このページのまとめ
- 看護学生の自己PRは、PREP法を使うと論理的に伝えやすくなる
- 看護学生の自己PRでは、内容だけでなく伝え方や印象も評価の対象になる
- 自己PRの書き方に不安がある看護学生は、第三者の添削を受けるのがおすすめ
就活において、自己PRは自分の魅力を伝えるうえで非常に重要です。一方で、「どのように書けばよいのか」と悩む看護学生もいるでしょう。また、伝え方によっては誤解を招くおそれもあるため、工夫して書くことが大切です。
この記事では、看護学生向けに自己PRの書き方や例文を紹介します。自信を持って選考に臨みたい方や自己PRの伝え方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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- 看護学生の自己PRで採用担当者が重視するポイント
- 求める人物像に合っているか
- 職場の風土や雰囲気に合っているか
- 入職後に活躍できるイメージが湧くか
- 看護学生が自己PRを作成するための準備
- 徹底的に自己分析する
- 強みと弱みを洗い出す
- 理想の看護師像をイメージする
- 志望する病院の特徴や理念を調査する
- 看護学生や医療業界で求められるスキル
- 看護学生が自己PRを作成するための4ステップ
- 1.アピールしたい強みから伝える
- 2.具体的なエピソードを盛り込む
- 3.自分の強みをどのように業務に活かすか伝える
- 4.第三者に添削を依頼する
- 看護学生が自己PRを作成する際の6つの注意点
- 1.自己PRと志望動機を区別する
- 2.ネガティブな表現を避ける
- 3.抽象的な表現を避ける
- 4.ほかの質問と一貫性を持たせる
- 5.自分を良く見せようとして嘘をつかない
- 6.PREP法でまとめる
- 看護学生の強み別の自己PR例文15選
- 1.コミュニケーション能力
- 2.思いやり
- 3.忍耐力
- 4.傾聴力
- 5.責任感
- 6.協調性
- 7.リーダーシップ
- 8.向上心
- 9.努力家
- 10.行動力
- 11.明るい性格
- 12.冷静さ
- 13.体力
- 14.柔軟性
- 15.観察力
- 看護学生が面接で自己PRを伝える5つのポイント
- 1.応募書類の内容に沿って答える
- 2.エピソードはさらに掘り下げる
- 3.1分程度で答える
- 4.回答に自信を持つ
- 5.笑顔でハキハキと答える
- 自己PRに悩む看護学生のあなたへ
看護学生の自己PRで採用担当者が重視するポイント
自己PRを評価する際、採用担当者は学生の人柄や看護師としての適性が伝わるかを見ています。ここでは、採用担当者が重視するポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
求める人物像に合っているか
看護学生の自己PRでは、病院が求める人物像と合っているかが見られています。病院とのミスマッチを防止し、長く働いてもらえる人材を採用するためです。
そのため、自己PRで評価されるには病院側が求める看護師像を調べたうえで、強みをアピールする必要があります。どのような人材や強みが求められているかを企業研究で調べておきましょう。
企業研究の方法は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事も参考にしてください。
職場の風土や雰囲気に合っているか
自己PRでは、志望者の人柄や性格が、職場環境や雰囲気に合っているかも重視されます。職場の雰囲気に合わないと、仕事が円滑に進められなかったり、周囲との関係が上手く築けなかったりする可能性があるからです。
看護師の仕事はチームで協力する場面が多く、同僚と良好な関係が築けるかが選考時の判断材料になります。看護実習や病院見学を通して感じた印象をもとに、職場の雰囲気に合った自己PRを作成するとよりアピールになるでしょう。
入職後に活躍できるイメージが湧くか
自己PRでは、入職後にどのように活躍できるかを採用担当者がイメージできるかが重要です。人柄が良くても、業務での貢献が期待できない印象を与えてしまうと採用につながりにくくなります。
活躍するイメージを持ってもらうために、仕事内容とのつながりを意識して自分の強みをアピールしましょう。また、「自分を採用するとどのようなメリットがあるか」を意識すると、より説得力のある自己PRになります。
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看護学生が自己PRを作成するための準備
自己PRで自分の魅力を伝えるためには、事前の準備が重要です。自分の強みや目指す看護師像を明確にすると、内容に一貫性が生まれます。
ここでは、自己PRを作成するための準備について解説するので、ぜひ参考にしてください。
徹底的に自己分析する
自己PRを考える際は、まず入念に自己分析を行い自分を理解することが大切です。強みや長所を正しく伝えるためには、自分の言葉で分かりやすく説明できるように準備する必要があります。
以下の項目を参考に、過去の経験を振り返ってみましょう。
・習慣化している物事や経験、苦労せずにできること
・昔から感じている自分の性格
・家族や友人からよく言われる自分の特徴
・仕事をするうえで大切にしたい価値観
これらから、自分らしさが伝わる強みを見つけていくことがポイントです。強みを発揮した経験に対して「なぜできたのか」と繰り返し問い掛けると、自分の価値観や強みがより明確になります。丁寧に自己分析を進めると、採用担当者の印象に残る自己PRが作成できるでしょう。
強みと弱みを洗い出す
自己分析をしたあとは、自分の印象に残っている経験を振り返り、強みや弱みを具体的に書き出すことが大切です。また、書き出した強みを自分らしい言葉で言い換えられないか考えてみましょう。
たとえば、毎日5kmのランニングを続けている経験があれば、「継続力がある」と表現できます。そのほかにも、「コツコツ努力できる」「粘り強い」「根気がある」などの強みに言い換えることも可能です。一方で、短所に関しても以下のように見方を変えると強みになります。
・頑固 → 意思が強い
・心配性 → 計画性がある
・抱え込みやすい → 責任感がある
・おせっかい → 気配りができる
もし、自分の弱みだけが思い浮かぶ場合でも、視点を変えればアピール材料にできます。自分の性格を強み・弱みの両面から言語化すると、自己PRに深みが出るでしょう。
強みの見つけ方については、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」の記事も参考にしてください。
理想の看護師像をイメージする
自己分析をしながら、就職後の理想の看護師像やキャリアプランもイメージしましょう。
理想の看護師をイメージするうえで、考えたい項目は以下のとおりです。
・看護師として病院や社会にどのように貢献したいか
・どのような仕事にやりがいを感じられるか
自分の強みを業務でどのように活かせるかといった視点で将来を考えると、自己PRと理想の看護師像を想像できるでしょう。
理想の看護師像を描ければ、自分のアピールポイントに一貫性を持たせることも可能です。
志望する病院の特徴や理念を調査する
自己分析だけでなく、就職を希望する病院やクリニックなどの特徴・理念の理解も必要になります。自己PRは、病院側の視点で考えることも重要です。
・病院の理念
・病院の規模や組織形態 など
また、志望先の病院を調べる際は、求める人物像も合わせて確認しましょう。病院について詳しく調べると、自分のアピールすべき強みが見えてきます。
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看護学生や医療業界で求められるスキル
厚生労働省の「2023年度第6回雇用政策研究会関係資料集」によると、看護師が活躍する医療・福祉業界で最も重視されている資質は、「チームワーク、協調性・周囲との協働力」です。
引用元:厚生労働省「2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料集(9p)」
次に求められているのが、「職種に特有の実践的スキル」であり、医療や福祉といった分野の特徴が表れています。新卒採用では、専門的な技術以上に、チームで協力して働く姿勢が重視される傾向にあるでしょう。
協調性を強みとして自己PRに取り入れたい方は、「看護師の自己PRで協調性をアピールできる?伝え方のポイントと例文12選」の記事も参考にしてください。
参照元
厚生労働省
2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料
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看護学生が自己PRを作成するための4ステップ
看護学生が自己PRを作成する際は、段階を踏んで取り組むと内容を整理しやすくなります。ここでは、自己PRをスムーズに作成するためのステップを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.アピールしたい強みから伝える
自己PRでは、アピールしたい強みから伝えます。「私の強みはコミュニケーション能力の高さです」といったように、簡潔に伝えると効果的です。
最初に強みを伝えると、読み手や聞き手が「今から△△△(強み)について話を展開するのだな」と理解できます。話の全体像がイメージでき、その後の内容も聞いてもらいやすいでしょう。
一方で、説明が長くなると自分の強みが十分に伝わらない可能性もあります。「結局何を言いたいのだろう」と思われる場合もあるので、アピールしたい強みから伝えるよう意識します。
2.具体的なエピソードを盛り込む
アピールしたい強みを伝えたら、強みを発揮したエピソードを伝えましょう。エピソードがあると、アピールしたい強みの説得力が増します。「どのような場面で強みを発揮したのか」「どのような成果が出たか」を具体的に伝えて、能力があることをアピールしましょう。
また、あなた自身の体験だからこそ語れる情景や思いを盛り込むと、ほかの人と差がつく自己PRになります。
自己PRのエピソードが浮かばない場合は、「自己PRのエピソードの書き方や探し方は?企業に評価されるポイントも解説」の記事を参考にしてください。
3.自分の強みをどのように業務に活かすか伝える
自己PRでは、自分の強みをどのように仕事で活かせるかも伝えましょう。優れた強みを持っていても、仕事で活かせなければ評価されにくいからです。
たとえば、「強みである傾聴力を活かして、患者さまの悩みや不安に寄り添える看護師を目指します」といったようにアピールすると効果的です。具体的にどのような業務で活かせるかは、忘れずに伝える必要があります。
4.第三者に添削を依頼する
完成した自己PRは、提出前に第三者へ添削を依頼しましょう。客観的な視点で読んでもらうと、伝わりにくい表現や不自然な文章が明確になります。
自分では問題ないと感じていても、初めて読む人には意図が伝わらない場合もあるため、他者の視点を取り入れると内容に説得力が生まれるでしょう。
また、自己PRの質を高めたい方は、学校のキャリア支援室や就活支援サービスなどに相談してみるのもおすすめです。
添削の依頼先に迷っている方は、「自己PRの添削は誰にしてもらう?依頼先の選び方と自分で見直すポイント」の記事も参考にしてください。
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看護学生が自己PRを作成する際の6つの注意点
自己PRは、自分の強みを伝える大切な機会ですが、伝え方を工夫すると、印象が大きく変わることもあります。
ここでは、看護学生が自己PRを作成する際の注意点について解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.自己PRと志望動機を区別する
自己PRを作成する際は、志望動機と混同しないように、それぞれを明確にまとめることが大切です。
自己PRと志望動機の違いは、以下のとおりです。
自己PR | 志望動機 | |
主な目的 |
・自分の強みやアピールポイントを伝える ・採用することで得られるメリットを示す |
・なぜその病院を選んだのかを伝える ・志望度の高さをアピールする |
強調すべきポイント |
・強みが発揮された場面 ・経験を通じた業務への貢献 |
・病院の理念や人物像に共感した理由 ・関心のある業務や将来のキャリアプラン |
自己PRと志望動機ともに、入職後にどのように貢献したいかを伝える点で重なる部分があります。質問の意図を正しく理解し、それぞれの意図を踏まえたうえで、内容を整理して伝えることが大切です。
自己PRと志望動機の違いについては、「自己PRと志望動機の違いは?作成のポイントや例文を紹介」の記事も参考にしてください。
2.ネガティブな表現を避ける
自己PRでは、「△△はできませんが」「△△の経験はありませんが」など、否定的な伝え方は避けましょう。謙遜に伝えたつもりでも、採用担当者に不安を感じさせるおそれがあるためです。
たとえば、「看護師として仕事をするのは不安ですが、迷惑をかけないように頑張ります」と伝えた場合、「本当に現場でやっていけるのか」と懸念を抱かれる可能性があります。
自信を持って取り組む姿勢を示すために、自己PRでは前向きな言葉を使うことが大切です。未経験であることや不安を伝える場合も、学ぶ意欲や前向きな姿勢を中心とした内容を心掛けましょう。
3.抽象的な表現を避ける
自己PRを考える際は、抽象的な表現を避け、できるだけ具体的に伝えることが重要です。自分らしいエピソードを伝えるだけでなく、数字で示せる成果があれば積極的に取り入れるのも良いでしょう。
たとえば、「アパレルのアルバイトを頑張りました」と伝えるよりも、「アパレルのアルバイトでは、お客さまが商品を手に取ったタイミングで必ず声を掛けるよう意識し、その結果、お客さま満足度で1位を獲得しました」と伝えると、具体的なイメージが伝わりやすくなります。
また、「さまざま」や「いろいろ」といった曖昧な言葉も避けたほうがよい表現です。自分の行動を明確な言葉に置き換えると、一度読んだだけでも情景が思い浮かびやすくなるでしょう。
4.ほかの質問と一貫性を持たせる
就活では、自己PRだけでなく、履歴書やエントリーシートに記載するさまざまな項目が総合的に評価されます。そのため、ほかの質問と一貫性のある内容を意識することが大切です。
各項目の回答に矛盾があると、どの情報が本当なのか判断がつかず、採用担当者に不信感を与えてしまうおそれがあるでしょう。
たとえば、自己PRで「コミュニケーション能力の高さ」を強みとして挙げた一方で、短所として「内気な性格」と記載してしまうと、内容に矛盾が生じます。
履歴書やエントリーシートを提出する前に、各項目がつながりのある内容になっているかを確認しましょう。
5.自分を良く見せようとして嘘をつかない
自己PRを作成する際に、自分を良く見せようとして事実と異なる内容を書くのは避ける必要があります。嘘が見破られた場合、評価が大きく下がるだけでなく、その後の面接や職場での信頼にも影響するおそれがあるからです。
また、内定を得たとしても、実際の業務でうまく立ち回れず、働きづらさにつながる可能性もあります。実際とかけ離れたエピソードは面接で深掘りされた場合に矛盾が生じやすく、採用担当者に違和感を与えることもあるでしょう。
多くの学生を見てきた担当者であれば、わずかな違和感からでも不自然さに気づく可能性もあります。
自己PRでは、結果よりも自分の強みをどのように伝えるかが重要です。特別な成果がなくても、誠実に取り組んだ経験を丁寧に言葉にすると十分に伝わります。自分らしい姿で就活に取り組みましょう。
6.PREP法でまとめる
自己PRでは、PREP法を活用すると、構成に一貫性が生まれて内容に説得力が増します。
PREP法とは、Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)といった順序でまとめる方法です。以下の4つの要素を意識して作成しましょう。
・Reason(理由):その強みを裏付ける理由や背景を伝える
・Example(具体例):実際の経験やエピソードを挙げて説得力を高める
・Point(結論):最後にもう一度要点を伝えて印象づける
PREP法を使うことで、伝えたいポイントが整理され、採用担当者の印象にも残りやすくなります。PREP法は、自己PRで何を強調したいのかが明らかになる点がメリットです。
ただし、履歴書には文字数の制限があり、面接でも時間が限られています。限られた条件の中で自分の魅力を伝えるには、論理的に構成された自己PRが重要です。書き方に悩んでいる方は、まずPREP法を意識してみましょう。
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看護学生の強み別の自己PR例文15選
自己PRでは、自分の強みをどのように相手に伝えるかが重要です。ここでは、看護師として評価されやすい強み別に自己PR例文を紹介します。自分の強みに合った伝え方を知りたい方や表現方法に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.コミュニケーション能力
私の長所は、周りを明るくできるコミュニケーション能力があることです。私はどんなときもポジティブな気持ちに切り替え、周囲を笑顔にできます。
看護実習では患者さまとの関わりを含め、初めてのことばかりで悩む場面もありました。しかし、「自分が不安だと周りも心配してしまう」と考え、常に笑顔で接することを心掛けていました。
その結果、患者さまから「頑張ってね」「ありがとう」などの言葉を掛けていただくようになり、少しずつですが自信につながりました。いつも笑顔で過ごすことで、自分自身が元気になれたり、明るい気持ちになれたりしました。
実習の経験と私の強みを看護師になってからも活かして、どのようなときも笑顔を絶やさず、穏やかな対応を心掛けたいです。2.思いやり
私の長所は、思いやりを持って行動できることです。
私は、大学入学時から老人ホームでボランティア活動をしていました。施設内では忙しくしている職員の方が多かったので、自分の仕事以外にも何かできることはないかと、積極的に声掛けを行いました。
また、一度頼まれた仕事はメモをとって内容を覚え、職員の方が困っている場合には、自分から率先してサポートするように心掛けました。
その結果、施設スタッフの方から信頼していただけるようになり、施設全体でも、大変そうな人がいたら進んでサポートする雰囲気ができました。ボランティア最終日には、手作りの寄せ書き色紙をいただけたことも嬉しかったです。
当時の経験を活かし、貴院に入職してからも思いやりを持ち続け、どのようなことも疎かにせず丁寧に向き合って取り組んでいきたいです。3.忍耐力
私の長所は、忍耐強く物事に取り組めることです。
学生時代に取り組んだ看護実習は、複数あるプログラムのなかで最も大変とされていましたが、無事に完遂できました。私が通う学校では、看護実習の内容は全員が共通のプログラムで行うものではなく、一部を選択して自分にあった実習内容を構成できるものでした。
そのため、私は実務経験を少しでも積みたいと考え、実習時間が最も長く、課題が多く出される実習プログラムを選択しました。1人暮らしをしていることもあり、生活費は自分で賄う必要があったため、日中は看護実習、夕方からアルバイト、夜は課題作成と、かなりハードな日々でした。
しかし、そのような状況でも忍耐強くすべてに取り組み、実習を完遂させるだけでなく、アルバイト先にも迷惑を掛けることなくその期間を過ごせました。
貴院に入職してからも、持ち前の忍耐強さを活かして多忙な看護師業務を忠実に遂行し、ひたむきに患者さまと向き合いたいです。4.傾聴力
私の長所は、傾聴力の高さです。
大学入学時から所属しているテニスサークルでは文化祭の実行委員を担当し、文化祭に関わる全メンバーの意見を聞いてまとめながら、提案や改善策を指示しました。
実行委員では、30名いるメンバー全員の意見をまとめるのに苦労しました。最初に行った会議では、それぞれが自由に主張してしまい、意見がまとまらずに失敗した経験があります。
そこで私は、一人ひとりにアンケートをとり、意見をまとめたうえで全体会議を実施しました。意見がある程度まとまっていることで、議論もスムーズに進み、最終的にはみんなが納得する楽しい文化祭にできました。
貴院に入職したあとも傾聴力を発揮し、チームワークを大切にしながら活躍したいです。5.責任感
私の長所は、責任感の強さです。
看護実習を通じて改めて感じたことは、医療の現場では些細なミスさえ許されず、常に慎重かつスピーディな仕事が求められることです。そこで私は、課題の提出とは別で毎日日誌をつけて、その日の実習で学んだことや反省点をまとめて、改善できることがないか考え続けました。
その結果、実習当初はうまくできなかった業務がスムーズに行えるようになり、実習後半では先輩の動きを観察できるような心の余裕も持てるようになりました。
実習の経験を踏まえ、看護師として院内の業務に責任を持ち、日々あらゆる業務に細心の注意を払って、信頼される存在を目指したいです。6.協調性
私の長所は、周りの人と協力して物事に取り組める協調性があることです。
私は中学・高校生のころに吹奏楽部に所属しており、トランペットを担当していました。高校3年生では副部長を任され、部長のフォローはもちろん、部員一人ひとりに寄り添って、不満のキャッチアップやモチベーションの維持に励みました。
また、楽器のパートごとに行っていた朝練を全体で行うことを提案した結果、県のコンクールでは銀賞を受賞できました。
医療の現場では、看護師がチーム一丸となって患者さまの対応を求められるため、自身の協調性と当時の経験を活かして、質の高い看護業務を提供できるよう努力いたします。7.リーダーシップ
私の長所は、チームの先頭に立って能動的に動けるリーダーシップ力が強いところです。
実習先ではチームのリーダーを自ら引き受け、メンバーのまとめ役を買って出ました。実習期間中、先輩看護師の指導を適切に仰ぎ、分からないことはその都度質問して、その日の疑問点は必ずなくしてから実習を終えるようにしていました。
加えて、毎日の実習が終わってから必ずメンバーで集まり、その日の反省会をして翌日に活かすことを続けました。
看護師として働く際は、立場に関係なく、その時々の状況に合わせて臨機応変に対応する姿勢が求められます。看護師同士はもちろん、ほかの職種との連携も大切にして、院全体を意識した働き方をしていきたいです。持ち前のリーダーシップを活かして、同僚だけでなく患者さまにも頼りになる看護師を目指したいです。8.向上心
私の強みは、向上心の高さです。
私は、3歳のころから高校3年生までバレエに没頭し、大学では小さいころからの夢である看護師を目指すため、勉強に励んでいます。
直近で行われた看護実習では、先輩看護師の仕事をサポートする立ち回りを任される機会が多く、最初は言われたことに対応するのが精一杯で、もどかしい日々を過ごしました。
もっとスムーズに動けるようにするにはどうしたらよいか、先回りして動けることはないかを常に考えて行動し、先輩に積極的に質問して自分の業務の幅を広げられるように努力し続けました。
その結果、実習では高評価をいただき、サポートに入った先輩からも褒めていただきました。向上心の高さを貴院でも活かし、毎日の看護業務では常に学び考えながら行動して、看護師スキルを高めたいです。9.努力家
私の長所は、地道な努力を継続できることです。
私の母親は看護師をしています。大変そうな姿を見ることもありましたが、毎日がとても充実していて楽しいと話していたため、私も看護師に興味を抱きました。しかし、当時の私は、勉強も苦手で看護学校への入学は到底できるものではありませんでした。
そこで私は心を入れ替え、平日は毎日4時間の勉強を欠かさず行うことに決めました。塾にも通わせてもらい、環境を整えて自らを追い込み、コツコツ淡々と参考書の問題を解いた結果、理解できる内容が少しずつ増えてきました。すると、勉強が徐々に楽しくなり、偏差値も右肩上がりで上昇して、志望していた看護学校に無事入学できました。
勉強する習慣が身についたことで、現在も実習の課題や自習に難なく取り組めています。地道に努力できる姿勢を看護業務にも活かして実務を1日でも早く覚えて、患者さまに安心してもらえるような看護師になりたいです。10.行動力
私の長所は、能動的に行動できるところです。
実習期間中、私は誰よりも率先して行動し、実務から多くの学びを得たいと考えていました。そこで、ほかの実習生に先んじて先輩のフォローに回ったり、少なくとも1日3回は質問することを意識したりして、実習中の疑問はすべてその日に解消させることを徹底しました。
実習の初期はたどたどしい動作でしたが、実習の終盤には少しスムーズに行えるようになり、先輩看護師の所作をより注意深く見る余裕も生まれました。
貴院に入職してからも、指示待ち人間にならず、できることから能動的に行動する姿勢を絶やさないのはもちろん、業務の幅を広げられるように努力いたします。11.明るい性格
私の長所は、チームの雰囲気を明るくできるところです。
大学で所属するゼミでは、2週間に一度、ゼミ生による進捗報告会が行われていました。しかし、発表者への質問や話を聞く態度が高圧的な印象で、ゼミメンバーがストレスを抱える状況でした。この雰囲気を変えたいと思ったため、報告会の冒頭は必ず雑談を挟むことを提案しました。
また、私が聞き手に回った際は、質問する際のトーンを意識的に上げて、リアクションをオーバーにとるように心掛けました。その結果、報告会の雰囲気はかなり柔和になり、担当の教授からも褒めてもらえました。
貴院に入職してからも、持ち前の明るい性格を活かして、患者さまの気持ちを少しでも晴れやかにできる看護師として活躍できるよう努力いたします。12.冷静さ
私の長所は、どのような状況でも冷静に対応できるところです。
大学時代は、カフェで3年間働いていました。平日は通勤前の社会人の方が次々と来店され、土日は買い物に来た方が休息するために訪れる立地で、注文を提供する店内は常にバタバタしていました。アルバイトを始めた当初は仕事の覚えが悪く、商品の提供に時間がかかってお客さまを待たせてしまうこともありました。
それでも提供する商品は一度も間違えたことはなく、どれほど忙しくても淡々と業務を遂行してきました。今ではピーク時に欠かせない存在の一人として店長からも褒めていただき、やりがいを感じています。
貴院でも、このような冷静に対応できる力を活かして、日々の看護師業務はもちろん、イレギュラーな事態が起きた際も落ち着いて業務に取り組みたいです。13.体力
私の強みは、何事にも粘り強く取り組める体力があるところです。
私が所属していたバレーボール部は部員が多く、レギュラーになるには厳しい練習に耐えて実力をつける必要がありました。入部当初、私は実力がないため試合中はベンチにすら入れない状況でした。その状況がとても悔しく、必ずレギュラーを勝ちとると決めてからは、苦手だったサーブの練習と筋トレを毎日の練習後に1時間行い、そのメニューを2年間継続しました。
その結果、2年生ではベンチ入りして、ここぞといったときにサーブを任されるようになり、3年生になると念願のレギュラーの座をつかみました。
看護師業務は夜勤を含む不規則な勤務形態で、体力がなければ業務をこなせないと考えています。貴院に入職後は、持ち前の粘り強く取り組める体力を活かして、看護現場の第一線で活躍していきたいです。14.柔軟性
私の長所は、状況に合わせて柔軟に対応できるところです。
私は現在、結婚式場でアルバイトをしており、お客さまのご案内や料理の配膳などを行うスタッフとして働いています。
あるとき、参列者が100名近い結婚式で挙式が予定より20分近く遅れてしまい、披露宴の進行が慌ただしくなる機会がありました。そこで、式の進行を元に戻すため、私が主体となって料理を提供するタイミングを調整し、無事に定刻に披露宴を終了できました。披露宴全体の進行には特段の影響もなく、新郎新婦さまからもご満足いただけたことを大変うれしく思っています。
貴院に入職後も、自身の柔軟性を活かして、患者さま一人ひとりの立場や状況に合わせて最適な対応をしたいです。15.観察力
私は、周囲の変化に敏感に気づける観察力を強みとしています。
あるとき、同じ授業を受けていた友人の様子に、普段とは異なる違和感を覚えました。声のトーンや目線の動きに注意を払った結果、心に悩みを抱えていたことが分かり、相談に応じる中で少しずつ落ち着きを取り戻していきました。
自分の気づきが誰かの助けになったことに、深い喜びを感じた経験です。今後も、周囲に気を配る姿勢を忘れず、さりげない変化にも目を向けながら行動できる看護師を目指します。
患者さまの表情や動作、声にならないサインを丁寧にくみ取り、信頼される存在でありたいです。ここまで紹介した自己PRの例文は300〜400文字程度です。より短くまとめたい方は「自己PRを短文で書くコツとは?例文を交えて作成法を徹底解説!」の記事も参考にしてください。
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看護学生が面接で自己PRを伝える5つのポイント
看護学生が面接で自己PRを伝えるためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。ここでは、面接時に意識したい5つのポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.応募書類の内容に沿って答える
面接で自己PRを答える際は、履歴書やエントリーシートに書いた内容に沿うようにしましょう。
採用担当者は、手元にある履歴書やエントリーシートを見ながら面接を行います。応募書類と異なる内容の自己PRをすると、「どちらをアピールしたいのか」と採用担当者は混乱する可能性があるからです。
また、採用担当者は、履歴書やエントリーシートの内容から面接でさらに詳しく話を聞きたいと考えています。そのため、自己PRは履歴書やエントリーシートに記載したものをベースに回答しましょう。
2.エピソードはさらに掘り下げる
履歴書などに記載した自己PRをそのまま答えるのではなく、面接ではエピソードを交えて具体性を持たせることが大切です。
面接は採用担当者とコミュニケーションをとる機会なので、そのまま読み上げるのではなく、エピソードを膨らませて質問のきっかけを作りましょう。
エピソードの掘り下げに関しては、自己PRに限らずすべての質問に共通します。話の広げ方次第では、コミュニケーション能力の高さもアピールできるでしょう。
3.1分程度で答える
面接で自己PRを伝える際は、1分程度で話せるように構成するのが基本とされています。個人差はあるものの、聞き取りやすいペースで話すと1分あたりの文字数はおよそ300文字が目安です。1文を約50文字で構成すれば、6文程度で1分以内にまとまります。
また、自己PRを話す際にも、PREP法を意識するのがおすすめです。まず結論から述べたうえで、その理由や背景、具体的なエピソードを続け、最後にもう一度結論で締めくくると、説得力のある内容になるでしょう。
自己PRの制限時間が長めに設定されている場合は、「自己PRを3分で伝えるポイントは?評価されるコツや例文も紹介!」の記事も参考にしてください。
4.回答に自信を持つ
面接で自己PRを伝えるときは、自信を持って堂々と話すことが大切です。自信のない態度で答えてしまうと、内容が正しくても採用担当者に不安を与える可能性があります。
ほかの看護学生と比べてしまったり、実績がないことに不安を感じたりする必要はありません。自分の経験や考えをしっかり言葉にし、自分らしさを正直に伝えることが重要です。自己分析で見つけた強みや長所に自信を持ち、自分の魅力を前向きにアピールしましょう。
5.笑顔でハキハキと答える
面接では、回答内容に自信を持つだけでなく、笑顔で明るく話す姿勢も重要です。表情が硬く声が小さいと、話の内容が正しくても暗い印象を与えてしまうでしょう。
一方で、笑顔を意識しながらはきはきと話すと、同じ内容でも印象は大きく変わります。採用担当者に好印象を与えるためには、相手の目線を意識してどのような立ち居振る舞いが適切かを考えることが大切です。意識すると、態度や話し方にも自然に表れ面接全体の印象が向上します。
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自己PRに悩む看護学生のあなたへ
自己PRは、自分の強みを採用担当者に分かりやすく伝えるための重要な要素です。伝えたい内容を整理したうえで、論理的に構成すると、自身の魅力がより伝わりやすくなります。
一方で、自己PRでどのような強みをアピールすればよいのか、伝え方に迷っている看護学生もいるでしょう。そのような場合は、就職エージェントへの相談がおすすめです。
就職エージェントであるキャリアチケットでは、自己PRの内容に悩んでいる看護学生に向けて、強みの見つけ方から文章の構成までを丁寧にサポートしています。また、すでに自己PRを作成済みの方には、キャリアアドバイザーによる添削も可能です。
自分に合った強みの見つけ方に悩んでいる方や自信を持って選考に臨みたい方は、キャリアチケットまでお気軽にご相談ください。
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