■会社概要
ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー)
眼の健康寿命を伸ばすために必要な解決策を提供する企業として「アイケアカンパニー宣言」を掲げ、眼鏡やコンタクトレンズはもちろん、アイケア商品・サービスの拡充、補聴器などの販売事業を行っている。グループ全体で全国各地に眼鏡専門店を324店舗展開。
https://www.visionaryholdings.co.jp/about/
お話を伺った方
小西 進(こにし・すすむ)さん
アイケア事業本部 人材開発担当(採用・育成) シニアエキスパート
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採用課題
学生からの認知度が低く、眼鏡屋=小売のイメージから文系学生からの応募に偏りがちだった。また、20卒採用においては10月時点で採用目標から大きく乖離していた。
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導入
応募の歩留まりにより、20卒採用から導入。これまでターゲットとしてきた学生とは違う層にもアプローチできるという期待感が決め手に。
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成果
自社で出会えなかった学生層との接点を持つことができ、20卒採用では約180人推薦中、27名が内定承諾に至った。
ナビサイト頼りの採用活動。採用目標から大きく乖離していた
――キャリアチケット導入前、御社が新卒採用で取り組んでいたことを教えてください。
大きく2つですね。採用数の約8割はナビサイト、あとはハローワークです。ほかにも、大学から直接紹介いただいたり、大学にお伺いして会社説明会を行ったりすることもありました。
――採用においてどんなことを課題に感じていましたか?
弊社の事業におけるメインターゲットとしてはシニア層に向けた商品・サービス展開が多く、若い世代の方向けの商材は現在開発途中で、そのため、「『メガネスーパー』という名前は聞いたことがあるけど、実際に行ったことはない」という若い人が多くて。まずは学生にメガネスーパーがどういう会社なのか、もっと広く伝えていかなければということを課題に感じていました。
そしてもう1つは、メガネスーパーは「眼鏡屋さん=小売業」というイメージから、文系の方からの応募に偏りがちなところですね。弊社は卸販売もやっていますし、今後は製造も自社でやろうと検討しています。川上から川下までを網羅するように事業を拡大していきたいと考えているため、文系・理系関係なくいろいろな学生に応募していただきたいなと思っていました。
どんな学生でも適材適所、いろいろなことにチャレンジできる環境だと考えているのですが、まだまだ文系学生の応募が多く……。「理系学生に注目してもらうためにどのようにアピールすれば良いか」ははつねに考えていますね。
――御社でキャリアチケットを導入いただいたのは昨年の10月頃でした。それまではどのように採用を進めていたのでしょうか?
20卒の採用では最初はナビサイトを利用していたのですが、10月頃になると学生からの応募は減ってしまって……。もともと80人前後採用する予定だったものの、10月の時点で内定承諾者は35名。予定数に全然達しておらず、正直採用は上手くいっていませんでしたね。
今までにない学生層と出会う良い機会に
――人材紹介サービスを利用するのは、キャリアチケットが初めてだったのでしょうか?
そうですね、中途採用の場合だと紹介会社さんを通して利用することはありましたが、新卒の場合は利用したことがありませんでした。始めは「キャリアもわからない学生を紹介してもらって、本当に上手くいくのだろうか?」と半信半疑でしたね……(笑)。
ただ、ちょうど20卒の採用が上手く進んでいないときにキャリアチケットさんからお電話をいただいて、「一度お会いしましょう」という話になったんです。
――弊サービスの導入の決め手を教えてください。
1つは提示していただいた金額が導入しやすい価格設定だったことですね。この価格なら、通常の採用にかかる1人あたりの単価に比べても遜色ないなと思いました。
2つ目は、これまでターゲットとしてきた学生とは違った層にもアプローチできる良い機会になるなと感じたことですね。お話を聞いてみると、ナビサイト経由ではなかなか会えそうにない学生さんを紹介いただけそうだなという期待がありました。
――御社ではどのような学生を採りたいと考えていたのでしょうか?
接客業なので身だしなみの清潔さはもちろん、態度や礼儀、素直や行動力がある方を採りたいと考えていました。弊社が求める人物像については、契約後にキャリアチケットさんと密にすり合わせさせていただきましたね。
――実際に紹介を受けた学生に対して、どのような印象を持ちましたか?
「賢い方が多いな」という印象を持ちました。学生の方とお話しさせていただくと、会話が弾むというか、皆さん理にかなった話し方をするなと感じましたね。
弊社では会議やプレゼンなどの場で、ロジカルに話を進めようという社風があります。キャリアチケットさんから紹介いただいた学生の方々はそういった社風になじみやすそうだなと思いましたし、人間性の部分でも誠実・真面目な方が多い印象を受けました。
――20卒の方の、入社後の様子はいかがでしょうか?
皆さんすごく活躍してくれていますよ。例えば、ある方は300人規模の全体会議で、堂々とプレゼンし自分の企画を通していました。その方は大学で心理学を学んでいたことから、「公認心理師の資格取得支援を福利厚生の一貫として加えてはどうか」という提案をしてくれたんです。
私たちは接客する際に、お客様の目の悩みや耳の悩みを引き出して、最適な改善案を提案するカウンセリング方式の接客をしています。そのため、現場のスタッフに公認心理師の資格があれば、心理学の観点からよりお客様に寄り添う良い提案ができるのではないか、と。あらゆる角度の質問に対しても理路整然と答えることができていて、新卒ながら良い働きぶりだなと感心しています。
――活躍されているというお話が聞けて、弊社としても嬉しいです。
あとは今年の内定者懇親会で、先輩社員として20卒の社員に登場してもらったんです。そのとき、引き受けてくれそうな社員を選んだときも、「あ、キャリアチケットさんから紹介いただいた方だ」と。もちろんあえて選んでいるわけではないのですが、蓋を開けてみたら紹介いただいた方だった、ということが多いですね。
紹介数も多く、学生の質の良さを感じた
――キャリアチケット導入後、どのような成果につながったのか教えてください。
20卒に関しては77名採用していて、そのうち27名がキャリアチケットさんにご紹介いただいた方でした。10月の時点で35名だったところから42名増えたので、紹介による成果は大きかったです。
また、21卒に関しては、今年の3月頃から利用し始めたこともあって学生の紹介数も多く、早くに採用目標を達成することができました。
――キャリアチケットを導入して良かった点を教えてください。
やはり一番は学生さんの質が良いという点ですね。紹介いただく学生の方々は、ナビサイト経由ではなかなか会えないような方々でしたし、弊社が求める人材にマッチしていました。
また、キャリアチケットの担当の方が、弊社を推薦する学生向けにプレ企業説明会を実施してくださっていたので、意向の高い学生が選考に臨んでくれたという点も良かったです。
――最後に、御社が採用の際に大切にしていることは何でしょうか?
お会いする学生が、実際に接客しているところが浮かんでくるような、入社後の活躍がイメージしやすい人を積極的に採用しています。
弊社では店舗の仕事をしながら本社部署の仕事もできるマルチファンクション制度やジョブローテーション制度があります。そのため、接客に適性があるかどうかは見つつも、スキルアップへの意欲があるかどうか、キャリアアップに対して前向きな方を採用したいと考えています。
今後も引き続きキャリアチケットさんと二人三脚で、そういった学生の採用を行っていきたいですね。