を区切って行い、効率よく議論を進めてください。

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クラッシャーへの対策

クラッシャーとは、文字どおりグループディスカッションを壊す就活生を指します。否定ばかりする、的外れな発言が多い、他人の話を聞かないなど、クラッシャーがいるために議論が進まず時間切れになる可能性も。
クラッシャーに遭遇したら、どのように対応すべきなのでしょうか。

クラッシャーを放置しない

クラッシャーを放っておくと、ますます議論の進行を妨げられる恐れも。クラッシャーと思われる就活生がいた際には放置せず、相手の話を聞いたうえで、落ち着いて対応することが大切です。相手の話の論点がズレている場合は、そのことを論理的に説明し理解を求めましょう。クラッシャーによる悪影響をできるだけ受けずに済むよう、対策を取る必要があります。

クラッシャーのタイプ別に対処する

クラッシャーと一口にいっても、そのタイプはさまざま。以下で、クラッシャーのタイプ別対処法を確認し、柔軟な対応に努めましょう。

・否定的な発言ばかりするクラッシャー→穏やかな口調で代案を求める
・的外れな発言が多いクラッシャー→相手の発言を認めつつ論点のズレを指摘する
・仕切り方を間違えているクラッシャー→効率的に議論を進める具体案を示す
・自分の意見を押し通すクラッシャー→全メンバーが納得する選択基準を作る

クラッシャーに対応する際は、落ち着いた態度と柔らかな口調を心がけましょう。たとえ相手に問題があったとしても、攻撃的な態度できつい言葉を投げかけてしまうと、自分自身の人物評価に悪影響を与える恐れがあるため注意が必要です。クラッシャーは冷静に制し、グループの議論進行に貢献しましょう。

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グループディスカッション練習法4つのポイント

グループディスカッションの練習を繰り返し行い要領を掴めば、実際の現場で役立ちます。ここでは、グループディスカッションの練習をする際のポイントを確認しておきましょう。

1.複数人で練習をする

メンバーの数は複数人で行いましょう。少なくても5人以上をおすすめします。毎回同じメンバーだと慣れが出てくるため、メンバーを変えることも大切です。さまざまなテーマやディスカッション形式に取り組み、柔軟な対応力を身につけましょう。

2.先輩に協力してもらう

可能であれば、OBやOGに採用担当者の役を依頼しましょう。OB・OGは、就職活動を経験し社会人として働く先輩です。OB・OGのリアルなアドバイスを聞けば、新しい気づきや自身の就職活動に活かせることも多いでしょう。

3.録画をして後からチェックする

グループディスカッションの風景は録画しておき、後からチェックすると良いでしょう。そうすることで、自身の発言や振る舞いを客観的に捉えられるようになり、改善点などをクリアにできます。

4.就活セミナーを利用する

就活セミナーを利用するのも1つの手です。就活セミナーとは、就活に必要な情報収集やスキルアップを望めるイベントを指します。取り上げるテーマは、グループディスカッションのほか、自己分析や企業研究、面接対策などさまざま。
学校や就職エージェント会社が主催することが多く、会社紹介がメインの説明会とは異なり、就活生が能動的に参加する形式が特徴といえるでしょう。就活スケジュールに無理のない範囲で積極的に参加し、自身の就活スキルを磨くことをおすすめします。

 

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