ブライダル業界とは?知っておくべき職種や就活のポイントを解説

このページのまとめ

  • ブライダル業界は結婚についてのサービスを提供している業界
  • ブライダル業界の職種には「ウェディングプランナー」「アテンダー」などがある
  • ブライダル業界では「コミュニケーション能力」や「笑顔」が評価されやすい

ブライダル業界について深堀り!知っておくべき職種の内容や向いている人のイメージ

「ブライダル業界ってどんな業界?」「どのような職種があるの?」と気になる就活生もいるでしょう。ブライダル業界は、結婚についてのサービスを展開している業界です。ウェディングプランナーをはじめとして、さまざまな職種が協力して結婚式を作り上げています。

この記事では、ブライダル業界の特徴や職種について解説。ブライダル業界に向いている人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

ブライダル業界とは?現状やトレンドを解説

ブライダル業界とは、「挙式」「披露宴」「結婚情報サービス」「ブライダルジュエリー」など、婚礼や結婚に関するサービスを提供している業界のことです。新郎新婦の幸せと感動をサポートし、やりがいを実感できるため、ブライダル業界に注目している就活生もいるでしょう。

ブライダル業界を志望するうえで大切なのは、どのような仕事がしたいのか、自分に向いているのかを知ることです。業界を深く知るために、業界団体や企業のWebサイト、業界紙などをチェックしましょう。アルバイトとして働き、最新の情報を確認しておくのもおすすめです。

ブライダル業界の歴史

ブライダル業界が確立したのは、近代になってからといわれています。昭和初期には料亭で結婚披露宴が行われるようになり、結婚式場が広く認知されるようになりました。

1970年代に入ると、東京オリンピックや高度経済成長の影響により、ホテルでの婚礼が増加し始めます。80年代や90年代には、挙式と披露宴を同一の場所で行える専門式場が人気になりました。また、バブル崩壊によって企業利用の減ったホテルが、本格的にブライダル事業に参入してきた時期でもあります。

さらに、ブライダルの情報誌が刊行されるようになり、結婚式や披露宴に関する情報が簡単に手に入る時代になりました。このような流れでブライダル事業は「業界」として確立し、現在に至るのです。

現代のブライダル業界は、挙式・披露宴のプロデュースだけでなく、次の分野で構成されています。

・結婚情報サービス
・結納式
・結納品
・ブライダルジュエリー
・ハネムーン
・新婚家具

披露宴だけではなく、幅広いサービスを展開するまでに発展しました。ブライダル業界を目指す際は、歴史を知ったうえで今後の動向にも注目しましょう。

ブライダル業界の現状

現状のブライダル業界は、入籍だけで結婚式を行わない「なし婚」、金銭的な負担を軽減する「スマ婚」がトレンドとなっています。1980年代バブル期の「派手婚」、1990年代の「地味婚」、2000年代の「アットホーム婚」と年代ごとに変化し、今の状況になりました。

また、年々婚姻数が減少している点にも注目しなければなりません。
厚生労働省の「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況(p.3)」によると、令和2年度の婚姻件数は52万5507組でした。前年度の59万9007組よりも7万3500組減少しています。婚姻数の減少は、ブライダル業界にとって重要な課題です。

業界について詳しく知るためには、業界研究を入念に行いましょう。業界研究の方法を知りたい方は、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」をご一読ください。

参照元
厚生労働省
令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況

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ブライダル業界で使用されるウェディングの形式

ブライダル業界は、結婚式を挙げたい人々に会場やサービスを提供し、費用をもらう形式です。運営会社が提供する場所によって、サービスの内容も変わるので確認しておきましょう。

ここでは、ブライダル業界で見られるウェディングの形式を紹介します。

ホテルウェディング

ホテルウェディングでは、ホテルを結婚式場にし、サービスを提供しています。「質の高いサービス」「知名度」「宿泊施設を併用している」などの点がメリットです。

また、ホテルウェディングの場合、小規模から数百名規模まで対応できるのも特徴でしょう。しかし、一日の婚礼数が多く、時間どおり進めるために忙しい点には注意しなければなりません。

専門式場・神社ウェディング

結婚式専門の式場や、神社を会場にする場合もあります。神社では伝統的な式を行えることもあり、日本古来の伝統を重んじる方々に人気です。

ゲストハウスウェディング

ゲストハウスとは、ホテルよりも簡易的な宿泊施設を指します。貸し切りで利用でき、演出を自由にしやすい点から人気です。

レストランウェディング

レストランウェディングでは、レストランを結婚式場にします。挙式を行ったあと、披露宴会場として使用するケースや、レストランにチャペルなどの挙式場を併設しているケースもあります。

料理にこだわりがある人や、少人数でアットホームな式を執り行いたい人、自分好みの式を行いたい人などに人気です。

ガーデンウェディング

ガーデンウェディングとは、屋外で行う挙式・披露宴を指します。ホテルやレストランの中庭、屋上、リゾート地などが主な会場です。

ガーデンウェディングの場合、隣接する教会で挙式を行ったあとに屋外で披露宴を行うタイプや、挙式から屋外で行うタイプなどさまざまな形態があります。欧米に近いスタイルや開放感が特徴的でしょう。

一方、屋外で実施するため、季節や天候に左右されやすいというデメリットには注意です。

リゾートウエディング

リゾートウェディングは、沖縄や北海道などの国内リゾート地、ハワイやグアムなどの海外リゾート地で行うウエディングを指します。

「非日常を味わえる」「自然を感じる魅力的なロケーションがある」「小規模開催なのでアットホームな雰囲気がある」「旅行を兼ねられる」といった理由から、人気が高くなっているウェディングです。

このように、ブライダル業界は時代に即した新しいスタイルを取り入れながら変化しています。近年はSNSの流行により、今年の始めに流行したものが夏には時代遅れになっていることも。ブライダル業界を志望する際は、市場やトレンドの変化にアンテナを張っておくのが大切です。

志望企業がどのような結婚式場を採用しているかは、企業研究で調べられます。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考に、企業の特徴や強みなども調査してみてください。

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ブライダル業界の職種

ブライダル業界の職種は幅広く、「ウェディングプランナー」「アテンダー」「ドレスコーディネーター」などがあります。就職に向けて、どのような職種があるか知っておきましょう。

ウェディングプランナー

ウェディングプランナーとは、担当する結婚式や披露宴全体をプロデュースする職種です。ブライダル業界のなかでも人気の仕事といえます。

ウェディングプランナーの仕事は、大きく分けて「営業」「企画」「運営」の3つです。

営業では、結婚式を行いたい新郎新婦に対して自社サービスの説明を行います。営業して契約できなければ、結婚式は始まりません。

契約が行われると、結婚式に向けて企画を行います。企画では、次のような仕事があるので確認しておきましょう。

・日程調整
・招待状の送付
・結婚式当日の打ち合わせ
・衣装や食事の準備
・会場の装飾
・引き出物の準備

また、結婚式当日では、問題なく進行できるようにサポートを行います。司会者との連携やスタッフへの指示など、最後まで責任をもって仕事を行うのがウェディングプランナーです。

ウェディングプランナーを目指す際は、「ブライダルコーディネート技能検定」の資格があれば業務に役立つでしょう。

アテンダー

アテンダーは、結婚式中の新郎新婦に付き添い、移動のサポートや進行状況の伝達を行う職種です。介添人と呼ぶ場合もあり、ドレスや着物で自由に動けない新婦のサポートを行うことが多いでしょう。

アテンダーは、新郎新婦が式場にて快適に過ごすために重要な役割を果たしています。

バンケットサービス

バンケットサービスは、式場やパーティーで料理や飲み物の配膳を担当する職種です。式場や企業によっては、当日のサービス全般を担当する場合もあります。

配膳以外にも、荷物を預かったり、音楽や照明など演出を担当したりする場合も。参加者が多いほどサービススタッフも増えるので、スタッフ同士のコミュニケーションをサポートしたり、進行するための判断力が求められたりします。

ドレスコーディネーター

ドレスコーディネーターは、新婦のドレスをアレンジし、演出を行う職種です。基本的なデザインや流行など、新郎新婦の要望に応じてコーディネートを行います。服飾や色彩に関する知識が必要になるので覚えておきましょう。

フラワースタイリスト

フラワースタイリストは、式場にある生花をコーディネートする職種です。予算に応じて、希望に沿った装飾が求められます。

メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストは、新婦のメイクを行う職種です。照明の明るさも考慮したメイクが必要になるので、専門的な知識が求められます。

このように、ブライダル業界にはさまざまな職種があります。自分がどの職種に向いているか知りたい場合は、「自分に適した職種を知ることが就活成功へのセオリー」の記事を参考にしてください。

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ブライダル業界に向いている人の特徴

ここでは、どのような人がブライダル業界に向いているかを解説します。ブライダル業界を目指す方は、自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力が高い人材は、ブライダル業界に向いています。結婚式を成功させるためには、新郎新婦のニーズを聞き、実現させる力が求められるからです。

また、結婚式では調理スタッフや進行スタッフなど、多くの関係者と連携をとって進めなければなりません。コミュニケーションをとり、協力して進められる人材はブライダル業界で活躍できるでしょう。

目標に向かって長期的に努力できる

結婚式という目標を実現するため、努力できる点も大切です。また、結婚式まで長期的な準備が必要なので、継続性がある点も重要でしょう。

結婚式によっては、1年かけて準備する場合もあります。準備を怠らず、成功という目標に向かって努力し続けられる素質が重要です。

笑顔で前向きに仕事ができる

常に笑顔で、前向きな人もブライダル業界に向いています。明るくポジティブに振る舞えれば、結婚式を盛り上げる要因にもなるでしょう。

また、結婚式に参加する新郎新婦は、式が成功するか不安を抱えている場合もあります。不安や悩みを抱える方々に明るく接し、ポジティブにできる人は活躍できるでしょう。

笑顔は自己PRでも伝えられる個性なので、自信がある場合は伝えてみましょう。「自己PRで笑顔を強みにした書き方|コツとポイントを解説!」の記事で詳しく解説しています。

プレゼン能力が高い

どのような結婚式か説明する、プレゼン能力も求められます。結婚式をどのような内容にするか、的確な説明やアピールができれば、契約を獲得できるでしょう。

また、伝える能力だけではなく、聞く能力も求められます。満足のいく結婚式を実現するためには、新郎新婦の意見を取り入れなければなりません。ニーズを満たしたうえで、納得してもらえるプレゼン能力が必要となります。

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ブライダル業界を目指す場合に確認したいポイント

ブライダル業界を目指す際は、「見た目の清潔感」や「ブライダル業界を選んだ理由」などのポイントが大切です。3つのポイントを紹介するので、就職活動で意識してみてください。

選考では清潔感が重視される

ブライダル業界の選考では清潔感を意識しましょう。新郎新婦などに会う機会が多く、第一印象など見た目の雰囲気も評価されるからです。

たとえば、「明るさ」「親しみやすさ」などの印象を与えられるかチェックしてみましょう。落ち着いたメイクや髪型で、話しかけやすい印象を与えるのも大切です。

就活にふさわしいメイクや髪形については、「就活に化粧は必要?好印象を与えるメイクのパーツ別ポイントを知ろう」や「就活のNG髪型とは?男女別に解説!見た目の好印象で選考突破を目指そう」を参考にしてください。

志望動機では「なぜブライダル業界が良いのか」を伝える

志望動機を考える際は、「なぜブライダル業界を選んだのか」を伝えるようにしましょう。ほかの業界と比べて、ブライダル業界の何を魅力に感じたのか考えることが大切です。

また、志望企業を選んだ理由も明確にしてください。同じブライダル業界の企業と比べて「何が違うのか」「志望企業で何を成し遂げたいのか」などを説明できれば評価されるでしょう。

志望動機の書き方については、「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」の記事でも解説しています。

自己PRでは「企業の求める人物像」を意識する

自己PRを行う際は、企業がどのような人物を求めているかを確認しておきましょう。企業の雰囲気や社風によって、求められる適性は変わります。

どのような人物が求められているかは、企業研究で確かめましょう。企業説明会やインターンシップへの参加、OB・OG訪問などの実施がおすすめです。

企業説明会については、「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」で解説しています。気になる企業の説明会には、積極的に参加しましょう。

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ブライダル業界を目指すあなたへ

「ブライダル業界に就職したいけれど、どうすれば良いのだろう」と悩んでいませんか。どのようなアピールが必要なのか、内定獲得に向けて何が必要なのかなど、知りたいポイントは多いですよね。就職活動で悩んでいる方は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。

キャリアチケットでは、ブライダル業界を目指す就活生に向けて、エントリーシートの添削や面接のアドバイスを実施しています。志望企業や業界が定まっていない方には、自己分析や企業研究の進め方からサポートするので安心してください。ほかの就活生よりも効率的に就職活動を行うために、就活エージェントのキャリアチケットを活用してみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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