就活で嘘をつくのはNG?人事にバレる理由とリスク

このページのまとめ

  • 就活で嘘をつくことはリスクが高いため避けるべき
  • 就活生が嘘をつく原因は自信の欠如と誇張する習慣
  • 嘘がバレる理由はエピソードの不整合や適性検査、資格証明書など
  • 基本的に就活で嘘をつくと不採用になりやすい
  • アピール方法に悩んだら、第三者に相談するのもおすすめ

就活で嘘をつくことは許されるのでしょうか。自分のアピール内容や経歴に自信が持てず、「嘘をついた方が良いのでは?」と悩む就活生もいるでしょう。
しかし、嘘をつくと企業からの信用を失い、不採用になる可能性が高くなります。まずは企業研究を深めて、企業のニーズを理解したアピール内容を再考することが大切です。このコラムで嘘をつくリスクを理解し、素の自分で就活に臨む対策を練りましょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

就活で嘘をつくことは許される?

就活中は企業の採用基準を満たせているかが気になり、自分の経歴やアピール内容に不安を覚える就活生もいるのではないでしょうか?
結論からいえば、嘘をつくことは避けた方が良いでしょう。多少の嘘ならバレないだろうと思っても、多くの就活生に触れてきた面接官には見破られる恐れがあります。嘘の自己アピールをしても自信にはつながりません。むしろ、人によっては、「本当の自分は違う」という負い目を感じることになります。後ろめたさから面接で萎縮してしまったり、余計に緊張してしまったりすると逆効果だといえるでしょう。
また、嘘をつくと自分と企業とのミスマッチも起きやすくなります。万が一、嘘がバレずに内定をもらえたとしても、入社後に企業に対して不満や違和感を持つ可能性もあるでしょう。
そうはいっても、就活で自分をアピールすることは欠かせない要素だといえます。自分自身を飾ってしまう就活生がいても不思議はありません。
まずは嘘をつく心理やリスクを知り、今後のアピール方法を考えてみましょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

就活生が嘘をついてしまう原因とは

就活生はなぜ嘘をついてしまうのでしょうか。その原因を探ってみましょう。

自分の経歴やスキルに自信が持てない

就活生が嘘をついてしまう理由の1つとして、自分の経歴やアピール内容に自信が持てないという心理があるでしょう。
就活では、各就活生が自分を企業にいかにアピールするかを考えます。採用されるためには、自分をより魅力的な人物として作り上げなければと考える就活生も少なくないはずです。華麗な経歴や経験、スキルを持つ他の就活生と比較して、自分には特出したアピールポイントがないと思い込んでしまうと、「多少の嘘は必要なのでは」と結論づけてしまうこともあるでしょう。

自分の存在価値を誇張する癖がついている

普段から話を誇張する習慣があると、就活という場面でも嘘をついてしまう可能性があります。就活だからといって、癖はすぐに直せるものではないためです。
話を誇張してしまう人の心理には、周囲に良く思われたいという気持ちがあると考えられます。就活をする中で面接官に良く思われようという心理が働き、普段の習慣から嘘をついてしまうこともあり得るでしょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

就活での嘘が見破られる3つの理由

就活でついた嘘は人事に見破られる可能性があります。その主な理由は以下の3点です。

1.話の具体性に欠け、エピソードの辻褄が合わない

就活の志望動機や自己アピールには、エピソードや根拠、採用担当者を納得させられるだけの具体性が求められます。結果と結論だけを述べれば良いというものではありません。
嘘をついていると、エピソードの深堀りをされたときに答えることが難しくなるでしょう。なんとか嘘を重ねてその場は取り繕ったとしても、辻褄が合わない部分が後から出てくることも考えられます。そうなると、内容に嘘があると判断される可能性が高いでしょう。

2.自己アピールの内容と適性検査の結果にギャップがある

企業によっては適性検査を実施し、前もって応募者の性格を診断する所もあるでしょう。
この診断結果は面接時などに参考資料として使われるケースも。面接で嘘をつくと、検査の結果との間に矛盾が生じて、面接官に不信感を持たれてしまう恐れがあります。

3.資格関連は証明書を求められるケースがある

資格に関しては、企業から証明書の提出を求められる可能性があります。所持していない資格やスコアを履歴書やエントリーシートに記入してしまうと、後で証明書が必要になったときにごまかしきれません。証明書を失くしたと言い訳をしても、再発行するよう指示されれば対応しきれないでしょう。資格の証明ができなければ、書類の真偽に疑いを持たれ、嘘がバレるという結果につながってしまいます。

 

25卒の就活について相談したい

 

嘘がバレると不採用になるのか?

一般的に嘘をつくことは良くないこととされています。実際に嘘がバレるとどうなるのでしょうか?

基本的にはマイナス評価を受けて落ちやすい

結論からいうと、就活での嘘がバレれば不採用になりやすいでしょう。
企業は応募者の人となりを知るために自己アピールを求めてきます。自社にマッチした人材を探し出す必要があるためです。しかし、嘘をつかれると、企業は自社に対する応募者の適性を判断しにくくなるでしょう。たとえ、他の面においては採用基準を満たしていたとしても、嘘をついたことが原因で採用を見送られることも考えられます。
また、嘘がバレると人としての信用性を疑われたり、自己肯定感が低いと思われたりするなどマイナス評価を受けやすくなるでしょう。

些細な盛った話であれば気にしない面接官もいる

基本的に嘘をつくと悪い評価につながりやすいですが、嘘の程度によっては気に留めない面接官もいます。その境となる基準は人によって異なるため一概にはいえませんが、話の周縁部分や分量を大げさに伝えるくらいなら許容範囲内とする場合が多いようです。
たとえば、「部長が勧誘活動のイベントを計画して他部員に提案。自分はチラシ配りや呼び込みを2日間行った。結果的に部員数が5名増えた」という事実があったとします。この場合、「チラシ配りや呼び込みを1週間行った」「10名増えた」と脚色するのは良しとされても、「自分が勧誘活動を計画し他部員に提案した」とアピールすることは、話の核を脚色して嘘をついたと判断され不採用につながるでしょう。
これらに明確な基準はなく、嘘がバレたときにどのような判断が下されるかは、面接官や時と場合によって左右されます。嘘をつけばリスクは必ず伴うことを理解して、嘘をつかずに自分をアピールする方法を身につけましょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

嘘をつかずに素の自分で勝負するためには

それでは、嘘をつくことなく素の自分を効果的にアピールするにはどうしたら良いのでしょうか。以下を参考にして、内定につながるアピール方法を練りましょう。

成果よりも課題に対する自分の思考や取り組み方を中心にアピール

エピソードなどを伝える際には、成果を軸にするのではなく、自分の考え方や活動内容を中心にアピールすると良いでしょう。
面接官が知りたいのは、どれだけの成果があったかよりも、成果を得るに至ったプロセスだといえます。応募者の課題に対する姿勢は、仕事に対する姿勢につながると考えているためです。また、自社への適性度やコミュニケーション能力などを測る材料としても着目しているといえるでしょう。
アピール内容は、課題に対して自分なりに何を考え、どのように取り組んだかを具体的に説明することが大切です。そうすることで、人間性や長所が伝わりやすい自己アピールになり、面接官の関心を高められるでしょう。

企業研究を深めて、ニーズを満たす自己PRや入社意欲を伝える

改めて企業の研究を深める方法もおすすめです。応募企業との間に自分の思いや経験、スキルとマッチする部分を探し出し、そこをすくい上げたアピール内容を考えると良いでしょう。
企業は自社の方針や雰囲気に合う人材を採用したいと考えています。企業のニーズを満たす自己PRを行えば、自社に適した人材として評価されやすいはずです。さらに、企業研究を入念に行っていることも同時にアピールし、入社への意欲も伝えましょう。自社に対する積極性と理解度が高いと好印象につながります。

第三者のアドバイスを取り入れてみる

自分を客観的に、かつ多角的な視野をもって分析することは簡単なことではありません。自己分析や就活の方法に行き詰まりを感じたら、第三者の意見を聞くことも手段の1つです。家族や友人といった身近な存在に相談すれば、自分では考えもしなかったアピール方法が見つかる可能性も高いでしょう。
「知人には相談しづらい」「専門的な意見が聞きたい」という就活生には、就活エージェントの利用もおすすめです。豊富な経験と知識を持つアドバイザーに相談できるため、自分に合った効果的なアピールの仕方を知れるでしょう。

 

25卒の就活について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。