調査サマリ
- 就職活動でスカウトサービスを利用したことがある学生は6割以上
- スカウトサービス利用者、「早期層」と「通常層」に二極化
- 学生は会社への興味とは別に、「自分へのオファー理由が書いてあるか」を重視
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1.就活でスカウトサービスを利用したことがある学生は6割以上
2022年4月に大学を卒業予定の男女303名に、就職活動時のスカウトサービスの利用状況を聞くと、「利用したことがある」が65.7%と、就活生の半数以上がスカウトサービスを利用していることがわかりました。「利用したことはなく、今後も利用しないつもりだ」は32.3%、「利用したことはないが、今後利用するつもりだ」は1.7%と、8月時点でスカウトサービスを利用したことがない学生は3割に留まっています。
「利用したことがある」「今後利用するつもりだ」と回答した学生の理由として、下記の回答が得られました。回答の傾向から、スカウトサービスの学生ニーズは、主に「知らない企業と出会いたい」と「就活を効率良く進めたい」の2パターンあるようです。
知らない企業と出会いたい
「自分がまだ知らない企業が発見できるかもしれないから」
「選択肢が広がるから」
「いろんな企業を見つけるきっかけになる」
「自分だけでは見つけられない企業が知りたかったから」就活を効率良く進めたい
「企業を探す手間が省けるから」
「エントリーする手間が省けるのと、自分からエントリーするよりも内定をもらえそうだと考えたから」
「プロフィールを登録しておくことで、複数の企業の選考に進めるから」
「数ある企業から自分に合う企業を選ぶのは大変だが、スカウトサービスであれば自分を必要としてくれる企業に最短で会うことができるから」
「企業側からオファーが来ることにより、マッチングに至るまでのスピードが早いと考えたため」2.スカウトサービス利用者、「早期層」と「通常層」に二極化
学生のスカウトサービスの利用開始時期は、「大学4年生の4~6月(27.6%)」次いで、「大学3年生の1~3月(21.6%)」、「大学3年生の4~6月(20.6%)」となっています。この結果から、就職活動のピーク時に利用する学生と、大学3年の早期に利用する学生に二極化していることがわかります。前述したスカウトサービスを利用する理由に当てはめると、ピーク時に利用する学生は、「今エントリーしている企業だけでなく、まだ出会ったことのない企業を知りたい層」、早期にサービス登録している学生は、「就職活動を効率良く進めたい層」と考えられます。
3.学生は会社への興味とは別に、「自分へのオファー理由が書いてあるか」を重視
スカウトサービスで企業からのスカウトを「承諾したことがある」と回答した学生は66.3%、「承諾したことはない」学生は33.7%となりました。
スカウトを承諾した理由の一番は、「興味のある業界だったから(54.5%)」となり、「自分へのオファー理由が書いてあったから(43.9%)」「興味のある職種だったから(32.6%)」と続きます。
スカウトを承諾しなかった理由を見てみると、業界や職種に興味がなかった回答のほかに「全員に同じメッセージを送っていると感じたから」といった回答も上位に挙がっています。
この2つのグラフを見ると、学生が企業からオファーを受け取る際、その業界や職種への興味関心はオファー承諾の大きな判断基準になっているといえます。それに加え、承諾した理由・しなかった理由のどちらも「自分だけにメッセージが送られているか」が関係していることから、学生はそのスカウトに「特別感」があるかどうかを重視していることが読み取れます。
「攻め」の採用手法と言われるダイレクトリクルーティング。就職活動の早期化に合わせ、早くから活動する学生と接点を持とうとサービスを利用する企業は年々増えています。その分、学生は企業から多くのオファーを受け取っているはずです。数ある企業の中で自社のオファーを埋もれさせないためにも、「なぜオファーしたのか」「プロフィールの何を見てマッチすると考えたのか」を丁寧に伝える必要があります。優秀な学生をピンポイントで採用するために、どれだけ学生一人ひとりと向き合えるかが、ダイレクトリクルーティングの成功の分かれ目といえるでしょう。
<調査概要>
調査対象:キャリアチケットに登録している、2022年4月に大学を卒業予定の男女
調査時期:2021年8月4日~8月10日
調査方法:インターネット調査
回答者数:303人
引用・転載時のクレジット表記:「キャリアチケット調査」
「career ticket」について( https://careerticket.jp/partner/concept/ )
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