内定の時期や就活で早く内々定をもらうポイント9選!早期選考ケースも解説

このページのまとめ

  • 一般的な内定時期は大学4年生の10月以降
  • 外資系や中小企業など早期選考を行う企業もある
  • 早期内定を獲得したい場合は早めに自己分析や選考対策、就活アイテムを準備しよう

内定の時期や就活で早く内々定をもらうポイント9選!早期選考ケースも解説のイメージ

「内定が出る時期はいつだろう」「早く内定をもらっている人がいて不安」と悩む就活生も多いでしょう。一般的な内定時期は大学4年生の10月ですが、早期選考を行う業界や企業があるためスケジュールを入念に把握して行動することが重要です。

この記事では、就活の内定・内々定時期の平均や早期に内定をもらうポイントを解説します。早期選考を行う業界や企業の特徴もまとめたので、内定時期を参考にしつつ計画を立てましょう。

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目 次

新卒の内定時期はいつ?基本的なルールや例外を解説

新卒の就活において、内定時期は業界や企業によって異なります。就活では、内定時期の一般的なルールや例外を踏まえたうえで、自分が志望する企業の選考スケジュールに合わせて行動することが重要です。

ここでは、内定時期が異なる理由や一般的な内定時期について解説します。

就活の基本的な内定時期のルール

就活の内定時期は、10月以降が基本です。政府が公表した「2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について(別紙1)」によると、正式な内定日は10月1日以降と方針づけられています。

具体的な採用活動は以下の日程で、学部生・大学院生ともに同じです。

・ 企業が採用における広報活動を開始する日:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
・ 企業が採用選考の活動を開始する日:卒業・修了年度の6月1日以降
・ 正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日以降

2025年度に卒業予定の大学生・大学院生についても、2024年度と同じ日程が公表されました。この基本ルールは、学生の就活と学業の両立を容易にするために、毎年政府が取りまとめています。

また、採用活動のルールを定めることで、就活を始める時期や終了の目安を見える化し、学生の混乱を避ける目的もあるようです。

参照元
内閣官房
2024年(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請

内定時期は業界や企業によって異なる

就活の内定時期はルール化されているものの、実際の状況は業界や企業によって異なります。優秀な学生を確保するため、独自の選考スケジュールで早期に内定を出す企業があるからです。

また、前述の公表資料によると、一定の条件を満たしたインターンシップを開催した企業は、早期選考を実施できると方針づけられています。

早期選考に参加したい場合、早期対策が欠かせません。自分が入社を目指す企業の選考スケジュールやインターンシップ開催の状況を入念に確認し、就活を進めましょう。

就活の内定時期の平均割合

新卒の就活における内定時期の平均割合は、10月1日の時点で約7割となっています。

厚生労働省が公表した「令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(4p)」によると、2023年度卒業の学生について、10月1日時点の内定率は74.1%、12月1日では84.4%が内定を獲得している結果でした。各年度における内定率の推移は以下の通りです。

厚生労働省「令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(4p)」のイメージ

引用元:厚生労働省「令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(4p)

本調査から、政府が公表しているルールに沿って、大学4年次の10~11月に内定を出している企業が多いといえます。なお、卒業後の4月1日時点では97.3%の人が内定を獲得しているため、早期内定がないからといって焦らないことが大切です。

参照元
厚生労働省
令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

就活の内々定時期の平均割合

就活における内々定時期の平均割合は、卒業年度の4月時点で約6割となっています。

内閣府が公表した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(4p)」によると、2023年度卒業または修了予定の大学生・大学院生が最初に内々定を受けた時期は、4月をピークとして3~6月が多い結果でした。

しかし、例年と比較すると12~2月の内々定率が増え、4~6月は減少しています。内々定率の年度や月ごとの推移は以下をご覧ください。

内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(4p)」のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(4p)

本調査から、少しずつではあるものの、内々定の時期は早期化している傾向といえます。

理系の大学院生は特に、研究との兼ね合いで就活にかける時間が限られるでしょう。就活に不安を抱えている大学院生は「大学院生が就活に失敗しないためにできることは何?考え方や対策をご紹介」を参考にしてみてください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

内々定と内定の違い

内々定と内定のおもな違いとして、企業の採用する意志が確定しているかなどが挙げられます。具体的な違いは以下の通りです。

内々定 ・企業が就活生に対して「採用する方向である」と示すもので、正式な内定ではない
・内々定時点での辞退は可能
・選考から1週間程度で内々定の通知が来る
内定 ・学生を正式に「採用する意志がある」と示すもの
・政府の採用ルールに則る企業の場合、内定通知は10月以降に発行される
・一定の期間内に承諾書へのサインを求めるケースが多く、承諾すると雇用契約が結ばれる
・入社の2週間前までは内定の辞退も可能だが、トラブルが起きないように注意が必要

内々定は採用を確約されたわけではなく、不適切な行動や単位が足りず留年した場合には、正式な内定後も取り消される可能性がゼロではありません。早期内定をもらった場合も、言動に気をつけて入社までの期間を過ごすことが重要です。

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就活の一般的なスケジュール

就活は企業の選考スケジュールを把握して計画的に進めましょう。ここでは、前述の政府が公表した基本ルールに沿った一般的なスケジュールを解説します。

大学3年生の6~2月

大学3年生の夏から冬にかけてインターンシップやセミナーが開催されます。

セミナーは1日で完結するものから、インターンシップは数週間、数ヶ月に及ぶものまで、様々な種類があるため、目的に合わせて参加しましょう。業界や企業について理解したり、社会人の話を聞けたりと、就活に役立つ情報や経験を得られます。

この時期は早期選考を行う企業もあるため、早く内定をもらいたい人や目指したい業界・企業がある場合はこまめにチェックしてください。

なお、自己分析や業界・企業研究といった就活準備は、インターンシップや早期選考に参加する予定がある人に限らず、就活が本格スタートする3月までに進めておくのが大切です。

大学3年生の3月~大学4年生の5月

大学3年生の3月から、政府のルールに則り多くの企業でエントリーが解禁となります。エントリーが始まれば応募やESの送付などに集中できるよう、選考対策や就活アイテムを揃えるなどの事前準備をある程度済ませておきましょう。

また、企業説明会なども開催されるため、入念にスケジュールを立てて参加してください。

大学4年生の6~9月

大学4年生の6月には面接が始まります。内々定をもらう人も多いでしょう。内々定に法的な拘束力はないため、納得できるまで就活を続けるのがおすすめです。

この時期に内定をもらえていなくても挽回は十分可能なので、自分が置かれている状況を把握しながら改善を重ね、内定獲得を目指しましょう。

大学4年生の10月

多くの企業では、10月1日に内定式が行われます。

内定に満足できない場合は就活を続ける人もいるでしょう。内定を断る場合は早めに連絡するのが大切です。

内定を獲得できていなくても、秋・冬採用を行う企業の選考に参加できます。しっかり情報をチェックして悔いのないように行動しましょう。

就活の始め方で悩んでいる人は「就活は何から始める?やること12選と時期別の対策・効率アップのコツを解説」をご覧ください。

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企業規模や業界別の内定時期

就活の採用活動では、一般的なルールに沿うほか、業界・企業の状況によって早期選考や通年採用などが行われ、内定時期も異なります。内定時期が早期化している側面もあるため、例年の選考時期より早いといったケースに注意しましょう。

ここでは、企業規模や業界別の主な内定時期を解説します。参考にしつつ、志望先を早めに絞って情報を確認するのがおすすめです。

大企業や大手企業の内定時期

経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)に加盟している大企業や大手企業は、一般的な就活ルールに基づき大学4年生の10月が内定時期となります。

現行の一般的な就活スケジュールは政府主導で取りまとめられていますが、2020年度卒業者の採用活動までは経団連が取り決めていました。その後も、政府からの要請として経団連の加盟企業には就活ルールが周知されており、加盟している大企業や大手企業は受け入れている傾向にあります。

大手や大企業の場合でも独自の選考スケジュールを採用している場合もあるので、「大企業だからまだ時間がある」と思い込まず企業ごとの情報を確認するのがおすすめです。

中小企業の内定時期

中小企業の多くは経団連に加盟していないため、内定時期は大学3年の2月~大学4年の4月頃が目安となります。大企業などと比べて選考への参加者が少ない傾向にあるため、早期選考や秋選考を行い時期をずらすケースが多いです。

秋採用のエントリーはおもに大学4年生の6月以降に順次始まり、夏から秋にかけて選考・内定が出るため、よりスピード感を持って臨む必要があります。

大企業と中小企業どちらの選考を受けるか悩んでいる就活生は「中小企業にはどんなメリットがある?大手企業との違いと合わせて解説」を参考にしてください。

ベンチャー企業の内定時期

ベンチャー企業は早期選考や通年採用しているケースが多く、内定時期も異なります。多くのベンチャー企業も経団連に加盟していないため、独自スケジュールでの選考が一般的です。

ベンチャー企業も中小企業と同じく、優秀な学生を獲得するために大企業の選考時期を避ける傾向にあります。

中には大学3年生の秋頃から選考を始める企業もあるため、志望する企業がある場合は出遅れないよう注意してください。

外資系企業の内定時期

外資系企業の内定時期は、大学3年生の3月頃が目安です。外資系企業も早期選考がメインであり、インターンシップへの参加が重視される傾向にあります。

業種によっては3月以降も選考を行う外資系企業があるため、焦らず企業のホームページなどで選考状況を確認しましょう。

国家公務員・地方公務員の内定時期

国家公務員や地方公務員は8月頃に最終合格者を発表し、10月に内定するケースが一般的です。

国家公務員の場合は総合職・一般職など職種によって異なりますが、一般的には4~6月頃に一次試験が行われ、8月頃に最終合格者が決定します。総合職は秋試験が行われるのも特徴です。

地方公務員は一次試験を5~6月の統一日程で行うケースが多く、二次以降の試験は自治体によってスケジュールが異なります。最終合格者の発表時期は8~9月が一般的です。

なお、公務員の採用試験は、最終合格した後「採用候補者名簿」に掲載され、上位者から内定が決まります。内定保留のケースもあり、最終面接で合格したからといって内定とは限らない点に注意が必要です。

内定時期が早い業界一覧

内定時期が早い業界はマスコミ業界などが挙げられます。具体的な業界は以下の通りです。

・テレビやマスコミ業界
・メーカー業界
・自動車業界
・金融業界
・広告業界
・人材業界
・IT業界 など

いずれも大学4年生の6月以前に内定を決定する傾向にあります。ただし、業界によっては選考が遅い場合や、企業の中でも職種ごとに採用日程が異なる場合もあるため、入念に調べておきましょう。

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内定の時期が早いことで得られる4つのメリット

就活で内定を早く獲得すれば、学業に集中できたり安心感を得られたりするメリットがあります。長期にわたって書類作成や面接を受けるなど、疲労が溜まりやすく「早く就活を終わらせたい」と思う人も多いでしょう。

ここでは、内定を早くもらうことで得られるメリットを4つ解説します。

1.学業やアルバイトに力を注げる

早く内定をもらうメリットの1つは、学業やアルバイトに注力できる時間が増えることです。

大学3年次までにほとんどの単位を取得し終えている人もいれば、家庭の事情などにより学業を優先できなかった人もいるでしょう。大学4年次には卒業論文の提出も控えており、卒業するためには就活だけでなく学業にも力を注ぐ必要があります。

また、就活必需品の購入や生活費の支払いなどで、アルバイトを長期間休みたくない人も少なくありません。

内定を早く獲得できれば学業やアルバイトに集中できる時間が増え、心配を解消しやすいでしょう。

2.内定者に向けたインターンシップに参加できる

早く内定をもらうメリットとして、内定者インターンシップに参加できる場合があります。内定者インターンシップは、企業が内定者の研修や交流を図る目的で実施するケースが多いです。

早期内定をもらった場合は「本当にこの企業でよいのか」「内定取り消しされたらどうしよう」などと不安になる人もいるでしょう。

内定者インターンシップに参加すれば、実務を通して仕事を覚えたり人間関係を構築できるため、入社前の不安を解消しやすく入社後もスムーズに馴染めます。

内定者インターンシップへの参加は強制ではないため、自分の状況や学業に影響しないかを鑑みたうえで検討してください。

3.精神的な安心感を得られる

早期に内定を獲得すれば、不安から解放され安心感を得られるメリットがあります。

就活は長期にわたって書類作成や面接を受けるため、疲労が溜まりやすいでしょう。また、内定を獲得できていない状態が長引くほど、焦りや不安が募りやすい傾向にあります。

本命企業から内定をもらえば就活を終了できるほか、「内定がゼロのまま卒業したらどうしよう」といった悩みを解消でき、安心感を得られるでしょう。

なかなか内定につながらず焦っている人は「内定が欲しいのにもらえない理由は?やるべき対策とおすすめの就活方法を徹底解説」をご覧ください。

4.残りの学生期間を楽しめる

残りの学生期間を謳歌できるのも、早く内定をもらうことのメリットです。

友人と過ごす時間を増やしたり海外に長期滞在したりなど、自由に使える時間を確保できるでしょう。また、就職後の準備や資格の取得など、自分を磨くための時間にも充てられます。

学生期間と比較すると、社会人は長期の休みは取りにくいため、自由な時間の確保を目標にすれば就活へのモチベーションにもなるでしょう。

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就活を有利に進めて早く内定をもらうポイント9選

早期内定によるメリットを受けるためにも、自己分析を早めに行ったり、インターンシップに参加したりするなどの就活を有利に進めるアクションが大切です。

ここでは、就活で早く内定をもらうために必要なポイントを9項目に分けて解説します。

1.早めに自己分析を行う

就活で早期内定をもらうためには、早めの自己分析が欠かせません。自身の強みや価値観などへの理解が低い場合、自分をどのようにアピールすればよいか分からないからです。

自己分析のやり方で悩む場合は、以下の順に沿ってエピソードを振り返ってみましょう。

・過去の経験や活動
・なぜその活動をしたのかという動機
・課題を解決するために起こした行動
・経験から学んだこと

行動や成果を振り返れば自分の強みや弱み、考え方の傾向が自然と分かります。

なお、自己分析の方法は複数ありますが、必ずしも1人で行う必要はありません。家族や友人に話を聞けば、自分では気づかなかった長所に気づくこともあります。

必要に応じて第三者に相談しながら自分を深堀りし、適切なアピールで早期内定を目指しましょう。

2.業界・企業研究で自分に合った就職先を見つける

就活を有利に進めて早めに内定をもらうためには、入念な業界や企業研究も欠かせません。自己分析で明確になった長所や適性などを、業界・企業研究の結果と照らし合わせてどのような企業とマッチするか考えてみてください。

就活の初期段階ではさまざまな業界について知り、視野を広げることも大切です。業界研究は、業界専門誌やニュースなどで動向を広く浅く把握した後、現状の課題や将来性を詳細に調べましょう。業界研究セミナーに参加するのもおすすめです。

また、企業研究を行う際は以下の点に着目してみてください。

・業界内での位置づけ
・同業他社との違い
・詳しい事業内容や今後の展開
・企業の理念や社風
・勤務環境や仕事内容 など

応募先のWebサイトや企業の詳細が記載された書籍を閲覧するほか、企業セミナーなどで社員の話を直接聞いて研究を進めましょう。

「早く内定がほしい」と焦って業界や企業研究をおろそかにすると、選考を通過できなかったり入社後のミスマッチにつながる恐れがあります。

3.選考や面接回数が少ない企業に応募する

選考のステップが少ない企業に応募すれば、選考期間が短くなり早めの内定獲得が目指しやすいでしょう。企業によって選考内容はさまざまですが、適性検査や小論文といった筆記試験に加えて、個人・集団面接、グループディスカッションなどさまざまなステップを踏む選考もあります。
選考ステップが多い場合、自分と企業がマッチしているか確認する機会も増える一方、選考が長期化し、ほかの企業への応募に影響する恐れがあります。

やみくもな応募はミスマッチにつながる恐れがあるため避けるべきですが、早期内定を目指す場合はエントリー数を増やすことも大切です。選考ステップが比較的少ない企業を選べば、ほかの企業の選考を受けたり対策する時間を確保しやすくなります。

早期内定を目指す場合は、選考ステップを事前に確認したうえで応募を検討してみてください。

4.早期選考している企業に応募する

早期選考を行っている企業に応募すれば、早めの内定獲得に近づけます。前述のように、一般的なスケジュールよりも早く選考を開始している企業は少なくありません。

早めに選考を受け始めれば試験や面接の経験を積めるため、その後の就活にも役立ちます。特に、面接やグループワークで緊張しないために、実際の選考に参加し雰囲気に慣れておくことが大切です。

自分に合った企業を選ぶのはもちろん大切ですが、経験を踏まえて改善や調整できると捉えてチャレンジしてみるのもよいでしょう。

5.インターンシップに参加する

早期内定を目指す際は、インターンシップへの参加も検討してみてください。

前述した政府のルールに基づいたインターンシップに参加すると、早期選考の案内が届くケースがあります。さらに、企業はインターンシップ参加者の情報を採用活動に活用できるため、早期内定につながる可能性が高いです。

また、独自の日程で選考を行う企業も、インターンシップの評価を採用活動に反映させる場合があります。インターンシップで自社の雰囲気にマッチすると判断されれば、好印象にもつながるでしょう。

インターンシップに参加して入社意欲や自分の強みをアピールすれば、早期内定に有利となり得ます。

6.OB・OG訪問を行う

早く内定をもらいたい人は、OB・OG訪問を行うのもおすすめです。

OB・OG訪問はリアルな現場の声を聞けるため、企業分析に役立ちます。実際に働く環境や雰囲気を把握することで就職後の自分の活躍もイメージしやすく、効果的な自己アピールにつなげられるでしょう。

また、OB・OG訪問によっては内容が人事に伝わる可能性があります。「熱意がある」「性格が自社にマッチしそう」など、高評価を受ければ早期選考の案内が届くケースもあるため、好印象を持ってもらえるように事前準備やマナー対策を徹底しましょう。

OB・OG訪問の方法を知りたい就活生は「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」を参考にしてください。

7.選考対策を徹底する

就活で早く内定を獲得するためには、入念な選考対策も欠かせません。

短期間で複数の企業に応募する際、一つひとつの応募書類の内容をじっくり精査することが難しいかもしれません。しかし、適当に作成した内容は採用担当者に見抜かれてしまうため、一社ごとに適切にアピールできているかチェックするのが重要です。

また、エントリーシートの内容を基に面接で質問されそうな内容を想定し、回答を用意しておくのもよいでしょう。時間に余裕がある時に、先回りして対策できる部分を見つけて取り組めば、本番直前に慌てず行動できます。

落ち着いた状態で選考を受ければ回答ミスなども減らせるため、早期内定につながるでしょう。

8.オファー型サイトを利用する

早期内定を目指す場合、オファー型就活サイトの利用もおすすめします。

オファー型の就活サイトは逆求人サイトとも呼ばれ、企業が学生に対して選考への参加オファーを送るのが特徴です。今までは知らなかった企業からオファーを受けたり、BtoB企業といった一般的には有名でないものの、優良企業に出会える可能性があります。

企業が興味を持ってオファーしてくれるため、早期内定につながる可能性があるでしょう。

なお、学生のプロフィール情報を基に企業がアプローチを行うため、登録の際はしっかりアピールできるようプロフィール作成も入念におこないましょう。

9.就活エージェントやキャリアセンターを利用する

早く内定を獲得するために、就活エージェントや大学に設置されているキャリアセンターの利用を検討してみてください。

就活エージェントやキャリアセンターでは就活の悩み相談はもちろん、ESといった書類の添削や面接練習などのサポートを受けられます。

さらに、求人の紹介も受けられるため、早期選考を行っている企業や自分に合った仕事を見つけやすいのも特徴です。自分が利用しやすいサービスを活用すれば、早い時期の内定を目指せるでしょう。

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就活を早く終わらせたい場合は事前準備も重要

就活を早く終わらせて安心したい場合、必要なアイテムの準備も早めに行うことが大切です。揃えておけば必要になった際に困らないため、就活が本格化する前に足りないものを用意しましょう。

ここでは、事前に準備しておくほうがよいものについて解説します。

就活用の鞄は、早期内定のために早めに準備しておくとよいものの一つです。

就活中は選考書類や企業のパンフレットなどを持ち歩くことが多いため、A4サイズの書類が折らずに入る大きさをおすすめします。また、面接時に床に置くことを考えると、手を離しても自立するタイプが最適です。

出し入れしやすいものや機能的な鞄を持てば、就活中に手間取らずスムーズな動作ができるでしょう。

腕時計

腕時計も早めに準備しておけば、早期選考やインターンシップに参加する際に困りません。腕時計は、筆記試験やグループディスカッションの際に役立ちます。

腕時計を使わない人もいますが、インターンシップや就活の試験などの場面でスマートフォンを時計代わりにすると、「集中していない」と誤解される恐れがあります。また、腕時計があればスマートフォンの充電を気にせず、取り出す手間も省けるため用意しておくとよいでしょう。

印鑑

就活を早く終わらせるためには印鑑の準備も必要です。履歴書やエントリーシートに押印する場合や、面接時に書類に押印するため持参を指示されるケースがあります。

履歴書などの書類にシャチハタを使うとマナー違反にあたるため、朱肉を使うタイプの印鑑を用意しましょう。印鑑を購入する場合、特殊な漢字の苗字などは一から作成することもあるため、早めに手配するのがおすすめです。

証明写真

証明写真も早めの準備が欠かせません。写真館を利用する場合、店舗によっては仕上がりに時間がかかるため、就活が本格化する前に用意しておきましょう。

複数の企業へのエントリーを想定して、証明写真は30枚ほど準備しておくのがおすすめです。また、データの写真があると、Web上で書類を提出する時に送付できます。

社会人としてのマナー

早期内定を目指す場合、社会人としてのマナーを早めに身につけることも重要です。就活では、以下の場面でマナーを問われます。

・メールの送り方
・電話のかけ方
・面接時の入退室
・社員や採用担当者と会った際の立ち居振る舞い
・応募書類や面接時の言葉遣い など

マナーは付け焼き刃で身につくものではないため、現時点から意識して行動することが大切です。

言葉遣いに自信が持てない就活生は、「正しい言葉遣いをチェック!就活で注意したい話し方も解説」をご覧ください。

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内定時期は意識しすぎないことが大切

新卒の就活において内定の時期は人それぞれ異なるため、意識しすぎないのが大切です。ここでは、内定時期を意識しすぎず、就活で自分なりの成功を掴む方法などを解説します。

「内定時期が早い=成功」とは限らない

早く内定をもらったからといって、一概に就活が成功したとは限りません。なぜなら、内定時期を気にしすぎるあまり「どこでもよいから内定がほしい」と就活の軸を見失ってしまう可能性があるためです。

就活を終えて安心感を得たい気持ちが強くなるあまり、「早く内定をもらう」ことを目的とすると、自分に合わない企業の内定を承諾してしまう恐れがあります。
本命企業の内定獲得であれば問題ありませんが、本命以外から内定をもらった場合はいったん状況を振り返り、就活を続けるか検討しましょう。

就職後の目的意識を持てば成功につながる

内定時期を意識し過ぎるのではなく、就職後の目的に目を向ければ、就活が成功する可能性が高まります。就活はあくまでも企業とのマッチングの場であり、内定がゴールではありません。

就職後の目的が明確でない場合、「何のために仕事をしているのだろう」と悩んでしまう可能性があるでしょう。悩みが大きくなるとモチベーションが上がらず、早期退職にもつながりかねません。

就職後に後悔しないためにも就活では内定の時期にこだわらず、仕事で携わりたいことや成し遂げたいことなどの目的を設定することが重要です。

大学4年生の10月を過ぎても内定をもらう方法はある

一般的な内定時期は大学4年次の10月ですが、秋までに内定がなくても就職は可能です。過度に落ち込んだり就活をやめたりする必要はないため、安心してください。

新卒採用では、通年採用している企業や内定者の辞退により二次募集をかけている企業があります。早期選考や春・夏の選考に比べて応募者が少ない傾向があるため、内定につながりやすいでしょう。

内定時期にこだわりすぎるとチャンスを見逃してしまうかもしれません。自分に合った企業に出会うためのステップと前向きに捉えて諦めないことが大切です。

就活が辛く諦めたくなった時は「就活をあきらめた先は?進路や悩んだ時の対処法・成功する6つの方法を解説」を参考にするとよいでしょう。

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内定時期が気になって焦っている就活生へ

内定時期は気にしすぎないことが大切ですが、早く内定を得られると気持ちに余裕ができたり学業に専念できたりするメリットがあります。

早期内定を目指したい人は、一般的な選考スケジュールより早い企業を受けるほか、インターンシップへの参加や選考ステップの少ない企業に応募するのがおすすめです。

できる限り早めに内定を獲得したい就活生は、就活エージェントの活用を検討してみてください。

キャリアチケットは新卒向けの就活エージェントとして、企業選びから内定まで一貫したマンツーマンサポートを行っています。また、アドバイザーのサポートとは別に、ESや面接対策が学べるセミナーを開催しているので、準備を万全にして就活を進めることが可能です。

「1人での就活が不安」という方は、自己分析や企業研究のお手伝いもしているので、ぜひ相談してみてください。内定時期や周囲の状況にとらわれ過ぎず、自分に合った企業への就職を目指しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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