5分でわかる『自分の頭で考える日本の論点』|これを読めばニュースや時事が面白くなる!

「キャリアチケットカフェで読める就活生におすすめの本」の要約シリーズとして、今回取り上げるのは、出口治明さんの著書『自分の頭で考える日本の論点』。本書で説明されている、「自分の頭で考えるための10のヒント」をご紹介します。

本書では、日常のニュースや出来事について考える際、どのような手順・切り口で考えるべきなのかについて説明されています。「自分なりの考えを持ちたい」「物事を深く考えられるようになりたい」と感じている就活生にぜひ読んで欲しい1冊です。
 

【書誌情報】
著者:出口治明
出版社:幻冬舎
定価:1,200円(税抜)
出版日:2020年11月26日
スタッフのおすすめ度:★★★★☆

本書の要点

  • タテ=時間軸(歴史)、ヨコ=空間軸(世界)で物事を立体的にみると考える力が養える
  • 合理的に説明するためには、数字・ファクト・ロジックの3要素を揃えることが大切
 

どのように物事を捉え考えるべきか


就活ではニュースや時事問題について、自分の考えを問われる機会があります。その際、きちんと意見を述べるためにも、日頃からニュースや新聞に目を通し、自分なりに考える習慣をつけておくが大切です。

SNSやメディアの発達により、ありとあらゆる情報が飛び交う現代社会。どのように情報を整理し、思考を深めるべきでしょうか。

この本の著者である出口さんは、「タテ・ヨコ・算数」を意識して物事を考えることが大切と述べています。「タテ・ヨコ・算数」とは、時間軸(歴史軸/タテ)、空間軸(世界軸/ヨコ)で物事を立体的に捉え、数と理論(算数)で裏付けるといった思考法です。
 

例えば、戦後の日本社会を評価する際、どのように考えると良いのでしょうか?
戦後の日本はきわめて幸せな時代だと言われていますが、現代の日本社会だけを見ていてもその実態はわかりません。

そこで、「タテ」の視点と「ヨコ」の視点を伸ばし、中国の歴史についてみてみます。

4000年もの長い中国の歴史の中で、平和な時代はわずか4回と言われます。年数に換算すると200年足らずです。以上を踏まえると、戦後約75年間も平和な時代が続く現代日本はきわめて稀ということがわかります。

タテ=時間軸(歴史)、ヨコ=空間軸(世界)で物事を立体的にみることで物事の本質が見えるようになり、広く深く思考できるようになります。

また、より自分の考えに説得力を持たせるためには「数字(データ・エビデンス)・ファクト(事実)・ロジック(論理、理屈)」の3要素を揃えることが大切です。そうすることで思考力が鍛えられ、物事を正しく判断できるようになります。
 

物事を思考するうえで役立つヒント


では、「タテ・ヨコ・算数」以外にはどういった思考のヒントがあるのでしょうか。早速、各項目ごとに詳しくみていきましょう!
 

外付けのハードディスクを利用する

誰しも、自分の頭の容量には限界があります。自分の頭の中にある知識だけを頼らず、検索という現代のツールを上手く使って考えることも、時には必要です。

問題を分類する「自分の箱」をいくつか持つ

物事を考える際、各問題を自分なりにカテゴリー分けすることで物事の本質が見抜きやすくなります。例えば、あらゆる日常の問題は「正解のあること」と「正解のないこと」の2つに分けられます。このように分類することで問題の性質を仕分けることができ、考えやすくなるのです。

武器を持った「考える葦」になる

考えるためには、基礎知識は必要不可欠です。自身の思考力だけに頼らず、知識という武器を持つようにしましょう。

自分の半径1メートル圏内での行動で世界は変えられると知る

1人の影響力はほんのわずかに感じられますが、決して無力なものではなく世界を変える力を秘めています。無力感を抱き、問題を考えること自体を諦めてしまう人は多いかもしれません。しかし、たった1人の行動が世界を変える可能性があると知ることで、考える目的や意識も変わっていくはずです。

人はみんな違って当たり前だと考える

人の個性が創造性やクリエイティブを刺激するといいます。「違い」から生まれるアイデアや考えが世の中を変えていくという意識を持つことで、思考の幅も広がるはずです。

人の真贋は言行一致か否かで見極める

本書では、「人によって意見や態度を変えない人を信頼すべき」と述べられています。時と場合によって意見を変える人は信用できません。人の「真贋」の見極め方は大切です。

好き嫌いや全肯定・全否定で評価しない

人は無意識のうちに好き嫌いという「思い込み」に左右されてしまいます。物事の良し悪しを考えるときは、自分の好き嫌いを抜きに判断すべきです。

常識は徹底的に疑う

新しい問題を解決するためには、既存の常識に囚われず、柔軟に考える必要があります。
また、筆者は常識を「疑う」ことと「否定する」ことは別物であると述べています。あくまでも、常識に対して「本当に正しいのか」という思考が大切です。

以上が、出口さんの「自分の頭で考えるための10のヒント」です。「自分の頭で考えることが苦手」という方もこれらを意識すれば、考える癖がつき、物事を深く考える力が身に付けられるはずです。

始めのうちは情報を取捨選択し、自分なりの意見・ものの見方を持つことは難しいかもしれません。しかし、練習を積み重ねれば、誰でも思考を深めることができるはずです。情報をそのまま受け取るのではなく、自分の頭で考えることを習慣化してみてはいかがでしょうか?
 

就活生おすすめ度:★★★★☆


本書は、具体的なニューストピックや論点を取り上げながら、出口さん流の「思考法」を学べる1冊です。「少子化」や「財政赤字」などといった日本の課題や、最近のニュースで取り上げられるテーマについて思考を深めることができます。

本書を読めば、これまで以上にニュースや新聞を見るのが楽しくなることはもちろん、面接でたびたび聞かれる「最近の気になるニュースは?」という質問にもとまどうことなく答えられるようになるはずです。ぜひ一度手に取ってみてください!

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