このページのまとめ
- 自己PRと強みの違いは明確にはないが、長所とは分けて考えるのが一般的
- 自己PRと長所の両方を聞かれたら、伝え方を工夫すれば内容がかぶるのは問題ない
- 自己PRと長所は互いを補完するような内容で話すと効果的
- 自己PRや長所を説明するときに古すぎるエピソードを使うのはNG
- 企業が求める強みや長所を分析し、それに沿った人物であることをアピールしよう
企業によって、ESの「自己PR」の欄が「強み」に変わっている場合があります。さらに「長所」の欄まで出てくると、どこにどんな内容を書けばいいのか迷う就活生も多いのではないでしょうか。このコラムでは、自己PRと強みの違いを解説。長所との書き分けについても触れています。記事を読んでそれぞれの違いを把握し、ESや面接で適切に対応できるようにしましょう。
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自己PRと強みの違いは?
自己PRと強みの違いは、明確にはありません。しかし、自己PRと長所は分けて考える必要があります。
明確な違いはない
自己PRと強みに明確な違いはなく、ほとんど同じ意味で使われています。自己PRは、「自分を採用するとこんなメリットがある」と売り込む行為のこと。そして、強みは、「企業に直接利益を生み出す長所」のことです。したがって、基本的には自己PRと強みのどちらかしか問われません。問われた際には、どちらも「企業で活かせる自分の能力や経験」を話すのが適切です。たとえば、海外とのやり取りが多い職種なら英語力、IT業界やデザイン業界ならPCスキル、営業職ならコミュニケーション能力など、実務的なスキルが当てはまります。
長所とは分けて考える
強みは言い換えれば長所でもありますが、就活では分けて考えましょう。長所とは、直接利益を生み出す機会は減るものの、仕事をする上で活かせるポイントのこと。強みは、長所の中でも特に利益に直結する点です。長所を聞かれた際には、自分が思う自分の良い部分をアピールしましょう。例を挙げるならば、協調性や責任感、向上心など、人柄や性格が想像できるものです。
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面接で自己PRと長所の両方を聞かれたら?
ESや面接で、自己PRと長所の両方を聞かれたら、伝え方で工夫するのがコツ。対処法について、以下で詳しく解説していきます。
伝えたいことがかぶるのは問題ない
自己PRと長所で、伝えたいことが重なってしまっても支障はありません。たとえば、自己PRでコミュニケーション能力について説明したあとに、長所で協調性をアピールするのも良いでしょう。
前述したとおり、強みは長所でもあるので、内容が繋がるのは自然なことです。
伝え方で工夫しよう
伝えたい内容が重なったとしても、伝え方は少し変えて話すのがおすすめです。エピソードを変えたり、言葉を言い換えたりして、同じ印象にならないよう注意しましょう。
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自己PRや長所を話すときに注意する3つのポイント
自己PRや長所を話すときに気をつけたいポイントについて解説します。これらを押さえておくと、好印象に繋がりやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
1.自己PRと長所の内容に矛盾がないようにする
自己PRと長所は、互いを補完しあうような内容で考えておくと良いでしょう。この2つは分けて考えるべきですが、互いの内容に矛盾があったり、内容があまりにかけ離れていたりすると、面接官が評価に迷う可能性があります。たとえば、自己PRで「フットワークの軽さ」についてアピールしたあとに、長所で「物事を慎重にすすめることが得意」と話した場合。聞いているほうは「どちらが本当なのか?」と戸惑ってしまう恐れがあります。
2.遠い過去のエピソードは利用しない
自己PRや長所を話す際に、古すぎるエピソードを用いるのは避けましょう。面接官は「今」のあなたを採用するのですから、直近のことについて知りたいのです。できれば、大学時代の体験談を用いるのが良いでしょう。もし、遠い過去の話を利用するならば、その体験が今に繋がっていることを伝えることが大切です。「過去から今までずっと◯◯を続けている」という内容や、「過去の体験がきっかけで大学時代に◯◯に挑戦した」など、現在と絡めて話しましょう。
3.企業が求めるスキルや長所をアピールする
企業分析をしっかり行い、求められている人物像に沿ったアピールを心がけましょう。「スピード感を大切に仕事ができる人」を求める企業に対して、「慎重でじっくり物事を考えるのが得意」という長所をアピールしても、評価の対象にはなりにくくなってしまいます。希望する職種への理解を深め、高評価に繋がる自分の強みや長所を探していきましょう。
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具体的なエピソードを交えた例文
前述の注意点に留意した、自己PRと長所の例文を紹介します。
自己PRの例文
私の強みは、英語力です。大学2年生のとき、半年間アメリカに留学したのですが、そのときは全く英語が聞き取れず悔しい思いをしました。帰国後、1年後のTOEIC受験を目標に一念発起。計画的に勉強し、努力の甲斐あって留学前は670だったスコアを900点にすることができました。今は、身につけた英語力を活かし、国際交流のサークルで外国人留学生の通訳として活動したり、オンライン英会話講師のアルバイトをしたりしています。海外事業部を展開されている貴社でも、持ち前の英語力を活かして、貢献していきたいです。
上記の例文では、英語力に焦点を当てて強みをアピールしています。さらに、行動力や継続力、計画性などを想像させるエピソードになっているのがポイント。長所を問われた際には、その中のうちのどれかを補足するような内容で書くと良いでしょう。
長所の例文
私の長所は、目標に向かって積極的に行動できるところです。現在加入している国際交流のサークルで、イスラム教徒留学生の日本生活における悩みを耳にしたことがありました。そこで、少しでも彼らの悩みを軽減したいと考え、急遽サークル内で会議の場を設けることに。そして、彼らの困っていることや尊重してほしいことを、ほかの学生と共有する「イスラム交流会」の開催を決めました。開催後は、お互いのすれ違いが減り、より仲を深められたと好評です。このように、貴社でも、困ったときにはまわりの人と相談しながら、状況をよりよくするための行動をとっていきたいと考えています。
上記の自己PRと繋がるよう、「行動力」をテーマにした長所の例文です。最後の「困ったときにはまわりの人と相談しながら」という一文で、積極性だけではなく協調性もある人物だということがわかります。
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