長所の答え方の例文5選!効率的に伝える方法や注意点も解説

このページのまとめ

  • 就活で伝える長所は、企業の求める人材とマッチしているものを選ぶ
  • 企業に伝える長所は1つに絞り、その長所に関するエピソードは複数用意するのが望ましい
  • 長所が思いつかないときは、自分の短所から見つける方法もある

長所の答え方の例文5選!効率的に伝える方法や注意点も解説のイメージ

面接で、自分の長所を質問されたときの効率的な伝え方が知りたい、と思っている方もいるでしょう。

企業が長所について聞く際は、応募者の「自己分析力」「社風と合っているか」「入社後に活躍できるか」などを判断する要素としていることが多いようです。

この記事では、長所を伝える際のポイントや構成、例文などを紹介しています。企業の採用ニーズに合わせた長所の伝え方を学んで、今後の選考対策に役立ててください。

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目 次

企業が長所を聞く3つの理由

企業が応募者に長所を聞くのには、主に「自己分析力」「社風とのマッチ度」「入社後に活躍できそうか」を見極める目的があります。以下で詳しく確認しておきましょう。

客観的に自己分析ができているか

企業が長所を聞く理由は、応募者がしっかり自己分析を行い、自分自身を客観的に分析できているかを見極めるためです。自分を客観的に分析できている学生は、仕事で問題が起こったときも冷静に対処でき、コミュニケーション能力も高いというイメージを持ってもらえるでしょう。

また、自分の長所を理解していれば、自分の強みを仕事上でも活かすことができ、周りの人からの信頼や、会社からの評価も上がります。

社風や募集職種に合うか

長所を聞くことで、応募者が企業の理念や社風、仕事内容に適しているかを判断します。面接官は、企業と応募者のミスマッチを極力防ぎたいと思っています。

適していない人材を採用してしまうと、入社後にトラブルが起こったり、仕事の結果が出なかったり、企業にとって大きな痛手となってしまう可能性があるからです。

入社後に活躍できそうか

企業は、採用して入社した学生には永く活躍して欲しいと考えています。学生の持つ長所が、企業の求めるニーズとマッチしていれば、その人の能力を最大限に発揮できる仕事を当てることが可能です。

そのため、面接で企業に自分が入社後に活躍している姿を想像させることができれば、内定獲得へ一歩近づける可能性が高まります。チャレンジ精神やコミュニケーション能力、協調性などは、企業に求められやすい長所と言えるでしょう。

長所と自己PRの違い

長所とよく混同されがちなのが、自己PRでの「強み」です。面接では両方聞かれる場合も多いので、しっかりと違いを理解したうえで回答を準備しましょう。それぞれの違いは、下記の通りに表すことができます。

・長所:その人の人柄や性格。仕事上だけでなくプライベートでも活かせる性質。
・強み:仕事を通じて身に付けた独自スキルのことで、仕事上活かせる能力。

自己PRでアピールする強みは、自分の長所ではなく、企業がどのような人材を求めているのかを把握したうえで回答を考える必要があります。

自己PRと長所の違い、例文が知りたい方は「自己PRと長所の違いは?魅力的にアピールする方法を10の例文つきで解説」の記事も参考にしてみてください。

面接で性格を聞かれた場合の答え方

面接で「あなたはどんな性格ですか?」と質問されることがありますが、長所と性格はどう違うのか分からない方もいるのではないでしょうか?

「長所」と「性格」は似ているように思えて、少し意味合いが異なります。「性格」は その人の人柄や「人となり」を表すもので、必ずしも強みである必要はありません。「長所」は 、人と関わるときや仕事をするときに活かせる自分の強みです。

どちらの質問に対してもあなたの魅力を最大限伝えられるように、違いを理解したうえで回答を考えましょう。

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企業に求められやすい長所一覧

自分の長所を企業に伝える際は、志望企業のニーズや求める人材像とマッチしているかを把握したうえで、効果的に自分をアピールできるものを選びましょう。以下、就活で企業に求められることの多い長所一覧をまとめました。

・社交性
・協調性
・柔軟性
・主体性
・積極性
・勤勉性
・計画性
・独創性
・努力家
・責任感
・几帳面
・論理的
・粘り強い
・状況把握力
・課題解決力
・調整力
・傾聴力
・継続力
・分析力
・忍耐力
・発想力
・コミュニケーション能力
・ストレスコントロール力
・ポジティブ
・リーダーシップ

上記はあくまで一例です。参考程度にし、実際は自分を企業に売り込むために最善なものを考えて選びましょう。

職種別おすすめ長所

ここでは、職種別におすすめの長所を紹介します。自分の志望企業のニーズを考えながら、あなたに合った長所を見つけてみてください。

販売職・接客職

人と接することが業務のほとんどを占める販売職や接客業では、「コミュニケーション能力」「社交性」を長所としてアピールするのが効果的。顧客に対して特定の商品や製品の魅力を説明できる能力も長所になりえます。

また、販売職ではお客さんからのクレームを受ける場合もあるため、「機転が利く」「ストレスコントロール力」などを伝えるのも効果的でしょう。

事務職

営業事務や総務などの管理系事務職の仕事は、「正確性」が求められることが多いです。

経理など納期が発生する事務職では「几帳面さ」や「調整力」、会社全体の経営を支える役割を持っていれば「誠実さ」、同じ業務をコツコツ続ける事務職の場合は、「継続力」「忍耐力」などもプラスの評価に働くことが多いです。

営業職

営業系の職種においては、高い「コミュニケーション能力」や「協調性」が必須です。

また、顧客のニーズを理解しそれに見合った提案をすることも多いので、「傾聴力」や「伝達力」「発信力」なども活かせるでしょう。

IT職

エンジニアやITコンサルタントなど、常に進化するIT業界では、情報や社会の変化のスピードについていく能力が長所として評価されます。「論理的思考力」や常識にとらわれない考え方や行動ができる「発想力」なども需要が高いです。

個人で案件や仕事を進めるイメージが強いかもしれませんが、大きなプロジェクトを遂行することも多いので、「チームワーク力」も望ましい長所でしょう。

医療・福祉系職

医療機関や福祉施設職員として働く場合は、患者の健康や命に携わる仕事です。強い「責任感」とともに、常に専門知識を熟知している必要性があるため「勤勉性」も大事です。

また、患者が伝えたいことに耳を傾ける「傾聴力」や、相手の気持ちに寄り添える「気配り」を長所としてアピールするのも効果的です。

就活でNGな長所

「仕事で活かせない」ものや「企業の採用ニーズにマッチしていない」長所は、就活ではマイナスの評価につながりやすいのでNGです。たとえば、「走るのが早い」「絶対音感がある」「速読ができる」など、特技に近いものは、場合によっては仕事で活かせないので注意が必要でしょう。

また、業務の正確性や継続力が求められる事務職で、「発想力」や「独創性」などクリエイティブ職で活かせる長所を伝えても評価されない可能性が高いです。その長所が本当にその企業でアピールできるのか、慎重に考えることが大切です。

長所の例についてさらに詳しく知りたい方は、「就活における「長所・短所」の述べ方がわかる!26個の長所一覧と例文付き」の記事も参考にしてください。

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長所を効果的に伝える構成

せっかく自分の長所を見つけられても、企業にうまく伝わらなければ、就活を成功させることは難しいでしょう。ここでは、長所を効果的に伝えるための基本構成を解説しますので、しっかりと意識しましょう。

結論

「私の長所は△△です」と、最初に述べましょう。結論を最初に持ってくることで、面接官が話の要点を掴みやすくなります。

最後に結論を伝えると、話の要点が掴みにくくなり、長所を理解してもらえずに終わってしまうケースも。その場合、コミュニケーション能力を懸念されてしまう可能性もあるので注意が必要です。

具体的なエピソード

結論を述べたあと、結果を交えた具体的なエピソードを持ってくることで、話の信憑性を高めることができます。

伝えるエピソードは1つで問題ありませんが、面接官に「あなたの長所が活かされたほかのエピソードはありますか」と質問されても答えられるよう、1つの長所に対するエピソードを複数用意しておくとよいでしょう。

ただし、偽って作り上げたエピソードを話すのは控えるべきです。面接官は人事のプロなので、応募者の言動や話の流れから嘘であることを簡単に見抜くことができます。また、嘘をついて入社できたとしても、後々自分が苦労するだけでなく企業にも迷惑をかけることになるので控えましょう。

入社後どのように活かすか

最後に、その長所を入社後にどのように活かしていけるかを伝えます。どれだけ素敵な長所でも、入社後に活かせなければ意味がありません。

「自分の長所は、入社後にこのように活かせるため、自分を採用するとこのようなメリットがあります」という伝え方をすると、入社後のイメージを面接官に想像させることができ、内定獲得へ近づくことができるでしょう。

長所・短所の回答のコツや例文を知りたい方は「「あなたの長所・短所はなんですか」と聞かれたら?回答のコツと例文を紹介」の記事も参考にしてみてください。

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長所を伝える際に気をつけるチェックポイント

長所を伝える際の構成を理解したところで、注意すべき点3つを解説します。自分の長所の魅力が最大限伝わるよう、しっかりとチェックしておきましょう。

企業の求める人物像に合っているか

非常に魅力的な長所であっても、会社にとって必要な要素でなければ、面接官には響きません。企業研究をしっかりと行ったうえでその企業が求めている能力を把握し、どのような長所を伝えるか考えましょう。

長所は1つに絞れているか

長所をいくつも伝えてしまうと、面接官は応募者がどのような人材であるのかを把握することが難しくなってしまいます。どのような人材か把握できないと入社後のイメージが出来ないので、伝える長所は1つに絞りましょう。

客観的な内容になっているか

「私は△△だと自負しています」などと自称で長所を伝えると、説得力に欠けてしまう恐れも。具体的なエピソードを織り交ぜながら伝えることで、話の内容に信憑性が増し、どのような人材なのかイメージしやすくなります。

面接で長所を質問されたときの回答例文が知りたい方は「自分の長所と短所は何?面接での伝え方を例文付きで紹介」の記事も参考にしてみてください。

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長所の例文5選

ここでは、長所を効果的にアピールできる例文を5つご紹介します。ただし、例文はあくまでも参考なので、自分の経験や言葉に置き換えてオリジナリティのある文章を考えましょう。

リーダーシップの例文

私の長所は、リーダーシップがあることです。私は大学時代、ダンス部に所属していました。1年の文化祭で、自分のチームメンバー全員でステージを披露することになったのですが、メンバーの中でやりたい曲が割れ揉めてしまったことがありました。

その際、メンバー全員の意見を聞き「どの曲にすれば最善のステージができるか」「どのように説明すればメンバー全員が納得できるか」を考えダンスナンバー決定の指揮を取りました。結果的にメンバー全員が決定した曲に納得して練習に取り組めただけでなく、自分たちのステージがダンス部内の投票で1位を獲得することができたのです。

この一件により、私は2年生で副部長、3年生では部長に任命される結果となりました。入社後も、ダンス部での経験を活かしてリーダーシップを発揮し、チームや部署が目標に向かって最善の結果を出せるよう尽力していきたいと思います。

継続力の例文

私の長所は、継続力があることです。私は、小学から大学までの16年間ピアノを習っております。ほぼ毎日自宅での練習を欠かさずに行い、厳しいながらも的確なアドバイスをくださる先生のもとで技術を積んできました。

ときには、稽古の内容や先生の要求が厳しく、辞めてしまいたいと考えてしまうこともありました。しかし、その度に、音楽の授業で私の伴奏を楽しみにしてくれる仲間や先生の顔が思い浮かび、ここで諦めてはいけないと自分を奮い立たせてきました。

社会人になってから大変なことがあったとしても、私の仕事を待ってくれている人がいるということを励みにしながら、業務に取り組んでいこうと考えています。

忍耐力の例文

私の長所は、困難な場面に直面しても、あきらめずに最後までやり遂げる忍耐力です。
大学2年生のときに、海外留学をしたいと決意しました。交換留学先へ進学するには、TOEFLスコア58点以上が必要でした。

一回目のTOEFL受験では、合格点よりもはるかに低い、30点でした。英語は好きでしたが得意と言えるほどではなかったので、次で必ず合格したいと思い、次の受験までの3か月間、一日10時間の勉強に励みました。参考書や問題集を何度も繰り返し、細かい目標設定をおこなうなど工夫をしました。結果、スコア63点を獲得することができました。

入社後も、この忍耐力を活かし、仕事で難しい課題や辛い状況に直面した際にも、あきらめずに努力や工夫を続け、成長していきたいです。

分析力の例文

私の長所は、分析力があることです。私はアルバイト先の飲食店で、当初接客のみを担当していましたが、現在は、新しく入ってきた方の教育担当も任される立場になりました。

教育担当として、まずは相手と積極的にコミュニケーションを取ることを大切にし、信頼関係を築いた上で指導に当たるよう心がけています。相手が失敗してしまったときは、「なぜ失敗してしまったのか」「今後同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらよいか」を同じ目線に立って一緒に考えるようにしています。

そうしていくうちに、店長やマネージャーから、接客の品質が上がり、お店の雰囲気が良くなったとお褒めの言葉をいただきました。社会人になって問題が起こったときにも、原因を分析しながら問題解決に向けて一生懸命取り組み、会社に貢献していこうと考えております。

課題解決力の例文

私の長所は、課題や問題に対してさまざまな角度から解決していく力の高さです。

大学3年生のゼミで、地元ならではの情報や名物を検証して、魅力をプレゼンするという課題がありました。発信できそうな情報がいくつかあり、どれに絞るのが適切かという話し合いで、ゼミメンバーとなかなか意見がまとまらない状況に直面しました。

この課題に対して何か有効な対策はないかと考え、私は、地域の人たちの意見を参考にできないかと提案しました。地域のお店を訪問し、事情を説明してアンケートやインタビューをして地元の人たちの意見を集めました。
アンケート結果から、今一番地域の人たちにとってメリットとなるのは何かという観点から考え、結果、ゼミのプレゼンで、特別賞をいただき、地元の新聞に掲載していただくことができましたました。

この経験を活かし、顧客やクライアントの立場に立って課題を解決していくことの大切さを学びました。効率的にエンゲージメントの高い投稿を続出させることができました。

入社後もこの経験を忘れず、問題や課題を効率的に解決していける人材になりたいと思っています。

履歴書での長所の書き方について知りたい方は「履歴書に長所はどう書く?書き方のコツやアピールできる例文を紹介!」の記事も参考にしてみてください。

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長所が見つからないときの対処法

自分の長所を見つけるためには、さまざまな角度から考えることが大切です。とはいえ、どうしても自分の長所が見つからないこともありますよね。ここでは、自分に合った長所を見つける方法をご紹介していきます。

短所を長所に言い換える

長所が見つからない場合、短所から長所を見つけ出す方法を試してみましょう。短所は、見方を変えると長所になり得るからです。

たとえば、「計画性が無い」人の場合、見方を変えると「行動力がある」といえることもあります。仕事において計画性の有無は重要なことですが、行動してみないと分からないという場合もあるので、フットワークの軽さが評価に繋がる場合もあるでしょう。このように、短所を長所にすることで偽りなく面接官に長所をアピールすることができます。

家族や友人など身近な第三者に聞く

自分を客観視できない場合、家族や友人など、自分と親しい人物に長所を聞いてみるのも一つの手です。

自分では短所と思っていた部分でも、周囲から見ると長所として捉えられていたり、自分では当たり前のこととして意識せずに行っていたことが、他人からすると大きな長所として映っていたりすることもあります。自分では気づかない潜在的な長所を知る手段として、ぜひ第三者に聞いてみましょう。

過去の経験から長所を見つける

自分の過去の経験や成功体験から自分の長所を見つける方法もあります。成功結果を出すために、自分は「どのように行動したのか」「どう工夫したか」という過程を思い出すと、そこから共通点やうまくいった理由が見えてきます。

成功へとつなげるために自分が起こした行動から、自分なりの長所を見つけてみましょう。

短所の答え方について知りたい方は「「自分の短所」を就活時の面接でポジティブに答える方法」の記事も参考にしてみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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