このページのまとめ
- 基本的な面接の流れは、受付→面接の時間まで待機→面接会場へ入室→面接→退室
- 就活の面接は基本的なマナーを把握し、臨むようにしよう
- 就活の面接中は丁寧な話し方や笑顔を心がけ、相手の目をしっかり見ることを意識する
- 面接の持ち物は早めに準備し、時間に余裕を持って行動することも大事
- 就活の面接では、質問の意図を理解することで自分を最大限にアピールできる
就活の面接では、事前の準備が重要なポイント。しっかりと対策をすることが、選考突破のカギとなります。質問への回答はもちろんのこと、面接官から見られているのは面接を受ける際のマナー。このコラムでは、面接で気をつけるべきマナーやよくある質問への回答方法を紹介しています。また、具体的な面接の流れについても解説。これから面接を受ける方は、ぜひ参考にしてみてください。
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面接の流れを把握しよう!4つの手順
この項目では、基本的な面接の流れを紹介します。なんとなく分かっているという方も、念のため確認しておきましょう。
1.受付
面接会場に着いたら、まずは受付で氏名と学校名、用件を簡潔に伝えます。この際に担当者の名前や面接の時間も伝えるとスムーズに話が進むので、事前に用件の伝え方を考えておくのも良いでしょう。また、受付での受け答えや対応が採用担当者に伝わることも少なくありません。面接の時間ではないからと気を抜かず、姿勢を正しハキハキとした受け答えを心がけましょう。
2.待機
大抵の場合、面接の時間になるまで控室で待つことになります。ほかの就活生と話したり携帯電話を使用したりせず、名前を呼ばれるまで静かに待ちましょう。面接中に携帯電話が鳴らないように、この段階で電源を切るかマナーモードに切り替えておいてください。
3.入室
面接会場に入る際には、扉をゆっくり3回ノックします。面接担当者に「どうぞお入りください」と声をかけられてから、静かに扉を開けて入室してください。室内から反応がなかった場合はノックが聞こえていない可能性もあるので、勝手に扉を開けずに再度ノックして様子を見ましょう。
扉を開けたら「失礼します」と会釈をして入室し、扉の方に振り返ってから静かに扉を閉めます。面接官の方を向いたまま後ろ手に扉を閉めることのないように気をつけましょう。
扉を閉めたら、面接官の方を向き再度「失礼します」と伝えてから、用意された椅子の横へ移動します。
椅子の横に立った状態で「〇〇大学の△△です。本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶し一礼しましょう。面接官に「どうぞおかけください」と声をかけられてから、ゆっくり着席してください。
4.退室
面接が終わったら、椅子に座ったままの状態で「ありがとうございました」と伝えお辞儀をしましょう。その後起立し、再度「ありがとうございました」と一礼したあとで扉の方へ向かいます。扉の前まで来たら面接官の方を向き、「失礼します」と挨拶してから静かに扉を開けて退室してください。
面接時のマナーについては「知っておきたい就活のマナー!面接時の入室と退室の仕方」も参考にしてください。
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面接で意識すべき4つのポイント
この項目では、面接官に好印象を残すためのポイントを紹介します。面接での受け答えを練習する際には、以下のような基本的なところにも気を配りましょう。
1.笑顔
同じ話をしていても、無表情やしかめ顔で話すよりも、笑顔で話している人の方が魅力的に映ります。また、面接では「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえることが大切。企業では多くの人が働いているため、上司や先輩たちとうまくコミュニケーションを取れるかどうかも採用のポイントとなります。笑顔を心がけ、優しい表情で話ができるように練習しましょう。
2.話し方
面接では丁寧な言葉づかい、話し方を心がけましょう。相手が聞き取りやすい声のトーンで話すことも意識してください。実際に企業で働くことになれば、クライアントとのやり取りを任される可能性があります。そのため、社外の人への対応がきちんとできるかどうかも選考に関わってくるでしょう。
よくあるパターンとしては、面接の序盤では話し方に気を配れていても、面接官と話が盛り上がった際に普段の話し方になってしまうというもの。面接の練習を重ねることももちろんですが、普段から話し方に気をつけるというのが一番の対策といえるでしょう。
3.目線
丁寧な話し方や笑顔ができていても、相手の目を見て話せないと自信のない人という印象を与えてしまいます。話している人の目を真っ直ぐに見て会話できるかどうかも、面接官の印象を左右するポイントの1つ。また、質問に対して目が泳いでしまうと、「本音で話していないのでは?」と疑われてしまう可能性があるので気をつけましょう。
4.お辞儀
お辞儀の形や角度も、面接を受ける前に確認しておきたいポイントです。ビジネスの場では、頭を下げる角度によってお辞儀の意味合いが変わります。
お辞儀の角度が15度であれば軽い会釈という意味があり、面接では椅子に座るタイミングでするお辞儀です。
30度のお辞儀は一般的な挨拶とされています。面接会場への入退室、大学名や名前を伝える際のお辞儀です。
さらに深い45度のお辞儀は感謝やお詫びという意味合いがあります。面接の最後、面接への感謝を伝える際にはしっかりと頭を下げるようにしましょう。
お辞儀をする際に背中が曲がっていたり、きちんと頭が下げられていなかったりすると、印象が悪くなってしまう可能性もあります。面接を受ける前に、周りの人にお辞儀の姿勢や角度などを見てもらうと安心です。
面接のコツについては「面接で緊張しないコツとは?しない人がやっている習慣も解説」も参考にしてください。
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面接前後に気をつけるべきポイント
就活の面接では、面接を受けている時間だけでなく前日や当日の行動にも気をつける必要があります。面接前後に気をつけたいポイントは、以下のとおりです。
・前日に持ち物をチェックする
・面接当日までのニュースを大まかに確認する
・企業情報を再度把握しておく
・面接会場には早めに到着しておく
面接では、最近のニュースについて質問を受けることも。面接当日を含めて、気になるニュースはチェックしておくことをおすすめします。
面接会場に着くのは約束した時間の5分前が目安です。それ以上早くても遅くても迷惑をかけてしまうので、時間を確認してから受付に声をかけましょう。
面接の準備については「【20卒 就活体験談 #6】面接は緊張しなかった。事前の準備が心の支えに」も参考にしてください。
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面接でよくある5つの質問と回答例
この項目では、面接で問われることが多い質問内容と回答例を紹介します。面接の質問では、雑談も含めて面接官が何かしらの意図を持って問いかけていることも。問われた質問になんとなく答えるだけでは、面接のチャンスを活かせません。面接官の意図をしっかりと理解し、自分を最大限にアピールできるような回答を用意しましょう。
1.自己紹介
面接では、「自己紹介をしてください」と言われることもあります。
自己紹介は、このあとに紹介する自己PRと混同しがちですが全くの別物。そのため、自己紹介の場面で自己PRの内容を話してしまうと、質問をきちんと理解できていないと判断されてしまいます。
自己紹介は30秒ほどの短い時間に、応募者の基本的な情報をいかにうまくまとめ、このあとの面接で話しやすい雰囲気を作れるかという点が重要。自己紹介では、面接官への第一印象を自分で作れる大きなチャンスともいえます。回答する際は、大学名や氏名、大学で学んでいることや力を入れていることなどを伝えると良いでしょう。
回答例
「私は◯◯大学◯◯学部△△と申します。私は学生時代、コンビニでのアルバイトに力を注いできました。本日はよろしくお願いいたします。」
2.志望動機
志望動機では、その企業で働きたいと思っているのかという点をアピールすることが大切です。その企業を選んだ理由やどのような部分に魅力を感じたのか、そして自分の力をどう活かして会社に貢献するのかを明確に伝えることが重要。説得力のある言葉で面接官に伝えることが志望動機を問われた際のポイントです。
また、回答内容によっては面接官から、さらに質問をされる場合もあります。そのような質問にも落ち着いて回答できるように、自分の考えを整理しておきましょう。
回答例
「ものづくりに携わりたいという願望があり、御社の製品に出会ったときに、人のために役立つ製品づくりに自分も携わりたいと感じました。カフェでアルバイトをしていたときは、アルバイト先の時間の効率化や新メニューの提案などさまざまなアイデアを発信し、採用されていました。この発想力を活かして、御社のものづくりに貢献したいと考えております。」
3.自己PR
自分の強みや長所をアピールできるチャンスですが、そのアピールポイントが応募企業にとって魅力のあるものかどうかが重要なポイントです。素晴らしいアピールポイントであったとしても、応募企業で活用できないものをアピールしてしまっては、「会社や仕事のことを理解していない」と捉えられてしまう可能性があります。ミスマッチを防ぐためにも、企業研究をしっかりと行い、自分のアピールポイントが企業とマッチしているか明確にしておきましょう。
回答例
「私の強みはコミュニケーションを取るのが得意なことです。
学生時代にアルバイトをしていたコンビニでは、同じ職場の従業員と意見を交換しながら、お店の売上を伸ばすことに努めていました。常に明るく笑顔での接客を心がけていました。私を目当てにお店に来てくれるお客様も増え、お店の売上も伸びました。
御社でも、社員やお客様と円滑にコミュニケーションを取りながら、売上に貢献したいと思っております。」
4.学生時代に頑張ったこと
「学生時代に頑張ったこと」を質問された場合は、具体的なエピソードや第三者からの評価を交えて話すと、分かりやすく伝えられます。回答の際は、その活動に力を入れた理由と、結論として志望動機に繋がるように話すことがポイント。自分の人間性が面接官に伝わるような話し方を心がけましょう。
回答例
「私は事務職のアルバイトをしていました。このアルバイトに力を入れていた理由は、パソコンスキルを身につけたいと思ったからです。事務職での経験を通じて、正確性とタイピングスキルを身につけました。ミスのないようダブルチェックを欠かさずに行うことはもちろん、スピード感も意識しながら業務を遂行していました。
御社でも、アルバイト経験で培った正確性とスピード性を活かしていきたいと考えております。」
5.ほかの企業の選考状況
選考状況を答える際は、就活の軸を示してから、軸に沿った企業や業界の選考状況を正直に答えましょう。不採用となった会社については、言及の必要はなく、受けている企業をすべて答えなくても問題ありません。
回答例
「私は金融業界を中心に就職活動をしております。◯◯社は△次選考、◯◯社は△次選考まで進んでいるところです。」
面接時の頻出質問については「面接でよく聞かれることは?頻出質問集とそれぞれの答え方を例文付きで解説」も参考にしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。