「一言の自己紹介」とは?回答のポイントを例文つきで解説

このページのまとめ

  • 自己紹介とは、初対面の相手に自分が何者であるか説明すること
  • 自己紹介は相手に自分を知ってもらうこと、自己PRは相手に自分を売り込むこと
  • 一言の自己紹介では、必要以上に自分をアピールしない

「一言の自己紹介」とは?回答のポイントを例文つきで解説のイメージ

面接で「一言で自己紹介をしてください」と言われ、困った就活生は多いのではないでしょうか。「一言で」といわれても、どこまで話して良いか悩みますよね。一言の自己紹介は、1分以内で簡潔にまとめるのがポイントです。要点を分かりやすく伝えれば、面接官の興味を引ける可能性があります。

この記事では、一言の自己紹介について例文つきで解説します。自信を持って自己紹介し、印象アップを目指しましょう。

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目 次

一言の自己紹介とは

一言の自己紹介とは、初対面の相手に必要最小限の情報を話し、自分が何者であるか説明することです。

一言の自己紹介で伝えたい情報

一言の自己紹介では、情報を選んで伝える必要があります。下記で、伝えたい主な情報を確認しておきましょう。

・氏名
・大学名、学部、学科名
・出身地
・アルバイト
・所属する部活動、サークル活動
・趣味、特技
・締めの挨拶

必須項目は、「氏名」「大学名」「締めの挨拶」の3つです。アルバイトについて面接官に知ってほしいときは、「アルバイトで〇〇をしています」など、目的に合わせて情報を盛り込みましょう。

自己紹介に盛り込みたい内容は「自己紹介の基本的な項目とは?自己PRとの違いや注意点を例文つきでご紹介」の記事でご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

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一言の自己紹介をするのは何のため?

面接で一言の自己紹介をするのは、基本的なプロフィールを知ってもらい、話しやすい雰囲気を作るためです。

自己紹介は面接官が第一印象を形成するうえで重要なものであり、ここでの印象がその後の面接の流れにも影響します。話題のタネになるので、面接での話のきっかけにもなるでしょう。

また、緊張しがちな場面でも、最初に自己紹介をすることでリラックスして面接に臨めるようになります。

就活の面接が「怖い」「不安」などという方には、面接の流れや回答例、必要な準備などをまとめた「就活の面接で必要な準備や対策は?選考突破のコツやよくある質問を解説」の記事がおすすめです。

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「自己紹介」と「自己PR」との違い

就活生が間違いやすいことですが、自己紹介と自己PRは似て非なるものです。下記で、それぞれの違いを確認しておきましょう。

・自己紹介…初対面の相手に、自分はどこの誰なのか最初に説明すること
・自己PR…長所や特技など、自分の強みを相手にアピールすること

自己紹介は初対面での挨拶の一環、自己PRは相手に自分を売り込むことといえます。両者の違いを意識したうえで、一言の自己紹介を考えましょう。

一言の自己紹介では必要以上にアピールしない

一言の自己紹介では、必要以上に自分の功績をアピールしないようにしましょう。意気込んで「アルバイトで売り上げアップに貢献して、サークルでは副部長を務めて…」と語りだすと、話が長くなってしまいます。
具体的なアピールは、面接官からの質問のなかで話せるので、焦って盛り込む必要はありません。

なお、企業によっては大学名と氏名だけを問われるケースもあります。その場合は、純粋に求められたことだけ答えれば良いので、無理に情報を盛り込む必要はありません。

好印象を与える自己紹介のポイントは?例文とコツから学ぼう!」では好印象を与える自己紹介のポイントを解説しています。ぜひあわせてご一読ください。

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好印象を与える自己紹介4つのポイント

面接では第一印象が重要なので、自己紹介の伝え方を工夫しましょう。好印象を与えるポイントは下記のとおりです。

1.はきはきと話す

自己紹介では、はきはきと聞き取りやすい声で話すのが重要です。面接官に届くように、声の大きさやリズムに気を配って話しましょう。
腹式呼吸を意識し、お腹から声を出すのがおすすめです。

2.笑顔を心がける

無表情では暗い印象を与えかねないので、面接中は笑顔を心がけましょう。満面の笑みではなく、口角を上げて自然な微笑みを作るのがポイントです。

3.背筋を伸ばして面接官の目を見る

面接中は、背筋をまっすぐ伸ばし、面接官の目を見て話しましょう。背中が丸まっていると頼りなく見え、声も小さくなる傾向があります。
また、目線が合わないと「コミュニケーション能力が低い」と判断される恐れもあるでしょう。

面接は面接官との会話の場なので、コミュニケーションを取る意欲を見せましょう。発言や態度などすべてが評価の対象になっていると思うと緊張してしまうので、「面接官との会話を楽しもう」とポジティブに考えてみてください。

4.適度なユーモアを取り入れる

自己紹介で好印象を与えるためには、企業や職種に合わせたユーモアの使い方が効果的です。特に、クリエイティブ業界や広告業界などの個性や柔軟な思考が求められる業界では、適度なユーモアを交えて自己紹介を行うと親しみやすい印象を与えられます。

たとえば、趣味を話す際に「趣味はランニングですが、走り終わったあとのアイスが一番の楽しみです」といった軽いジョークを交えることで、面接官の笑顔を引き出し、リラックスした雰囲気を作ることができます。

ただし、金融や法務などの保守的な業界では誠実さや真面目さが求められる傾向にあるため、ユーモアな要素は控えめにするのが無難です。職種や企業文化に合わせて適切なバランスでユーモアを取り入れることで、面接官の印象に残りやすくなります。

就活の自己紹介に関しては、「就活の自己紹介で好印象を与えよう!制限時間別に例文を紹介」の記事でもご紹介しています。

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一言の自己紹介の作り方

印象アップのためには、自己紹介の作り方にこだわる必要があります。下記で、押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

1.自己紹介と応募書類の内容は合わせる

一言の自己紹介の内容は、ESや履歴書といった応募書類の内容と一致させましょう。

自己紹介と応募書類の内容が矛盾していると、面接官に「嘘をついている」と疑われる恐れがあります。信用できない人間を採用したい人はいないので、一貫性を持たせてください。

2.長さは250~300文字・1分以内が目安

一言の自己紹介は、文字量では250~300文字・長さは1分以内が目安です。時間配分を考え、何を話すか情報をピックアップしましょう。

話す時間はスピードによって変わるので、声に出して練習し、タイムを測るのがおすすめです。
なお、面接によっては「30秒以内」「2分以内で」など時間指定される場合があります。パターン別の自己紹介を作っておくと良いでしょう。

3.簡潔にまとめる

自己紹介では自分のすべてを知ってもらおうとせず、要点だけを簡潔にまとめましょう。自己紹介で触れた話は、その後の面接のなかで深掘りされる場合もあります。

「面接で質問されたいこと」の概略だけ話し、面接官の興味を引きましょう。

自己紹介の適切な長さがイメージできない方は、「就活の自己紹介は1分ですべてを伝える必要はない!作り方を例文付きで解説」の記事をご参照ください。この記事を読めば、自己紹介のコツがつかめるはずです。

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「一言の自己紹介」5つの例文

自己紹介で知ってほしい情報は、趣味・アルバイト・ゼミなど人によってさまざまでしょう。下記、情報別の3つの例文をご参考ください。

1.例文:趣味

趣味に重点を置いた自己紹介は、下記のとおりです。

「〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。

ゼミでは流通について学び、情報がヒトとモノをどう動かすか研究しています。特に、SNSが飲食業界に及ぼす影響をテーマとしています。

学業以外では、趣味のロードバイクに力を入れ、2年の夏休みには日本1周を果たしました。
道中は自転車の部品が折れたり、宿泊場所がなかったりとトラブルがありましたが、無事に目的を達成し、総走行距離1万5,000kmを達成しました。
逆境がある分燃える性格で、壁にぶつかってもすぐ立ち直りよじ登ります。

本日は、貴重な時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」

冒頭でゼミの研究について軽く触れ、学業が本分であることを伝えるのがポイントです。「ロードバイクで日本1周」「逆境に強い」というインパクトのある言葉を入れることで、面接官の興味を引けるでしょう。

2.例文:アルバイト

アルバイトについて知ってほしい場合は、下記の例文をご参考ください。

「〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。

ゼミでは化粧品業界のマーケティング戦略を研究テーマとしています。

学業以外では、書店で3年間アルバイトをしており、アルバイトリーダーを務める古株です。店長からは『ポップ職人の〇〇(氏名)』と呼ばれており、店内のポップを1人で制作しています。独自のキャッチフレーズと、愛のあるイラストを入れることがこだわりです。

楽しいことは独り占めせず、多くの人と共有したいと思う性格です。人を笑顔にすることに喜びを感じます。

本日は、私のアピールポイントを伝えたいと思い、張り切って参りました。少し緊張していますが、よろしくお願いいたします」

アルバイトリーダーやポップ制作を任されていることから、「信頼できる人間」という印象を与えられます。また、面接の意気込みや今の心境を正直に話すことで、素直な人柄も伝わるでしょう。

3.例文:ゼミ

ゼミについて話すときの例文は、下記のとおりです。

「〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。

大学ではマーケティング戦略のゼミに所属し、商店街のブランディングについて研究しています。研究ではフィールドワークを行い、店主に話を聞いたり、商店街主催のイベントに参加したりしてきました。現場に飛び込み、データでは分からない課題を見つけることに喜びを感じます。

学業以外では、軽音楽部に所属し、バンドではベースを担当しています。人と関わることが好きで、コミュニケーションが世界を広げると思っています。

本日は、面接の機会をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」

ゼミの話だけでなく、学業以外の活動や性格についても触れるのがポイントです。研究内容は詳しく説明すると長くなるので、概要に留めましょう。

4.例文:ボランティア活動

ボランティア活動に焦点を当てた自己紹介の例です。

「〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。

大学では国際関係を専攻し、開発途上国の支援について研究しています。学業以外では、毎年夏に地域の福祉施設でボランティア活動をしています。
特に、子どもたちと関わる活動が好きで、昨年は施設のイベントでリーダーを務めました。リーダーシップとチームワークの重要性を学び、この経験が自分を成長させてくれました。

本日は、この経験を通じて学んだことを活かし、積極的にお話しできればと思います。よろしくお願いいたします」

ボランティア活動の話だけでなく、学業や自身の成長につながった経験についても触れるのがポイントです。

5.例文:インターンシップ経験

インターンシップに関連した自己紹介の例です。

「〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。

ゼミではデジタルマーケティングを専攻し、データ分析の技術を学んでいます。昨年、広告代理店で3ヶ月のインターンシップに参加し、実際にクライアント向けのマーケティングキャンペーンの企画に携わりました。
その経験を通して、データを基にした意思決定の重要性を学びました。今後も、この分野でさらにスキルを伸ばしていきたいと考えています。

本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」

インターンシップの経験だけでなく、将来の目標やスキルアップに向けた意欲もアピールするとよいでしょう。

面接では30秒の自己紹介をお願いされることもあります。どのくらいの内容を用意すればよいか知りたい方は、「例文あり。『30秒で自己紹介してください』への対処法」の記事もあわせてご覧ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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