優れた自己PRで内定を取るためには?まとめ方のコツと例文を解説

このページのまとめ

  • 優れた自己PRで内定を獲るには、自己分析など準備を入念におこなう
  • 自己PRは結論から話し、裏付けのエピソードや入社後の展望を話すと内定につながる
  • 抽象的で的外れな自己PRは内定につながらない

優れた自己PRで内定を取るためには?まとめ方のコツと例文を解説のイメージ

自己PRが上手くいくと、内定につながりやすくなります。高評価を得るためには、あなたの性格や価値観、長所・短所を短時間で面接官に伝えなくてはなりません。

そこでこの記事では、自己PRの作り方に悩んでいる就活生のため、どんな下準備をすればいいか、どんな点に注意すべきかなどを解説します。これから自己PRを作る方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

これが基本!自己PRの下準備

自己PRを準備するために、以下のポイントを抑えておきましょう。

強みや長所が企業でどう活かせるか考える

自己PRや志望動機ではただあなたの性格をアピールしたり長所や強みを主張したりするのではなく、それが企業にとってどんなメリットになるのか、あなたの能力が入社後どう活かされるのかを明らかにする必要があります。

それを説明するためには、応募先の企業の情報収集は必須です。採用ページで企業が求める人物像を確認するのはもちろん、業界内での企業の位置づけをリサーチし、事業の特徴や成長性を掴みましょう。また、自分と企業との相性を見極めるためには、社風や評価制度、キャリアに関わる制度や環境についても知っておきたいところです。これらを知ることで、相手に刺さる自己PRや適切な志望動機が作れます。

企業について深く知るには、実際に働くOB・OGを訪ねるのも有効です。OB・OG訪問ではWebサイトでは得られない詳しい仕事内容や、職場環境についての情報が手に入ります。さらにお願いすれば自己PRの添削をしてもらえるかもしれませんし、社会人との会話は就活の刺激にもなるでしょう。

入念に自己分析する

もう一つ自己PRの準備として忘れてはいけないのが、自己分析。過去から現在までの経験を振り返ることで、自分の性格や思考、行動のパターンが浮かび上がり、そこから強みや弱みが見えてきます。

よく、「志望動機や自己PRで紹介するエピソードは特別なものでなければならない」と考えている就活生がいますが、企業側が求めているのは学生時代の大きな実績ではありません。

ほかの学生にない特別な体験だったとしても、あなたが試行錯誤した過程が見えてこないエピソードでは意味がありません。企業が自己PRから知りたいのは、応募者の性格や価値観。あなたらしさが伝わるのであれば、題材は日常のちょっとした経験でも構わないのです。

「自分にはアピールできるような実績がない!」と思っている人も、サークル活動での役割やアルバイトで気をつけていることを思い出してみましょう。普段は特別意識していなくても、改めて振り返るとあなたなりの考えやこだわりが現れた習慣や行動パターンがあるのではないでしょうか?自分では気づかない長所があるかもしれないので、自己分析では家族や友人といった第三者に意見を求めてみるのもおすすめです。

自分の短所や弱みばかりに目がいってしまい、自己PRのネタになりそうなエピソードが思いつかない方は、「大学で特別な経験がない!そんな時の自己PRの作り方と例文」もご覧ください。

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内定が獲れる自己PRに必要な自己分析のコツ

効果的な自己PRを作るのには綿密な自己分析が必要です。以下のコツをおさえて、入念に進めましょう。

強みや長所は一貫性を持たせる

自己分析をしていると、あなたの強みや長所が複数出てきます。志望動機や自己PRで使う要素は1~2つ程度が適切なので複数から選ぶことになりますが、このとき全く違う内容のものを選ばないようにしましょう。たとえば、「リーダー気質で人を巻き込む力がある」と「補佐役に徹して周りをサポートできる性格」という2つは、同時にアピールすると矛盾した印象を与えます。

また、短所はあまり多く話す必要はありませんが、2つ以上出すときには同じく一貫性を重視しましょう。自己PRの中で矛盾が生まれると、「自己分析ができていない」と思われるリスクがあります。

短所はどうカバーするかもセットで考える

面接で自己PRをしていると、「では、反対にあなたの短所は何ですか?」と聞かれることがあります。このとき、ただ「私の短所は△△です」と伝えるだけでは不十分です。その短所に対して、どのようにカバーしているのかも話しましょう。

たとえば、「私の短所は人前で話すときに緊張してしまうことです。そのため、そういった機会があるときには入念に原稿を用意し、友人に話しているところを見てもらって練習しています」など話すとよいでしょう。

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自己PRの基本構成

自己PRや志望動機でアピールする内容は人それぞれですが、第三者に伝わりやすい話の構成は決まっています。せっかくのアピールも、相手に「わかりにくい、説得力がない」と思われては意味がありません。話の組み立て方がわからないという方は、以下をご参照ください。

結論

「私の強みは△△です」というように、冒頭で結論を述べます。「私の強みは△△で、△△かつ△△なところ」のように要素を盛り込み過ぎた文章はかえって頭に入りにくいため、結論は簡潔な言葉でまとめましょう。

結論を裏付けるエピソード

次に、結論を裏付けるエピソードを紹介していきます。 エピソードは、その活動に取り組んだ動機と、活動中の課題、課題に対してどう考え行動したのかという流れで説明するとわかりやすくなります。

それから行動した結果を述べ、経験から何を学んだのかをまとめます。

強みが入社後どう活かせるのか

最後に、あなたの強みが入社後どのように仕事に活かせるのかを説明しましょう。

以上が自己PRの基本の型です。どう書き始めてよいかわからないという人は、上記の流れに沿って自己PRをつくっていきましょう。

冒頭で強みを述べる時は「私の強みは粘り強さです」「私の強みはリーダーシップをとれることです」とまとめてもよいのですが、こういった表現はありきたりで他の就活生とかぶりがち。

前者であれば「私には途中で諦めることなく目標を達成する力があります」、後者であれば「私は異なる意見を持つ人をまとめることができます」というように、より自分の長所が伝わる表現を工夫してみましょう。「新卒の自己PRではなにが重要?構成の基本と例文を紹介」もあわせてご覧ください。

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内定につながらない自己PRの特徴

自己PRの題材は日常のちょっとしたことでも構いませんが、以下のようなアピールは評価につながらないので要注意。自分では問題ないと思っている人も、もう一度自分の自己PRを見直してみましょう。

抽象的な自己PR

多くの就活生がやってしまいがちなのが、抽象的な言葉を使った自己PRです。当然ですが、応募書類を読む人は、応募者のそれまでの人生や人柄について知りません。そんな状況で「人生で一番頑張った」「大変な努力をした」と言われても、一体それがどの程度の物か理解するのは難しいでしょう。

「頑張った」というなら、具体的にどのような行動をとったのかを説明しましょう。「私の努力によって売り上げが上がった」というのではなく、「お客様一人ひとりに声かけをし、個別のアドバイスをすることで顧客が増え、月平均◯円だった売り上げが◯円まで上がった」というように、具体的な工夫や行動を説明するのがポイントです。

自己PRは、「自分のことを全く知らない第三者に伝える」という意識を持って考えましょう。

当たり前のことしか言っていない自己PR

「塾講師のアルバイトに取り組み、生徒に国語を教えました」こう言われても、「アルバイトをしているならそれが仕事なのでは?」と思われてしまいます。自己PRで、「その役割についているなら当然すべきこと」をアピールしても企業には響きません。

企業が聞きたいのは、塾講師のアルバイトをしている中でどんな課題に遭遇し、どのように行動して問題を乗り越えたかということです。エピソードが自分の強みを伝える根拠になっているか、基本から見直してみましょう。

的外れの自己PR

英語圏の国としか取引していない企業に「イタリア語ができます!」とアピールしても、「それがうちにとって何のメリットになるのか?」と思われてしまいます。たとえ人より秀でた能力を持っていたとしても、応募先の企業で活かせるものでなければアピールする意味はありません。

自己PRをつくる際は企業が求める人物像を意識し、企業のニーズに合う強みや経験をピックアップしていきましょう。1人の人間が持つ強みや経験には限りがありますが、見せ方を変えることでそれぞれの企業にとって魅力的なアピールにすることが可能です。自己PRでは自分がアピールしたい強みを押し出すだけでなく、相手のニーズを意識しましょう。

自分の自己PRがこれでよいのか心配……という就活生は、「自己PRの悪い例から学ぶ!就活で失敗しない自分のアピール方法とは」もあわせて参考にしましょう。

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内定につながる自己PRの例文

最後に、具体的な話の流れを理解するために、例文をご紹介します。例文はあくまで文章の構成や書き方を掴む参考とし、実際には企業ごとにあなたオリジナルの自己PRをつくりましょう。

サークルについての自己PR

私には周囲を巻き込んで目標を達成する力があります。学生時代はジャズ研究会というサークルで部長を務めましたが、当時サークルは部員不足で廃部の危機に追い込まれていました。部員の間には「廃部でも仕方がない」という空気がありましたが、私はサークルを終わらせてしまうのは何としても避けたいと、新入生の勧誘に力を入れようと考えました。

部員には口頭や研究会のメーリングリストで、研究会の歴史や今までに著名なOBを輩出している情報などを流し、歴史あるサークルを自分たちの代で廃部にしてはいけないと訴えました。すると私の熱意が伝わったのか、部員の間に前向きな空気が生まれ、新入生へのビラ配りや勧誘のための演奏会など、全員の協力で積極的な勧誘活動ができました。その年は全部で11人の新入生が入部してくれ、今サークルは1年生たちの熱気で盛り上がっています。

この経験から、私は情熱をもって周囲に働きかければ物事が前に進むこと、自分1人ではできなかった課題が達成できることを学びました。入社後は何か困難にぶつかった時も、チームのメンバーと協力して乗り越えていきたいと思います。

資格取得についての自己PR

私の強みは、目標達成のために長期間コツコツと努力できることです。大学入学してすぐ、TOEICを受けたところ410点しか取れず、クラスで最下位でした。その経験が悔しかったので、1年かけて200点アップを目標に設定。

週に10時間以上は勉強すると決め、定期テストやアルバイト、サークル活動で忙しい間も常に10時間は勉強時間を確保しました。時には疲れている日や忙しい日もありましたが、一度も諦めることなく勉強し続けました。その結果、1年後のTOEICでは640点を獲得。230点も伸ばすことができ、目標を達成しました。

このように私の長所は、物事を途中で諦めず長期間継続できることです。貴社に入社してからも、長期的な観点で取り組むプロジェクトで、コツコツと努力し結果を出したいと思います。

ゼミについての自己PR

私の強みは、チャレンジ精神があり積極的に行動することです。大学時代、私は国際協力について研究するゼミにいました。国際協力の歴史や有名なNPO団体の歴史など多くのことを学びましたが、私は「実際に国際協力の現場に行ってみたい」と感じました。そこでは有志のゼミ生を集め。ミャンマーの農村で暮らす子どもたちに広い世界を知ってもらうため、日本人の大学生と交流するイベントを企画しました。

私はリーダーとして企業の方に協賛の交渉をしたり、参加者となる大学生を集めるためにSNSで告知したり、自らさまざまなタスクを担当しました。当日は30人の大学生と40人のミャンマーの子どもたちが集まり、着物やお茶、柔道などの日本文化を堪能する1日を過ごせました。

このチャレンジ精神と行動力という長所を活かし、貴社に入ってからも「自分に何ができるか」を考え、指示待ちではなく主体的に仕事に取り組みたいと思います。

さらに例文で学びたい就活生は、「自己PRの例文をポイント付きで解説!効果的に伝えるコツとは」をご覧ください。

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内定につながる自己PRを書きたいあなたへ

できあがった自己PRは、できれば第三者に添削してもらいましょう。第三者の目を通すことでわかりにくい点を指摘してもらえ、より説得力のあるPRに改善していくことができます。

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内定がもらえる自己PRについてのよくある質問

内定がもらえる自己PRについてのよくある質問に回答します。

Q.自己PRは大学時代のエピソードしか使えない?

A.中高時代の話をしても問題はありません。ただし、それに終始してしまうと「大学時代は何もやっていないのか」と思われてしまう可能性があるため、中高時代のエピソードから大学生活の話につなげられるとベストです。

Q.自己PRでアピールできる長所や強みが見つからない。

A.診断ツールを活用しましょう。強みや弱みがわかる診断、性格診断、長所・短所についての診断などができます。画面に表示される質問に答えるだけで診断結果が出るので、いつでも簡単に利用可能です。自己分析に悩んだら、「自己分析のやり方を紹介!目的とポイントを把握して効率的に進めよう!」もあわせてご覧ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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