SPIのボーダーラインはどのくらい?見極め方や高得点への対策も解説

このページのまとめ

  • SPIのボーダーラインは反さ値で評価されている
  • SPIのボーダーラインは正答率60%以上や90%以上など企業によって異なる
  • SPIのボーダーラインを超えるためには、問題集を解いて対策するのが大事

SPIのボーダーラインはどのくらい?見極め方や高得点への対策も解説のイメージ

「SPIのボーダーラインってどのくらい?」「高得点にはどんな対策が必要?」と悩む就活生もいるでしょう。SPIのボーダーは企業によって異なり、正答率60%の企業もあれば80%以上の企業もあります。

この記事では、SPIのボーダーラインの目安や、高得点のために必要な対策を解説。SPIの選考に不安を抱える方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

SPIのボーダーラインは偏差値で評価される

SPIは適性検査の一種であり、偏差値で評価が行われます。自分の点数だけではなく、周囲の点数にも影響されるので覚えておきましょう。

ここでは、SPIのボーダーラインについて詳しく解説するので、ぜひ確認してください。

企業はボーダーを足切り目的に決めている

企業は足切りを行うために、ボーダーラインを設定しています。大手企業や人気企業は応募者が多く、全員を面接できないためです。

エントリーシートの選考前にSPIがある場合は、足切り目的であると想定した方がいいでしょう。企業によっては80%以上の点数が必要となるので、しっかりと対策しておいてください。

SPIのボーダーラインは企業によって異なる

SPIの選考突破に必要なボーダーラインは、企業ごとに変わります。正答率60%以上の企業もあれば、90%以上が求められることもあるのです。

なかでも、金融系やコンサルティングなどの業種は求められる能力が高いことから、ボーダーラインは90%近くとなる場合もあります。

しかし、すべての企業で高いボーダーラインを設けているわけではありません。一般的な合格ラインは60%〜70%以上であり、80%以上の正答率があればSPIを通過できる可能性が高いでしょう。

SPIのボーダーラインを重視しない企業もある

SPIの試験を行うものの、点数はあまり気にしない企業もあります。適性検査の結果だけではなく、エントリーシートや面接も含めて判断したいと考えるためです。

SPIでは性格検査も行われますが、選択肢に解答する検査だけでその人自身の性格が完全にわかるわけではありません。少しでも多くの学生と面接を行い、実際に話をして合否を決定したい企業も多いことは覚えておきましょう。

能力検査と性格検査どちらを重視するかは企業次第

SPIでは能力検査を重視する企業もあれば、性格検査を重視する企業もあります。どちらを重視するかは、企業次第です。

一般的には、ボーダーラインが高い企業は能力検査、低めの企業は性格検査を重視しているともいわれています。

ただし、どんなに能力検査の結果がよくても、性格検査の結果が企業の価値観に合わなければ評価は下がります。「能力は高くても社風に合わない」と判断されるからです。

反対に、性格検査が企業の求める人物像に合っていても、能力検査の点数が低すぎては問題です。SPIでは能力検査と性格検査、どちらもバランスよく正答率を高める必要があります。

SPIの性格検査の対策方法と通過できない人の特徴を知りたい方は、「就活の適性検査とは?性格診断の対策方法と落ちる人の特徴」を参考にしてみてください。基本は直感で解答して問題ありませんが、注意点は知っておきましょう。

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SPIテストセンターでのボーダーライン超えの見極め方

テストセンターでSPIを受ける場合、正解数が多いと後半で難しい問題が出題され、正解数が少ないと問題のレベルは一定という特徴があります。問題の傾向によって、ボーダーラインを超えているかどうかがある程度見極められるでしょう。

ここでは、「言語」「非言語」「英語」「構造的把握力」でのSPI高得点の目安を紹介します。

「言語」問題の場合の目安

言語分野では、語彙や文章読解などが出題される問題です。正答率が高いと推測される場合、以下の3つの傾向がみられます。

・長文読解の出題数が多い
・チェックボックス形式が出てくる
・抜き出し問題がある

長文読解の出題数が2問、3問と複数ある場合は、高得点が取れている可能性が高いです。また、長文問題の中の小問にチェックボックス形式の問題がある場合も、正答率が高い傾向にあります。

チェックボックス形式とは、あてはまるものすべてを選択するという問題形式です。正しいものをすべて答えなければ正解にならず、難易度が高くなります。

また、長文問題の中で「当てはまる語句を抜き出しなさい」などの語句や文章を抜き出す問題が出された場合は、高得点の可能性が高いでしょう。

「非言語」問題の場合の目安

非言語分野では、基礎的な計算や推論の問題が出されます。正答率が高い場合、以下の3つの傾向です。

・非言語分野の始めに4タブ形式問題がある
・推論問題の出題数が多い
・推論でチェックボックス形式が出される

言語分野での正答率は、非言語分野でも引き継がれます。そのため、非言語分野の始めに4タブ形式の問題が出題された場合は、言語分野での正答率が高いと予想可能です。

4タブ形式問題とは、ひとつの設問に対して小問が4つあるものを指します。通常は2タブ問題が多いので、3または4タブ問題が現れた場合は、高得点である可能性が高いでしょう。

また、推論問題は他の問題形式と比べて難易度が高い問題です。推論問題が多く出題される場合や、推論問題の中に正しいものをすべて選択するチェックボックス形式の問題が出てきた場合は、正答率が高いことが推測されます。

「英語」問題の場合の目安

SPIで英語を求める企業は多くはありません。そのため、自分が受けるSPIに英語があるのかどうか、必ず事前に確認しておきましょう。ほとんどの企業が言語・非言語分野のみの試験ですが、英語も高得点と推測できるポイントがあります。

英語は言語分野と同様、長文問題の出題数が多いほど高得点が期待できるでしょう。英語は、単語など基礎的な知識がないと正解するのは難しいため、早い段階からの対策が欠かせません。

「構造的把握力」問題の場合の目安

構造的把握力の問題は、正解不正解に関わらず、同じ問題が出題されます。そのため、問題の内容で正答率を見極めることはできません。

高得点を取るための対策は、ひたすら問題集で練習することです。同じ問題が複数回出題されることもあり、ひたすら経験を積むことが有効になります。

テストセンターの正答率を上げるための対策についてもっと知りたい方は「テストセンターのボーダーラインは?合格ラインを超えるための対策もご紹介」を参考にしてください。

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SPIのボーダーラインを超えるための対策

SPIのボーダーラインを超えるために、問題集を用いて対策を行いましょう。ここでは、SPIの対策法を5つ紹介するので、参考にしてください。

1冊の問題集を何度も解いて慣れる

SPIの対策を行うためには、1冊の問題集を何度も解くのがおすすめです。同じ問題集を解くことで、自分の得意分野と苦手分野がわかり、対策を行いやすくなります。

また、出題傾向はある程度決まっているので、問題の形式に慣れるのが大事です。初見では難しくても、解き方さえわかっていれば解答できる問題も多いので、とにかく数をこなして慣れるようにしましょう。

苦手分野を重点的に練習する

得意分野よりも、苦手分野を中心に練習してください。SPIは幅広い問題が出題される傾向にあり、解けない問題が多いと正解数が増えません。

得意分野だけを伸ばしても、出てくる確率は低いといえます。特定の分野よりも、満遍なく安定して解ける学生の方が、ボーダーライン突破に近づくでしょう。

模擬試験にチャレンジする

模擬試験を行い、本番の環境に慣れておくのがおすすめです。問題の傾向はもちろん、時間制限に慣れる目的もあります。

また、模擬試験の結果を振り返り、問題の対策を行うのも大切です。「どの分野の点数が低かったのか」「どの問題に手間取ったのか」などがわかるため、SPI対策の指針が立てられるでしょう。

模擬試験は無料で受けられるものもあるので、インターネットで探してみてください。1度模擬試験を受けておけば、テストの雰囲気をつかむこともできます。

短期間に何度も受検して実践を繰り返す

対策がある程度できたら、実践も繰り返すようにしましょう。選考を行う企業さえ違えば、SPIを複数受けることも可能です。

期間が空いてしまうと、勉強した内容を忘れてしまうこともあるでしょう。できるだけ短期間に、何度も受けておくことをおすすめします。

よい点数が出たら使いまわす

よい点数を獲得できたら、その結果を使いまわしましょう。SPIの場合、ほかの企業の選考にも点数結果を使用できます。

もし、点数が希望するボーダーラインに届かなければ、もう一度チャレンジすればOKです。ボーダーラインを超えていると思えば、使いまわすことで効率的に選考を突破できるでしょう。

SPIテストセンターの勉強方法についてもっと知りたい方は「SPIテストセンター対策のポイントは?選考への壁を完全打破!」を参考にしてください。対策をしていないと選考に落ちることは十分あり得るので、きちんと勉強しておきましょう。

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SPIのボーダーライン突破には時間配分も大事

SPIのボーダーラインを突破するには、時間配分に気を付けて解くことも大切です。問題が解けても時間切れになってしまえば、点数が加算されません。

ここでは、時間配分のコツについて解説します。

SPIの時間配分の目安

SPIの時間配分は、受験形式によって変わります。問題数や制限時間が変わるためです。

受験形式ごとに時間配分の目安を紹介するので、確認しておきましょう。

Webテスト・テストセンターの場合

Webテストやテストセンターで受験する場合、次のような制限時間と問題数になります。

【能力検査】
・制限時間:約35分
・出題数:解答状況によって変わる

【性格検査】
・制限時間:約30分
・問題数:約300問

能力検査の場合、1問ごとに制限時間が決められています。時間が過ぎると自動的に次の問題に移動してしまうので気を付けましょう。

性格検査の場合は、1分で10問ほど解かなければなりません。考えている時間はあまりないので、選択肢を見て直感的に答えてください。

ペーパーテストの場合

ペーパーテストの場合、次のような制限時間と問題数になります。

【能力検査】
・制限時間:約70分、言語問題約30分・非言語問題約40分
・出題数:70問、言語問題約40問・非言語問題約30問

【性格検査】
・制限時間:約40分
・問題数:約300問

能力検査では、1問あたり1分で解く必要があります。その代わり、テストセンターと違って自分で自由に時間配分ができるのがポイント。冊子が配られる形式のため、自分で解答する問題と時間を選べるのです。

ペーパーテストの特徴については、「SPIのマークシート形式「ペーパーテスト」の特徴や対策方法を解説」の記事で解説しています。受験形式ごとに特徴も変わってくるので、それぞれの違いを確認しておきましょう。

わからない問題は飛ばす

わからない問題にこだわらず、次に進む勇気も大切です。時間をかけたうえに間違えてしまうと、解けるはずの別の問題に使う時間がなくなってしまいます。

テストセンターやWebテストの場合、制限時間が来ると次の問題に移動するので気を付けましょう。未回答を防ぐために、とりあえず選択肢を選んでおくのもポイントになります。

ペーパーテストであれば、自分で解く問題を選択可能です。得意な問題から解答し、確実に点数を重ねておきましょう。

性格検査に向けて自己分析をしておく

性格検査を効率的に解くために、自己分析を終えておきましょう。性格検査は時間のわりに問題数が多いので、じっくり考えていると時間切れになってしまいます。

性格検査は問題に対し、「あてはまる」「あてはまらない」などを選ぶ形式です。自己分析さえできていれば、直感的に解答できるでしょう。

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SPIのボーダーを超えるための問題集の選び方

SPIでボーダーラインを超えるためには、問題集も大切です。自分に合う問題集を選べるかどうかで、対策のレベルと速度が変わります。

ここでは、問題集の選び方を4つ紹介するので、参考にしてください。

受検形式に合う問題集を選ぶ

自分が受験する形式に合った問題集を選びましょう。SPIは、次の4つの受験形式があります。

・テストセンター
・Webテスティング
・ペーパーテスティング
・インハウスCBT

受験形式によって出題の傾向は違い、制限時間や問題数も変わります。志望する企業の形式を調べて、合う問題集を選ぶようにしてください。

もし、志望企業が定まっていない場合は、複数のテスト形式に対応した問題集を選べば問題ありません。

最新版を選ぶ

SPIの傾向は毎年変わるので、問題集も最新のものを選びましょう。古い問題集を使っていると、傾向が大きく変わっており、対応できない場合もあります。

先輩からSPI対策本をもらうなど、少し古いものを使っている方もいるかもしれませんが、最新の傾向をつかんで確実に点数につなげてください。

解説が充実した問題集を選ぶ

問題の詳しい解説をしている問題集を選ぶのもおすすめです。解説を読んで内容を理解しなければ、また同じミスを繰り返してしまう恐れもあります。

問題集によっては、解答がなく、答えしかわからないものも。SPIが苦手な場合は、解説があるかどうかで選ぶのをおすすめします。

苦手分野に特化した問題集を選ぶ

苦手分野が明確になってきたら、苦手分野に特化した問題集もおすすめです。苦手分野を克服することで、高得点につながります。

苦手分野に気付くためにも、早めに問題集にとりかかり、得意不得意を明確にしておきましょう。最初は分野を絞らず、SPIの問題全体を対策できる問題集から始めてください。

SPIが難しいと感じる方には、「「SPIが難しい」と感じるあなたへ!オススメの対策や難易度を解説」の記事がおすすめです。なぜ難しいと感じるかを理解したうえで、対策を進めましょう。

対策に悩む場合は、就活エージェントのキャリアチケットにも相談してください。あなたの悩みに応じて、専任のアドバイザーがサポートします。

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SPIボーダーが高いといわれる企業を受けると就活で有利な理由

SPIのボーダーラインが高い企業を受けた方がいいといわれるのは、自分の実力が明確になるからです。ボーダーラインの高い企業を受験し、選考に突破できれば、高得点が獲得できていることがわかります。

また、高得点さえとってしまえば、ほかの企業にも使いまわせるのがメリット。SPIは獲得した点数を明確に教えてもらえるわけではないので、自分のレベルを把握するために、ボーダーラインの高い企業も受けた方がいいといわれるのです。

就活ではSPIだけではなく、一般常識問題を出す企業もあります。事前に出題内容を確認し、必要な対策を行いましょう。

一般常識問題については、「SPIと一般常識問題の違いは何?それぞれの特徴や対策方法を解説」の記事で解説しています。どちらも対策をしていないと高得点は難しいので、事前に勉強しておきましょう。

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