このページのまとめ
- 志望動機の構成は、「結論」「エピソード」「入社後の目標」の順番が基本
- 志望動機では、企業との相性や仕事への意欲などが見られている
- 志望動機の構成を考える前に、自己分析や企業研究などの準備をしっかり行おう
「志望動機はどのように構成すべきか」「どのような内容が評価されるのか」などと気になる就活生は多いでしょう。志望動機はほとんどの企業から聞かれる内容であり、分かりやすい構成を意識する必要があります。
この記事では、志望動機を作る際の基本的な構成を解説しています。業界別の例文も紹介しているので、志望動機の書き方に悩んでいる方は参考にしてみてください。
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- 志望動機の内容や構成から企業が見ているポイント
- 分かりやすく伝える能力
- 志望度の高さ
- 自社との相性
- 仕事に対する意欲
- 志望動機の構成を考えるために必要な準備
- 自己分析
- 業界研究
- 企業研究
- 志望動機を構成する7つの要素
- 1.企業を志望する理由
- 2.志望理由を裏付けるエピソード
- 3.エピソードから学んだこと
- 4.就活の軸
- 5.志望企業に共感している点
- 6.入社後の目標や貢献方法
- 7.将来のビジョン
- 就活で評価される志望動機の構成3ステップ
- 1.志望理由を簡潔に伝える
- 2.志望理由のきっかけになるエピソードを伝える
- 3.入社後のビジョンや目標を伝える
- 志望動機の構成を考える際のコツ
- どの企業にも当てはまる内容は避ける
- 具体的な表現で説明する
- 待遇に関することを志望理由にしない
- 自己PRにならないようにする
- 内容の一貫性を重視する
- 企業からの指定がなければ200〜300文字程度でまとめる
- ESや履歴書に使える!業界別の志望動機例文
- 通信・IT業界を志望する場合の例文
- 福祉業界を志望する場合の例文
- 商社を志望する場合の例文
- 金融業界を志望する場合の例文
- 志望動機の短い例文
- サービス業を志望する場合の例文
- 小売業界を志望する場合の例文
- メーカーを志望する場合の例文
- マスコミ業界を志望する場合の例文
- 評価される志望動機の構成で選考を突破したいあなたへ
志望動機の内容や構成から企業が見ているポイント
企業は志望動機において、志望度の高さや分かりやすく伝える能力を見ています。選考を通過するために、企業がどのような点を見ているかを知っておきましょう。
分かりやすく伝える能力
志望動機の構成からは、物事を分かりやすく伝えられる能力が見られています。就活でも仕事でも、情報をまとめて簡潔に伝える能力が重要であるためです。相手に分かりやすく伝えられれば仕事はスムーズに進み、コミュニケーションエラーが減って成果を出しやすくなります。
「結論から伝える」「簡潔に伝える」などのコツを意識して、志望動機の構成を考えましょう。
志望度の高さ
志望動機からは、志望度がどのくらい高いかも見られています。企業は「実際に入社してくれるかどうか」を知りたいためです。
内定を出しても最終的に入社してもらえなければ、企業はただ時間を費やしただけになってしまいます。能力だけではなく「ほかの企業よりも志望度が高いか」を見られているので、熱意がしっかりと伝わるような構成でアピールしましょう。
自社との相性
志望動機では、企業で活躍できそうかも見られています。どれほど優秀な学生であっても、強みが業務にマッチしていなければ活躍は難しいためです。
ミスマッチが発生すると成果が出にくいだけではなく、その人のモチベーションが落ちてしまう可能性もあります。早期退職を防ぐためにも、長期的に活躍できそうな人材かどうかを見ているといえるでしょう。
前職と同じ業種に転職する場合は別ですが、新卒採用の応募者は基本的に就労経験がありません。企業で活躍する姿を具体的にイメージしてもらう意識が大切です。
仕事に対する意欲
仕事に対する意欲やモチベーションの高さも見られています。仕事に対する意欲が高いほうが主体的に行動でき、成果も出やすいと考えられるためです。
仕事への意欲を伝えるためには、自分がどのような業務で何を実現したいのかをアピールしましょう。将来のビジョンも併せて伝えると、目標達成に向けて積極的に行動できる印象を与えられます。
将来のビジョンとは、「入社後に何をしたいか」「どのような人物になっていたいか」を示す内容です。ビジョンの考え方や伝え方のコツについては、「就活のビジョンはどう答える?企業が質問する意図や答え方のコツを解説」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
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志望動機の構成を考えるために必要な準備
志望動機の構成や内容を考える前に、「自己分析」「業界研究」「企業研究」の3つを実施しましょう。準備が十分にできていれば、志望動機で書く内容が明確になり、行き詰まることが少なくなります。
ここでは、志望動機の構成を作るために必要な準備について解説するので、作成の参考にしてみてください。
自己分析
自己分析とは、過去を振り返り、自分の考えや性質を理解することです。自己分析で自分について把握すれば、志望企業に合う人物かどうかを判断できるようになります。
また、志望動機を考える際には「なぜその企業を選んだのか」を整理しておく姿勢が欠かせません。根拠のある説明になるように、自己分析で過去の出来事を整理して、志望のきっかけやエピソードを明確にしておきましょう。
自己分析の方法には、自分史やモチベーショングラフなどいくつかの方法があります。自己分析の進め方のコツは「自己分析のやり方おすすめ10選!正しく長所を理解するコツも解説」や「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考に進めてみてください。
業界研究
業界研究を行い、「応募した企業の業界を選んだ理由」を明確にしておくのも大切です。業界ごとの違いを理解しておかないと、「△△業界でもできるのでは?」と疑問をもたれてしまう可能性があります。
複数の業界があるなかで、「なぜ△△業界なのか」「自分は何をしたいのか」を明確にしておきましょう。興味のある業界のみを調べるのではなく、応募した業界に関係がある業界を調べたり全く違う業界と比較したりして違いを浮き彫りにすることが大切です。
業界研究の進め方は、「業界研究のやり方は?効率的に進めるコツや行う目的を解説」の記事で詳しく解説しています。
企業研究
志望動機の構成を考える際は、企業研究を行い、ほかの企業との違いを明確にしておく作業も大切です。特に、同業他社と何が違うかは自分なりに整理しておきましょう。
志望動機では、志望企業ならではの特徴を理解してアピールにつなげる考え方が大切です。たとえば、「営業職があるから」よりも「△△の商品を扱う営業職は、△△社だけだから」のほうが具体的だといえます。
構成を考える前に「企業の強み」「社風」「業務内容」などを調べて、志望企業を選んだ決め手を考えてみてください。
企業研究の進め方が分からない就活生には、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事がおすすめです。どの企業の選考に応募する場合でも企業研究は欠かせないので、やり方を覚えておきましょう。
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志望動機を構成する7つの要素
志望動機の構成を考えるために、どのような内容を書くべきか把握しておくことが大切です。事前に伝える内容を整理しておけば、文章を考える際に困らなくなります。
ここでは志望動機に入れたい7つの要素を紹介するので、ぜひチェックしてください。
1.企業を志望する理由
志望動機で大切な内容は、「なぜほかの企業ではなく志望企業を選んだのか」です。ほかの業界や競合他社もあるなかで、なぜ志望企業に入りたいのかを明確に伝えてください。
また、志望理由は複数伝えず1つに絞るのがおすすめです。複数伝えようとすると1つあたりの内容が薄くなってしまったり、伝える量が多過ぎて分からなくなったりします。
志望理由で評価されるのは、理由の数ではなく質です。1つに絞って、詳しく伝える姿勢を大切にしてください。
2.志望理由を裏付けるエピソード
志望理由のきっかけになったエピソードも考えておきましょう。具体的なエピソードがあると志望理由の裏付けになり、理由に説得力が増すためです。
また、自分だけのエピソードを盛り込めば、ほかの就活生との差別化にもつながります。似たような志望理由であっても、エピソードまで同じになるケースは考えにくいでしょう。
エピソードをうまく伝えるためには、STAR法を使うのがおすすめです。
・Task(課題)
・Action(行動)
・Results(結果)
エピソードがうまく伝わるかどうかで、選考に通過できるかどうかも変わります。「なぜ志望しようと感じたのか」のエピソードは、自己分析によって思い出しておきましょう。
3.エピソードから学んだこと
志望動機には体験談やエピソードだけでなく、エピソードによって何を学んだのかも盛り込むようにしてください。志望動機では、入社後どのように成長していくのか、成長できる人材なのかを見られているためです。
企業が知りたいのは応募者の体験談ではなく、経験から学ぶ姿勢や身に付けた価値観だといえます。エピソードから得られた経験について熱意とともに伝えて、企業の担当者に入社後の活躍をイメージしてもらうようにしましょう。
4.就活の軸
どのような基準で企業選びをしているのかも、志望動機では伝えるようにしてください。採用担当者は就活の軸を知り、自社とのマッチングについて評価したいと考えているためです。
たとえば、営業職を明確に志望している場合でも、企業が「営業だけではなく複数の業務をするからどうしよう」と思う場合もあるでしょう。しかし、就活の軸を伝えていれば、応募者が営業職以外の職種でも働いていけるかを判断できます。
就活の軸と合わない企業に就職してしまうと、ミスマッチを起こしてお互いにマイナスになる可能性があります。どのような基準で就活を行っているかを明確にしておくと、自分に合う企業を見つけやすいでしょう。
5.志望企業に共感している点
志望企業の事業内容や理念など、共感している部分も志望動機に入れるのがおすすめです。共感している点を盛り込むと、ほかの企業ではなく志望企業を選んだ理由が明確になります。
特に、企業理念や社長のメッセージ、企業方針などを確認しておきましょう。企業の考え方と、自分の考え方が同じである点をアピールしてください。
6.入社後の目標や貢献方法
入社後に何をしたいか、どのように貢献できるかも入れておきたい内容です。採用担当者は志望動機を通して、「自社で活躍できそうか」を判断しようとしています。
企業の仕事を調べて、自分なりに活躍できる場面を考えてみましょう。具体的な目標や活躍方法がアピールできれば、企業研究がよくできている印象を与えられて高評価にもつながります。
7.将来のビジョン
将来のビジョンについても考え、どのような社会人を目指すのか伝えましょう。5年後や10年後の自分を考えてみると、イメージしやすくなります。
ビジョンが思いつかない場合は、OB・OGに聞いてみるとイメージしやすいかもしれません。実際に働く人の話を聞けば、どのような働き方ができるか、どのような業務に関われるかを知れるでしょう。
将来のビジョンは「3年後」「5年後」「10年後」のように、細かく分けてイメージする意識が大切です。将来の自分がうまく思いつかない場合は、「『5年後の自分』の考え方とは?質問の意図や回答例も紹介」の記事を参考に考えてみてください。
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就活で評価される志望動機の構成3ステップ
志望動機を考える際は、「結論」「エピソード」「入社後の目標」の3つで考えるのがおすすめです。ここでは、志望動機の構成をどのように作るべきか解説します。
エントリーシートでも面接でも文章の構成は変わらないので、選考を通過するためにしっかり覚えておきましょう。
1.志望理由を簡潔に伝える
志望動機は、結論となる志望理由から伝えます。結論から伝えると話の論点が明確になり、志望動機の内容を理解してもらいやすくなるためです。
たとえば、次のように伝えてみましょう。
「私が貴社を志望した理由は、△△の業務を通して△△の問題を解決したいと考えるためです」
「私は、貴社が運営するサービス「△△」で△△のスキルを活かしたいと感じ、志望いたしました」書き出しにこだわる
志望動機は書き出しにこだわりましょう。書き出しは、志望動機全体の印象を決める重要な要素であるためです。書き出しで採用担当者の興味を引ければ、最後までしっかりと読んでもらえる可能性も高まります。
また、書き出しは結論を伝える場所であり、論理的な説明ができる人材か見分けるポイントです。前述した「結論→理由」の流れを意識し、簡潔に伝えてください。
志望動機の書き出しについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」の記事で詳しく解説しています。書き出し次第でそのあとの文章の印象が変わるので、続きを読みたくなるような内容を意識してみてください。
2.志望理由のきっかけになるエピソードを伝える
志望理由がどのようにして生まれたのか、エピソードを伝えましょう。志望理由の背景があると説得力が増し、採用担当者も納得しやすくなります。
また、エピソードを盛り込めば自然にオリジナリティを出しやすい点もポイントです。ほかの就活生と違う内容になるほど、印象に残りやすいといえます。
ほかの就活生と差別化を図るには、自分の考えや思いを盛り込む姿勢が大切です。行動に至った理由や課題に直面したときの気持ちなど、感情や考え方を入れるとオリジナリティのある志望動機になります。
自分らしいエピソードが見つからない場合は、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事で解説しているため参考にしてみてください。
3.入社後のビジョンや目標を伝える
最後に、入社後のビジョンや目標を伝えます。志望動機では入社意欲だけではなく、企業に貢献できるかどうかも見られているためです。たとえば、「△△の業務に携わって△△のスキルを活かし、会社全体の発展に貢献したいと考えています」のように伝えましょう。
自分の目標だけではなく、企業目線で採用したい人材かどうかも考えるのがポイントです。採用したいと思ってもらえるように、どのように活躍できるかをアピールしてください。
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志望動機の構成を考える際のコツ
ここでは、志望動機の構成を考える際のコツを解説します。
志望動機は長いほど評価されやすいわけではないので、200~300字程度に簡潔にまとめるようにしましょう。また、自己PRとの違いを理解しておくことも大切です。
どの企業にも当てはまる内容は避ける
どの企業にも当てはまってしまうような、抽象的な志望動機は避けましょう。どの企業でも使いまわせる内容では、志望度の高さや熱意を伝えられないからです。たとえば、「貴社の理念に共感し、志望しました」では具体性がなく、理念のどの部分に共感したのかが分かりません。
理念への共感を示したいのであれば、書き出しは「貴社の掲げる△△の理念に共感しました」のように、具体的な部分まで伝えるのがコツです。そのあと、なぜその理念に共感したのかを具体的に説明していきます。企業独自の部分を見つけ出し、志望動機に活かす考え方が大切です。
具体的な表現で説明する
志望動機を説明する際は、数字などを交えて具体的な表現を意識しましょう。あいまいな内容だとほかの就活生との違いを出せず、高評価につながりません。たとえば、「貴社のサービスに魅力を感じました」だけでは、どのような魅力を感じたのかが分からないでしょう。
また、複数のサービスを提供する企業であれば、どのサービスの話をしているのかも伝わりません。
エントリーシートや履歴書では文字の情報しかないため、あいまいな文章ではこちらの意図や熱意を伝えられないでしょう。具体的な表現で伝えるように意識し、書類を見ただけで自分の魅力や人間性が分かるように文章を作るのがコツです。
企業についての説明は必要ない
志望動機を伝える際に、企業についての説明は必要ありません。採用担当者は自社について理解しているため、履歴書やエントリーシートであらためて説明する必要はないでしょう。
志望動機でチェックされているのは、応募者の考え方や熱意です。企業についてではなく自分について詳しく説明できれば、選考通過に近づけます。
待遇に関することを志望理由にしない
福利厚生や給料など、待遇に関することを志望理由に選ぶのはやめましょう。「希望条件がそろっていればどの企業でも良いのでは」と思われてしまいます。
また、仕事に対する意欲が低そうにも捉えられてしまうでしょう。条件を理由に入社している人材が、仕事に対して高いモチベーションをもち積極的に成果を出せるようには見えません。
「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、25卒学生が企業を選ぶポイントの2位が給与、4位が福利厚生と待遇に関する項目が人気でした。
引用元:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」
もちろん、待遇で企業を選ぶのは悪い考え方ではありません。しかし、それを志望理由で伝えてしまうと、「それだけで選んだのでは」「仕事に対する思いはないのか」と仕事に対する意欲を懸念されやすい点に気を付けてください。
面接やエントリーシートの志望動機で給与や福利厚生について伝えようと思っていた学生には、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事がおすすめです。「採用担当者にどのような印象を与えるか」「企業側はどのような人物を採用したいか」を意識して志望動機を考えると、書くべき内容と書くべきでない内容が見えてきます。
自己PRにならないようにする
志望動機と自己PRを区別し、内容が重ならないようにしましょう。志望動機は志望理由を伝える場面、自己PRは自分の強みを伝える場面です。
志望理由でよくある失敗が、アピールしようとし過ぎて強みをメインに伝えてしまうケース。どのようにして活躍できるかは重要ですが、より大切なのは企業を志望する理由や志望企業でなければならない理由です。
就活では聞かれた質問の意図を理解し、正しく・分かりやすく伝えられるかも評価されています。志望動機を聞かれている理由を理解し、自己PRと区別して回答するようにしてください。
内容の一貫性を重視する
志望動機を作成する際は、内容の一貫性を重視すべきです。内容に一貫性がないと、志望動機に説得力を持たせられません。たとえば、構成を意識して作成しても、志望理由とエピソードにつながりがなければ説得力がなくなるでしょう。
また、一貫性のない話をしていると「嘘をついているのでは」と思われマイナス評価につながる恐れもあります。志望動機を一通り作成したらあらためて読み直し、つじつまが合っていない箇所がないかチェックしてください。
企業からの指定がなければ200〜300文字程度でまとめる
志望動機は、200~300文字程度で書きましょう。内容は充実させるべきですが、長過ぎると「簡潔にまとめられていない」と思われる可能性があります。
1分間で読める文字数は400~500文字といわれているため、面接で話すことを考えた場合に、長過ぎるとかえって分かりづらくなってしまうのです。
ただし、企業によって文字数の指定は異なります。あくまでも企業の指定を優先し、履歴書やESの枠の大きさも踏まえて調整してください。
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ESや履歴書に使える!業界別の志望動機例文
ここでは、エントリーシートや履歴書で使える志望動機の例文を業界別に紹介します。例文を参考にすることで構成の具体的なイメージが湧き、書き進めやすくなるでしょう。
200~500字程度などさまざまな文字数の例文を紹介しているので、実際に書く際の参考にしてみてください。
通信・IT業界を志望する場合の例文
私が貴社を志望した理由は、インターンシップで学んだプログラミングの知識を活かして貴社のシステム開発に携わりたいと感じたためです。
私は大学時代にSEのインターンシップに参加してプログラミングを学び、Webサイト設計に携わりました。
最初はビジュアル重視で制作しており、思うような集客が得られませんでした。しかし、試行錯誤を重ね、ビジュアルの良さと操作性の高さを両立させたWebサイトの構築に成功しました。その結果、私が手がけた多くのWebサイトにおいて、集客率や売り上げが上昇しました。
この経験を通して、Web制作では見た目の良さだけでなくユーザーの利便性も考慮する姿勢が重要だと気付きました。
私が貴社を選んだ理由は、カスタマーサービスの品質向上に力を入れている点に魅力を感じたためです。カスタマーサービスの品質向上は、顧客満足度を高めるうえで欠かせません。入社後は顧客を第一に考えたシステム開発に携わり、貴社の発展に貢献したいと考えております。福祉業界を志望する場合の例文
私は福祉機器を通じて、介護を必要とする方・介護をする方双方をサポートしたいと考え貴社を志望いたしました。貴社はお客さまのニーズに合った製品を創り出す技術力を持っており、介護に関わる方を総合的にサポートできると考えたからです。
志望職種は営業職で、在宅介護にも対応できる使いやすい製品の普及に携わりたいです。
私は高校生のころから、母が祖母の介護に苦労している姿を見てきました。しかし、ある日貴社の車椅子によって移動が容易になり、祖母や家族も笑顔が増えました。製品を使う人について考え抜き、改良を重ねる貴社の姿勢が家族の幸せにつながったと感じています。
日本は高齢化社会が進んでおり、より多くの人に介護製品を届ける必要性を感じています。そのため、介護が必要な人や介護をする人に暮らしの豊かさを高める手助けをしたいです。
また私自身、介護が必要な家族とともに過ごした経験や、居酒屋のアルバイトで得たお客さまのニーズを察する力を貴社で活かせると考えています。入社後は営業職としてお客さまの声にじっくり耳を傾け、現場の声を積極的に会社に還元し、貴社と地域の福祉に貢献したいです。商社を志望する場合の例文
私が貴社を志望しているのは、グローバルな舞台で世界に影響力を与える仕事がしたいと考えたためです。
私は小学校6年生のころから大学入学直前までアメリカで生活しており、将来は日本やアメリカも含めたグローバルな仕事をしたいと思うようになりました。また、アメリカに行った後も日本で好きだった食べ物の大半を食べられる点に感激し、物流に関わる仕事で私も人々の役に立ちたいとも考えるようになりました。
貴社では食品の物流に関してグローバルに関わりがあり、私が実現したい「世界中のどこにいても故郷の料理が食べられる世界」に向けた仕事ができると考えて志望しました。海外での生活で培った英語力を活かし、貴社の業務に貢献できるように邁進したいと考えております。金融業界を志望する場合の例文
私が貴社を志望しているのは、人々の日常生活を支える仕事がしたいと考えたためです。
私は大学1年次の8月に運転免許証を取得して以来、ドライブを趣味としています。免許証を取得した直後はまだ運転技術が未熟であり、追突事故を起こしてしまった経験があります。
事故発生直後は動揺してしまい、相手と全く上手に話せませんでした。しかし、自動車保険の担当者の方から連絡をいただいて話を聞いてもらうなかで気持ちが落ち着き、相手にも連絡を入れてくれて大変救われた思いでした。
その後も大きなトラブルなく示談まで進めてくださり、本当に感謝しかありません。事故以来、私は自動車保険の重要性を痛感しております。貴社は自動車保険の契約シェアが大きく、より多くのお客さまのお役に立てると感じて強く志望しております。
貴社への入社後は営業担当者として現場で活躍し、多くのお客さまに安心をお届けしたいと考えております。基本の構成を意識して作成すれば、論理的な文章を書くことができます。基本構成に照らし合わせながら例文を参考にし、自分らしい志望動機を作成しましょう。
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志望動機の短い例文
ここでは、短めの志望動機の例文を紹介します。企業によっては短く簡潔な記述を求められる可能性もあるため、ぜひ参考にしてください。
サービス業を志望する場合の例文
私は貴社の理念である「△△」に共感し、志望いたしました。海外からの観光客やインバウンド客に力を入れており、自身の英語スキルを活かせる点も志望理由の一つです。
また、貴社であればホテルマンとしてだけでなく、人としても成長できると感じました。今後はリピーター獲得に注力し、長期的に戦力となれるよう努力したいと考えております。小売業界を志望する場合の例文
私が貴社を志望した理由は、お客さまのニーズに応える接客を行い、お客さまを笑顔にしたいと考えたためです。
私は百貨店でアルバイトをしており、お客さまからの笑顔や感謝の言葉にやりがいを感じています。
貴社は扱う商品が△△種と他社よりも多く、よりお客さまのニーズに合う商品を紹介できると考えております。これまでに培ってきた接客スキルを活かして、お客さまの幸せと貴社の発展に貢献したいです。メーカーを志望する場合の例文
私が貴社を志望するのは、貴社の製品を世界中に届ける仕事がしたいと思ったためです。
幼少期から貴社の商品を使用し、生活をしていました。貴社の商品は私にとって物心ついたときから現在まで生活に欠かせない存在であり、より多くの人々に使ってほしいと感じています。
貴社は昨年より海外支店を設立し、海外進出に力を入れると発表されました。私は海外を中心に営業職として業務を行い、まだ貴社製品を知らない人々に製品を届けたいです。マスコミ業界を志望する場合の例文
私が貴社を志望するのは、人々に真実を伝える仕事をしたいと考えたためです。
私は大学入学時より自分のブログを運営しております。多くの人々に記事を見てもらえるようになるにつれて、正しい情報を盛り込む姿勢の大切さを痛感するようになりました。
貴社が制作された特集「△△」を拝見し、情報の正確性にこだわる姿勢に強く感銘を受けて志望するようになりました。入社後は報道の部署にて番組制作に携わり、多くの人に真実を伝えられる仕事をしたいと考えております。少ない文字数で志望動機を作成する際は、必要な情報を簡潔に記すスキルがより求められるでしょう。
志望動機の例文は、「志望動機を200字で分かりやすく書くには?文字数の削り方や業界別の例文」の記事も参考にしてください。文字数指定がある場合の対応についても紹介しているので、参考になるはずです。
志望動機については、「就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」や「志望動機が肝心!就職活動のポイント」の記事でも紹介しています。興味がある方はぜひご一読ください。
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評価される志望動機の構成で選考を突破したいあなたへ
志望動機で評価されるためには、構成を工夫して分かりやすく伝えることが大切。優れたアピールポイントがあっても、文章が分かりづらければ評価につながらず、もったいないです。
しかし、志望動機を分かりやすく伝えるのは難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。「どのように文章を考えるべき?」「この内容で選考を通過できる?」と不安になる就活生は多いでしょう。自分なりに一生懸命取り組んでいても、悩みを解決できないケースは多々あります。
志望動機の効率的な作成方法については、就活のプロであるエージェントに相談するのも一つの方法です。就職エージェントのキャリアチケットでは、就活生一人ひとりのアピールポイントに合わせて志望動機作成のサポートを行います。
エントリーシートや履歴書に書く場合はもちろん、面接での伝え方もサポートし、内定獲得につながるようにアピールの仕方を教えます。志望動機だけではなく、自己PRや面接対策など就活全体のアドバイスを行うので、就活で不安を抱えている方はぜひ相談してください。
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