目 次
・約6割の学生がインターンシップに参加、参加していない学生の理由の約4割が「学業とアルバイトが忙しい」と回答・1Dayインターンシップの参加者は5割、参加社数は5社を超える
・通常業務を任せる企業は少ない
・参加目的は「業界・業種理解」と「仕事内容の理解」が上位を占める
・インターンシップ先を選ぶ際、採用選考に直結するかはあまり気にしていない
・参加して良かった点「入社後の仕事内容を具体的に知ることができる」
・インターンシップの参加で、入社意向は高まる
<調査概要>
調査対象:就職活動中・就職活動の経験がある2020卒・2021卒の大学生
調査時期:2019年6月24日〜7月2日
調査方法:インターネット調査
回答者数:366人(男性151人、女性215人)
調査機関:レバレジーズ株式会社 キャリアチケットリサーチ
約6割の学生がインターンシップに参加、参加していない学生の理由の約4割が「学業とアルバイトが忙しい」と回答
インターンシップに参加している学生は6割を超えました。インターンシップに参加していない学生の理由には下記のような理由があげられます。インターンシップに参加しなかった学生の理由はの1位には「学業やバイトなどで忙しい(43.8%)」があげられ、4割を超えました。
1Dayインターンシップの参加者は5割、参加社数は5社を超える
インターンシップの参加期間で最も多かったのは「1dayインターンシップ」でした。約5割の学生が1dayインターシップに参加しています。経団連が「5日以上」としていたインターンシップの最低日数要件を、2017年の夏に廃止したことで、1dayインターンシップを取り入れる企業が急速に増えました。また、参加社数も5社以上が1位を占めました。1dayインターンシップが人気な理由として、1日であればアルバイトや学校のスケジュールの調整が容易のため、気軽に参加できることが考えられます。
通常業務を任せる企業は少ない
参加したインターンシップのプログラム内容で一番多かったのは「会社・事業・業界に関する説明を聞く」が約3割を占め、2番目には「通常業務でなく別の課題やプロジェクトを経験すること」があげられました。通常業務をインターンシップのプログラム内容に入れ込んでいる企業は少ないことが見受けられます。参加目的は「業界・業種理解」と「仕事内容の理解」が上位を占める
インターンシップに参加した目的として、上位にあがったのは「業界・業種の理解(29.4 %)」「仕事の理解を深める(28.2%)」「職場の雰囲気を知る(19.9%)」でした。
インターンシップに参加した企業にたとえ入社することが出来なくても、インターンシップに参加して得た知識は同業界の企業でも役に立つ知識となります。行きたい「業界」や「職種」が明確になっている学生にとっては、インターンに参加した経験は就職活動でも非常に有益となります。
インターンシップ先を選ぶ際、採用選考に直結するかはあまり気にしていない
インターンシップ先を選ぶ際に重視したことは「業種(24.3%)」「プログラム内容(20.2%)」が上位を占めました。採用選考に直結することを気にしている学生は少ないことが見受けられます。参加して良かった点「入社後の仕事内容を具体的に知ることができる」
インターンシップに参加して良かった点の上位には「入社後の仕事内容を具体的に知ることができた(27.9%) 」「業界について具体的に知ることができた(24.8%) 」「企業・職場の雰囲気を知ることができた(22.9%) 」があげられました。インターンシップの参加で、入社意向は高まる
インターンシップに参加することで、インターンシップ先企業への入社意向は高まると約8割の学生が回答しました。1dayインターンシップでも企業の業界や業種、実際の仕事内容を知ることで入社への意向が高まったと考えられます。まとめ
今回の調査から、インターンシップに参加した学生は、1日でも参加した企業への入社意向が高まることがわかりました。また、学生はアルバイトや学校のスケジュールが調整しやすい1dayインターンシップに参加する傾向があります。一番多い参加プログラム内容として「業界・業種の理解」「仕事への理解」があげられました。
インターンシップでは、説明会で知ることの出来ない企業の雰囲気に触れることができ、企業研究や業界研究にも使うことができます。選考には直接関係なくとも、その経験を就職活動に役立てることが可能です。
企業にとってインターンシップは、自社に興味を持ってもらう大事な機会となり、インターンシップを機に新卒採用への応募につなげたいというのも本音となります。
今後もインターンシップを実施する企業は増えていくことが考えられます。