自己PRを100字でまとめるコツと注意点は?強み別の例文を13個紹介!

このページのまとめ

  • 自己PRを100字にまとめるには、結論から書き具体例を入れるとよい
  • 自己PRを100字で書くコツは、抽象度を高め文末を簡潔にすること
  • 自己PRが100字でまとまらないときは、まず長く書いて少しずつ削る

自己PRを100字でまとめるコツと注意点は?強み別の例文を13個紹介!のイメージ

自己PRを100字で書こうとしても、「伝えたいことが書ききれない」「上手くまとめられない」といった悩みを抱えるのではないでしょうか。

実際に何かを伝える文章をたった100字でまとめるには、コツが必要です。そこで今回は、エントリーシートなどを書くときに、どうすれば自分の強みや長所を短くまとめられるのか、コツを解説します。

例文も複数ご紹介するので、自分がアピールしたいものをぜひ参考にしてください。

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目 次

自己PRを100字で書けない?簡潔さを意識しよう

短い自己PRは、長い文章を書くよりも難しいといわれています。字数制限がない場合、説明が足りない部分をどんどん補足していけばよいのですが、短いものだとそれができません。さらに、字数内に収めることを意識しすぎて、内容が薄くなってしまったり、他の自己PRとの差別化が図れなかったりする場合もあります。

エントリーシートなどに自己PRを100字で書く場合は、話の要点と書き方のコツを押さえた、シンプルな文章を心がけましょう。また、内容を精査するのはもちろん、書き方の工夫も必要です。なお、自己PRを200字以内で指定された場合は、「自己PRを200字でまとめるコツは?効果的な方法」を参考にしてください。

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100字の自己PRで押さえるべき3つのステップ

自己PRを100字でまとめるためのコツは、構成に注意することです。下記に、押さえておくべき3つの内容をまとめました。エントリーシートを作成する時に参考にしてください。

1.結論を先に述べる

はじめに、結論を述べましょう。「私の強みは英語力です」や「私には積極性があります」など長所に関する部分です。先に話の主題を明確化すれば、聞き手が内容を受け入れやすくなります。

さらに、設定したゴールに向かって、方向性を見失わずに書き進められるため、一貫性のある文章が作れます。ただし、アピールする要素は複数盛り込まないように注意しましょう。字数制限がある中でたくさんアピールしようとすると、一つひとつの項目が説明不足になってしまいます。

2.具体例を入れる

次に、最初に述べた結論を裏付けるための、具体的なエピソードを盛り込みましょう。たとえば、「英語力があること」をアピールするなら、「過去に英語を勉強してTOEICで◯◯点を取得できた」といった内容です。

体験談を話すメリットは、結論の説得力が増すこと。また、聞き手が話し手の人となりを具体的に想像でき、印象に残りやすい利点もあります。

3.仕事での再現性を盛り込む

最後に、あなたの強みを仕事にどう活かせるかを述べます。エントリーシートに書く自己PRは、「自分を採用するとこのようなメリットがある」とアピールする場です。たとえば、「入社後〇〇で貢献します」など、聞き手が入社後のあなたの姿をイメージできるよう、仕事での再現性は忘れずに盛り込みましょう。

なお、はじめに結論として書いた強みと整合性がとれていなければ、自己PRとして成り立ちません。最後に必ずチェックし、一貫性を持たせてください。

企業が求める能力を確認しよう

自己PRは、ただ自分の強みやできることをアピールする場ではありません。企業が求める能力と合っているかが大きなポイントとなります。企業研究や採用サイトの情報にもとづき、応募する会社の理念や求める人物像に沿って、エントリーシートを作成しましょう。自己PRの答え方が気になる方は、「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」も参考にしてください。

なお、全体的な企業の求める人物像が知りたい場合、一般社団法人 日本経済団体連合会が発表したデータも参考にしてください。

参照元
日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

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自己PRを100字で書くコツ

上記のステップを踏まえて、エントリーシートに自己PRを100字以内で書くコツを3つ紹介します。簡潔かつ分かりやすい自己PR文章を作成するために、それぞれの項目を組み合わせて作成しましょう。

1.抽象度を高める

具体例の抽象度を上げてみましょう。3つのステップで説明したとおり、詳細に具体例を書きすぎると文字数が収まらず、伝えたい内容も伝わりません。内容の意味が伝わる程度に固有名詞やエピソードを省けば、100字に抑えられるでしょう。

2.文末を簡潔にする

文末の言い回しを簡潔にすると、文章全体が短くなるためおすすめです。たとえば、以下のような例が挙げられます。

「~することができます」→「~できます」
「~していきたいと思います」→「~します」

文末の表現を変えるだけで、文章の印象も変わってきます。特に、文末を言い切ると熱意が伝わりやすいため、意識的に使っていきましょう。

3.形容詞や副詞が必要か見極める

形容詞や副詞があると内容が具体的になる一方、なくても意味が分かる場合がほとんどです。たとえば、形容詞の「難しい」「高い」「楽しい」、副詞の「いつも」「とても」「必ず」などが挙げられます。

普段使っている言葉でも、端的に表現したいときには使わなくても伝わるので、注目してみるとよいでしょう。自己PRの締め方が知りたい方は、「自己PRの最後はどうまとめる?使ってはいけない締めの言葉」も参考にしてください。

4.書きたい内容を箇条書きにする

100字の自己PRでは、あれもこれも書きたいと思っても収まりません。要素は1つ、多くても2つまでとなります。まずは自分が何を一番アピールしたいのか整理するため、書きたい内容を箇条書きにしてみましょう。

そこから似ているものをまとめ、1つか2つを選びます。特に具体的なエピソードがあるものを選ぶと、効果的な自己PRができるでしょう。

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100字の自己PRで注意すべきポイント3つ

100字の自己PRをエントリーシートに書くとき、注意すべきポイントが3つあります。同じような経験や長所を持つ就活生がいた場合、以下のポイントで判断されてしまう可能性もあるため、慎重に作成しましょう。

他の就活生と差別化ができるか

100字以内での自己PRでは、できる限り差別化を図りましょう。文字数制限でアピールできる部分が限られるため、他の就活生と内容が似てしまう可能性があります。それではせっかくの強みが埋もれてしまうので、細分化できないか考えてみるとよいでしょう。

たとえば、「協調性」を強みとしたい場合、そのなかでも調整役か周囲を巻き込む役かなど、自分の普段の振る舞いを思い出してください。細分化によって差別化でき、エピソードとの一貫性も保ちやすいでしょう。

文字数オーバーは避ける

100字の自己PRに限らず、字数が指定されている場合は、たとえ1文字でもオーバーするのは避けましょう。文字数がオーバーしたままエントリーシートを提出した場合、「ルールを守れない人」や「指示をよく確認しない人」という印象を持たれてしまう可能性があります。マイナス評価に繋がらないよう、文字数はしっかりと確認しましょう。目視だと数え間違える恐れがあるので、文字数カウントツールを使用するのがおすすめです。

反対に、「100文字程度」という指定であれば、多少文字数が超えてしまっても問題ありません。指定されているルールをしっかりと読んでおきましょう。なお、いずれにしても文字数が指定より少なすぎるのは避けてください。100字以内の場合はおおむね80字以上、100字程度の場合は80字から120字までを目指すとよいでしょう。

読みにくい自己PRにならないようにする

受け手の読みやすさに配慮した文章を心がけましょう。読点を必要以上に省いたり、普段使い慣れない言葉を無理やり使用したりするのは、避けたほうが無難です。相手のことを考えていないと見なされ、マイナス印象を持たれてしまう可能性があります。

また、100字以内に収めるため、むやみにカタカナを漢字に置き換えて、文字数の短縮を図るのは避けましょう。たとえば、「コミュニケーション能力」を「伝達能力」とすると意味が伝わりにくくなってしまいます。エピソードとの整合性も取りにくくなるため注意してください。

完成したエントリーシートの文章が読みにくいものになっていないかどうかも、よく確認しておきましょう。セルフチェックでは判断しにくいため、キャリア支援センターの職員や同期など、第三者に読んでもらうのがおすすめです。自分の自己PR文章に自信が持てない方は、「自己PRの添削は依頼すべき?利用できるサービスや見直すポイントを解説」も参考にしてください。

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100字にまとめる自己PRの要素一覧

そもそもエントリーシートで自分のどんな面を自己PRすればよいか、悩んでいる方もたくさんいます。そんな時は、以下のポイントを参考にしてみてください。

能動的である

新卒採用では、即戦力を求めているわけではありません。初めのうちは何もできなくて当たり前です。しかし「自分はまだ何もできないから」と指示待ちになるのではなく、「今の自分にできることは何か」を考える力を持った人材を求めています。

そこでアピールポイントとなるのが、能動的であることです。流れにあわせたり人の意見に考えなしに乗っかったりするのではなく、自ら思考して必要だと思われる行動をとることができる点を伝えましょう。

能動的な行動をできるようになるためには、普段の生活から主体性を持って動くことが大切です。ゼミやサークル、アルバイトなど人と一緒に何かを行うシーンで、リーダーシップを取る人にただついていくのではなく、全体のために必要だと思われることは何か考え、行動に移していきましょう。

自走力がある

自走力とは、自分で行動する力のことです。能動的と似ている部分もありますが、自分で目標を設定し、行動を振り返って次につなげる必要があります。自分自身でPDCAを回せることは、社会人でも重宝される強みの一つ。この点を適切にアピールできれば、優秀な人材だと高評価をもらえるでしょう。

自走力を高めるには、目標を立て、そのために何が必要か考えてみましょう。ただやみくもに努力するのではなく、何が必要で何が不要かを切り分け、適切な方向に向かって頑張らなくてはなりません。また、ただやるのではなく「なぜこれをやるのか」を意識することも大切です。やり方についても「先輩にこう言われたから」「みんながこうやっているから」と思考停止するのではなく、「本当にベストなのか」と疑ってみると、よりよい方法が見つかります。

コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力とは、人との意思疎通が円滑にできて、円満な人間関係を構築する力のことです。自分の考えや思いを正確に伝え、相手の発言を正しく理解すること。そして、相手の表情や声のトーン、コンテキストなどから空気を読む力も必要になります。

どんな仕事でも、他人とのかかわりを持つ必要があります。特に営業職や接客業の場合、取引先やお客様とのやり取りが仕事のメインになるため、コミュニケーション能力を持った学生は高い評価を得ます。

コミュニケーション能力を高めるには話術を磨かなくてはならないと思っている方も多いですが、むしろその反対のことが必要です。まずは相手の話をしっかり聞き、「この人は何を伝えたいのか」をくみ取れるようにしましょう。相手がどんな気持ちなのかを具体的に想像しながら、毎日複数の方と話してみてください。

素直さがある

新卒採用の場合、同期との能力差はほとんどありません。学生として生活していたため社会人スキルはゼロの状態から始まります。そこから1年、3年と時間が経つごとに実力がわかれますが、素直さがあるかどうかで大きく差が開きます。

就活における素直さとは、まず自分の弱みや欠点と向き合う力です。失敗してしまったときに他責思考ではなく自責思考を持ち、「同じことを繰り変えさないためにどうすればいいのか」と考える必要があります。また、他人からのアドバイスを受け入れることも大切です。

自己PRの際は、素直さを優柔不断さと捉えられないようにしましょう。言われたことはなんでもかんでも受け入れるのではなく、まずは言われたことにチャレンジしてみて、自分に合わないと思ったらやめることも大切です。

向上心がある

向上心とは、「成長しよう」「スキルアップしよう」「出世したい」など、今よりもっと上に行きたいという気持ちのことです。高い目標を設定して、それを達成するために努力できることを指しています。向上心がある人には常に目指すべき場所があり、そのためのステップも明確になっています。

向上心を自己PRすることで、「入社しても目標を持って、努力してくれるだろう」という印象を与えることができます。学生生活で向上心を養うためには、どんなことでもいいので目標を持つことが必要です。例えば資格の取得を目指して勉強した経験などがあれば、エントリーシートでエピソードとして伝えやすいでしょう。

努力家である

努力家な人とは、自分の達成したいゴールのため、必要な行動をし続けられる人のことです。努力家になるためには、継続的に頑張り続けることが重要です。そのため最初から大きな負荷をかけるのではなく、続けられる小さな目標を立てましょう。

例えば「TOEIC900点を取る」というゴールを設定すると、「毎日単語を50個覚える」「毎日長文を全文訳する」といった日々の目標を設定しがちです。しかしこういった目標は続かず、結局は途中で断念してしまいます。まずは小さな行動を習慣化し、少しずつ慣れていくようにすると努力家に一歩近づきます。

努力家な点をアピールしたい方は、「努力家であることを効果的にアピールするには?長所・短所の伝え方も紹介」も参考にしてください。

リーダーシップが取れる

リーダーシップとは、先頭に立ちチームを引っ張る力です。まずはゴールを確認し、それを達成するために何が必要かを洗い出します。メンバーの得意・不得意を考慮して誰に何を任せるかを決定し、ルールを作っていきます。

リーダーシップを養うには、リーダーとしての経験を積むことが一番です。サークルの委員長やゼミ長、バイトリーダーなどを想像するかもしれませんが、大規模なものでなくても構いません。4〜5人で行うグループワークのリーダーなどでもスキルを磨くことはできます。

サポート力がある

組織の裏方や縁の下の力持ちとして、メンバーを支える力も、自己PRできる要素です。人前に出たり先頭に立って引っ張ったりするのが苦手な方でも、目立たない場所で力を発揮できることはよくあります。自分が目立とうとするのではなく、メンバーが活躍できるように支えらえる能力は社会でも重宝されます。

自己PRの際に気を付けるべき点は、主体性がないと思われないようにすることです。あくまで表立っていないだけで、しっかり主体的に行動している点はわかってもらえるようにしましょう。地道な努力を続けられることや汚れ役もいとわないこと、気配りができることなどをエントリーシートでアピールしてください。

ポジティブな性格である

フレッシュさが求められる新卒採用では、ポジティブな性格はプラスにとらえられます。ただし、単に楽観的だと思われないよう、具体的に伝えることが大切です。ポジティブな性格でどんな成果を得たのか、周りにどんな影響を与えたのかなどを具体的に伝えましょう。

また、「私の強みはポジティブな性格であることです」と話しているのに、表情が暗く笑顔がないと「本当にポジティブなのか?」と思われてしまいます。面接の間は常に明るく、声も大きくはっきり喋るようにしてください。

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100字の自己PRの例文13選

上記のポイントや注意点を踏まえた、100字の自己PR13選を例文つきで紹介します。結論・具体例・仕事への再現性の3つを押さえるのが、スムーズに書き進めるポイントです。説得力のある文章を目指すために数字も積極的に取り入れていきましょう。

1.主体性に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは主体性です。大学4年間ボランティアで参加した、子どもの学習支援をするNPO団体では、学習法などを提案し実践しました。入社後も主体的に行動し、貴社が注力している『イノベーション』に活かします。

「主体性」と間違いやすいのが「自主性」です。「主体性」は自分が行動する目的を生み出すのに対し、「自主性」は与えられた目的を自分から行うという意味になります。そのため、誰かの指示ややるべき仕事を積極的にこなしたという場合は、「自主性」を使用してください。

2.継続力に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは継続力です。小学生から15年間剣道を習っており、ときには辛いこともありましたが、途中で投げ出さずに今でも続けています。仕事にもひたむきに取り組み、着実に成果を積み上げていきます。

継続力は「長く続けてくれそう」という印象を与える一方で、内容によっては人物像が薄まってしまう可能性があります。継続したことで何を得たのかにも触れられると、より魅力的なアピールになるでしょう。

3.協調性に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは協調性です。大学時代に学園祭の実行委員長を務めた際、チームワークを大切にしたいと考え、積極的にコミュニケーションを図っていました。入社後もチーム内での連携を意識し、仕事に貢献していきます。

「チームワーク」や「コミュニケーション」は字数が多いので、別の言葉に置き換える方法も有効です。しかし、日本語にすると伝わりにくくなってしまう恐れがあるため、読みやすい文章になるように意識して作成しましょう。

4.計画性に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは計画性です。飲食店アルバイト経験では非常に忙しい中、優先順位を考え繁忙時もスムーズに乗り越えました。入社後も優先順位をしっかり考え、計画的に仕事を進め、大きな目標の達成を目指します。

計画的に物事を進められる能力は、実行力とも結びつくでしょう。なお、計画が滞ったときの対応について、面接で聞かれても答えられるように考えておくのがおすすめです。

5.創造力に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは創造力です。私は人生の充実度を上げるため想像力を働かせ、友人と0からサークルを作り、楽しさと社会貢献を結ぶ活動で、大学から表彰されるまでに成長しました。貴社でも柔軟性を成果に活かします。

「想像力」と「創造力」どちらを使えばいいか迷う方は、何をアピールしたいか細分化してみましょう。より具体的に実行したことをアピールしたいなら、「創造力」を強みとした方が整合性がとれるのでおすすめです。

6.柔軟性に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは柔軟性です。靴屋でのアルバイトでは、お客様のニーズを素早く読み取り必要なアイテムを探す柔軟な対応で、売上が全店舗トップになりました。貴社でも柔軟性のある接客能力で営業ナンバー1を目指します。

柔軟性は一人ひとりに合わせた対応をアピールできる一方、面接で「反対に優柔不断ではないか」など質問される可能性があるため、対策を練っておきましょう。

7.傾聴力に関する自己PRの例文(100字)

傾聴力が私の長所です。大学のサークルで副リーダーとして相手に寄り添い話を聴きました。結果、運営に関する課題発見に繋がり、活気あるサークルづくりに貢献できました。貴社でも傾聴力を発揮し業績に貢献します。

傾聴力はビジネスの場において、「相手に信頼され、ニーズを引き出す」ことができる能力です。コミュニケーションスキルのアピールにもなり、高評価が得られやすいでしょう。

8.発信力に関する自己PRの例文(100字)

私の長所は発信力です。眼鏡店でのアルバイトでは、お客様との会話からニーズを汲み取り、必要な情報を積極的に伝えました。結果、満足されリピートにも繋がりました。貴社でもお客様目線に立った接客で貢献します。

「発信力」というと、自分が伝えたい情報を発信する意味だと捉えがちですが、ビジネスでは相手が求める情報や、後押しとなる情報を伝えることが必要です。その点にも注意して作成しましょう。

9.忍耐力に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは忍耐力です。ゼミでの企業の課題解決プロジェクトではすぐに成果が出ず、忍耐強く試行錯誤を重ね、半年後目標の来場者達成に繋がりました。入社後も忍耐力を活かし、物事を完成まで導いていきます。

100字以内で表現できる内容は限られており、忍耐力のみを書くとチームワークが問われる可能性があります。面接でうまく対応するため、回答を準備しておきましょう。

10.分析力に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは分析力です。物販サイト運営のアルバイトでは、流入や転換率の調査や売れる商品、タイミングを分析し施策に繋げた結果、前年比120%の売上を達成しました。入社後も分析力を活かし、売上に貢献します。

分析力はマーケティングに欠かせない能力のため、企業から高評価をもらいやすいでしょう。
「視野が広い」「論理的思考力」とも言い換えられるので、より自分の強みがアピールできる表現を使ってください。

11.真面目さに関する自己PRの例文(100字)

私の強みは忍耐力です。大学の吹奏楽サークルでは、基礎練習の日々に挫折しそうになりながら努力し続けた結果、ソロのコンクールで最優秀賞を受賞しました。ストイックに努力できる力を営業職で活かします。

真面目さは誠実さや責任感にも繋がります。物事をやり遂げる人物だと認識され、専門性が求められる分野では、さらに高評価が得られるエントリーシートでになるでしょう。

12.課題解決力に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは課題解決力です。4年間続けたアルバイトでは、課題だった集客対策を改善できるよう考えて対策を提案し、他店舗と差別化した結果、集客アップが実現しました。貴社でもこの経験を活かし成果に尽力します。

課題解決力は、現状を的確に把握し全体の利益を考えて行動できるとして、高評価に繋がりやすいでしょう。また、「実行力がある」とも捉えられ、有効なアピールとなります。
自己PRでは、課題を解決するプロセスが長くなりがちなので、省略の仕方を工夫しましょう。

13.働きかけ力に関する自己PRの例文(100字)

私の強みは働きかけ力です。英語のオンライン・レッスンシステム開発のため2学科に声をかけ、皆のモチベーションを保ちながら開発に成功しました。入社後もチームが一丸となるよう働きかけ、成功に尽力します。

働きかけ力はリーダーシップやコミュニケーション能力にも繋げられ、整合性が崩れやすいため注意が必要です。自分が1番アピールしたいポイントを絞って作成しましょう。
自分の強みが分からないと悩んでいる方は、「『強み』ってどうやって見つければいいの?簡単にできる『強み』の発見法」を参考にしてください。

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自己PRが100字でまとまらない人必見の4つの方法

「書こうと思ってもなかなか書き出せない」とお困りの方におすすめの方法をご紹介します。

1.長い文章を書いてから徐々に削っていく

伝えたい内容が多すぎて困っている方は、長めの自己PRを作ってから短くするのがおすすめです。
まずは長文で作成し、重複している表現を削ったり、言葉を別の表現に置き換えたりして、徐々に文章を短縮していきます。

この方法であれば、長い自己PRと短い自己PRの両方を作ることができ、一石二鳥です。短い文章の作成に苦手意識のある方は、ぜひ試してみてください。なお、長い文章を短くする際は、書くべき内容まで削ってしまわないよう注意しましょう。

2.数字を用いながら書く

エピソードを書く際に数字を用いると、少ない文字数でも具体性が増します。たとえば、「TOEICのスコアが大幅に上昇した」よりも、「TOEICのスコアが2倍になった」や「TOEICのスコアは900点です」のほうが、話し手の英語力が想像しやすいでしょう。

ほかにも、「長い期間」を「◯年間」にしたり、「◯点から◯点に上昇した」を「◯%アップ」にしたりと、その表現はさまざま。工夫次第では元の文章より字数を減らせます。エントリーシートを書くとき、数字で置き換えられる部分があれば、積極的に活用してみましょう。

3.文章を箇条書きにする

「長い文章を削るのが難しい」という方は、作成した文章を箇条書きに直してみるのがおすすめです。長文を箇条書きにして分解すると、どの部分が重要なのかや、何を伝えたいのかが整理できます。そこから不要な文章を削って、必要な部分だけを接続詞でつないでいくと、短い自己PRを作りやすいでしょう。

ただし、長文で書いた語尾をそのまま使ったり、接続詞を多用したりすると、文字数オーバーに繋がりやすいので注意してください。

4.キャッチフレーズを用いて簡潔にする

自分の長所を端的に表す、短いキャッチフレーズを使用するという方法があります。うまく表現できれば、「自分を客観的に捉えられている」と企業からの高評価に繋がるでしょう。
たとえば、労力を減らすために、効率的な方法を考えるのが得意だと伝えたい場合は「私はがんばり屋のズボラ人間です」、どんな難題にも怯まず取り組む力をアピールしたい場合は「私はMr.大丈夫です」などです。

商品のキャッチコピーと同じで、短くて印象的な言葉を使うと、相手の記憶に残りやすくなります。また、文字数の短縮になるだけでなく、ほかの就活生との差別化もできるでしょう。

ただし、インターネット検索で出てくるキャッチコピーは、他の就活生も使用している可能性があります。インターネットは参考にしつつ、オリジナリティを出すよう心がけましょう。自己PRが書けない原因を知りたい方は「自己PRが書けない!その原因と書くときのコツ」も参考にしてください。

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自己PRを100字で書けないとお悩みのあなたへ

自己PRを100字で作成するためには、簡潔さを意識しつつ、誰が見ても意味が分かる文章を心がけましょう。自分で作成した自己PRを添削してほしい方や、アドバイスをもらいたい方は、就活のプロである就活エージェントの活用が有効です。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、あなたのキャリアを見据えた自己分析のサポートや、ES添削などを実施しています。どうしても自己PR文章を100字以内で書くのが難しいと感じる方は、ぜひ利用してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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