このページのまとめ
- 就活を何から始めるか悩んでいる人は自己分析、業界/企業/職種研究から始めよう
- 就活を効率良く進めるには、スケジュールの把握と対策を同時並行で進めるのが重要
- 就活で何をすればよいか分からずに不安な人は、就活エージェントに頼るのがおすすめ
「就活って何から始めればよいの?」「就活はやることがあり過ぎる」など、就活は誰もが未経験だからこそ悩んでしまいます。内定獲得のためには、全体像を把握して、自己と企業の理解に努めることが大切です。
この記事では、就活を何から始めてよいか分からない人に向けて、時期別の対策を含めたやるべきことをまとめました。就活を効率良く進めるコツも解説しているので、内定を獲得したい人はぜひ参考にしてください。
- 就活は何から始めればよい?まずは全体像を把握しよう
- 就活で余裕をもつためにやっておきたいこと
- 【2026年卒】就活はいつから始めるべき?活動ピーク期を把握しよう
- 今すぐに始めるのがベター
- 就活が本格化する時期は3~4月
- 面接・準備のピーク期は4~6月
- 就活攻略の鍵は前倒しの準備!内々定を獲得する時期
- 一般的な企業の就活スケジュール
- 3年生の5月〜6月:夏のインターンシップに応募
- 7月〜9月:夏のインターンシップに参加
- 10月〜2月:秋冬のインターンシップに応募・参加
- 3年生の3月1日:就活の本格スタート
- 3年生の3月~4年生の5月:応募書類の提出・書類選考
- 6月:選考開始
- 10月:内定式の実施
- 就活で何から始めるか分からない人がやるべきことを時期別に解説
- 大学3年生の春(4~6月)
- 大学3年生の夏(7~8月)
- 大学3年生の秋(9~11月)
- 大学3年生の冬(12~2月)
- 大学3年生の3月以降
- 就活の始め方が分からない方へキャリアドバイザーからのアドバイス
- 就活するために必要なこと5選!それぞれのポイントを解説
- 1.インターンシップへの応募と参加
- 2.OB・OG訪問の実施
- 3.履歴書やエントリーシートの準備
- 4.筆記試験対策
- 5.面接対策
- 2025年2月時点で始める就活スケジュールを卒業年別で解説
- 2026年卒の学生が始める就活の第一歩
- 2027年卒の学生が始める就活の第一歩
- 就活を効率的に進める3つのコツ
- 1.内定までのスケジュールから逆算する
- 2.就活準備は並行して進める
- 3.就活関連サービスをフル活用する
- 就活を何から始めるか分からず不安なときの対処法
- 「やらないと」と思ったことから始める
- 友人と就活の状況を共有する
- 就活を終えた大学の先輩に相談する
- 大学のキャリアセンターに相談する
- 就活エージェントに相談する
- 就活で何から始めればよいか分からず悩むあなたへ
就活は何から始めればよい?まずは全体像を把握しよう
就活はやることが無数にあるように感じる人も多いですが、以下の3つを押さえておけば全体像は把握できます。
・内定までの一般的なスケジュールや流れを理解する
・自己理解に励む
・業界や企業の理解に励む
そもそも、就職活動は企業と就活生がマッチングする機会です。
・企業:自社で長期間活躍してくれそうな人材を求める
・就活生:自分の強みや特徴を理解して、企業で活躍できる人材であるとアピールする
就職活動の原則を踏まえれば、相手企業のことを深く知るのはもちろん、自分自身のことを正しく理解することが重要だと分かるでしょう。やるべきことが明確になれば、就職活動を効率良く進められます。
就活を何から始めたらよいか分からず悩んでいる人は、自己分析と業界・企業研究から始めるのがおすすめです。
自己分析は、就活だけでなくこれからの社会人生活で必ず役に立つものです。今後、「自分は何がしたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」を考える際にも、自分の強みや弱み、価値観や大切にしていることを知っておくことが、自分の進む道を決める際の指針となるでしょう。
就活で余裕をもつためにやっておきたいこと
就活で余裕をもつためには、授業の単位を早めに取得したり、就活のための活動資金を事前に貯めたりするとよいでしょう。
ここでは、就活に余裕を持って取り組むためにやっておきたいことを3つ紹介します。いずれも些細なコツですが、実践できそうな人は取り入れてみましょう。
卒業単位は3年生の間に取得することを目指す
大学を卒業するための単位は、3年生の間に取るのがおすすめです。就活が本格化すると想像以上に忙しくなるため、4年生の前期に極力講義を受講せずに済むスケジュールを組めるようにしましょう。
実際、就活の準備は大学3年生からスタートするものも多いため、授業の単位は早めに取得して損することはありません。必要な単位は早めに理解したうえで、計画的に学業に励みましょう。
就活が本格化する前に活動資金を貯める
就活が本格化した際の活動に集中するため、活動資金は早めに貯めておくことも大切です。
・就活アイテムの準備
・証明写真の撮影費用
・各種参考書の購入費用
・移動の交通費や宿泊費
・通信費
就活アイテムを一式そろえるのに数万円単位で費用がかかるだけでなく、説明会や選考参加にかかる往復交通費や宿泊費も大きな出費になります。慣れない就活をするなかでアルバイトを続けるのは精神的にも大変なため、活動資金は早めに貯めておくのが得策です。
アルバイト先の勤務時間や条件を調整する
可能であれば、就職活動が本格化する期間中はアルバイトをしない、または勤務時間や条件を限定できるように調整してみてください。
就活期間中は面接が急に入ったり、説明会が追加されたりなど、イレギュラーに動く機会は多いです。体力的にハードなのはもちろん、アルバイトと面接の日程が被って迷惑をかけないようにするためにも、就職活動を優先させたほうがよいでしょう。
個人の状況次第ではありますが、うまくスケジュール管理する方法を見つけたうえで、無理なく就活を続けるのがポイントです。
就活では誰もが失敗したり不安になったりして、思うようにいかないこともたくさんあります。不安になったときの自分なりの解消法を知っておくことで、挫折することなく納得のいく就活ができるでしょう。
就活の進め方が不安な人は「就活の方法を詳しく解説!不安になったときの解消法もご紹介」も参考にしてください。
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【2026年卒】就活はいつから始めるべき?活動ピーク期を把握しよう
「就職みらい研究所」の「就職活動の開始時期(p.4)」によると、2024年卒の学生が就職活動を開始した時期で最も多い回答は、2022年6月(13.1%)でした。なお、2022年3月以前に就職活動を開始した人の割合もほぼ同じで、12.5%です。
ここでは、就活ピーク期について、より細かい内容をチェックしていきましょう。
今すぐに始めるのがベター
結論としては、この記事を読んだ今日から就活準備をスタートさせるのがベターです。状況は人それぞれですが、就活準備は早いに越したことはありません。時間に余裕がある場合は、自己分析や業界・企業研究を入念に行いましょう。
就活の本格スタートが迫っている場合、うかうかしている余裕はないため、自己分析や試験・面接対策を含むさまざまな就活準備をテキパキと進める必要があります。
就活を始めるタイミングで迷った場合は、今日からできることを始めるのがおすすめです。就活のスケジュールについては「就活準備はいつから?2025卒や状況別のスケジュールとやることを解説」でも詳しく解説しています。出遅れたと焦っている人は、「まず何から始めるべきなのか」やることを明確にして進めていきましょう。
就活が本格化する時期は3~4月
就職活動を開始する学生が多いのは、3月と6月です。3月は、企業の採用情報が正式に解禁され、各種就活サイトからエントリーできるようになります。
また、学生自身が就活が始まった感覚を抱きやすいのが、就活関連のWebサイトに登録するタイミングです。このことから、大学3年生を迎える前後の3~4月が、一つの就活開始時期になるといえそうです。
また、内閣府が調査した令和4年の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(48p)」によると、業界・企業研究を開始した時期に関するアンケート結果は以下のとおりでした。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(48p)」
大学3年の9月以前に業界・企業研究をスタートさせた学生の割合は、累計で51.9%でした。以後、毎月10%ほどの人が業界・企業研究を始めていることが分かります。
また、卒業・修了の前年度の9月以前に就活準備を始めている人の割合は、年々増加しています。夏季インターンシップへの参加・応募を視野に入れると、納得感のある回答といえるでしょう。
面接・準備のピーク期は4~6月
6月は、採用面接と、インターンシップなどのキャリア形成プログラム応募が始まる時期です。そのため、準備期間も含めた就職活動もピークを迎えるのが、4月~6月となります。
政府主導の現行ルールで採用を実施している企業を志望している場合には、6月から内々定が決まることもあるでしょう。しかし、よりマッチ度の高い企業を見つけるために、内々定が出たあとも就活を継続する学生は少なくありません。
就活攻略の鍵は前倒しの準備!内々定を獲得する時期
内閣府が令和5年に調査した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(61p)」では、学生が内々定を獲得した時期に関しても調査しており、その結果は以下のとおりでした。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(61p)」
大学3年生の3月時点で内々定を獲得している人は累計42.0%で、約4人に1人が大学4年生に進級した時点で内々定を獲得しているようです。
また、内々定獲得のピークは大学4年生の4月で、19.4%の学生が該当しています。一般的な選考開始とされる6月時点では全体の約90%が内々定を獲得しており、就活対策は前倒しで進める必要性が高いことを示す結果でした。
就活を攻略するには、自分のなかにブレない軸を持つことが大切です。就活の軸の見つけ方を詳しく知りたい方は「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」を参考にしてください。
参照元
RECRUIT
就職みらい研究所
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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一般的な企業の就活スケジュール
就活を何から始めればよいか分からない場合、最初に理解しておきたいのが就活のスケジュールです。企業や業界によって時期が異なるものの、基本的には大学3年生の3月にエントリー開始、4年生の6月に本選考スタートという原則を踏まえ、逆算して各種イベント・取り組みが用意されています。
ここでは、一般的な企業の就活スケジュールを具体的に解説するので、いつ、どのようなイベントを控えているのか理解しましょう。
3年生の5月〜6月:夏のインターンシップに応募
就活が本格化する前に必ず押さえておきたいのが、夏のインターンシップです。夏のインターンシップは、開催のおよそ2〜3ヶ月前に応募が始まる傾向にあります。各社のインターンシップ情報は大学3年生に進級して少し落ち着いたタイミングからチェックしておきましょう。
企業によっては、インターンシップの成績や評価次第で内定に直結する場合もあります。応募の際はエントリーシートの提出を求められることが多いため、事前に自己分析を少しだけでも済ませておけば、応募書類をスムーズに作成できるでしょう。
7月〜9月:夏のインターンシップに参加
大学3年生の夏休み期間は、インターンシップに参加して実際の業務に触れるのが一般的な流れです。
夏のインターンシップは3日程度のものもあれば、2週間や1ヶ月ほどにわたって開催される場合もあります。実務を経験したりワークショップ形式でグループワークをしたりするなど、開催方式や期間含めて企業によってさまざまです。
企業に対する興味の有無に限らず、インターンシップに参加することで仕事に対する考え方がクリアになるため、積極的に参加して自分の適性を判断しましょう。
10月〜2月:秋冬のインターンシップに応募・参加
夏のインターンシップが終わるころには、秋・冬のインターンシップの応募が始まったり、各プログラムが開催され始めたりします。
秋冬のインターンシップは学生の講義の都合などを加味して、3〜5日程度の比較的短い期間で開催されることが多いです。夏のインターンシップとは異なる業界のプログラムや、同じ業界の異なる企業のインターンシップに参加することで、自分の知見や考え方をより深められるでしょう。
なお、秋のインターンシップ応募は8月ごろから始まるため、継続的に情報収集をすることが大切です。
3年生の3月1日:就活の本格スタート
大学3年生の3月を迎えると企業の採用情報が正式に解禁され、各種就活サイトからエントリーできるようになります。なお、国が定めた統一的な指針に沿って採用活動をしている企業の場合は、3月から本格的にスタートします。
ただし、企業によっては前倒しで選考や面接を進める場合もあるため注意が必要です。3年生の春ごろから始めた自己分析や企業研究などを経て、志望企業にアプローチを始めるのがこの時期です。
外資系・ベンチャー企業は選考が前倒しされている
外資系企業やベンチャー企業は、全体的に前倒しで選考が進みます。外資系企業の場合、夏季インターンシップの開催はほかの企業と変わりません。
しかし、夏季インターンシップが終了したあとに説明会や本選考をスタートさせる場合もあります。早いと大学3年生の年内に内々定が出され、全体的には3年生の3月には内々定が出そろう傾向です。
外資系企業の場合、一般的な企業の就活が本格化する前に選考活動が終了するため、特に前倒しで準備する必要があります。なお、以下の企業・業界の就活スケジュールにも注意が必要です。
・テレビ業界の企業
・マスコミ企業
・ベンチャー企業
・非上場の中小企業
実態は企業によって異なりますが、3年生の12月ごろから説明会が行われ、3月ごろに内々定が出ることもあります。ほかにも、大学3年生の3月から4年生の6月に本選考が行われ、一般的な企業よりも前倒しで内々定が出るパターンも多いです。
企業によって選考スケジュールは異なるという前提を踏まえ、興味のある企業は過去の採用計画を必ずチェックしておきましょう。ベンチャー企業の特徴などは「就活生に人気!ベンチャー企業に向いている人とは?」をご覧ください。
3年生の3月~4年生の5月:応募書類の提出・書類選考
就活が本格的に始まると、内定獲得に向けてさまざまな対応に追われます。
・企業説明会への参加
・エントリーシートの提出
・Webテストの受験
3月以降は一気に慌ただしくなりますが、大学4年生を迎えるまでに就活準備を進めておくと、選考をスムーズに進められるでしょう。
6月:選考開始
一般的には、4年生の6月から面接が行われ始めます。同時に、内々定を獲得する学生も増えていきます。
学生によっては複数社から内々定を獲得している場合もありますが、周りと比較せず、自分が納得できる企業から内定をもらうことを目標に、コツコツと続ける意識が大切です。
場合によっては3月にエントリーした企業の選考にすべて落ちてしまい、持ち駒がなくなる可能性もあります。精神的な余裕をもつためにも、就活が本格化してからはエントリーする企業を定期的に増やす意識も持っておきましょう。
10月:内定式の実施
4年生の10月以降に内定式が実施され、正式に採用が決まります。一般的には4年生の10月で就活は一区切りですが、内定獲得に時間がかかる人や納得いく企業から内定をもらえていない場合、就活を続けることになるでしょう。
企業によっては通年採用や秋採用を実施しているため、これらの企業から内定の獲得を目指す人もいます。就活のスケジュールをさらに詳しく知りたい人は「大学生の就職活動はいつから始まる?内定までのスケジュールを徹底解説」をご覧ください。
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就活で何から始めるか分からない人がやるべきことを時期別に解説
就活で何から始めればよいか分からない人は、スケジュールの全体像を把握したうえで、時期別のやることリストを参考に順番に取り組んでいきましょう。
ここでは、時期別のやることリストとして、いつまでに何を準備すべきかピックアップしました。
ただし、順番に対策すればよい場合もあれば、同時並行や順番を前後させたほうがよいケースもあります。自分の状況を客観的に捉えて、必要な就活対策の優先順位をつけましょう。
大学3年生の春(4~6月)
就活の一般的なスケジュールからも分かるように、本格的に忙しくなるのは大学3年生の冬以降ですが、3年生に進級したタイミングで以下の準備を進めておくのが理想的です。
・自己分析
・業界/企業研究
・就活/企業選びの軸の決定
・就活アイテムの用意
・夏季インターンシップに応募
・就活サイトへの登録
上記リストのなかでも、最初に取り組みたいのが「自己分析」です。自分の軸を持って満足いく就職活動をするためには、時間をかけて自己理解を深める必要があります。
自己分析の方法は一つではありません。なかなか自己分析が進まない場合は、違う方法で再度取り組んでみるのも有効です。自己分析のやり方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。
さらに、学内で開催される就活ガイダンスや、総合型の就活サイトなどが主催する合同説明会・セミナーに参加しておくと、就活ノウハウを身につけられるでしょう。大学3年生になったタイミングを一つの目安にして行動を開始できると、余裕を持って就活を進められます。
また、インターンシップや各種イベントに参加するには、リクルートスーツやカバンなどのアイテムが欠かせません。各種就活アイテムは面接や選考を受ける際に欠かせないため、時間に余裕がある間にそろえておいてください。
合同説明会やセミナーに参加してみよう
「自己分析や業界・企業研究だけでは就活を始めた気にならない」という人は、大手就活サイトが主催する合同説明会やセミナーに参加しましょう。新卒採用を予定している企業が一堂に介しているため、各社の説明をまとめて聞いて回れます。
また、説明会のなかのイベントとして、就活の始め方をテーマにしたセミナーが開催されることも多いです。
企業研究を効率良く進められるのはもちろん、ほかの学生を見てモチベーションアップにもつながるので、各種イベントには積極的に参加してみましょう。
大学3年生の夏(7~8月)
大学3年生の夏には、以下の対策を進めるとよいでしょう。
・OB/OG訪問をする
・夏季インターンシップに参加する
・秋季インターンシップに応募する
・自己分析と業界/企業研究を継続する
・志望企業の過去の選考スケジュール確認する
春に行った自己分析や業界・企業研究を踏まえ、OB・OG訪問やインターンシップを通じて企業への理解を深めるのがポイントです。
比較的時間に余裕のある夏休み期間を利用して、就職先の可能性を探っていきましょう。夏季インターンシップの詳細は「サマーインターンの日程はいつから?スケジュールや選考突破のコツを解説」をご覧ください。
大学3年生の秋(9~11月)
大学3年生の秋を迎えたら、以下の準備を進めてさらなる情報収集に努めましょう。
・夏季インターンシップの振り返り
・秋季インターンシップの参加
・冬季インターンシップの応募
・合同説明会などの参加
・継続的な自己分析や業界/企業研究
夏季インターンシップに参加した人は、振り返りつつ就活の軸を見直してみてください。実際の職場で働くことで、仕事に対する価値観や業界・企業の見え方も変わるはずです。インターンシップで得た気づきは必ず言語化して、応募書類や面接でアピールできるようにしておきましょう。
また、振り返った結果をもとに、さらに視野を広げるためにインターンシップに参加したり、合同説明会に参加したりするのもおすすめです。
インターンシップに参加した経験や学びは、面接であなたの志望企業への熱意を伝えるための重要な要素です。インターンシップの日々の学びをメモに書き残すなどして、ESや面接で有効活用しましょう。
大学3年生の冬(12~2月)
大学3年生の冬は、志望企業によっては選考が始まっています。一般的には就活が本格化する直前期になるため、今までの就活準備を振り返りつつ、状況に合わせた準備をしていきましょう。
・冬季インターンシップの参加と振り返り
・自己分析のさらなる深掘り
・履歴書やESの準備
・Webテスト、筆記試験対策
・面接対策
・企業研究の内容の振り返り
・早期選考への応募
就活が本格化する前に、心身ともにリラックスする期間を作るのもおすすめです。今まで準備してきた内容を改めて整理して、万全な状態で3月を迎えましょう。
大学3年生の3月以降
就活が本格的にスタートする大学3年生の3月以降は、スケジュール管理の徹底が重要です。10〜20社ほどを一斉にエントリーするケースも多く、個別説明会や応募書類の提出期限が重なる機会も増えるでしょう。
3月以降は想像以上に忙しい日々を過ごすことになるため、アルバイトや卒論などを含めて、優先順位をつけて効率良く取り組むようにしてください。スケジュール管理を徹底しつつ、面接対策と企業研究は継続させましょう。
選考が始まれば、あとは自分の理想や就活の軸を曲げずに行動するだけです。納得いく企業から内定をもらえるよう、トライアンドエラーを繰り返しながら選考に臨みましょう。
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就活の始め方が分からない方へキャリアドバイザーからのアドバイス
自己理解につながる自己分析を就活の最初にやる理由は、自分に合った企業からの内定をもらうための第一歩だからです。
内定は、第一印象やこれまでの経験、仕事や物事に対する考え方といった企業が求めるものと自分が持っているものが合致したうえで、企業に伝わったときに獲得できます。
つまり、「自分の特徴が分からない」「自分の強みやアピールポイントがよく分からない」という状況で就活を進めても、自分に合う企業が分からず選考に進めたとしても、合致点がないため好印象にはつながりにくいといえます。
就活の最初に自己分析を行わないまま、「知っているから」「なんとなく良さそうだから」といった理由でやみくもに応募先を決めていては、企業が求めるものと自分の強みやアピールポイントがずれてしまい、よい結果にはつながりません。結果として就活が長引いてしまう恐れもあるでしょう。
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就活するために必要なこと5選!それぞれのポイントを解説
ある程度流れがつかめたら、インターンシップの応募やOB・OG訪問に向けた準備もしていきましょう。
ここでは、就活の全体像を踏まえて取り組みたいことを5つ紹介します。ポイントを踏まえて実践していけば、就活が本格化した際も自信を持って選考や面接に臨めるはずです。
1.インターンシップへの応募と参加
納得のいく就活をするためには、インターンシップへの応募・参加はもはや必須といえるでしょう。インターンシップに参加することで得られるメリットをまとめました。
・企業への理解が一気に深まる
・実際の職場で実務を経験できる
・社会人のリアルな働きぶりを見られる
・別ルートで面接を受けられる場合もある
・その企業や業務への適性を判断できる
半日や1日のインターンシップは説明会の延長のような内容ですが、1週間以上のインターンシップであれば実際の業務も経験できるでしょう。あまり興味の湧かない企業だとしても、インターンシップを通じて働くことの意味などを考えるきっかけになります。
就活サイトに登録したら各企業のインターンシップ情報を検索して、参加に向けてスケジュールを調整していきましょう。
2.OB・OG訪問の実施
企業研究の一環として、OB・OG訪問も積極的に行うようにしてください。OB・OG訪問を通じて、企業のWebサイトには掲載されていないリアルな情報を得られます。
・現在の仕事内容
・1日の仕事の進め方
・働く前後のイメージギャップ
・実際に働いた感想ややりがい
・当時の就活でこだわったポイント
・選考対策や面接のアドバイス
OB・OG訪問の具体的な進め方は、大学のキャリアセンターの連絡先リストから先輩を探したり、ゼミやサークルなどの先輩に依頼したりするのが一般的です。
OB・OG訪問の際は、事前に複数の質問を用意しておくと聞き漏らしがなく、限られた時間を有意義に活用できるでしょう。OB・OG訪問でよく聞かれる質問は、「就活のOB訪問で使える質問集!先輩に聞いておきたいのはこれだ」を参考にしてください。
3.履歴書やエントリーシートの準備
効率的な就活準備として、自己分析と業界・企業研究が一通り済んだ段階で、履歴書やエントリーシート記入用のひな型を作っておくとよいでしょう。自己と企業双方の理解ができていれば、応募書類や面接でほぼ必ず聞かれる項目にはあらかじめ回答できるはずです。
・志望動機
・自己PR
・ガクチカ
・長所と短所
もちろん、企業によって求める人物像は異なるため、すべて同じ内容で提出できるわけではありません。
しかし、上記を中心とした内容であれば、パターン分けして下準備ができるはずです。企業が求める人物像に合わせてひな型の内容を調整すれば、面接や各種選考で慌ただしくなった際も落ち着いて対応できます。
4.筆記試験対策
面接に進むには筆記試験やWebテストなどの選考をクリアしなければならず、試験対策も欠かせません。
企業によって使用する試験の種類は異なりますが、主要なタイプは限定されています。過去の採用情報を検索すれば使用される試験の種類も調べられるので、参考書を1冊購入して傾向をつかんでおきましょう。
就活が本格化すると筆記・Web試験対策に充てる時間も取りづらいため、就活が本格化する大学3年の3月までに対策を済ませるのがおすすめです。
Webテストの対策は移動時間などのスキマ時間を利用して少しずつ進めていきましょう。Webテスト対策に関する詳細は「就活のWebテストとは?受検形式や出題科目、効果的な対策法を解説」をご覧ください。
5.面接対策
就活準備として、自己分析・業界/企業研究の次に時間をかけたいのが面接対策です。筆記試験・書類選考を通過して、企業の採用担当者や部長・役員などから直接質問される面接は、誰もが緊張して思うように回答できません。
面接は場慣れしていたほうが緊張しづらくなるので、以下で紹介する内容を中心に、各自で入念な対策を済ませましょう。
・友人同士で面接官役を交代しながら受け答えを練習する
・自分が面接で回答する様子を動画撮影して見直す
・大学のキャリアセンターに面接対策を依頼する
・就活エージェントに面接対策を依頼する
筆記試験対策と同様、面接対策も就活が本格化すると時間を確保しづらいため、大学3年生の2月中までに済ませておけるとベターです。なお、面接対策は多少後ろ倒しになってもカバーできるため、状況に応じてすきま時間に対策してもよいでしょう。
面接でよく聞かれる質問に対しては、あらかじめどのように答えるか準備しておきましょう。
ただし、丸暗記すると、本番に内容を忘れてしまった際に思い出せなくなる可能性があります。話す流れや要点を覚えておくようにすると、緊張してもスムーズに話せるはずです。
また、面接は面接官との対話です。面接官とコミュニケーションを取る場なので、丸暗記した内容では、ただセリフを読んでいるようになり相手にあなたの熱意が伝わりにくくなってしまいます。感情を込めて話せるように、何度も練習して本番に臨んでください。
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2025年2月時点で始める就活スケジュールを卒業年別で解説
就活の始め方に関する悩みは卒業年度によってある程度大別でき、優先すべき内容も決まってきます。
ここでは、2025年2月時点における就活準備の第一歩を卒業年別で解説します。状況次第では焦るかもしれませんが、今日からできることを対策していきましょう。
2026年卒の学生が始める就活の第一歩
2026年卒業の人は、2024年2月時点で大学2年生に相当し、春には大学3年生になって就活準備がスタートするといった状況です。この場合は、今まで紹介した時期別のやることリストに沿って、自己分析から始めるとよいでしょう。
就活準備を始めるには少し早い印象もありますが、気になる企業の過去の採用スケジュールをチェックしておくのもおすすめです。有名な企業の企業研究から始めてみてもよいでしょう。
2027年卒の学生が始める就活の第一歩
2027年卒業の人は2024年2月時点で大学1年生に相当し、春には大学2年生を迎える状況です。
具体的な就活準備をするにはかなり早い一方で、長期インターンシップのなかには、大学2年生でも参加できるものがあります。興味のある企業を中心に、インターンシップ情報の確認だけでも行っておくと、就活を有利に進められるでしょう。
ほかにも、外資系企業への就職を志望するのであれば、記事前半で紹介した内容を踏まえて適宜対策を進めても問題ありません。興味関心のある企業を中心に、産業構造の理解を深めてもよいでしょう。
大学2年生で長期インターンシップに参加しておけば、就活が本格的に始まった頃に焦る必要もなくなるでしょう。また、興味のある仕事を体験できるので、今後の就職活動をスムーズに進められます。
インターンシップに参加したい場合は、「インターンシップは大学2年生からでも参加できる?探し方や注意点を解説」も参考にしてください。
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就活を効率的に進める3つのコツ
就活の準備を効率良く進めたいのであれば、内定までのスケジュールから逆算してやるべきことを明確にし、取り組めるものは同時並行させるのがおすすめです。
ここでは、効率的に就活を進めるコツを3つ紹介します。以下の内容も参考にしながら、就活対策を進めていきましょう。
1.内定までのスケジュールから逆算する
就活を効率的に進めたいのであれば、内定獲得と現時点を基準に、スケジュールを逆算して立てることが特に重要です。
・自己分析
・業界・企業研究
・インターンシップ参加の検討
・筆記試験対策
・面接対策
今まで解説したなかでも上記5つの対策は必須であり、それぞれ、いつまでに取り組む必要があるかが異なります。状況次第で各対策にどの程度の時間をかけられるかも異なるため、優先順位をつけたうえで、時間配分とスケジュールを最初に決めてしまいましょう。
期限を決めてやるしかない状況に追い込めば、おのずと就活準備も効率良く進められるはずです。
2.就活準備は並行して進める
就活の準備は多岐にわたりますが、並行して進められるものは同時に進めましょう。自己分析や業界・企業研究には終わりがなく、それぞれを完ぺきに終わらせてから次の準備に進むのはむしろ非効率です。
企業研究を進める過程で、自分の好きな仕事内容や就活の方向性が見えてくる場合もあります。そこで得た気づきをさらに深掘りすれば、就活の軸が固まることもあるでしょう。
就活の準備は、選考が本格的に始まるまでに終えられれば、順序を極度に気にする必要はありません。準備を終わらせる期限を定めたうえで、自分が進めやすい形で対策を進めていきましょう。
3.就活関連サービスをフル活用する
効率的に就活を進めたい人は、就活にまつわる便利なサービスを並行して使うのがおすすめです。
・就活サイト
・ES添削サービス
・就活エージェント
・逆求人サービス
・新卒応援ハローワーク
一般的な就活サイトはもちろん、就活をサポートしてくれるサービスをうまく利用することで、より効率的に準備を進められます。自分一人では先入観も入ってしまうため、視野が狭まる可能性も否定できません。第三者からアドバイスをもらうことで、思ってもいなかった業界・企業が就職先の選択肢に挙がるケースもあるでしょう。
就活に関するおすすめサイトは「スムーズな就職活動のために!就活におすすめのサイト情報」も参考にしてください。
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就活を何から始めるか分からず不安なときの対処法
就活を何から始めればよいか分からず不安なときは、候補に挙がったやるべきことを順番にやってみたり、頼りになる人や就活エージェントに相談したりするのがおすすめです。就活に対する不安を解消するためにできることをまとめたので、以下で紹介する内容も参考にしてみてください。
「やらないと」と思ったことから始める
何から始めればよいか分からないときは、思い浮かんだ選択肢を一つずつ実践していくのがおすすめです。
効率良く進めたかったり失敗したくなかったりする気持ちから行動をためらいがちですが、選り好みせずにすべきと思ったことから始めてみましょう。自分のなかで、「面倒だな」と思うものを先に片付けてしまえば、そこからリズムよくほかのこともこなせるようになるはずです。
何かアクションに移すことで「次は企業研究して情報を集めよう」「関連するこの業界もあとで調べよう」などのように、次の選択肢が自然と出てきます。就活に不安はつきものであることを前提に、自分がピンときたことから対策を進めてみましょう。
友人と就活の状況を共有する
就活をしている同学年の友人と進捗状況を聞き合うのは、就活の不安を取り除く際におすすめしたい方法の一つです。
・現在どのような対策をしているか
・できていないことがあるか
・就活の進め方で不安はないのか
・やったほうがよいと思っていることはあるか
・おすすめのサービスやイベントはあるか
お互いに近況を報告し合うことで、新たな発見もあるでしょう。自分と同じ境遇で努力する身近な存在を頼りに、現状を客観的に把握したうえで不安の原因を取り除いてみてください。
就活を終えた大学の先輩に相談する
同い年の友人だけでなく、就活を終えた大学やサークルなどの先輩に相談してもよいでしょう。同学年の友人に相談すると自分の現況と直接比較することになり、状況次第では落ち込む原因になりかねません。
すでに内定を獲得している先輩なら、直近の経験を交えながら親身になって相談に乗ってくれるでしょう。先輩に相談する際は、自分が希望する業界に内定が決まっているほうが、より具体的で実践的なアドバイスをもらえるはずです。
大学のキャリアセンターに相談する
就活の不安の相談先として、大学のキャリアセンターも積極的に利用してみてください。
・大学で培われた今までのノウハウ
・直近の就活市場への理解
・さまざまな学生の相談に乗ってきた実績
キャリアセンターは自分のことを深く知らない立場だからこそ、相談しやすい側面もあります。
ただし、時期によって繁忙度が異なり、その場で相談に乗ってもらえることもあれば、事前予約が必要な場合もあります。自分の大学のキャリアセンターに、「予約が必要かどうか」を問い合わせてみましょう。
就活エージェントに相談する
就活に関する不安は、就活のプロである就活エージェントに相談してもよいでしょう。就活エージェントは多くの学生をサポートしてきた実績があり、キャリアアドバイザー自身の豊富な知識と経験を踏まえ、学生の状況に合わせた適切なアドバイスが可能です。
就活の流れや企業・業界の動きも熟知している就活エージェントなら、就活に関するあらゆる悩みを解決できるでしょう。
就活の悩みを相談する相手に関しては、「就活相談先のおすすめ15選!適切な相手選びのポイントや注意点も解説」も参考にしてください。
就活で何から始めればよいか分からず悩むあなたへ
就活は誰もが初めての経験であり、「何から始めればよいか分からない」と悩むのは当然です。周りが着々と準備を進めるなか、時間だけが過ぎて焦っている人もいるでしょう。就活の進め方が分からなくて困っている人は、プロの力を借りるのがおすすめです。
就活エージェントのキャリアチケットでは、専任のキャリアアドバイザーが就活やキャリアに関する相談、自己分析の深掘り、ESの添削、面接対策、あなたに合った企業の紹介などをマンツーマンで行っています。就活を何から始めればよいか分からず動き出せていない人は、ぜひキャリアチケットをご利用ください。
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