このページのまとめ
- 自己分析とは、自分の性格や特徴を深掘りして自己理解を深めること
- 自己分析の目的は、企業選びの軸を決めて面接官に自分をアピールするため
- 就活に向けて「自分史」や「ジョハリの窓」など、複数のやり方で自己分析すると効果的
「なぜ自己分析が必要なのか」「自己分析のやり方が分からない」と悩んでいる就活生も多いでしょう。自己分析とは、就活において自分の長所や短所、強みを理解するために欠かせないプロセスです。
この記事では、自己分析とは何か、目的や簡単なやり方から活用例まで紹介します。自己分析をするメリットや注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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- 自己分析とは?就活で自分をアピールするための準備
- 就活に向けて自己分析をする目的
- 自分の強みや特徴を明確にするため
- 就活の軸を明確にするため
- 目標やキャリアプランを明確にするため
- 就活に役立つ簡単な自己分析のやり方10選
- 1.自分史を作る
- 2.「好き・嫌い」から考える
- 3.マインドマップを作る
- 4.ジョハリの窓にあてはめる
- 5.1つの出来事を深掘りする
- 6.Will・Can・Mustを考える
- 7.自己分析ツールを使う
- 8.モチベーショングラフを作る
- 9.他己分析をする
- 10.就職エージェントに相談する
- 就活における自己分析結果の活用例
- 自己PRの作成
- 志望動機の作成
- 面接対策
- 自己分析は就活を始めたらできるだけ早く取り組もう
- 自己分析する3つのメリット
- 1.選考通過率がアップする
- 2.複数内定が出たときに迷わず選べる
- 3.入社後のミスマッチを防げる
- 自己分析するときの7つの注意点
- 1.企業に合わせて自己分析しない
- 2.短所をポジティブに変換する
- 3.ありきたりな表現を言い換える
- 4.自分を大きく見せようとしない
- 5.自己分析の内容をノートに残す
- 6.時間を費やし過ぎない
- 7.期間を空けて何度も自己分析する
- 1人で自己分析するのが不安なあなたへ
自己分析とは?就活で自分をアピールするための準備
自己分析とは、自分の性格や特徴を深掘り、自己理解を深めることです。過去の出来事や経験を振り返り、自分がどのような人物なのかを理解していきます。
就活は、まず自己分析から始めることが基本です。「就活の軸を決める」「自己PRをする」「企業選びの基準を決める」など、就活を進めるためには、自分の考えや価値観の整理が欠かせません。
自己分析には「モチベーショングラフを作る」「マインドマップを作る」など、いくつかの方法があるため、自分に合う方法を見つけましょう。
就活にあたって具体的に何から取り組むべきか分からない方は、「就活は何から始める?時期別の対策・効率アップのコツを解説」の記事も参考にしてください。
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就活に向けて自己分析をする目的
就活に向けて自己分析をする目的は、自分の特徴を明確にしたり、エントリーシートの作成に活かしたりするためです。自己分析が重要といわれる理由を紹介するので、参考にしてください。
自分の強みや特徴を明確にするため
就活における自己分析は、自分の強みや特徴を自覚するために重要です。自分のことを理解できていないと、選考で何を伝えれば良いか分からず、効果的なアピールにつながりません。
たとえば、どの企業の選考でも聞かれる自己PRでは、自分の強みを理解したうえで言語化する必要があります。また、志望動機を聞かれた場合には、なぜ応募先の企業を選んだのか明確に伝えられるよう準備が必要です。
準備しないで自己アピールするのは難しく、多くの就活生は聞かれたときに何を答えたらよいか分からなくなります。自己分析は、自分を正しく理解するために欠かせないプロセスの一つです。
就活の軸を明確にするため
自己分析は、就活の軸を明確にするために役立ちます。就活の軸とは、就活に取り組むうえでの自分なりの基準のことです。自己分析を通して自分が何を大切にしているか考えていくと、就活の軸を決められます。
仕事や企業選びの基準がはっきりしていると、エントリーする企業を見つけやすくなることがメリットです。就活の軸に沿って「どのような仕事をしたいのか」「どのような企業で働きたいのか」などを明確にして選んだ会社に入社できれば、ミスマッチで後悔する可能性が少なくなります。
就活の軸については、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
目標やキャリアプランを明確にするため
自己分析は、今後の目標やキャリアプランを決めるためにも大切です。「△△を実現したい」「△△の夢に向けて頑張りたい」といった目標やキャリアプランを決めることは、就活へのモチベーションになります。
仕事を通して将来何を実現したいのか、じっくりと考えてみましょう。また、目標やキャリアプランが明確であれば、就活を終えて入社したあともモチベーションを維持できます。自分が何をしたいのか考えるためにも、自己分析が必要です。
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就活に役立つ簡単な自己分析のやり方10選
自己分析には、簡単にできるやり方を含めてさまざまな方法があります。ここでは、自己分析のやり方を10個紹介するので、自分に合う方法を選んでみてください。
1.自分史を作る
自分史とは、これまでの出来事を時系列にまとめて簡単な表にしたものです。生まれたときから現在までの良いこと・悪いことのエピソードを整理していきます。
自分史を作る際に大切なのは、就活に使えるかどうかを考えず、とにかく思いついた出来事をすべて書き出すことです。幼稚園、小学校、中学校、高校と時系列に分けて書くと、分かりやすいでしょう。
印象的なエピソードを掘り下げる
エピソードを書き出したら、以下のような視点でさらに深掘りします。
・なぜその活動をしたのか
・なぜ頑張れたのか
・活動中にどのような課題があったか
・課題に対してどのような行動を取ったか
・行動の結果はどのようなものであったか
・出来事から何を学んだか
それぞれのエピソードを幅広い視点で分析してみると、自分がどのようなときにモチベーションが高まるのか、どのようにして課題を解決しようとするのかといった把握が可能です。
エピソードの共通点を見つける
過去のエピソードを深く掘り下げていくと、自分がどのような行動パターンをとることが多いかを分析できます。エピソードの共通点を見つけて、自分の長所として認められると、自己PRが書きやすくなるでしょう。
たとえば、「一度決めたことは絶対にやり通す」といった傾向があれば、責任感が強いといえます。また、「周囲の関係を取り持つことが多い」などの場合は、物事を客観視できることや調整力のアピールが可能です。
2.「好き・嫌い」から考える
自分の好き嫌いを基準に、自己分析を行う方法もあります。まずは、好きなものと嫌いなものを理由とあわせて書き出してみましょう。
「趣味」「スポーツ」「人の性格」など、ジャンルを問わずに書き出します。自分が感覚的に持っている好き・嫌いを言語化できると、自分の強みや価値観の明確化が可能です。好きなものと嫌いなものを書き出したら、以下のような視点で企業選びの軸を考えていきます。
・どのような職種が合いそうか
・安定性かスキルアップのどちらを重視するか
・自分の時間をどの程度確保したいか
・どのような性格の人と相性が良いのか
・給料や待遇を重要視しているか
たとえば、「成長できること」「達成感が感じられること」が好きな場合、単純作業を繰り返す仕事よりも、営業や企画といった主体性を持って働ける職種が向いているでしょう。
また、嫌いな理由から、どのような職種を避けるべきか考えるのも有効です。一例として、「じっとしているのが嫌い」といった傾向があれば、デスクワークには向いていないと考えられます。
3.マインドマップを作る
マインドマップとは、自分の考えを具体的に表現する自己分析の手法です。中心にテーマとなる言葉を置き、そこから自分の思考をクモの巣のように広げていきます。
マインドマップの作成を通して、日頃から自分が「何を考え」「何を大切にして」「どのような原理で行動しているのか」の明確化が可能です。マインドマップは、中央から放射状にイメージがつながっていくため、視覚的に分かりやすいメリットがあります。
4.ジョハリの窓にあてはめる
ジョハリの窓とは、自分の認識と他人の認識におけるズレを理解するための手法です。自分自身を4つの窓から見るやり方で自己分析を進めます。
・自分と他人が知っている部分を「開放の窓」
・自分は知っていて他人は知らない部分を「秘密の窓」
・自分は知らず他人は知っている部分を「盲点の窓」
・自分と他人が知らない部分を「未知の窓」
「向上心がある」「几帳面」など、人の性格や長所・短所などを書き出すことが最初のステップです。そして、その中から「自分はこれが当てはまる」と思うものをピックアップします。
次に、身近な友人や家族などにどの特徴が当てはまるかを質問しましょう。その結果をジョハリの窓の当てはまる部分に書き出すと、自己分析が完了します。
5.1つの出来事を深掘りする
1つの出来事に対して「なぜ」を繰り返すことで、自分の強みや価値観、性格の把握が可能です。以下の例のように、自分への質問を続けてみてください。
フットサルサークルのマネージャーの仕事を頑張った
↓ なぜ頑張れたのか?
プレイヤーの人たちが「ありがとう」と感謝してくれたから
↓ なぜ感謝されると頑張れる?
誰かの役に立っていると実感できてうれしいから
↓ なぜ役に立っていると実感できるとうれしい?
自分がリーダーになるよりもサポート役が好きだから
↓ なぜサポート役が好き?
みんなで力を合わせて頑張っている雰囲気が良いから
↓ なぜみんな取り組む雰囲気が良いと思う?
1人で何かに取り組むより、人と一緒に取り組んだ方が大きな成功が得られるから
このように「なぜ」を繰り返すうちに、協調性があることや個人プレーよりチームプレーが向いていることなどが分かります。些細な出来事でもよいので、「なぜ」を繰り返していくと、これまで気づかなかった強みや価値観を見つけられるでしょう。
6.Will・Can・Mustを考える
Will・Can・Mustの3つから、自分の価値観を整理する方法もあります。Will・Can・Mustとは、それぞれ以下のような意味を持つ単語です。
・Will(自分のやりたいこと)
・Can(自分ができること)
・Must(仕事や会社に求められること)
自分に合う仕事を見つけるためには、やりたいことだけを考えてもうまくいかない可能性が高いでしょう。「自分にできるのか」「会社に求められているのか」などの観点も大切になります。また、「できることだけど、やりたくないから辛い」「会社に求められるけど、自分ができることではない」といった場合も同様です。
Will・Can・Mustの3つを満たせる仕事であれば、やりがいや充実感を感じやすいでしょう。
7.自己分析ツールを使う
自分の力だけでうまく自己分析できないと感じたときには、ツールの利用もおすすめです。いくつかの質問に回答するだけで、簡単に自己分析できる診断ツールもあります。
無料で利用できるものもあるので、自己分析に行き詰まったときには気軽に利用してみてください。自己分析ツールはなかなか就活の時間が確保できない就活生にも、取り入れやすいメリットがあります。
ただし、ツールだけで自己分析を完了できるわけではない点に気をつけましょう。ツールの結果はあくまでも参考程度にして、自分なりに別の方法で自己分析を行う必要があります。
自己分析がうまくいかないと感じた場合には、自己分析シートの作成もおすすめです。作り方の例は「自己分析シート作成で押さえるべきコツ|書き方のパターン・注意点も解説!」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
8.モチベーショングラフを作る
モチベーショングラフとは、「いつ・どのようなときにやりがいを感じたか」あるいは「いつ・どのようなときに気持ちが落ち込んだか」といったモチベーションの変化に焦点を当てながら、過去の経験を整理していく手法です。
自分のモチベーションが上がる要因を把握できると、自分のやりたいことが明確になったり、強みを発揮した経験を見つけられたりするメリットがあります。モチベーショングラフは、紙とペンを使って簡単に作成可能です。
・1.縦軸と横軸を設定する
・2.印象的なエピソードを書き出す
・3.モチベーションの変化を折れ線グラフにする
・4.エピソードに関する感情や行動を書き出す
・5.モチベーションが上がった、下がった出来事の共通点を探す
「自分は平凡な学生生活を送ってきた」と感じている就活生は、気持ちが上がったり下がったりした経験を振り返るために、モチベーショングラフを使って自己分析すると良いでしょう。
9.他己分析をする
就活では、自己分析とあわせて他己分析もおすすめです。1人で自己分析をしていると、「こうであってほしい」といった潜在的な思いから、自分の強みや弱み、性格などを決めつけてしまう可能性もあります。
思い込みを防ぐためにも、自分のことをよく知る周りの人に自分の長所や短所などを聞いて、他己分析してみましょう。他己分析すると、自分では気づかなかった弱点が見つかって認識を改められたり、より説得力のある自己PRを書いたりできます。
他己分析のやり方については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事で紹介しているので参考にしてください。
10.就職エージェントに相談する
自己分析をするために、就職エージェントに相談するのもおすすめです。プロの力を借りて、自己分析を徹底的に行いましょう。
就職エージェントに相談するメリットは、自己分析のやり方から結果のまとめ方、選考への活かし方などをまとめて教えてもらえる点です。自己分析をただ行うだけではなく、「就活に活かすためにはどうすれば良いか」までサポートしてもらえます。
自己分析は実施するだけではなく、就活に活かすことが重要です。自己分析がうまくできていないと悩む場合は、就職エージェントに相談してみましょう。
就職エージェントのキャリアチケットでも、自己分析のサポートを行っています。マンツーマンで一緒に自己分析を進めていくので、ぜひ気軽にご相談ください。
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就活における自己分析結果の活用例
自己分析の結果は、履歴書やエントリーシートの作成、面接対策のために活用できます。自己分析結果を具体的にどのように活用できるのかを解説するので、ぜひ参考にしてください。
自己PRの作成
自己分析結果は、自己PRの作成に活用できます。就活では、具体的なエピソードを添えて自分の強みをアピールする機会が少なくありません。
自己PRは、履歴書やエントリーシートで聞かれる基本の質問です。自己分析によって自己理解が深まると、自分の強みに対する具体的な根拠を説明できるようになり、自己PRの説得力が増します。効果的なアピールにつなげるためにも、自己分析結果をふまえて自己PRを作成しましょう。
志望動機の作成
自己分析結果は、志望動機の作成にも役立ちます。志望理由を述べる際に、自己分析を通して明確になった自分の強みや理想のキャリアプランなどに触れられると、具体性が増し、志望度の高さが伝わるでしょう。
たとえば、「自分の強みを活かせる仕事であると思ったから」ということを具体的に伝えられると、企業は入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。志望動機がぼんやりしていると感じるときには、あらためて自己分析結果を確認してみましょう。
面接対策
面接対策も、自己分析結果の活用例の一つです。就活の面接では、自己PRや志望動機を深掘りする質問を高確率で聞かれます。
自己分析をしていない場合、たとえ表面的な言葉で自己PRや志望動機を伝えられても、深掘りされたときに返答できなかったり、回答に一貫性がなくなったりする恐れがあるため注意が必要です。
自己分析を徹底しておくと、採用プロセスを通して回答に一貫性を保てるようになり、採用担当者の信頼を獲得しやすくなるでしょう。
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自己分析は就活を始めたらできるだけ早く取り組もう
自己分析は、できるだけ早い時期に始めると、就活をスムーズに進められます。実際のところ、自己分析をいつまでにやるべきか、明確な決まりはありません。一般的には、就活準備を始める大学3年時に自己分析を済ませている学生が多い傾向です。
内閣府の「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、インターンシップの参加時期は大学3年生の「7月〜9月」が約6割と最も高く、この時期から本格的にインターンシップを実施している企業が多いことが分かります。
引用元:内閣府「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(38p)」
また、内閣府の調査によると、全体の9割近くの学生が大学3年生の3月までに最初のエントリーシートの提出を済ませているという結果でした。大学3年生の9月以前からエントリーシートを提出している学生の割合は年々高まっており、できるだけ早い就活準備が必要だといえます。
引用元:内閣府「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(62p)」
自己分析は、できればインターンシップの参加前にあたる大学3年生の5〜6月、遅くてもエントリーシートを提出する前に取り組んでおくことがおすすめです。
一般的な就活スケジュールについては、「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事も参考にしてください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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自己分析する3つのメリット
自己分析をすると、選考通過率がアップしたり、入社後のミスマッチを減らしたりできます。自己分析をするメリットを3つ紹介するので、参考にしてください。
1.選考通過率がアップする
自己分析すると、就活において企業にアピールすべき自分の強みやスキルを把握できます。自己理解が足りていない状態で履歴書やエントリーシートを書いても、自分のアピールポイントを効果的に伝えられません。
自己分析を通じて自己理解を深められると、自分の強みや価値観を的確に伝えられるほか、自信をもって選考に臨めます。結果として、企業からの評価が高まり、選考通過率のアップにつながるでしょう。
2.複数内定が出たときに迷わず選べる
自己分析するメリットの一つとして、複数内定が出たときに迷わず選べる点が挙げられます。自己分析によって、具体的に「どのような環境なら自分が活躍できそうか」「自分が何を大切にして働きたいか」といった自分の価値観や優先順位が明確になるためです。
2社以上の企業から内定を獲得した場合でも、自己分析ができていれば、自分なりの基準に従って「自分に最もマッチしている△△社で働こう」と迷わず選べるようになります。
3.入社後のミスマッチを防げる
入社後のミスマッチを防げる点も、自己分析するメリットです。自分の強みや興味・関心、価値観などを理解しておくと、さまざまな視点で物事を見られるようになり、入社後の満足度向上につながります。
就活のゴールとして描くべきは、内定の獲得ではなく、自分に合った企業でやりがいを感じながら働く姿です。仕事を通じて理想の人生を実現していくためにも、入社後のミスマッチはできるだけ防ぐ必要があります。そのためにも、自己分析は欠かせないステップだといえるでしょう。
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自己分析するときの7つの注意点
自己分析の効果を高めるためには、企業に合わせたり、自分を大きく見せようとしたりせず、正しいやり方で取り組む必要があります。ここでは、自己分析するときの7つの注意点を紹介するので、参考にしてください。
1.企業に合わせて自己分析しない
企業が求める人物像に合わせて、自己分析の結果を出さないようにしましょう。企業のビジョンや価値観に無理やり当てはめて自己分析すると、自分本来の強みや個性を失ってしまいます。
就活では、自己分析の結果をもとに自分に合う企業を見つけることが大切です。企業側に合わせるのではなく、自分に合った企業探しを目的として自己分析に取り組みましょう。
2.短所をポジティブに変換する
自己分析するときは、短所をポジティブに言い換えることも意識してみてください。「短所は長所の裏返し」と表現されるように、見方を変えれば長所にもなります。
たとえば、「優柔不断」は「柔軟性がある」と言い換えられるほか、「心配性」なら「計画的に行動できる」に変換可能です。短所をポジティブ変換してみると、より多くの長所を見つけられるでしょう。
3.ありきたりな表現を言い換える
自己分析するときは、ありきたりな表現を避けることがポイントです。一般的な表現やフレーズは、抽象的で伝わりにくいだけではなく、採用担当者の印象にも残りづらくなります。
就活においては、ほかの応募者との差別化が不可欠です。たとえば、「コミュニケーション能力がある」と表現するよりも、「複雑なアイデアを分かりやすく説明する能力を持っている」と具体的に言い換えられると、より効果的に自己アピールできます。
自己PRに具体性を持たせるためにも、ありきたりな表現を避けるようにしてください。
4.自分を大きく見せようとしない
自己分析において、自分を大きく見せようとするのはやめましょう。自己分析では、自分の実際の経験や成果を具体的に示せると、結果の信頼性を高められます。
一方、誤った自己分析で自分の本当の長所を見逃してしまうと、就活が進まなかったり早期退職につながったりする可能性が高まるため注意が必要です。また、自分を偽って大きく見せていると、企業との相性の正しい見極めが難しくなります。
5.自己分析の内容をノートに残す
自己分析の内容は、ノートにまとめて残しておくことがおすすめです。ノートに記録しておくと、エントリーシート作成時など、必要なときに自己分析結果を見返せます。
就活は長期間にわたるため、自己分析の内容を忘れてしまうケースも珍しくありません。ノートに自己分析結果を書いておけば、面接前などに見返して活用しやすくなります。
自己分析の内容をメモしておくためには、就活ノートの作成もおすすめです。就活ノートの使い方や活用方法を「就活ノートの作り方は?まとめたい内容やポイント・サイズも解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。
6.時間を費やし過ぎない
自己分析のために、必要以上の時間を掛けるのは避けましょう。時間をかけ過ぎると、就活をスムーズに進められなかったり学業に支障をきたしたりする可能性があります。
また、就活のために始めたはずが、自己分析そのものが目的となってしまうケースも少なくありません。限られた時間で効率よく就活を進めるためにも、計画的に時間を使って自己分析に取り組むようにしてください。
7.期間を空けて何度も自己分析する
自己分析は一度で終わらせるのではなく、何度か定期的に実施しましょう。自身の考えや価値観は、時間の経過に伴って変わっていく場合があるためです。
たとえば、インターンシップを経て、志望業界や志望職種が変わるケースも少なくありません。また、選考を受けた結果、「この業界は合わないのでは」と感じる場合もあるでしょう。新しい知識や経験を得て、考えが変わることはよくあります。
そのため、定期的に自己分析を行い、自分の考えや価値観に変化がないか確認するようにしてください。
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1人で自己分析するのが不安なあなたへ
自己分析は、就活における基本となる取り組みです。そのため、自己分析をうまく進められなければ、志望動機の作成や面接での適切な回答が難しくなります。
「自己分析のやり方が分からない」「自己分析の結果を誰かに確認してほしい」と悩みを抱えている方は、就職エージェントへの相談もおすすめです。
就職エージェントであるキャリアチケットでは、就活生一人ひとりの悩みに合わせて、自己分析や業界・企業研究をはじめとするさまざまなサポートをしています。1人で自己分析していて行き詰まっている方は、ぜひ利用してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。