志望動機の書き方のコツを例文付きで紹介!企業に響くポイントを押さえよう

このページのまとめ

  • 志望動機は重要で、第一印象や内定の判断に影響する
  • 企業は志望動機を通じて自社とのマッチングや応募者の熱意を判断する
  • 志望動機を書く前には準備が必要であり、自己分析や業界研究を重ねて内容に深みを出そう

志望動機の書き方のコツを例文付きで紹介!企業に響くポイントを押さえようのイメージ

「志望動機って何を書けばいいの?」「どんな内容が内定につながるんだろう」など、実際にエントリーシート(ES)に書く内容を考える時、意外に悩んでしまうのが志望動機です。

複数の企業や業界を受けている人ほど、1社ごとの志望動機を書くのが面倒に感じがちですが、決して手を抜いてはいけません。

この記事で紹介する書き方のコツを押さえて、志望企業に受かる志望動機を書けるようになりましょう。

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目 次

志望動機はコツを押さえて書くべき!3つの理由

志望動機は、自分が思っていることを自由に書けばいいわけではありません。志望動機を書くのにはコツがあり、そのコツを押さえながら書くことが内定への近道になります。

ここでは、志望動機をコツを押さえながら書くべき3つの理由を紹介します。

1.第一印象が決まるため

志望動機によって採用担当者に与える第一印象が変わるため、コツを押さえて書くことが重要です。

志望動機はエントリーシートや履歴書の最初に位置することが多く、採用担当者に与える印象を左右します。ここで好印象を与えることができれば、その後の内容もポジティブな視点で読んでもらえる可能性が高くなります。逆に、ここでネガティブな印象を与えてしまうと、その後にどれだけ素晴らしい経歴やスキルが書いてあっても、高い評価につながらない可能性も。

このため、採用担当者の第一印象を損ねないような志望動機を書く意識を持たなければいけません。

2.ESの先を読んでもらえるかが決まるため

志望動機に魅力的なことが書かれているかどうかで、採用担当者にその先を読んでもらえるかどうかが決まります。

エントリーシート(ES)は多くの場合、志望動機、自己PR、過去の経験など、複数の設問に対する回答を書く形式になっています。志望動機が魅力的かつ説得力がある場合、採用担当者はその後の回答も興味を持って読むでしょう。一方で、志望動機が平凡であったり、企業と関連性が薄かったりする場合、残りの部分があまり重視されない可能性が考えられます。

志望動機は、ESの残りの部分を読むための「扉」のような役割を果たすため、採用担当者の関心を引き、興味を持ってもらえるような内容にすることが不可欠です。

3.内定の重要な判断材料になるため

志望動機は、企業が最終的な内定を検討する際に、重要な判断材料となる項目の一つです。

採用担当者は応募書類から応募者が会社で活躍できるか、会社のビジョンや文化に合うかを見極めたいと考えています。なぜその会社を選んだのか、どのような貢献ができるのかを明確にし、それを説得力のあるエピソードや具体的な目標を交えて表現できていれば、志望動機を通じて採用担当者に将来性や企業とのマッチ感をアピールできるでしょう。

採用担当者への訴求を強めるために、コツを押さえた志望動機を書くことが重要です。

志望動機の重要性がより増すのは、最終面接です。詳しく知りたい方は「最終面接は志望動機が重要!作成のポイントと例文を紹介」を参考にしてください。

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企業が志望動機を知りたい理由

企業は、就活生の志望動機から自社とのマッチ度や修飾に対する意欲を確認しています。魅力的な志望動機を作るためには、企業側の意図についても理解しておく必要があります。

自社とマッチした人材なのか判断するため

企業は志望動機を通して、応募者が何を重視して就職先を選んでいるのか、将来的にどうなりたいのかを知りたがっています。

採用活動の中で企業が避けたいのは、ミスマッチによる早期退職です。少なくないコストをかけて採用したにも関わらずすぐに退職されてしまえば企業の損失につながるからです。

当然、就活生にとっても、苦労して入った会社がマッチしないのは良くないこと。早期離職はその後の転職活動にも影響を与えます。このように、双方の不利益を防ぐために、担当者は応募者の価値観を慎重に見極めています。

そのため、志望動機では本心を偽らずに記載するべきです。もちろん、多少の脚色や言い換えも必要ですが、大きく本意とずれたことを伝えると、ミスマッチの可能性は高まります。将来的に後悔しないよう、あなたのパーソナリティが分かる内容を意識しましょう。

また、企業の意図を理解したうえで、価値観や就活の軸が明確に伝わる志望動機を用意できれば「この人は本質を理解している」「相手目線で考えられている」といった好ましい印象を与えられる可能性もあります。

どの程度の熱意を持っているか測るため

企業は応募者の熱意、つまり志望度の高さを見極めるために志望動機を質問しています。

企業が採用活動を行う目的は、有望なルーキーに入社してもらうことです。そのため、内定を出してもほかの企業に就職されてしまう可能性がある志望度の低い就活生より「どうしても御社に入りたい!」といった熱意のある就活生を評価します。

もちろん、採用を決める基準は熱意だけでなく、経験やスキル、適性など能力的な要素も絡みますが、同程度の評価であれば、志望度の高さが決め手になるでしょう。

つまり、企業は、採用活動の重要な指針である応募者の熱意を測るために志望動機をチェックしています。あなたの熱意を担当者に100%伝えるためにも、入社後の具体的な目標や企業に対して貢献できるポイントを盛り込んだ志望動機を作成しましょう。

志望動機の基本的な作成方法を知りたい方は「就活の志望動機に悩む方はチェック!作成方法の基本と例文をご紹介」も合わせてご確認ください。

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志望動機を書く前に必要な4つの準備

志望動機が思ったように書けない一つの原因として、そもそもの準備が足りていない可能性があります。担当者を納得させる志望動機を作成するためにも、4つの準備の重要性について確認しておきましょう。

企業・業界研究

あなたの考えや魅力が伝わる志望理由を書くために、まずは企業を知る必要があります。企業研究によって、その企業の特色、ビジョン、取り組みなどが具体的にみえてきます。企業の強みを知り、自身の強みと結びつけていくと、志望動機をスムーズに書き進められます。

また、企業だけでなく、その業界全体への興味、理解も必要です。業界内の常識や傾向を把握できれば、応募先の企業に熱意をアピールできるだけでなく、より広い視野で企業研究を進められます。

自身が興味を持つ業界について調べるなかで、より自分とマッチする企業との出会いもあるかもしれません。将来の選択肢を広げるためにも、企業・業界研究を念入りに行いましょう。

企業・業界研究の具体的なやり方やリサーチすべきポイントについては「就活を円滑に進める「企業研究」って? ポイントを解説!」「就活における業界研究のポイントや、情報源などをご紹介!」も合わせてチェックしてみてください。

自己分析

あなたの本心を昇華したリアルな志望動機を作成するために、自己分析は必須です。

採用担当者は数多くの応募者の志望動機をみています。そのため、ありきたりかつ薄い内容の志望動機では、担当者から「代わり映えのない内容」と思われても仕方ありません。

そのようなマイナス評価を避けるために、本心を元に作成したオリジナルの志望動機が必要です。自己分析によって、自身の強みや性格・特徴、価値観を見つめ直し、あなただけの志望動機を完成させましょう。

また、自己分析は自身の強みだけでなく、入社後の目標を明確にするためにも役立ちます。自身のビジョンを明確に打ち出し、企業の方針とマッチする旨を伝えられれば、採用担当者からの高評価に期待できます。

就活のためだけでなく、入社後の方針や理想の将来像を再確認するためにも、自己のパーソナリティとじっくり向き合いましょう。自己分析の具体的なやり方や注意点を知りたい方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も合わせてチェックしてみてください。

インターン

インターンシップ(インターン)も事前準備として欠かせない作業の一つです。
インターンとは、就活生などを対象にした企業による就業体験のこと。就活生に業務内容を詳しく知ってもらうのが目的です。

インターンで得た経験や学びを志望動機に結びつけることで、実践的な視点や具体的な貢献例を示せるでしょう。

また、2025年卒以降は、インターンに参加した学生について、その成果や評価を選考に反映して良いことになりました。第一志望がインターンを行っている場合、できるだけ参加しておくようにしましょう。

インターンシップと内定の関係や参加経験を内定に活かすためのポイントについて知りたい方は「​​インターンシップは内定に直結する?参加経験を活かす7つのポイントを解説」も参考にしてください。

OB・OG訪問

OB・OG訪問は、企業の現場の雰囲気や実際の仕事内容、社員の人柄など、情報を得る絶好の機会です。

とくに年齢の近いOB・OGへの訪問を通じて得た情報は、自分がその企業で働くイメージを具体化し、説得力のある志望動機を書くための材料にしやすいでしょう。

大学やゼミによっては、卒業生へのOB・OG訪問を仲介しているところもあるようです。自分の大学やゼミにそのような制度がないか確認し、ある場合は積極的に活用するようにしましょう。

OB・OG訪問の基本的な流れやポイントを知りたい方は「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」を参考にしてください。

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志望動機を書くときの6つのコツ

「志望動機の作成がなかなか進まない…」とお困りの方のために、志望動機の書き方のコツをご紹介します。

就活生が知っておきたい6つのコツを深掘りして解説するので、魅力的な志望動機を作成するためにぜひご活用ください。

「書き出し」は結論から簡潔に

志望動機の最初のパートである「書き出し」には、最も伝えたい内容である「結論」を簡潔に伝えましょう。

結論を後回しにしてしまうと「結局何が言いたいの?」という印象を持たれてしまう可能性があります。そのようなマイナス評価を避け、読み手の興味を惹きつけるためにも、文頭に質問の回答となる文章を執筆しましょう。

たとえば「社風に惹かれた」をテーマに志望動機を書く場合、「私が御社を志望した動機は△△という社風を魅力的に感じたからです」などといった文章から始めます。その後、結論の裏付けとなる理由や具体的な根拠を説明し、最初の文を補足するイメージです。

書き出しは志望動機で最も重要な部分なので、担当者に興味を持って読み続けてもらえるような、インパクトとオリジナリティのある「結論」を執筆しましょう。

書き出しのコツを知りたい方は「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」も合わせてチェックしてください。

「なぜその企業を選ぶのか」を書く

企業が志望動機を聞く目的の一つは、就活生がなぜ自社を志望しているのかを知るためです。自己PRやキャリアパスを強調するあまり、「なぜその企業を選ぶのか」の記述をおろそかにしないよう気をつけましょう。

企業の特徴やビジョン、あなたが惹かれる点などを明確にし、それが自分のキャリアプランや価値観とどのようにマッチするのかを説明しましょう。

具体的なエピソードを根拠にする

志望動機の根拠になる部分の記述は、自分の経験談などの具体的なエピソードを書きましょう。

自分の経験や成果を具体的なエピソードとして述べることで、単なる自己主張ではなく、実際の行動や結果に基づいた信頼性の高い内容になります。具体的なエピソードを通じて、自己アピールの説得力を高めましょう。

「締めくくり」で採用後の活躍をイメージさせる

志望動機の最終パートとなる「締めくくり」には、採用後の活躍をイメージしてもらえるような文章を意識しましょう。理想の将来像を具体的に説明したうえで、企業のメリットと結びつける内容を提示できれば、好印象を与えられます。

たとえば、経験やスキルを自身の強みとして打ち出す場合、即戦力として活躍できることを伝えるのも効果的です。一方、未経験から応募する場合は、やる気や志望度の高さ、業界・企業への興味関心の強さなど熱意を伝えると採用担当者の印象に残りやすくなります。

志望動機のまとめとして、書き出しや理由・根拠を説明するパートからの流れ・統一感を意識し、説得力のある文章で締めくくりましょう。

例文のコピペは絶対NG

インターネット上には多くの志望動機の例文がありますが、これらをそのままコピペするのは絶対NGです。

あなたの個性や真剣さを伝えるためには、自分自身の言葉で書くことが一番。ネット上の例文は誰でも扱いやすいように作られているため、個性や独創性はどうしても薄くなっています。また、採用担当者は多くの書類を見ているため、コピペの志望動機を把握している可能性も。

志望動機がコピペと分かれば「志望度は低い」「コピペで提出する倫理観の低い就活生」と判断されます。志望動機を書く意味をしっかりと考え、コピペに頼らず書き上げましょう。

文字数は200〜300字が目安

志望動機の文字数の目安は「200〜300文字」といわれています。

志望動機の目的は、採用担当者にあなたの応募理由を明確に理解してもらうことです。だからといって、長々とした文章だと重要な部分がボヤケてしまい、逆に短文過ぎると「それだけ?」といった印象を持たれてしまう可能性があるため、長過ぎず短過ぎない適切なボリュームを意識しましょう。

なお、履歴書やESの志望動機欄のスペースが広い場合、200〜300文字では余白が空き過ぎてしまう可能性もあります。あまりに空白が目立つと、やる気を疑われてしまう可能性もあるため、志望動機欄の8割程度埋めるのが無難です。

ただし、自分の伝えたい内容がきちんとまとまっている場合は、蛇足となる文章を書き足す必要はありません。文字数や空白の広さに捉われ過ぎず、あくまで相手に伝えるための文章という志望動機の本質を最重要視しましょう。

また、企業によってはESのフォーマットが指定されており、志望動機の文字数の目安を示していることもあります。この場合は、200〜300という字数にとらわれず、企業が示している目安を参考に志望動機を書くようにしましょう。

志望動機の適切な文字数や削り方を知りたい方は「志望動機を200字でわかりやすく書くには?文字数の削り方や業界別の例文をご紹介」も合わせてご確認ください。

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「就活生の本音」を活かした志望動機の例文3選

志望動機がなかなか書けない一つの理由として、本音をそのまま表現できない歯痒さが挙げられます。そのようなお悩みを解決するため、志望動機としてありがちな就活生の本音を元に、3つの例文を用意しました。

「自分の本音をうまく志望動機文に落とし込めない」とお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

【例文1】「自分に合っているから」をうまく伝える

下記の例文では、多くの就活生が志望動機で考えやすい「自分に合っている」からを、「理想とする営業スタイル」と具体的に言い換えられています。さらに、アルバイト時代の具体的なエピソードを交えて理由・根拠を伝えているのもポイント。応募先企業を選んだ理由が明確なのも好印象でしょう。

御社を志望した理由は、私の理想とする営業スタイルを現在進行形で実践しているからです。

以前のアルバイト先である化粧品メーカーでは、街頭アンケートに答えてくださった女性に、私がメーカーの商品を紹介するという体験型の販促活動を行っていました。その場で直接商品を試していただき、その商品に興味を持っていただいた方も多く、私は顧客と向き合うことの大切さと喜びを実感しました。

御社では、1人の営業が担当する顧客数を減らすことで、より親身になって対応できる体制を整えていると伺いました。そのような理想的な体制を敷いている御社で働ければ、自分のビジョンと合致した、自分らしい営業スタイルを実現できるのではないかと考えます。

御社に入社し、顧客と向き合い、彼らのニーズや要望をしっかりと把握し、それに合った商品・サービスを提供する役割を果たすために活躍したいと思います。

【例文2】「大手だから」をうまく伝える

多くの就活生が企業を選んだ理由として挙げやすい「大手だから」を、直接的な志望動機にせず「企業規模に関わらず積極的に進み続ける姿勢」といった一歩踏み込んだ内容に言い換えています。

また、文章の中で自然に所持スキル、自身の強みを提示していたり、自身が持つスキル、価値観と企業の事業内容、方向性がマッチしている旨を伝えていたりするのも、好アピールにつながるでしょう。

私が御社を志望した理由は、現状に留まらず、積極的に新規事業の創出する姿勢に感銘を受けたからです。御社は国内で高いマーケットシェアを誇る大手企業だと伺っております。

そのような現状に満足せず、アジアを中心に海外マーケットへ積極的に進出していく姿に尊敬の念と私も同じステージで活躍したいという願望を抱きました。私自身、アジア圏のマーケット拡大に強い興味・関心があり、将来的に語学力を活かした海外での活躍も視野に入れております。

また、御社のAI分野の新規事業開発にも関心があり、自分が持つ先端IT技術の知識とスキルを活かし、御社とともに成長したいと思っています。今後の成長市場を見据え、世界トップクラスの企業として更なる飛躍を目指す御社に貢献したいと考えております。

【例文3】「魅力を感じたから」をうまく伝える

漠然と「魅力を感じた」と思っているなら、下記の例文を参考にしましょう。
文頭で魅力を感じたポイントを明確に提示し、実体験に基づく具体的なエピソードで理由を説明しています。また、自身の強み、価値観と貢献できるポイントをつなげているのもポイントです。

御社の常に新しさを求めて顧客ニーズに真摯に取り組み、競争優位性を維持する姿勢に共感しました。私は、サークル活動の中で新しいことへのチャレンジを大切にしており、たとえば新入生歓迎イベントでは、前例にとらわれずに参加者同士が交流できるようなゲームを取り入れるなど工夫しました。

その結果、参加者からは好評で、新しいことに挑戦することで必ずしも大きな成功に結びつかなくても、フィードバックを得ることで次につなげられると学びました。

御社においても、このようなチャレンジする姿勢を活かし、よりよい商品やサービスを生み出すために貢献したいと考えています。とくに、AIやデータサイエンス分野に興味・知見があるため、御社の先進的な技術力に触れたいという思いも強く持っています。これまでの経験やスキルをフル活用できるチャレンジングな環境で、御社の発展やイノベーションに貢献したいと考えています。

参考になる志望動機の例文をもっと読みたい方は「新卒学生必見!志望動機の書き方がわかる12の例文と重要ポイントを紹介」もチェックしてください。

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志望動機のNG例3選

自身の志望動機に不備がないか確認したい就活生のために、代表的なNG例をご紹介します。

それぞれの例文とともにNGポイントも紹介するので、自身の志望動機にあてはまらないか照らし合わせてみてください。

【NG例1】どの企業にもあてはまる内容

私はコンピューターが好きで、IT企業で働くことに憧れがあります。貴社に興味を持ったのは、社員の方々が自由な雰囲気で働いているように感じたからです。私も自由な発想で、アイデアを実現できるようになりたいと思っています。

NGポイント

この例文では、「社員が自由な雰囲気で働いているように感じた」と、憶測かつ応募企業だけの内容に絞っていません。あくまでも就活生からのイメージなため、企業研究不足を感じさせます。

また、意欲は伝えているものの入社後についても具体的に書かれていません。具体的な職種や業務を挙げておらず、本当に入社意欲があるか疑われてしまう内容といえます。

【NG例2】具体性が欠けている

私はこのIT企業の製品を使っていて、非常に便利だと感じました。そのため、貴社で働くことを決意しました。私ができることは多岐にわたります。どんな仕事でも一生懸命取り組むことができますので、どうぞよろしくお願いいたします。

NGポイント

この志望動機からは、核ともいえる「応募企業と自分の合致点」が分かりません。また、「私ができることは多岐にわたります」と曖昧な表現をしているため、企業が重視する長所や強みが不明確。

使用している製品も分からず、全体的に具体性に欠ける志望動機といえるでしょう。これを読んでも、企業が「採用したい」「働いてほしい」と思えるような採用メリットは伝わらないといえます。

【NG例3】意欲が伝わってこない

とくに志はありませんが、いろいろな業務を担当して経験を積んでいきたいと思います。ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願い致します。

NGポイント

「とくに志はない」という言葉から、仕事のみならず日常生活においても意欲や自己成長欲のなさが伝わってしまう文章です。企業は意欲のない就活生を採用することはありません。

また、「とくにない」「いろいろな」など曖昧な言葉を多用していること、応募企業を選んだ理由や働く目的・目標がないのもNG。極端な例文ではありますが、文字数が多くても要約すると上記のような内容になる例文は多くあるので注意しましょう。

志望動機を作成する際のほかのNG例を知りたい方は「志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説」もご確認ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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