採用コンサルタントが明かす、面接で落ちる就活生の特徴

私は毎年1000名くらいの採用面接を行っており、20卒の学生は100名ほど面接してきました。今回は筆者の面接官としての経験から、就活生が面接で気をつけてほしいことをお伝えします。

本記事の執筆者
高田 晃一(たかだ・こういち)

就職活動コンサルタント。これまで22,000名以上の就活生の内定獲得を支援。また、採用活動コンサルタントとして、日本全国さまざまな規模の企業の新卒採用活動の支援も行っている。著書に『2万2000人超を導いた就活コンサルタントが教える これだけ!内定』(あさ出版)、『188社落ちても内定とれた!大逆転の就活攻略法』(同文舘出版)。
 

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面接で落ちてしまう就活生とは?

「面接で落ちた理由が知りたい」

そう思ったことはありませんか? これまでたくさんの就活生と面接してきましたが、選考に落ちてしまう方にはいくつか特徴があります。
 

1. 早口で話の内容が伝わらない

面接官としてまず「ダメだなぁ」と思うのは、面接で話す内容に意識を向けすぎていて、話し方については気を配っていないことです。

では、どんな話し方だといけないのか? 簡単です。
それは、早口で話すことです。

早口で話されると、肝心な話の内容が面接官の頭の中に入ってきません。面接では、普段よりも意識的にゆっくり話すようにしましょう。

どれくらいゆっくりかというと、戦場カメラマンの渡部陽一さんくらいです。渡部さんを意識して話せば、初対面の面接官にとって聞き取りやすい、適切なスピードで話すことができるでしょう。ぜひ、実践してみてください。
 

2. 一つの質問に対する返答が長い

続いて「ダメだなぁ」と思うのは、とにかく話が長いということです。「いつ話が終わるんだ?」と思わせるほど長く話す学生がいます。

自分をアピールしたい気持ちはわかりますが、面接はプレゼンの場ではありません。「私を入社させてください」と売り込む場です。

話が長くなると「この人はコミュニケーションの基本ができていない」と判断され、落とされてしまう可能性があります。よって、面接での発言は端的に終わらせましょう。

「端的」とはどれくらいかというと、およそ1分以内です。1分を文字数に換算すると、およそ330字。「~して」「~で」などの接続助詞を使いすぎずに、1文が約40字以内に収まるように話すとよいでしょう。すると話にリズムが生まれ、内容も面接官の頭に入りやすくなります。
 

3. エントリーシートに書いていない内容を話す

面接で話すことは、基本的にエントリーシートに書いているとおりに話しましょう。むしろ、書いていることをそのまま話すべきです。

先日、講演に行った際、学生から「エントリーシートで書かなかったことを面接で話せ」と教える方がいるという話を耳にしました。これは絶対にやってはいけません。

面接官はエントリーシートで書かれている内容を確認するために質問しています。ここで書いている内容と違ったことを話すと、「この人はウソをついているかもしれない」という疑念を与えてしまいます。

また、エントリーシートでは自己PRや志望動機を400字以上で記入することがよくありますが、面接では330字以内に端的に答えられるように準備しておきましょう。

短く答えるとなると、「内容が薄くなってしまうのでは?」と不安に思うかもしれません。しかし、情報が足りなければ面接官から「それで?」「具体的には?」というように、補足を促す質問をしてきますので、このときに答えれば大丈夫です。

4. 面接官の目を見ない

意外にできていない方が多いのが「面接官の目を見て話す」ということです。「私はできているよ!」と思う方がいらっしゃると思いますが、実際にはできていないケースが多いのです。

人の目を見て話すことはコミュニケーションの基本。面接では面接官の目を見るように意識しましょう。

面接官が複数いる場合は、両端から順々に見るようにして話してください。
 

5. 「第一志望」ではないと伝えてしまう

面接官の「ウチが第一志望ですか?」という質問に対して、たまに「第一志望群です」と答える学生がいます。

このように聞かれたときは、たとえ本当は第一志望でなくても「御社が第一志望です」と答え、熱意をもって面接に臨んでください。

第一志望群と答えてしまうと、「あまり入社する気はないのだな」と判断され、落とされてしまう可能性があります。これは非常にもったいないことです。社交辞令でも良いので「御社が第一志望です」と答えるようにしましょう。

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