■企業情報
株式会社クロップス
日本移動通信株式会社(現KDDI株式会社)の一次代理店として、東海エリア55店舗、首都圏エリア15店舗のau Style/ショップ・UQスポットを直営展開(2023年1月時点)。UQスポットの展開や家族連れで来店しやすい店舗・駐車場の大型化を実施するなど、お客さまに寄り添ったサービスの提供をしている。
HP:https://www.crops.ne.jp/
お話を伺った方
岩瀬 江美子(いわせ・えみこ)さん
人材開発グループ 採用チーム リーダー
水鳥 和樹(みずとり・かずき)さん
人材開発グループ 採用チーム 採用担当
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採用課題
店舗拡大により採用目標数が引き上がったものの、関東地方での採用戦略が定まらず、学生の集客が課題に。また、採用担当者のリソース不足により、学生への魅力づけに十分な工数を割けない状況だった。
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導入
もともとレバレジーズの人材紹介サービスである「ハタラクティブ」を利用していた。担当者からキャリアチケットスカウトの話を聞き、導入費がかからない期間だったため利用を開始。
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成果
23卒採用では60名程度の学生と面接し、5名の内定承諾者を獲得。他サービスにない価値観によるマッチングにより、今までに接点を持ったことのない層の学生に出会うことができている。
「選考にさえ進んでくれれば…」という思い。学生の集客に課題があった
――お二人はそれぞれ採用にどのように関わられているのでしょう?
岩瀬 私は人材開発グループの採用チームリーダーとして、新卒採用と中途採用の全体を見ています。当社の本社が中部地方にあるため、私は愛知県のみで採用活動を行っていたんですが、昨年9月から関東での採用も行うようになりました。
水鳥 私も岩瀬と同じく新卒採用と中途採用どちらにも関わっています。新卒採用に関しては、会社説明会やインターンシップ、面接など採用業務全般を担当しています。
――新卒採用の何に課題を感じていましたか?
岩瀬 特に課題に感じていたのは、学生の集客ですね。当社ではここ数年で店舗数が拡大しており、これまで以上の人数を採用する必要がありました。私が採用に携わり始めたときは新卒の採用数は40名程度だったところ、現在は70名ほどに引き上がっています。そのため、どのように学生を集めればよいかが課題となっていました。
auやUQ mobileというサービス自体は広く認知されていますが、その販売代理店を展開しているクロップスという会社に対する学生の認知度はそこまで高くありません。一度選考に進んでもらえれば、通過率は例年どおり推移するのですが、とにかく学生のエントリー数が足りていない状況でした。
水鳥 コロナ禍の影響を受けて採用数を減らしていた採用競合にあたる企業が、最近になってコロナ禍以前の採用数に戻し始めたこともあり、エントリー数だけでなく内定承諾率も課題になりつつあります。新卒採用は岩瀬と私の2名で回していることもあって、学生の意向度を上げるのになかなか工数を割くことができず、その点も悩ましく感じていました。
▲人材開発グループ採用チーム 採用担当・水鳥氏
――ターゲット学生について教えてください。
水鳥 入社後のメインの業務はお客さま対応なので、明るく接客ができて、ホスピタリティの高い方に来ていただきたいと考えています。店舗にはさまざまな年代のお客さまがいらっしゃるので、一人ひとりに寄り添ったサービスを提案できるかどうかを選考で見極めています。
関東地方での学生数の多さに魅力を感じ導入を決定
――採用ではどのようなサービスを利用していたのでしょうか?
岩瀬 中部地方のみで採用しているときはナビサイトを中心に利用していました。ただ、関東地方での採用に注力するようになってからは、ナビサイトだけでは人が集まりにくいため、人材紹介も利用するようになりました。関東地方に関しては、今はスカウトサービスも利用しつつ人材紹介を中心に採用しています。
――キャリアチケットスカウトを導入した経緯を教えてください。
岩瀬 関東での採用をどのように行っていくか戦略に迷っていた際に、もともとハタラクティブ*でお付き合いのあった担当の方からお声掛けいただいたんです。
キャリアチケットスカウトは、関東地方の学生さんの登録数が非常に多いのが魅力に感じました。また、スカウト型なのでさらに多くの学生と接点を持つことができそうだという思いもありました。無料キャンペーンを実施していたこともあり、23年卒の採用時の(2022年)5月頃に導入したんです。
*レバレジーズ株式会社が運営する、フリーター・第二新卒を対象とした人材紹介サービス
――実際にキャリアチケットスカウトで学生と会ってみていかがでしたか?
水鳥 23卒は60名ほどの学生に会いましたが、他サービスと比べ、きちんと自分の考えを持っていたり、やりたいことが明確にあったりする学生が多い印象があります。業界や業種を絞って企業探しをしているというよりも、自分は将来こうなりたいというビジョンを持っているのを面接で感じました。
岩瀬 面接でお会いしたときに、学生の意欲が高いなと感じました。あとは、学生のプロフィールが履歴書のような堅い雰囲気ではなく、少しラフな写真を使用している学生が多かったので、選考時も人柄がつかみやすかったです。
▲キャリアチケットスカウトの学生の検索画面。知名度よりも価値観によるマッチングを重視しており、「ガクチカ」や「就活の軸」「強み」など、学生の経験や志向性で絞り込みができる
担当者の手厚いフォローにより承諾率も昨年から改善
――キャリアチケットスカウト導入後の成果を教えてください。
岩瀬 23卒は5名に内定承諾していただいています。スカウトの場合は直接学生とやり取りができるのでスピーディーに採用を進めることができますし、きちんと運用できれば成果につながると実感を得ました。そのため、23卒に引き続き24卒の採用でも利用を継続しています。
――導入から現在に至るまで、担当者からはどのようなサポートを受けましたか?
岩瀬 導入時に企業ページを作成する際、弊社側で作成した文面を添削していただきました。「こういうふうにするとより良くなる」という見本もいただけたので、作成に手間取ることはなかったですね。
水鳥 あとは、スカウト文面やスカウト後の最初の返信文の作成もフォローしていただきました。
というのも、始めのうちはスカウトを送る際、「ぜひその学生の方に承諾してほしい」「ぜひ当社の弊社の選考に参加して欲しい」という気持ちから、最初のメッセージからインターンシップや説明会への参加を促してしまっていたんです。
でも、担当の方とすり合わせる中で、まずは接点を持つことを重視した文面にしたほうが良いとアドバイスをいただきました。
――そういった担当者のサポートによって、承諾率などは改善しましたか?
水鳥 まさにスカウトの文面に関して、アドバイスをもとにブラッシュアップを重ねていっていることで、昨年よりも24卒の承諾率は高くなっています。
月1回の打ち合わせでは、「今このタイミングであれば、こういった文面が学生に響きやすい」といった具体的なアドバイスをいただけるのでありがたいです。また、次に何をするべきかがお話の中で決まるので、今後の運用の仕方について意識が揃うのが良いなと感じています。
――そのほか、キャリアチケットスカウトを利用していて魅力に感じる点はありますか?
水鳥 今まで接点がなかった学生に対してもアプローチできるのが一番のメリットだと感じます。就活サービスの多くが、企業を業界や業種で絞り込む検索機能がありますが、キャリアチケットスカウトの場合はそういった絞り込みはないので、企業としても学生にスカウトを送りやすいですね。
岩瀬 就活生はどうしても始めのうちは自分が認知している企業から選ぶと思います。なので、ナビサイトではどうしても私たちのような企業は見つかりにくくなります。その点、キャリアチケットスカウトは、学生が大事にしている価値観を軸に探せるので、私たちのような学生に知られていない企業でも、よりマッチしそうな学生と出会えるんです。
▲人材開発グループ採用チームリーダー・岩瀬氏
――今後どのようにキャリアチケットスカウトを利用していきたいですか?
岩瀬 すでに24卒採用で活用しているところなので、今後も他のサービスと並行して上手く採用に繋げてられたらと思います。ナビサイトでは弊社に少し興味がある学生を、スカウトではそれよりももう少し弊社や接客販売の仕事に興味を持っている学生とお会いできたらと考えています。
水鳥 担当の方にご相談させていただくことで、どのように採用していけば良いのか自分たちのやり方をブラッシュアップさせることができています。今後もキャリアチケットスカウトを利用しながらスカウトのノウハウを蓄積していければと思います。