■会社概要
株式会社物語コーポレーション
「Smile&Sexy」を経営理念に掲げ、焼肉、ラーメン、お好み焼きなどの外食事業の直営経営およびフランチャイズチェーンを展開するフードビジネスカンパニー。現在は5業種15業態(国内5業種12業態)を展開し、2012年には海外出店も果たす。
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お話を伺った方
河田 佳香(かわた・よしか)さん
人財開発部
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採用課題
ナビサイト経由や自社の採用ページ経由で応募はあるものの、志望度が高い学生に出会えないことに課題を感じていた。また、入社後のミスマッチも発生しており、定着率を上げたいと考えていた。
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導入
ナビサイト経由では学生からの応募が見込めない状況だった。紹介会社はすでに利用はしていたものの、自社によりマッチした学生に会いたいという思いがあり、導入を決めた。
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成果
21卒採用では90人程度の紹介を受け、うち12人が内定承諾。選考過程において、営業担当と密に連携を取ることで、学生のフォローがスムーズに行えた。また、自社で求める学生の採用に成功した。
採用課題はミスマッチをどう減らすか。自社にマッチする学生と接点を持ちたかった
――新卒採用で今まで取り組んでいたことについて教えてください。
採用経路としては、主にナビサイトの掲載と、イベント出展、リファラル採用、紹介会社の4つですね。イベント出展は大規模な合同説明会ではなく、学生さんとの距離感が近い中小規模のイベントに参加していました。
――キャリアチケット導入前からすでに紹介会社を利用されていたんですね。
そうですね、何社か利用させていただいていました。
弊社は飲食業で店舗数も多く、毎年150人を目標に採用活動をしています。不人気業種のためナビサイト経由ではなかなか学生さんが集まらず、紹介会社さんも利用していたんです。今年度に関して言えば内定者の40%程度は紹介会社さん経由でしたね。
――御社で抱えていた採用課題について教えてください。
ナビサイトや自社の採用ページ経由で説明会に来ていただいたとしても、その後学生さんに選考に来てもらえず、母集団形成が課題でした。あとは、応募は来たとしても、なかなか自社にマッチする方に会えないという点ですね。
また、離職率も課題の1つでした。業界平均としては低いほうではあるのですが、入社1年以内の離職率をより下げていきたいと毎年試行錯誤しています。入社後の定着率を上げるためにも、できるだけ志望度が高く、自社にマッチする学生さんを集めたいと考えていました。
――どんな方が離職に至ってしまうのでしょうか?
弊社の経営理念に共感して入社したものの、フードビジネスという仕事を通してどう自己実現するかまで落とし込めず、ギャップを感じて辞めてしまうイメージです。
なので、選考前、あるいは選考段階で、弊社の仕事内容はもちろん、どのようなキャリアを歩めるのかをきちんと伝えようと心がけています。できるだけミスマッチが起きないように、紹介会社さんにもその部分はしっかりとお伝えしていますね。
キャリアチケット経由で、入社後に活躍が目立つ社員も
――キャリアチケットはいつ頃導入を決めたのでしょうか?
18卒採用のタイミングでキャリアチケットさんにもお願いすることになりました。
紹介会社さんを通すと、学生さんをある程度フィルタリングしていただけるので、採用をスムーズに進めることができます。最初から自社にマッチしそうな学生さんを紹介いただけるので、一次面接の通過率が上がりましたし、効率の良さを実感しています。
――もともとどのような学生さんを採りたいと考えていたのでしょうか?
「仕事を通じて何か自己実現したい」「自分で仕事も人生も切り開いていきたい」といったモチベーションの高い学生さんを求めています。また、弊社の選考では、自立心や向上心、リーダーシップの素質があるかを重視して見ているので、そういった学生さんにたくさん出会いたいと考えていました。
――弊社の営業担当とはどのようにすり合わせていきましたか?
実は私は2020年の1月に前任者から採用業務を引き継いだので、採用要件自体はすでにキャリアチケットさんにも伝わっている状態でした。ただ、紹介いただく学生さんを見ると、かなり高いレベルで弊社について理解していただいているんだなという印象を受けます。常に、弊社が採りたいと思うような学生さんを紹介してくださるので、すごく助かっていますね。
また、18卒採用からキャリアチケットさんにお世話になっていますが、御社からの紹介で入社いただいた方の活躍も目立っていて。
――どのように活躍されているんでしょうか?
弊社では、「丸源ラーメン」という業界で餃子の物販をやっています。2019年度入社の方は、入社1年目にしてお客様向けに餃子のアレンジレシピを独自に考案し、そのノウハウを複数の店舗に展開したんです。レシピの制作だけでも素晴らしいことですが、それをきっかけに店舗同士の横のつながりも生まれ、すごく良い働きかけだったなと思います。
また、直近の話でいうと21卒の方に関しても、22卒学生向けのオンラインインターンシップを積極的に手伝ってくださる方がいますね。インターンでは学生のアテンドや、グループワークの進行補助、学生へのフィードバックをしてもらっているのですが、単純に手伝うだけでなく、「どのような学びや気付きを与えるか」といった目標を持って参加してくれるんです。
当事者意識や、高い目標を持って取り組んでいる様子を見ると、本当に優秀な方を紹介いただけて良かったなと感じます。
密に連携を取ることで、採用基準を落とさず採用目標を達成することができた
――サービス導入後の成果や、良かった点について教えてください。
キャリアチケットさんは今年度(21卒)に関しては90名ほどご紹介いただき、そのうち12名が内定承諾に至っています。
昨年度の承諾者数は7名だったので、承諾者の数が増えたのは良かったですし、紹介いただく学生とのマッチング精度が上がっていることも嬉しいですね。
採用人数150人という目標は、採用市場も環境も目まぐるしく変わっていく中で難しいものではありますが、目標達成のために選考基準を落とすことはしたくありませんでした。キャリアチケットさんとより連携を深めることで、20卒・21卒ともに150人という採用目標の達成につなげることができました。
――具体的にどのように連携を取っていたんでしょうか?
弊社からは選考を受けた学生のフィードバックとして、どういったところが不合格・合格につながったのか、評価ポイントを週報という形でお伝えしていました。キャリアチケットさんからはそのポイントを踏まえたうえで学生さんをご紹介いただけたので、マッチング精度をより高めることができたのではと思います。
また、キャリアチケットさんからは、選考に進んでいる学生さんが、弊社のどの部分に魅力を感じているのか、現時点での懸念点は何か、他社の選考状況などをまとめて送ってきてくださいましたね。
――なるほど、お互いに情報交換していたんですね。
キャリアチケットさんから学生の価値観や不安に思っていることを逐一共有いただけたので、それぞれの学生に対して自社のどこをアピールすれば良いのか、どうフォローすれば良いかがわかり、採用を進めるうえですごく役に立ちました。
ほかの紹介会社さんともそういった連絡は取り合ってはいますが、キャリアチケットさんは特にそのあたりがしっかりされているなという印象です。
――では、最後に御社が採用で大切にされていることを教えてください。
学生さんと1対1でしっかりと向き合うことを大切にしています。学生さんは選考でこれまで得た経験や知識についてお話ししますが、「なぜその経験がしたかったのか」「なぜその知識をつけたかったのか」「そこで得られたものは何か」を詳しく聞くようにしています。
弊社は学生さんのマインドや価値観を深く知り、そして学生さんも弊社のことを深く知っていただきたい。そのうえで、お互いマッチしているのであればご入社いただければと考えています。22卒の採用に関しても、キャリアチケットさんと引き続き密に連携を取って、良い採用ができればと考えています。