このページのまとめ
- 就活で噓をついてまでアピールしてはいけない
- 就活で嘘をついた場合、矛盾の発生や深掘りに対応できずにばれる
- 就活で嘘をつくと、内定を取り消されるリスクもある
「就活で噓をつく学生がいるって本当?」「自分も嘘をついてまでアピールすべき?」などと悩む就活生もいるでしょう。結論からいうと、噓をついてまでアピールしてはいけません。ばれるケースも多く、選考に落ちてしまいます。
この記事では、就活で噓をついてしまう心理や、選考でのリスクについて解説。最後まで読めば、嘘をつかずに堂々と選考に参加できるようになるはずです。
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- 就活で嘘をついてまでアピールするのはやめるべき
- 就活生が嘘をついてしまう理由
- 自分に自信がないから
- 自分を誇張する癖があるから
- 就活で嘘が見破られる理由
- 話の内容で矛盾がおきるから
- 深掘りされた場合に答えられないから
- アピール内容と性格検査の結果で矛盾するから
- 資格は証明書を求められる場合があるから
- 就活で嘘をつくリスクや影響
- マイナス評価を受ける
- 嘘をついた罪悪感や不安で苦しむ
- 内定を取り消される可能性がある
- 就活でよくある嘘の種類
- アルバイト経験
- サークル活動
- ボランティア経験
- TOEICの点数
- ほかに受けている企業
- 就活での嘘と嘘ではない説明の違い
- 「ないものを作り上げる」のは嘘
- 「点数や結果の改ざん」は嘘
- 「話を盛る」は大丈夫な場合もある
- 就活で嘘をつかなくても選考を通過する方法
- 自己分析で自分に対する理解を深める
- 成果よりも過程をアピールする
- 企業が求める人物像にあわせてアピールする
- 客観的なアドバイスを取り入れる
- 何事も誠実に対応する
- 就活で噓をつかずに選考を通過したいあなたへ
就活で嘘をついてまでアピールするのはやめるべき
就活で内定を獲得するために、嘘をついてまでアピールするのはやめましょう。採用担当者は多くの就活生を見てきているので、少しの嘘をついただけでもわかってしまいます。
また、嘘をついてしまうと、企業とのミスマッチがおきやすい点も問題です。仮に入社できても自分の強みや雰囲気がマッチせず、活躍できない場合もあります。
就活でアピールするのは大切ですが、嘘をついてまで内定を目指すのは避けるべきです。自分の実力で内定をもらえるように、就活準備を入念に行いましょう。
就活準備の内容やコツについては、「就活は何から始める?やること12選と時期別の対策・効率アップのコツを解説」の記事で解説しています。準備が万全であれば自信をもって選考に参加できるので、嘘をつく必要もなくなるでしょう。
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就活生が嘘をついてしまう理由
就活生がつい嘘をついてしまうのは、自信がないからです。選考に通過できないと感じてしまうと、嘘をついてでも乗り切ろうとしてしまいます。
ここでは、就活で噓をついてしまう理由を紹介するので参考にしてください。
自分に自信がないから
自分の強みや経験に自信がない場合、嘘をついてアピールしようとしてしまいます。普通にアピールしただけでは、選考に通過できず、内定がもらえないと考えてしまうからです。
就活では周囲の就活生と比べて、自分が優れているか考えることがよくあります。その際、周囲が優秀に見え、「自分は採用されない」と落ち込むこともあるでしょう。
自信がない就活生ほど噓をつき、作り上げた自分で採用してもらおうとします。噓をつかずにいるためには、就活準備や自己分析を十分に行い、自信をもつことから始めなければなりません。
自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で詳しく解説しています。まずは自分について深く理解することで、自分を肯定し、自信が持てるようになるはずです。
自分を誇張する癖があるから
普段から自分を誇張する癖がある場合も、就活でつい嘘をついてしまいます。癖は簡単に直せるものではなく、普段通りに行動してしまうからです。
自分を誇張する癖のある人は、「周囲によく思われたい」「すごいと評価されたい」などの気持ちを持っています。エントリーシートや面接でも高評価がもらえるように、誇張してアピールしてしまうのです。
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就活で嘘が見破られる理由
就活で嘘が見破られるのは、内容が矛盾したり、深堀りに対応できなかったりするためです。ここでは、なぜ就活での嘘がばれるのか、4つの理由を解説します。
話の内容で矛盾がおきるから
就活で多いのが、書類選考での内容と面接での回答が異なり、噓がばれるケースです。想像の出来事のため書類選考で書いた内容を忘れてしまい、面接で焦って別の回答をしてしまいます。
もし、本当の内容を書類選考でも答えていれば、面接で話す内容と矛盾することはありません。噓をついていると自分の経験から思い出せないので、結果として嘘がばれてしまいます。
深掘りされた場合に答えられないから
嘘をついていた場合、深掘りされた際に答えが出てきません。そもそも本当のことではなく、深掘りされても答えられる内容がないからです。
就活では、「なぜそのように思ったのですか?」「なぜこのように行動したのですか?」などと聞かれる場合があります。嘘をついている場合はそこまで考えられておらず、回答が出てきません。
仮に適当に答えて、その場をやり過ごしても、別の回答と矛盾する可能性もあります。深掘りされた際に対応できず、嘘がばれるのはよくある話しです。
アピール内容と性格検査の結果で矛盾するから
書類選考や面接の内容と、性格検査の結果で嘘がばれる場合もあります。性格検査の内容と就活生の発言が違うと、違和感を覚えるからです。
たとえば、性格検査で慎重に行動すると出た人が、積極性や行動力をアピールしていれば、不審に思います。性格検査か、就活生の答えのどちらかが変だと思われるでしょう。
もちろん、性格検査で性格が決まるわけではないので、あくまでも参考資料です。ただし、性格が違いすぎれば、「どこか変だ」と疑われることにはなります。
資格は証明書を求められる場合があるから
資格をアピールする場合、証明書が出せずに嘘がばれるケースもあります。所持していない資格や、試験の点数をごまかしてアピールするのはやめましょう。
たとえば、TOEICの点数をごまかしてアピールする就活生もいます。しかし、TOEICには証明書があるので、提出を求められれば嘘がばれてしまうでしょう。
証明書をなくしたと言い訳しても、再発行してくださいといわれるだけです。そうなるとごまかすことはできず、嘘がばれてしまいます。
就活では資格だけではなく、成績証明書の提出が必要となる場合もあります。学業についても嘘はつかないようにしましょう。成績証明書については「成績証明書は就活で使う?必要なケースや提出方法を紹介」の記事で解説しているので参考にしてください。
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就活で嘘をつくリスクや影響
就活で嘘をついてしまうと、評価を下げるだけではなく、内定取り消しのリスクもあります。ここでは、就活で嘘をついた場合のリスクや影響を紹介するので知っておきましょう。
マイナス評価を受ける
就活で噓がばれると、当然ですが評価が下がります。一つの嘘をついただけで、採用しないと考える担当者も多くいるでしょう。
就活で嘘をついてしまうと、「入社後も嘘をつきそう」「仕事でもごまかすかもしれない」と不信感を与えてしまいます。同僚やお客さまに迷惑をかける人物を採用できないと判断され、選考に落ちるケースも出てくるでしょう。
嘘をついた罪悪感や不安で苦しむ
嘘をつくことで、自分が罪悪感や不安に苦しむ場合があります。「自分をよく見せるために誇張してしまった」「嘘がばれたらどうしよう」などと考え、就活に集中できなくなります。
罪悪感や不安はそう簡単に消えず、面接のパフォーマンスに影響も出てくるでしょう。「書類選考で嘘をついたけど、面接でばれないか不安」のように、以前の嘘が数週間後に影響する場合もあります。
嘘は自分に対しても悪影響があるので、正直にアピールするようにしましょう。
内定を取り消される可能性がある
嘘の内容次第では、内定取り消しにつながる可能性もあります。経歴詐称や資格の所持などは、内定取り消しされても仕方がない嘘です。
たとえば、「△△の資格取得を前提」として採用する企業もあります。資格を所持していると嘘をついて採用されても、前提条件を満たしていないことがわかれば内定を取り消されるかもしれません。
内定取り消しが正当となるケースについては、「内定取り消しは違法になる?正当なケースや取り消された場合の対処法を解説」の記事でも解説しています。トラブルに発展しないよう、正直にアピールすることを心がけてください。
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就活でよくある嘘の種類
就活ではどのような嘘がつかれるのかも知っておきましょう。よくある例を反面教師にして、正しいアピールを行ってください。
アルバイト経験
アルバイト経験でよくある嘘が、バイト期間の嘘や役割の嘘です。実際には経験していない内容をアピールに使用しています。
たとえば、バイトリーダーではないのに、バイトリーダーを任されていたとアピールするケースです。また、1日で辞めてしまったバイトなのに、「1年間働いていた」と嘘を伝える人もいます。
サークル活動
サークル活動の場合も、架空のサークルエピソードや、役職をアピールするケースに気をつけましょう。嘘をついてしまうと、エピソードを深掘りされた際に答えられません。
また、「副部長だったのに部長だった」「小さなイベントのまとめ役をしただけで、リーダーを務めた」などと誇張するケースも要注意です。
ボランティア経験
参加していないボランティア経験を作るのもやめましょう。就活ではボランティア経験を聞かれる場合がありますが、ない場合は正直に答えても問題ありません。
また、単発のボランティア経験を長期のボランティアだとアピールする嘘もあります。単発でもボランティアに参加した立派な経験なので、嘘をつかずに学んだことをアピールしてください。
自分のボランティア経験では評価されるか不安な場合は、「就活でボランティア経験は有利?アピール方法と書き方を紹介【例文も】」の記事がおすすめです。
また、ボランティア経験がない学生も「就活でボランティア経験なしでも大丈夫?評価されるための答え方を解説」の記事を参考に選考に臨めば評価されるので安心してください。
TOEICの点数
TOEICの点数をごまかす就活生も多いので気をつけましょう。少しの点数なら大丈夫と思うかもしれませんが、証明書の提出を求められれば嘘がばれてしまいます。
嘘をつかなくてもすむように、勉強をして高得点をとるようにしましょう。就活でアピールできるTOEICの目安については、「就活でアピールできるTOEICの点数&今からできる対策」の記事を参考にしてください。
ほかに受けている企業
ほかに受けている企業を聞かれて、どこまで正直に答えるか困る場合もあるでしょう。すべての企業を伝えるのではなく、就活の軸に沿って、一貫性のある企業を選べば大丈夫です。
しかし、受けていない企業を答えたり、選考に落ちた企業に合格していると伝えるのは嘘です。自分の評価を高めるために、「A社の内定をもらいました」「B社とC社で最終面接です」のように嘘をつくのはやめましょう。
ほかに受けている企業の答え方
就活では業界を絞らず、さまざまな企業を受けている就活生もいます。しかし、正直に答えてしまうと、「業界の一貫性がない」「就活の軸がなさそう」などと思われるかもしれません。
印象を下げないために、「御社と同じIT業界である、A社とB社を受けています」と答え、ほかの企業について言及しないのは嘘ではありません。受けている企業すべてを伝える必要はないので、工夫するとよいでしょう。
ほかに受けている企業を聞かれた場合の対応方法は、「面接で「他社の選考状況」を聞かれたときの答え方は?コツと例文を紹介」の記事でも詳しく解説しています。
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就活での嘘と嘘ではない説明の違い
就活で評価を高めるためには、表現方法や印象の与え方を工夫しなければなりません。そのために、嘘と嘘ではない部分があいまいで、難しく感じる就活生もいるでしょう。
ここでは、どこからが嘘で、どこまでが嘘ではないかについて解説します。
「ないものを作り上げる」のは嘘
自分の能力や経験のように、ないものを作り上げるのは嘘になります。架空のエピソードや、実現していない行動をアピールするのはやめましょう。
たとえば、「部活動に所属していないのに、野球部に所属していました」は嘘です。また、野球部に所属していても、「試合には出ていないのに、大会で活躍した」も嘘になります。
経験していないことをアピールしても、深掘りされた際に苦しくなるだけです。自分の経験からよいところを探して、アピールするようにしましょう。
「点数や結果の改ざん」は嘘
試験の点数や合格結果などの改ざんも嘘になります。点数や試験結果のように証明できるものは、嘘もばれやすいので気をつけましょう。
たとえば、「TOEICが500点だが、650点とアピールした」は嘘になります。また、所持していない資格を取得したとアピールするのも嘘です。
「話を盛る」は大丈夫な場合もある
話を多少盛る場合、アピールとして問題ない場合もあります。ただし、エピソードや経験が事実であることが前提です。
たとえば、「サークルで部長をつとめた」とアピールする場合、部員2人のサークルでも部長を務めたことは事実です。サークルの規模としては小さくても、部長経験を通して学んだことがあれば、立派なアピール材料になります。
また、「アルバイトで売上10%アップに貢献した」エピソードがあるとします。同僚などのサポートを受けていたとしても、自分が行動し、貢献できた事実があるのであれば嘘ではありません。
就活では内定をもらうために、自分をよく見せるアピールは重要です。噓なのか、アピールなのか迷う場合は、「事実かどうか」を基準に考えるといいでしょう。
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就活で嘘をつかなくても選考を通過する方法
就活では嘘をつかなくても、自分をしっかりとアピールできれば選考を通過できます。ここでは、選考通過のために必要なことを5つ紹介するので参考にしてください。
自己分析で自分に対する理解を深める
自己分析を行い、自己理解を深めるようにしましょう。優れた強みをもっていても、自分で理解できていなければアピールができません。
自分自身の強みを理解していれば、噓をつかなくても堂々とアピールできます。まずは自己分析を行い、ほかの就活生にも負けない強みを見つけてください。
成果よりも過程をアピールする
これまでの成果ではなく、過程を中心にアピールしましょう。結果だけで比較しようとするから、噓をついてしまいます。
就活では、「全国大会優勝」「アルバイト先の店舗がお客さま満足度ナンバーワン」のように、結果だけが評価されるわけでもありません。チームが全国大会で優勝しても、自分が何もせず、所属していただけではアピールにつながらないでしょう。
たとえ大会の1回戦で負けたとしても、目標に向けて努力し、経験を通して得たものがあれば評価されます。過程に注目して、「何を得たのか」「何を学んだのか」に注目すると、アピールできるはずです。
企業が求める人物像にあわせてアピールする
自身をアピールする際は、企業が求める人物像にあわせるようにしましょう。企業が評価する強みや特徴を持つことで、さらに評価を高められるからです。
企業ごとによって、社風や業務内容は違います。企業に採用され、活躍するには、その企業にあう人材であることが重要です。
企業が欲している人材とは違う特徴の場合、たとえ嘘をついたとしても評価されません。「どのような人材が求められているか」を意識し、自分が求められる人材なのかどうかも考えてみましょう。
客観的なアドバイスを取り入れる
より評価を高めるために、客観的なアドバイスを取り入れることも大切です。自分では思いつかなかったアイデアが見つかったり、新しいアピール方法を教えてもらえる場合があります。
また、自己PRなどでは、他者の意見を取り入れてアピールすると説得力が増すのでおすすめです。「コミュニケーション能力に自信があります」よりも、「バイト先の店長からも、この店で一番コミュニケーションをとるのがうまいと褒められました」の方が、納得感があります。
客観的なアドバイスをもらう際は、他己分析を依頼するのもおすすめです。他己分析の方法については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事を参考にしてください。
何事も誠実に対応する
就活では嘘をつく人材より、正直で誠実な人材の方が評価されます。仕事でも同僚やお客さまの信頼を得るためには、誠実さが大切だからです。
優秀な能力をもっていても、嘘ばかりつく人材は評価されません。仕事は任せにくく、取引したいとも思わないでしょう。
採用担当者も、誠実で真面目な人材に内定を出し、一緒に働きたいと考えています。嘘をついてでもアピールしようとするのではなく、自分ができるアピールを最大限がんばることが大切です。
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就活で噓をつかずに選考を通過したいあなたへ
就活では自分をよく見せるために、噓をつく就活生がいると聞くこともあるでしょう。ほかの人が嘘をついているなら、自分も嘘をつかないとアピール不足になると不安で、嘘をつくかどうか迷う人もいるかもません。
しかし、就活では噓をつくことはやめましょう。嘘は簡単にばれて評価を下げるだけではなく、自分自身の罪悪感や不安も生んでしまいます。「あのとき嘘をついたから」と後悔するのはよくある話です。
噓をつかずに堂々とアピールするために、就活エージェントのサポートを受けてみましょう。就活のプロのアドバイスがあれば、自分の魅力を最大限に引き出し、内定獲得につなげられます。
キャリアチケットでは、就活準備から選考対策、内定後のフォローまでアドバイザーがマンツーマンでサポート。就活生が悩みがちな、履歴書やエントリーシート対策もお任せください。信頼できるアドバイザーと一緒に、第一志望の内定を実現しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。