このページのまとめ
- 他己分析は他人の視点から自己を評価し、自己理解を深めるための重要な手法
- 他己分析と自己分析の結果を比較すれば、自己PRの強化や面接に活用できる
- 他己分析を有意義に進めるために、回答を依頼する人の選定も必要
「他己分析のやり方が分からない」「行う意味はあるのか」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。自己理解を深めるためには自分の視点だけではなく、他人の視点も必要です。
この記事では、自己分析と他己分析の違いや、効率的なやり方のポイントなどを解説します。また、他己分析の回答者に合わせた質問例も紹介するので、客観的に自身の強みや改善すべき点を洗い出し、就活成功への道を切り開いていきましょう。
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- 他己分析とは他人に自分の評価を聞くこと
- 他己分析と自己分析の違い
- 他己分析を始めるべき時期
- 他己分析を行う3つのメリット
- 1.自分で気づけない人間性がわかる
- 2.社会人として活かせる自分の長所がわかる
- 3.面接に活かせる
- 他己分析を行う3つの方法
- 対面で質問する
- 質問シートを作る
- 他己分析ツールを使う
- 他己分析の効果的なやり方を5ステップで解説
- 1.質問シートを作成する
- 2.他己分析を依頼する
- 3.他己分析と自己分析の結果を照らし合わせる
- 4.志望する業界や仕事と照らし合わせる
- 5.強みや長所をエピソードに取り入れる
- 他己分析で聞きたい質問例30選
- 仲のよい友人や同級生の場合6選
- 親などの家族の場合6選
- 大学の先生や付き合いが浅い人の場合6選
- OB・OG訪問などで知り合った社会人の場合6選
- キャリアアドバイザーの場合6選
- 他己分析を効率的に行うために重要なポイント4つ
- 1.質問は具体的にする
- 2.さまざまな関係性の人に頼む
- 3.自己分析もしっかり行う
- 4.他己分析の結果に振り回されない
- 他己分析を有意義にするには?おすすめの回答者の特徴
- 本音で向き合ってくれる人
- 志望業界や社会人としての経験がある人
- 就活で成功した経験のある人
- 他己分析をお願いしたい人の例
- 親しい友人
- 家族
- 大学の先生
- 付き合いが浅い人
- アルバイト先の社会人やOB・OG訪問で知り合った人
- キャリアセンターや就活エージェントのアドバイザー
- 他己分析のやり方が不安なあなたへ
他己分析とは他人に自分の評価を聞くこと
他己分析とは、自分自身の強みや弱みなどについて、他人から評価やフィードバックを得ることです。他人の客観的な視点から自己認識を深め、自分の視点ではわからない特徴や行動パターンを把握できます。
他己分析を有効に活用すれば、自己の強みや弱み、改善すべき点を発見可能です。ESや面接における自己PRなどを考える際の大きなヒントになるでしょう。
他己分析と自己分析の違い
他己分析と自己分析のおもな違いは以下の通りです。
分析方法 | それぞれの特徴 |
他己分析 | 他人の視点を取り入れて自分の性格や資質・特徴を把握する |
自己分析 | 自分自身で自己の強みや弱み、価値観、行動傾向などを理解する |
他己分析では、自分で気づきにくい部分や、他人が価値を見出す点を把握できるのが大きな特徴といえます。
なお、他己分析をお願いする人との親密度によって、自分に対する印象や注目しているポイントが異なります。そのため、なるべくさまざまな関係性の人に分析を依頼するとより効果的です。
自己分析のやり方について詳しく知りたい人は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。
他己分析を始めるべき時期
他己分析を始める時期は、大学3年生の4月ごろが目安です。大学3年生の4月までに他己分析を行うのは、サマーインターンの参加に向けて準備を行うためです。
内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p7)」によると、インターンシップへの参加は大学3年生の7月ごろから本格化します。
引用元:「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p7)」
サマーインターンに参加する場合、選考が必要な企業もあるので準備が必要です。選考が6月ごろから始まることを考えると、他己分析は4月ごろに終わらせ、企業研究や選考対策に移る必要があるでしょう。
キャリアアドバイザーのコメント
他己分析のイメージが湧かない場合には、「ジョハリの窓」と検索をかけてみるのがおすすめです。面接の場面では、自己認知力がどれだけ高いかを見られるケースが多い傾向。そのとき、自分で認識している強みや弱みと他者から見たときの強み弱みに大きな乖離などがあると内定から遠ざかってしまいます。そのため、他己分析が重要であることがわかるでしょう。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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他己分析を行う3つのメリット
他己分析を行うことで、自分だけでは気づけない特徴に気づけます。自己理解を深め、選考対策をより深くできる点がポイントです。
ここでは、他己分析を行うメリットを3つ紹介するので、参考にしてください。
1.自分で気づけない人間性がわかる
他己分析を行うことで、自己分析だけではわからなかった特徴がわかります。先入観にとらわれることで、強みを見落としたり、弱点に気づかなかったりするからです。
たとえば、自分にとってあたりまえなことが、周囲から高い評価を受ける場合もあります。周囲から「ほかの人にはできないことだよ」といわれて、自覚できる強みもあるでしょう。他己分析によって、自分では気づいていない自分を見つけられます。
2.社会人として活かせる自分の長所がわかる
OBや就活エージェントなどの社会人から分析を受けることで、社会で活かせる強みを発見可能です。就活に向けて、どの強みをアピールしていくかイメージしやすくなるでしょう。
自分で考えている強みが、社会人としては活かせないこともあります。社会を知らない状態では、「本当に強みになるのか」「どのような場面で活かせるのか」なかなかイメージできません。
他己分析で社会人に見てもらえれば、仕事で活かせるかどうかを教えてもらえます。強みを自信を持って選考でアピールできるようになるでしょう。
OBやOGに他己分析を依頼する場合、OB・OG訪問が必要です。OB・OG訪問の実施方法については、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」の記事で解説しているので参考にしてください。
3.面接に活かせる
他己分析の内容を面接に活かせるのもポイントです。自己PRで「周囲からは、△△と言われています」のように他己分析の意見を入れることで、説得力のある内容になるでしょう。
就活でアピールする場合、客観的な視点で捉えられているかが大切です。主観的な意見だけでは、自分がそのように思っているだけの可能性があります。
他己分析でフィードバックを受ければ、その内容を自己PRや志望動機に活かせるでしょう。採用担当者からすると、「自己評価と他者評価が一致している」と考えられるので、評価もあがりやすくなります。
キャリアアドバイザーのコメント
自分の本来の強みとは、自分にとって当たり前のようにできること(呼吸をするようにできること)のため、強みだと認知しづらいことが多いです。そこで、他己分析を取り入れることで、自分の一番の強みが見つかる可能性があるでしょう。
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他己分析を行う3つの方法
他己分析を行う場合、「対面」「質問シート」「ツール」の3つで依頼できます。それぞれどのように行うかを解説するので、他己分析を依頼する際の参考にしてください。
対面で質問する
一般的な方法が、直接会って自分について尋ねてみる方法です。事前にどのような質問を行うか考え、準備してから臨みましょう。
また、「就活の他己分析に使いたい」と事前に質問する意図を伝えておくのがポイントです。質問の意図がわかれば、回答する側もどのように答えればよいかがわかり、就活で使いやすい回答が得られるでしょう。
質問シートを作る
質問シートを作り、複数人に依頼する方法もあります。一度作ってしまえば使いまわしができ、多くの回答を得られるメリットがあります。
質問シートの場合、直接会わなくても回答してもらえる点もポイントです。忙しい相手やなかなか予定が合わない相手でも、都合のよいタイミングで実施してもらえるでしょう。
他己分析ツールを使う
他己分析ツールもあるため、活用するのがおすすめです。就活サイトが提供しているケースが多いので、調べてみましょう。
他己分析ツールを使えば、自分で質問を考えなくても、あらかじめ用意されているので簡単に実施できます。また、回答をまとめてグラフにしてくれたり、特徴を教えてくれたりするなど、分析に使いやすい点もメリットです。
キャリアアドバイザーのコメント
他己分析を依頼する前に、事前準備をしっかりする必要があります。おすすめなのは、一般的によく言われる強みを紙やシートに書き出し、自分で強みだと思うものに〇、弱みだと思うものに✕を記載する方法。自分も含め、他者にも依頼しましょう。そうすれば、シートを見比べると自分で思っている強み弱みと他者が共通して思う強み弱みが分かり、それぞれの共通点や違いが見えてきますよ。
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他己分析の効果的なやり方を5ステップで解説
ここでは、他己分析のやり方から活用する方法までを5ステップで解説します。
1.質問シートを作成する
他己分析を依頼する前に、まずは具体的な質問リストを記載したシートを作成するのがおすすめです。
他己分析で「私ってどんな人間だと思う?」のような漠然とした質問をすると、聞かれた人も回答に困ってしまうでしょう。そのため、他己分析を依頼する際は、事前に質問したい内容を整理して、質問集を作っておくとスムーズです。
質問集があれば、「知りたいことを聞き逃した」といった失敗も避けられます。
2.他己分析を依頼する
次に、可能な限り多くの人に分析してもらいましょう。全員に対面で質問するのが難しい場合は、事前にアンケート方式にまとめ、メールや書面で回答してもらうのがおすすめです。
面と向かっては答えにくい質問の回答も得やすく、見返すときにも内容が把握しやすくなります。なお、依頼する際は「相手の貴重な時間を割いてもらう」意識を持ち、丁寧に質問しましょう。
3.他己分析と自己分析の結果を照らし合わせる
他己分析が終わったら、自己分析の結果と比較してください。自己分析との違いを把握し、自分の認識と他人からの認識のギャップを埋めていきましょう。
また、自分の認識と他人の認識で一致している部分を探すのもポイントです。たとえば、自己分析で「リーダーシップがある」と考えていたとします。他己分析の結果、「周囲の話を聞き、チームを引っ張ってくれる」のような回答を得られれば、自信をもって強みをアピールできるでしょう。
他己分析の内容を知ることで、自分の強みをより具体的に認識できる場合もあります。他己分析だけで終わらせずに、自己分析との比較も必ず行うようにしてください。
4.志望する業界や仕事と照らし合わせる
他己分析と自己分析を踏まえて、自分が志望する業界や仕事内容で求められる人物像を改めて照らし合わせてみてください。より自分に合った業界や企業、仕事内容を選べるでしょう。
なお、自己分析とのギャップが大きければ、志望先の再選定も視野に入れるのがおすすめです。
たとえば、自分では「継続が得意」と思っていたとしても、他己分析では「飽きっぽい」という結果が多く出た場合、就職後も同じような認識を持たれる恐れがあります。そのため、自分が本当に携わりたい業界や輝ける仕事は何か、どのような資質がマッチするのかなどを、再度見直してみてください。
5.強みや長所をエピソードに取り入れる
最後に、他己分析で得た内容を強みや長所のエピソードに取り入れてみましょう。他己分析で具体的なエピソードの回答がなかった場合でも、相手との交流を思い返してみてください。
就活の選考では、主張に対する根拠の提示が欠かせません。たとえば、「私の長所は△△です」と伝えても、具体的な根拠となるエピソードがなければ「本当のことを言っているのか」と疑われる可能性があります。
他己分析で得たエピソードは客観的な視点のため、より説得力のあるアピールにつながるでしょう。
これらを参考にして他己分析を行い、有効活用してください。なお、自己分析のツールとして、ノートを活用するのもおすすめです。具体的な方法を知りたい人は「自己分析はノートを使うのがおすすめ!やり方や書いておきたい内容を解説!」を参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
自己分析をする際には、強み弱みを考えてからエピソードを見つけるのではなく、エピソードから強み弱みを見つけられると本質的に行えるのでおすすめです。たとえば、「自分はリーダーシップがある」と思っていても、それが思い込みの場合は、思い込んだままそれっぽいエピソードを無理矢理持ってきてしまうでしょう。しかし、エピソードベースだと根拠がはっきりしているのでズレが生じにくいです。
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他己分析で聞きたい質問例30選
他己分析の際は、相手から自分に対する評価をしてもらうための質問が必要です。ここでは、他己分析を依頼する相手との関係性に分けて質問例を30個紹介します。
仲のよい友人や同級生の場合6選
仲のよい友人や同級生の場合は、率直な意見を聞きやすいでしょう。人間関係やコミュニケーションについての質問をすると、有用な回答を得られるはずです。
・私と友人になったきっかけは何ですか?
・私のどんなところが好きですか?また、改善すべきところは何ですか?
・私が困難に直面したとき、どのような対応を取ると思いますか?
・私が他人と関わるとき、どのような態度を取ると思いますか?
・私のどのような行動や言葉が印象的ですか?
・私のどのような点が他人と異なると思いますか?
親などの家族の場合6選
親などの家族は、あなたの人生の大半を近くで見てきています。幼い頃の話や、長期的な視点からの分析を得られるような質問を用意しておきましょう。
・私が小さい頃、どんな子どもでしたか?
・私の長所と短所はどのようなところですか?
・私の何が一番誇りに思えますか?
・私の人生で最も印象に残った出来事は何ですか?
・私が改善すべき点は何だと思いますか?
・私は他人からどのように見られると思いますか?
大学の先生や付き合いが浅い人の場合6選
大学の先生や付き合いが浅い人には、第一印象とのギャップや授業中の様子などを聞くのがおすすめです。関係性が薄いからこそ見える部分もあるはずです。
・私の第一印象はどのようなものでしたか?
・第一印象と現在の印象が異なる場合、どのようなギャップですか?
・私の話し方や仕草で気になるところはありますか?
・私の授業(ゼミ)中の取り組み方について、どのような印象でしたか?
・私の授業(ゼミ)への取り組みから、どのような企業や職種に向いていると思いますか?
・私の授業(ゼミ)中の様子から、改善したほうがよいところはありますか?
OB・OG訪問などで知り合った社会人の場合6選
バイト先やOB・OG訪問で知り合った社会人からは、あなたの経験やスキルについて、社会でどのような活かし方ができるかを尋ねると効果的です。
・私のどんな行動や発想がプロフェッショナルだと感じますか?
・私のどんなスキルや経験がビジネスの現場で役立つと思いますか?
・私のリーダーシップはどのように感じますか?
・私が改善すべき職場での態度や行動は何ですか?
・私の仕事に対する熱意や意欲はどの程度感じますか?
・私が適していると思われる職種や業界は何ですか?
OB・OGなどに他己分析を依頼する際は、マナーに注意しましょう。知り合いのOB・OGであっても、丁寧な対応が必要です。
メールで他己分析を依頼する際のマナーについて、「OB・OG訪問で好ましいメールの送り方とは?すぐに使える例文集つき」の記事で解説しているので参考にしてください。
キャリアアドバイザーの場合6選
キャリアアドバイザーは就活に関するノウハウを持っているため、仕事や就職に直結する内容を質問するとよいでしょう。
・私はどのような仕事に適性があると思いますか?
・私は将来どのようなキャリアを歩んでいると思いますか?
・私が△△業界で活かせる長所や強み・特徴は何ですか?
・私と話した印象はどのようなものですか?
・私が就職するに当たり改善すべき特徴はどのようなところですか?
・私を企業に紹介するとしたら、どのように伝えますか?
これらの質問例を参考に、他己分析を進めてみてください。なお、他己分析の質問で困った時は、質問があらかじめ用意されたツールを使用するのもおすすめです。
キャリアアドバイザーのコメント
多くの人に依頼をするのは勇気が必要かもしれませんが、回答数が多ければ多いほど本質的な強み弱みを知ることができます。面接に強くなるだけでなく、入社後のギャップも生じにくくなるので積極的に取り組んでみましょう。
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他己分析を効率的に行うために重要なポイント4つ
他己分析を有効かつ効率的に行うためには、質問の具体性や徹底した自己分析が鍵です。ここでは、他己分析を行う際に重要なポイントを4つ紹介します。
1.質問は具体的にする
他己分析では回答しやすくするため、質問を具体的にしましょう。「私ってどんな人?」のように漠然とした質問では、回答に困ってしまいます。
たとえば、「私がよくやる癖って何?」のように具体性を高めると、相手も回答しやすくなるでしょう。自己理解も深められるため、質問内容は工夫してください。
2.さまざまな関係性の人に頼む
他己分析を行う場合は、さまざまな関係性の人に依頼しましょう。友人や家族だけではなく、バイト先の先輩やOB・OG訪問なども有効です。
また、関係性があまり深くない相手に、現状を分析してもらう方法もあります。大学のキャリアセンターや就活エージェントなども活用してみましょう。
3.自己分析もしっかり行う
他己分析の効果を最大限に得るためには、自己分析との比較が欠かせません。そのためにも、自己分析を徹底的に行うことが重要です。
なお、自己分析のやり方は、人生を節目で区切りエピソードから強みや長所を見つける「自分史」や、過去の成功・失敗した出来事に対して点数をつけ可視化する「ライフラインチャート」などが挙げられます。
就活サイトでは、自己分析を簡単に行えるツールもあるので利用するのもよいでしょう。他己分析だけでなく自己分析も入念に行い、相乗効果を狙ってください。
4.他己分析の結果に振り回されない
他人からのフィードバックに振り回されないことも、他己分析を有効かつ効率的に行う上で大切なポイントです。
たとえば、他己分析の結果に一喜一憂したり、「自分ではこう思うけど相手の意見が正しいんだ」などと自分の価値観や思いを抑えたりすると、相手との関係性で新たな悩みが生まれたり、自己認識に食い違いが起きたりする恐れがあります。
自分にとってショックな結果だとしても、他己分析の依頼に対する率直な意見だと冷静に受け止めましょう。また、「これは違うな」と思えば取り入れないことも大切です。
人の意見に振り回されすぎると、就活が思うように進まない原因になりかねません。他己分析はあくまでも他人のフィルターを通した評価であると一線を引いて捉えましょう。
他己分析は具体的に質問するほど、リアルな回答が返ってきます。自分と他人の意見は別と捉えるためにも、自己分析を入念に行ってください。
自己分析に自信がないと思う方には、「「自己分析のやり方がわからない」と悩む人へ」の記事がおすすめです。
キャリアアドバイザーのコメント
他己分析を依頼する前にモチベーショングラフなどを作成し、自己分析を進めておくのがおすすめ。他己分析で得た強みや弱みに疑問が生まれても、自分史を見返せば「当時成功した理由は○○という強み発揮していたからかもしれない」など、理由や根拠が見えてくることがあるためです。
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他己分析を有意義にするには?おすすめの回答者の特徴
他己分析を依頼する人は誰でもよいわけではありません。依頼する相手を間違うと、参考になる結果を得られにくいでしょう。
ここでは、有効な回答を得られやすい人の特徴を3つ解説します。
本音で向き合ってくれる人
他己分析を依頼する際は、本音で向き合ってくれる人を選びましょう。気を遣ってよい面だけを伝える人や、「ちょっと嫌だな」と思っている部分に対しても肯定的に答えてくれる人がいるからです。
本音で答えてもらえない場合、有効な他己分析にならない可能性もあります。答えにくいとごまかさず、思ったままを伝えてくれる相手を選びましょう。
志望業界や社会人としての経験がある人
自分が志望する業界や、社会に出た経験のある人に他己分析を依頼するのもおすすめです。
志望業界に携わっている人は、どのような性格や能力が必要なのかを把握した上で分析を行ってくれるでしょう。また、社会人としての経験がある人には、企業で働く上で注意すべきポイントを踏まえて評価を依頼することも可能です。
なお、志望業界のインターンシップに参加すれば、社員に直接聞く機会に恵まれる可能性も。インターンシップについては「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事で解説しているので、参考にしてください。
就活で成功した経験のある人
他己分析を有意義にするために、就活で実際に内定をもらった経験がある人に依頼するのもよいでしょう。就活で成功した経験のある人は、評価につながる他己分析や自己分析のやり方を把握している人が多いです。そのため、的確な回答を得られたり、選考を勝ち抜くポイントを聞けたりします。
ただし、「内定をもらえればどの企業でもよい」という考えを持っている人に依頼すると、自分の意図しない方向に流れてしまう恐れがあるため注意してください。
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他己分析をお願いしたい人の例
他己分析は、身近な人から付き合いが浅い人まで幅広く依頼し、より多角的な視点で分析を行いましょう。ここでは、他己分析を依頼する人の例を紹介します。参考にして、より多くのフィードバックをもらうのがおすすめです。
親しい友人
親しい友人であれば親密度が高く、それだけ自分のことをよく知っているといえます。
学校の友人やアルバイト先の仲間などは一緒に過ごす時間が長く、よい面も悪い面も理解しているでしょう。近い間柄であれば、包み隠さずに率直な意見をもらえるかもしれません。
家族
小さい頃から近くで関わってきた家族は、自分の性格や長所・短所などを、最も深く掴んでいる可能性が高いです。一番よく理解してくれている家族の意見を通じて、自分では気づいていなかった部分を発見する場合もあります。
家族ゆえに、よい面も悪い面も正直な意見を伝えてくれることが多く、自分の強みや改善点が明確になるでしょう。また、家族からの意見には具体的なエピソードによる裏付けが多く、信憑性の高い情報を得られます。
過去と比較して成長や努力の成果がわかりやすいため、より深い自己理解につながるでしょう。
大学の先生
大学のゼミや部活動の先生に聞いてみるのも1つの手段です。授業での取り組み方や部活動での努力などを理解している先生の意見は、同年代の友人や家族とは異なり、新たな発見もあるでしょう。
また、多くの学生と接してきた経験から、他の学生との比較も含めた視点を提供してくれるのも、大学の先生に他己分析をお願いするメリットといえます。
付き合いが浅い人
就活で知り合った人など、付き合いが浅い人に他己分析を依頼するのは、客観的な意見を聞けるチャンスです。
付き合いが浅く、性格や長所、短所などを深く知らない分、第一印象の正直なイメージを聞き出せるでしょう。また、相手の他己分析に協力すれば、お互いにメリットが生まれます。自分の第一印象を知ることは面接官に与える印象の参考となるため、分析すべき重要な項目です。
アルバイト先の社会人やOB・OG訪問で知り合った人
アルバイト先の社員やOB・OG訪問で知り合った人からは、社会人としてのあなたの働きぶりや職業人としてのスキルを評価してもらえます。
社会人の視点は同級生とは異なり、社会で活躍するための価値を一歩引いたところから判断してくれる可能性が高いです。ESや面接で伝える自己PRを考える際、社会で自分の能力やスキルをどのように活かせるか把握しておけば、有効なアピールにつながりやすいでしょう。
キャリアセンターや就活エージェントのアドバイザー
大学のキャリアセンターや就活エージェントなどのアドバイザーに依頼すれば、採用担当者の目線で分析してもらえます。
また、多くの学生を就職に導いてきた経験から、他己分析の質問の作り方から効果的な活用方法、有効なアピール方法まで、一貫したアドバイスも受けられるでしょう。時間の都合がつけにくい場合、メールやチャットなどのツールを用いて連絡できるアドバイザーを選んでみてください。
他己分析で自分の短所を把握すれば、ESや面接で弱みについて質問された際に活用できます。「就活での弱みはどう伝える?伝え方の例文や注意点を解説」を参考にして、自分の特徴に合わせた回答を準備しましょう。
キャリアアドバイザーのコメント
他己分析を依頼しない方がよく見える、比較的付き合いの浅い人からの回答が以外と重要になることもあります。理由は、選考の面接を担当するのは付き合いのない採用担当者のため。付き合いの長い・深い人からの意見はもちろんですが、付き合いの浅い人から見た自分の最初の印象などの意見も大事にすると良いでしょう。
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他己分析のやり方が不安なあなたへ
就職活動の一環として他己分析を始めたものの、どのように進めればよいのか、どのような質問をすればよいのかなど不安に感じる人も多いでしょう。他己分析を行う際は具体的な質問を用意し、適切な相手に依頼することが重要です。
なお、他己分析のやり方が不安で前に進めない人は、就活エージェントを利用してみてください。
なかでもキャリアチケットは、経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの状況に合わせたアドバイスを実施します。他己分析の進め方や具体的な質問例、フィードバックの受け取り方、活用方法などをマンツーマンでサポートするので、気軽に相談してください。
他己分析は就職活動にとどまらず、社会人としての自己理解やキャリア形成にも役立つ重要なプロセスです。キャリアチケットを活用して、自己理解を深め、自分自身の可能性を最大限に引き出しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。