エントリーシートの資格欄の書き方は?正しい記載方法やおすすめ資格を解説

このページのまとめ

  • エントリーシートの資格欄の書き方は、資格を正式名称で書くのが基本
  • エントリーシートの資格欄の書き方次第で、努力や人柄もアピールできる
  • エントリーシートの資格欄で、未所持の資格や嘘の点数を書くことは避ける

エントリーシートの資格欄の書き方をどうすれば良いか悩む就活生も多いでしょう。「どの順番で書くのが正解か」「どの資格を書けば良いのか」迷うところはいくつもあります。

この記事では、エントリーシートの資格欄の正しい書き方を解説します。好印象を与えられるように、正しい書き方を知っておきましょう。就活でアピールできる資格10選も紹介しているので、記載する資格に迷った場合は参考にしてください。

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目 次

エントリーシートにおける資格欄の書き方

エントリーシートに資格を書く際は、正式名称で書いたり、上位の資格だけ書いたりとさまざまなマナーがあります。ここでは、覚えておきたい7つのポイントをまとめました。

資格名は正式名称で記載する

資格名は省略せず、正式名称で書きましょう。エントリーシートは公的な書類であり、正式名称を使うのがマナーです。

たとえば、普通運転免許の正式名称は「普通自動車免許」、バイクであれば「普通自動二輪車免許」です。
ほかにも、よくある資格の正式名称をまとめました。

・TOEIC…TOEIC Listening&Reading Test
・英検…実用英語技能検定
・簿記…日商簿記検定
・宅建…宅地建物取引士試験
・ファイナンシャルプランナー…ファイナンシャル・プランニング技能士試験
・秘書検定…秘書技能検定

資格の書き方については、「履歴書の免許・資格欄の書き方は?運転免許や教員免許の記入方法などご紹介」の記事も参考にしてください。

取得日の書き方はエントリーシート全体で統一する

資格の取得日は、エントリーシート全体で西暦か和暦かを統一しましょう。たとえば、西暦であれば「2024年4月」のように書き、和暦であれば「平成10年」「令和4年」のように書きます。

西暦か和暦か迷う場合は、「履歴書は西暦と和暦どちらで書く?基本マナーと注意点をご紹介」も参考にしてください。

取得日が必要な場合は年月順に記載する

資格取得日の記載が必要な場合、取得した年月順に記載します。年月順にそろえておくと、採用担当者が読みやすいからです。
資格を書く順番は、取得日が早い資格を上にします。そのあと年月順に並べて、資格を下に記載してください。

取得日が不要の場合は業務に関連する資格を優先する

資格取得日の記載が不要の場合、業務に関係する資格から書きましょう。自分の持っている資格や能力をアピールするためです。

仕事に関係ない資格ばかり並んでいても、採用担当者からは評価されません。もし、取得した資格が多い場合は、業務に関係ない資格は書かなくても良いでしょう。

上位の資格だけ記載する

同じ資格の級違いを取得している場合、上位の資格だけを書いてください。評価されるのは一番上の資格だけだからです。
たとえば、英検の3級と2級を持っていたとします。この場合、書くのは2級だけで問題ありません。

取得見込みの資格も記載する

勉強中の資格がある場合、取得見込みを書いておくのもおすすめです。採用担当者に意欲をアピールできます。

たとえば、仕事に関係ある資格を「取得見込み」と書いているとしましょう。まだ取得できていなくても、「業務で使うため勉強しています」と答えれば意欲が伝わります。

資格がない場合には「特になし」と記載する

資格を所持していない場合には、「特になし」と記載してください。空欄のまま提出してしまうと、記入漏れと間違われるケースがあります。

また、資格がないにもかかわらず嘘の情報を書くのは問題です。経歴詐称となり、最悪の場合内定取り消しの可能性もあるのでやめましょう。

就活で嘘をつくリスクについては、「就活で嘘をつくのはNG?人事にバレる理由とリスク」の記事も参考にしてください。

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エントリーシートに書きたい資格10選

ここでは、エントリーシートに書きたい資格を10個紹介します。「どのような資格を書こう」「アピールに向けて資格を取得したい」などと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.運転免許

運転免許を必須としている企業もあるので、時間に余裕がある場合は取得しておくのがおすすめです。バイクよりも自動車の免許を取得しておくほうが良いでしょう。

たとえば、営業職は社用車を借りて自分で運転する場合もあります。免許を持っておくと、移動できる範囲が増えたり業務の幅が広がったりするため、評価されやすい資格です。

2.TOEIC

TOEICは英語能力を証明する資格です。英語力が評価される職種や企業を受ける就活生は、点数を伸ばしておくのがおすすめです。

ただし、点数が低い場合はアピールにならないので注意しましょう。

就活で評価されるTOEICの点数については、「就活でアピールできるTOEICの点数&今からできる対策」で解説しています。

3.英検

英検もTOEIC同様、英語能力を証明する資格です。英検を記載する場合は2級以上を目安にしましょう。

4.漢検

漢検は漢字能力を証明できる資格です。漢検は、2級が高校卒業・大学・一般レベルなので覚えておきましょう。

漢字の読み書きなどは、日本語能力があるとして評価されます。一般常識があるともアピールできるので、所持している場合は資格欄に書いておきましょう。

5.簿記

簿記は「日商簿記」といい、企業の経営状況を読み解くスキルのことです。経理や財務、商社や銀行などで評価されやすい資格といえます。
簿記は2級以上が評価されやすいようです。

6.MOS

MOSとは、Microsoft Office Specialistのことです。ExcelやWordなど、業務で使うソフトを扱える能力を示せます。

MOSには次の5種類があり、それぞれ別の資格取得が必要です。

・Word
・Excel
・PowerPoint
・Access
・Outlook

上記5つのうち、業務でよく使うのがWordとExcelです。特に、Excelは表計算など業務効率化に使う場合が多いので、勉強しておくことをおすすめします。

7.ITパスポート

ITパスポートとは、情報セキュリティやAIなどのITに関する知識を証明できる国家資格です。

今後、IT化やグローバル化はますます加速し、ITの知識がなければこなせない仕事も出てくると考えられます。社会人だけではなく大学生のうちから取得する人も多いので、挑戦してみると良いでしょう。

8.秘書検定

秘書検定は、ビジネスマナーや身だしなみ、コミュニケーション力などをアピールする資格です。社会人として必要な能力が身についていることをアピールできます。

3級から1級まであり、大学生の取得が多いのは2級です。秘書検定を勉強することで、面接など直接会う場合の印象アップも目指せるので、受験しておくと良いでしょう。

9.公認会計士

公認会計士とは、監査や会計の専門家として企業への対応を行う際に必要な資格です。主に、「会計」「税務」「コンサルティング」の業務を行います。
コンサルタントや会計職を目指す場合には評価されるので、取得すると良いでしょう。

10.宅建

宅建は、不動産取引を行う際に必要な国家資格です。たとえば、宅建の資格を持つことで物件契約時の重要事項を説明できるようになります。不動産業界を目指す場合は、取得しておくと良いでしょう。

就活でアピールできる資格については、「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」の記事でもご紹介しています。

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エントリーシートでアピールできる資格欄の書き方

資格欄の書き方次第で、さらにアピールできることを知っておきましょう。ただ資格を書くだけではなく、「取得までの過程」「仕事での活かし方」などを伝えるのもポイントです。

資格をとるまでの過程を伝える

資格を書く際は、「どのようにして資格を取得したか」まで書きましょう。過程を伝えることで、あなたの人間性や人柄をアピールできます。
たとえば、「△△の資格を取得するために、△△のように工夫した」などと伝えてみてください。

仕事でどのように活かせるのかを伝える

取得した資格が、仕事でどのように活かせるかも伝えてください。具体的なイメージを持って資格を取ったことがアピールできます。

たとえば、「TOEICで学んだことを活かして海外企業との取引で活躍します」のように伝えられます。自分の目標やビジョンも合わせて伝えられるので、一石二鳥です。

将来のビジョンはどのように考えれば良い?と思う就活生は、「就活のビジョンはどう答える?企業が質問する意図やおすすめの考え方を解説」の記事を参考にしてください。

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エントリーシートに書かないほうが良い資格

企業の水準に達していない資格や仕事に活かせない資格は、書かないほうが良い場合もあります。ここでは、資格欄に書かないほうが良い資格をまとめました。

企業の求める水準に達していない資格

企業が求めている水準がある場合、達していない資格は書かないようにしましょう。「水準に達していない」「ほかの就活生のほうが優れている」などの印象を与えてしまうからです。

たとえば、「TOEIC700点」を求める企業に対し、「TOEIC500点」でエントリーシートを出しても評価されません。「募集要項を見ていない」「勉強が足りていない」などと思われるでしょう。

資格を書くことはアピールにつながりますが、能力を証明できそうかどうかも大切です。

志望企業の仕事に関係ない資格

志望する企業の業務に関係ない資格は、書かなくても問題ありません。書いて評価が下がることはないですが、話題作りにしかならない場合が多いでしょう。

スポーツの級や段

スポーツの級や段をアピールしても、あまり評価されません。スポーツのスキルが仕事で活きるケースは少ないからです。

ただし、自己PRをする際に、スポーツで培った強みや長所が活きることはあります。自己PRやガクチカと組み合わせる場合は、スポーツの級や段を書いておくと良いでしょう。

ガクチカについては、「ガクチカの例文18選!書き方の3ステップや企業の評価基準を解説」の記事で紹介しています。こちらもあわせてご一読ください。

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エントリーシートに資格を書くメリット

エントリーシートに資格を書いておけば、自分のスキルをアピールできます。また、面白い資格や珍しい資格は面接での話題にもなるでしょう。

ここでは、資格を書く4つのメリットについて解説します。

自分のスキルや能力を知ってもらえる

エントリーシートに資格を書くことで、自分が持つスキルをアピールできます。仕事で活かせそうな資格があれば、さらに評価してもらえるでしょう。

「資格を持っている=第三者に能力を認められている」ということになります。スキルが客観的に証明されているので、説得力があります。

入社への熱意をアピールできる

業務に関係ある資格を取得しておけば、熱意や意欲をアピールできます。入社するために資格を取得したと認識してもらえるからです。

資格を取るには一定の勉強時間が必要です。また、試験によっては難易度が高く、相当な努力が必要な場合もあります。

業務に関係する資格を入社前から取得すれば、志望度の高さを示せるでしょう。

人柄を理解してもらえる

取得した資格や取り組み方から、人柄をアピールできるケースもあります。どのようなものに興味関心があるかを示せるためです。

たとえば、TOEICや英検を取得している場合は「英語を使って仕事をしたいのかな」「海外に行く機会があったのかな」などと想像できるでしょう。また、語学力だけではなくコミュニケーション能力がありそうだともイメージできます。

なお、趣味に関連する資格や検定を書いておけば、自分の趣味を伝えられる場合もあります。どのような人物なのか知ってもらいやすいのも、資格を書くメリットです。

面接での話題になりやすい

資格を書いておけば、面接での話題になりやすいメリットもあります。「どのように勉強したのか」「取得は大変だったか」などのように、深掘りしてもらえるためです。

資格取得までの過程や苦労は、伝え方次第で自己PRにもなります。本来用意している自己PRや長所とは別にアピールできるので、さらに評価してもらえるでしょう。

また、珍しい資格を書いておけば面接官に興味を持ってもらえる場合もあります。能力の評価にはなりませんが、アイスブレイクとして使えるでしょう。

資格を使ってアピールするコツについては、「資格は就活に有利ってホント?企業へのアピール方法をご紹介!」の記事も参考にしてください。

エントリーシートに書ける資格がなくても嘘は避ける

エントリーシートに書ける資格がない場合でも、持っていない資格を書くのはやめましょう。嘘を書くと経歴詐称に該当してしまいます。

また、所持している級や点数に嘘をつくのも避けてください。入社後に資格の証明が必要になった場合、嘘がばれてしまいます。

資格を持っていないだけでだけで不採用になることは考えにくいので、嘘をつかずに事実のみを書いてください。

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エントリーシートの資格欄の書き方など就活準備を進めたいあなたへ

エントリーシートの資格欄の書き方は、迷いやすい箇所です。採用担当者からの印象を下げないためにも、正しい書き方を知っておく必要があります。

また、「どの資格を書けば良い?」「順番はどうする?」などと迷う就活生も多いでしょう。エントリーシートの資格欄の書き方に迷う場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットは、就活生の悩みを解決する就活エージェントです。エントリーシートの書き方はもちろん、内容も一緒に考えます。

エントリーシート対策のほか、模擬面接や就活セミナーなども行っています。どのような悩みでも歓迎しているので、就活でつまずいている方はぜひキャリアチケットにご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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