このページのまとめ
- 2025/26/27年卒の学部生であれば、大学3年生の5月から就活を始めるとよい
- 就活でいつから動き出すか迷ったら、考え始めたタイミングから行動するのがおすすめ
- 就活の準備は自己分析と企業研究を入念に行うことが大切
就活について考え始めると「いつから動き出せば良いの?」「一般的にはどんな流れで準備するの?」などと気になる人は多いです。就活は誰もが初めて経験するため、いつ・どのような準備をすべきか悩むのは無理もありません。
この記事では、就活をいつから始めるべきか、卒業年別のスケジュールやポイントをまとめています。就活に必要な対策も紹介しているので、いつから始めれば良いか悩む学生はぜひ参考にしてください。
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- 就活をいつからするか、考え始めたときから行動しよう
- 就活はいつからいつまで?2026年卒のスケジュール
- 2024年5月まで:自己分析など準備を進める
- 2024年6~9月:サマーインターンに参加する
- 2024年9月~秋・冬インターンシップに参加する
- 2024年10月以降:外資系やマスコミの説明会が始まる
- 2025年3月以降:企業へのエントリーや説明会が始まる
- 2025年6月以降:本選考が始まる
- 2025年7月以降:内々定の獲得が増える
- 2025年10月以降:内定式が始まる
- 27・28年卒の学生が就活準備をするならいつから?
- 理系学生はいつから就活を始める?スケジュールを解説
- 公募で就活を行う場合
- 学校推薦で就活を行う場合
- 大学院生は就活をいつから始めればよいのか
- 就活を始めるあなたへキャリアアドバイザーからのアドバイス
- 就活の選考はいつから?タイミングを解説
- 経団連に加盟している企業の場合
- 経団連に加盟していない企業の場合
- 外資系企業の場合
- 一部マスコミの場合
- 中小企業の場合
- 卒業生はいつから就活を始めた?アンケート結果を解説
- 初めての内々定を受けた時期に関する実態
- 就活の準備は何から始める?11の取り組みを紹介
- 1.自己分析
- 2.業界研究
- 3.企業研究
- 4.職種研究
- 5.エントリーシート・履歴書の作成準備
- 6.スーツやバッグなどの購入
- 7.インターンシップに参加
- 8.各種説明会に参加
- 9.OB・OG訪問
- 10.筆記試験対策
- 11.面接対策
- 就活を成功させるための5つのポイント
- 1.早めに就活をスタートする
- 2.視野を広げてエントリー数を増やす
- 3.選考結果の振り返りと改善を行う
- 4.内定直結型のイベントにも参加する
- 5.就活エージェントを利用する
- 就活をいつから始めるべきか悩んでいるあなたへ
就活をいつからするか、考え始めたときから行動しよう
「就活はいつから始めればいい?」と疑問に思っている就活生もいるかもしれません。迷ったときは、考え始めたタイミングから動き出すのがおすすめです。
就職活動は説明会や面接のスケジュールがある程度固定されており、内々定・内定が出る時期もほぼ決まっています。つまり、就活が一段落するタイミングがあらかじめ決まっている以上、余裕を持って準備・行動するには一日でも早く始めたほうが有利です。
就活は行動を後ろ倒しにするほど余裕がなくなり、エントリーできる企業も限られます。就活をいつから始めればよいか悩んでいる学生は、時間と心に余裕をもって準備をするためにも、考え始めたその日から行動しましょう。
就活のある程度の流れを知っておくと、自分がどのように動いていけばよいのか段取りを組むことが可能です。「就職活動の流れはどう進む?基本的なスケジュールや準備方法を解説」でも詳しく解説しています。
キャリアアドバイザーのコメント
就活はある程度スケジュールが決まっています。そのため時期が早すぎると「やることがない」と思われがちですが、中学や高校生でも自己分析ならできます。むしろ、なるべく記憶が新しい状態で行う自己分析はおすすめなので、早いに越したことはないですよ。
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就活はいつからいつまで?2026年卒のスケジュール
就活のスケジュールにはある程度の決まりがあります。ここでは、26卒(2026年3月に卒業する大学生)の就活のスケジュールをまとめました。就活の全体像を理解して、何から着手すべきか考えてみてください。
2024年5月まで:自己分析など準備を進める
2024年5月(大学3年生の5月)までに、自己分析と企業研究を進めておきましょう。自己分析は就活の土台になるので、優先的に取り組むようにしてください。
5月までに自己分析と企業研究を行うのは、6月からサマーインターンの募集が始まるからです。募集に遅れないようにするためには、事前に自己分析などを行い、どの企業に申し込むかを考えておく必要があります。
また、インターンシップであっても選考を行う企業がある点もポイントです。履歴書やエントリーシートを作成するためには、自己分析や企業研究が欠かせません。企業のWebサイトをくまなくチェックしたり、四季報を見たりして企業研究を進めておきましょう。
企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事をご覧ください。
2024年6~9月:サマーインターンに参加する
2024年の6~9月ごろには、サマーインターンに参加してみましょう。6~7月ごろにかけて募集が行われ、7~9月にはプログラムが実施されます。
インターンシップに参加するメリットには、以下のようなものがあるので覚えておきましょう。
・企業の理解が深まる
・実際の業務を体験できる
・企業や社員の雰囲気を体感できる
・適性の判断に役立つ
・志望動機の作成にも役立つ
・別途選考に呼ばれる場合もある
インターンシップは1日で終わるものもあれば、1週間程度のものや1ヶ月以上の長期のものなど、さまざまな期間で開催されます。インターンごとに学べる内容や体験内容が変わるので、事前にプログラムを確認しておきましょう。
企業や業務内容について軽く知りたいのであれば、1dayや短期のインターンがおすすめです。企業への志望度が高い場合には、1週間以上のインターンを探してみるとよいでしょう。
サマーインターンシップの詳細は「夏に行われるインターンシップ『サマーインターン』とは」の記事で解説しているので、こちらをご覧ください。
2024年9月~秋・冬インターンシップに参加する
2024年9月から2025年1月の期間では、秋・冬インターンシップに参加してみましょう。夏のインターンとは違う企業が行っていたり、プログラムの内容が変わったりしているからです。
秋・冬のインターンは夏のインターンに比べて短期が多い傾向にあります。長期休みの間ではないため、学業との両立やスケジュール管理には気をつけましょう。
秋・冬インターンに参加するメリットとして、以下が挙げられます。
・サマーインターンよりも倍率が低い
・サマーインターンの反省を活かして取り組める
・さらなる企業理解につながる
志望企業のサマーインターンに参加できなかった場合には、秋・冬インターンで再チャレンジしてみましょう。サマーインターンの経験も活かしながら、夏季とは異なる業界のインターンシップに参加してみるのもおすすめです。
秋インターンについては「秋インターンで内定を目指す!オータムインターンシップの特徴やメリット」を、冬インターンについては「冬インターンの開催時期やポイントは?夏インターンとの違いも解説!」をご覧ください。
2024年10月以降:外資系やマスコミの説明会が始まる
2024年10月ごろには、一部の外資系企業やマスコミ系企業の説明会が始まります。経団連に加入している企業とは時期が違うため、外資やマスコミを志望する場合は要注意です。
説明会や選考のスケジュールは、政府が統一的な指針を示しています。しかし、経団連に加入していない企業は独自の日程で採用活動を進めるケースも多いので、企業ごとに最新情報を入手しておきましょう。
2025年3月以降:企業へのエントリーや説明会が始まる
2025年3月には企業へのエントリーや説明会が解禁されます。就活が本格的にスタートする時期なので、3月までには就活準備を終えておきましょう。
3月1日になると就活サイトが解禁され、企業へのエントリーや説明会への申し込みができるようになります。
また、合同説明会や就活セミナーなどのイベントが多くなったり、書類選考の提出が始まったりと忙しくなる時期です。効率良く就活を進められるように、準備をしっかりと行ってください。
2025年6月以降:本選考が始まる
2025年の6月ごろには選考や面接がスタートします。早い企業だと内々定も出始めるでしょう。納得いく企業から内々定を獲得できた就活生は、この時期に就職活動を終了する場合もあります。
キャリアチケットの「2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(前編)」によると、大学4年生の6月時点で内定(内々定)を取得していた学生は86.9%でした。約9割の学生が、就活解禁から3ヶ月程度で内々定を得ている状況です。
ただし、就活は内定を早く獲得できるかを競うものではありません。25卒も約半数が内定取得後も就活を続けており、自分が納得できる企業への入社を目指しています。
就活をどのタイミングで終えるかは人それぞれなので、周りと比較せず焦らないことが大切です。粘り強く就活を続けて、自分が納得いくまでチャレンジを続けましょう。
2025年7月以降:内々定の獲得が増える
2025年7月以降になると、内々定の獲得はさらに増えてきます。就活を終える学生も増えてくる時期でしょう。
企業の動きとしては、夏採用が始まります。夏採用とは、いわゆる「二次募集」を指し、採用人数が足りていない企業や辞退者が出た企業が再度募集を始めます。
就活生からするとチャンスなので、夏採用も積極的に狙っていきましょう。夏採用については、「夏採用で内定を獲得するにはどうする?企業の探し方やポイントを解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
2025年10月以降:内定式が始まる
2025年の10月を迎えると、企業から正式に内定をもらいます。基本的には10月1日に内定式が開催され、内定承諾書などの書類を提出して就職先が決まる流れです。
もちろん、10月以降も就活を続ける場合もあるでしょう。企業によっては秋冬採用や通年採用を実施しているため、諦めずに面接を受け続ける人もいます。内定を獲得した場合も、大学を無事卒業できるように単位を確実に取得する必要があるため、気を抜かないようにしましょう。
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27・28年卒の学生が就活準備をするならいつから?
2027年・2028年3月卒業の大学生は、以下の3つに重点的に取り組むことをおすすめします。
・自己分析
・企業研究
・業界研究
就職活動は、企業と学生がマッチングする機会です。各企業は、自社の長期的な成長・発展のために必要な若い力を求めています。
就活生は、企業が求める人物像を踏まえて自身を魅力的にアピールすることが大切です。自己理解だけでなく、企業や業界の理解を深めることで、就職活動が効率的に進めやすくなるでしょう。
上記で紹介した3つは時期に関係なく取り組めるものなので、早くに実行できるとほかの就活生よりも有利に就活を進められます。また、志望企業が具体的に決まっている場合は、志望先の採用時期をあらかじめ確認しておきましょう。
選考スケジュールが早いとされる外資系企業とベンチャー企業を志望する人は、「外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!」や「ベンチャー就活完全マニュアル」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
就活はやることが多いように思えて億劫になるかもしれませんが、すべてをやる必要はありません。
ただし、どんなことにも目的を持って取り組むことは忘れないようにしましょう。特に、インターンは「周りがやっているから焦ってやる」という行動を起こしがち。何のためにインターンに参加したいのかを考えて、目的があればやるし、特になければやらないという選択もあると考えましょう。
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理系学生はいつから就活を始める?スケジュールを解説
理系の就活生の場合、就活のスケジュールが若干異なる場合もあります。以下で公募と学校推薦のそれぞれの就活スケジュールを解説するので、自身の進め方を踏まえて参考にしてください。
公募で就活を行う場合
公募で就活を行う場合は、一般的な就活生の就活スケジュールと同じです。
・大学3年生の6〜9月ごろ:サマーインターンシップ
・大学3年生の9〜1月ごろ:秋・冬インターンシップ
・大学3年生の3月ごろ:エントリー解禁・説明会参加
・大学4年生の4月ごろ:エントリーシートの提出
・大学4年生の5月ごろ:選考開始
・大学4年生の6月ごろ:内々定が出始める
公募の場合は、文系の就活生が総合職や営業職などを志望するケースと同じ流れになるため、文系学部の友人に詳細を聞いてみるのもおすすめです。
学校推薦で就活を行う場合
学校推薦とは、大学や大学の教授から推薦をもらい、特定の企業の選考を受ける方法です。推薦を受けているため、公募に比べて内定を獲得しやすいメリットがあります。一方、内定を獲得すると基本的に辞退できないため、自由度の低さには注意が必要です。
学校推薦の場合、大学3年生の1月ごろから受付が開始され、推薦制度の説明を受けたあとに推薦が行われるケースが一般的です。実態は学校や企業ごとによって異なるため、詳細はキャリアセンターなどで確認しましょう。
理系学生の就活の進め方は「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」をご覧ください。
キャリアアドバイザーのコメント
理系も文系の学生と同じようなスケジュール感で就活を進めることは可能ですが、文系に比べて早めに動くことがおすすめですよ。理由は、理系という特性を生かした就活は文系に比べて採用の枠が少ないため。後半になるにつれて倍率が上がることも考えられます。
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大学院生は就活をいつから始めればよいのか
大学院生の場合も、基本的に今まで解説した内容と変わりません。2026年3月に修了予定であれば、大学院に進学した2024年の5月ごろから就活を始めるのが一般的です。
大学から推薦を受ける場合は、所属する研究室の教授やキャリアセンターなどで詳細を確認し、早めに準備を済ませておきましょう。大学院生の場合は研究に充てる時間の確保が鍵となるため、すきま時間を見つけて就活の準備を進めるのがポイントです。
効率良く就活を進めるためにも「スムーズな就職活動のために!就活におすすめのサイト情報」を参考に、うまく情報収集してみましょう。
キャリアアドバイザーのコメント
「大学院生だから」と特別早く就活を始める必要もないので、安心してOKです。ただ、学部生と比べたときに「なぜ院進をしたのか」など考えるべきポイントが増えるため、その点だけ注意しましょう。
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就活を始めるあなたへキャリアアドバイザーからのアドバイス
就活をスタートさせるときは、まずその年の就活動向やスケジュールの確認から行いましょう。
志望する業界・企業の選考スケジュールと内定が出る時期を事前に把握しておくことで、「気が付いたら募集期間が過ぎていた」といったリスクを最小限に抑えられます。自分の就活をプランニングすることが大切です。
また、自己分析は過去の振り返りはもちろん、今後の未来も見据えたうえで自分の価値観や興味のあること、強み、モチベーションの根源、目指す将来像などを洗い出します。
就活のゴールは内定を得ることではなく、「自分に合った企業と出会い、入社して活躍する」こと。これを実現するためには、前提として「自分とは?」「自分に合うもの・環境とは?」を整理することが非常に大切です。
自己理解があいまいな状態で就活を進めても、自分に合っているかわからない企業へのエントリーを続ける「やみくも就活」になりやすかったり、選考を通過できなかったりすることが続いてしまいます。
うまくいかないことが続くとモチベーションが下がるだけでなく、不要な書類の作成など非効率にもつながるため、しっかりと事前準備を行いましょう。
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就活の選考はいつから?タイミングを解説
就活の一般的なスケジュールは、一般的には大学4年生の6月から選考・面接が始まります。
ただし、企業によって実態が異なるため、どのようなパターンがあるか理解しておくことが大切です。選考が始まるタイミングを5つのパターンにまとめたので、自分の希望に合わせてスケジュールを把握しておきましょう。
経団連に加盟している企業の場合
経団連(日本経済団体連合会)に加盟している企業の場合、以下のスケジュールで採用活動を進めるように方針が統一されています。
・大学3年生の3月に情報解禁/エントリー開始
・大学4年生の6月に選考/面接スタート
経団連に加盟しているのは大手企業が中心で、誰もが知っている知名度の高い企業は、上記のスケジュールに沿って採用活動を進めるのが一般的です。
ただし、Webテストやエントリーシートの提出に関しては、大学4年生の6月スタートとは限りません。企業説明会なども事前に行われているため、志望企業の情報はあらかじめ確認しておきましょう。
経団連に加盟していない企業の場合
経団連に加盟していない企業の場合、統一的な方針に従う必要がなく、早めに選考が始まるケースが一般的です。企業独自のタイミングで採用活動を進めているため、大学3年生の2月ごろには選考が始まる場合もあります。
企業研究を通して選考を受けたいと思った場合は、過去の採用スケジュールを把握しておいてください。
外資系企業の場合
外資系企業の場合、大学3年生の10月ごろには選考が始まります。大学3年生の12月ごろには内定が出る企業もあるので、外資系企業を希望する場合は早めに動きましょう。
一部マスコミの場合
一部のマスコミ系企業では、大学3年生の11月ごろから選考が開始されます。早い学生の場合、外資系企業と同様に12月には内定を獲得できるでしょう。
インターンシップは、大学3年生の6月ごろから始まります。同じマスコミでも企業規模によってタイミングが異なるため、一括りにせず各社の詳細なスケジュールを確認しましょう。
中小企業の場合
中小企業の場合、スケジュールに決まりはありません。経団連に加盟していないため、大企業の就活が一段落した秋ごろに採用を開始する企業もあれば、通年採用している企業もあります。
中小企業は大企業に比べて応募者数が限定されるので、内定につながる確率は相対的に高まります。企業規模で選択肢を絞ることなく、幅広い視野で就職先を見つけるのがポイントです。
中小企業の探し方は「中小企業の見つけ方とは?優良企業の特徴や就活で使える調べ方を紹介!」も参考にしてください。
キャリアアドバイザーのコメント
就活を始める前に、その時点で志望する業界や規模感、企業の選考スケジュールをチェックしてください。自己分析を進める段階で志望業界や企業規模が変化する可能性もあるので、その都度スケジュールを確認して、逆算したうえで準備を進めましょう。
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卒業生はいつから就活を始めた?アンケート結果を解説
内閣府がまとめた「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果 報告書(p.48)」によると、「大学3年生の6月よりも前に、企業説明会やセミナーなどに参加した」と回答した割合は34.8%でした。3割以上の学生が、企業説明会やセミナーなどに参加して就活を意識し始めていることがわかります。
①企業説明会やセミナー等の参加時期
【今年度調査・詳細データ】※単位:%
引用:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(p.48)」
また、9月までの累積割合で65%を超え、12月では約80%の結果であることから、大学3年生の夏休みを境に就活を始めるのが一つの目安と考えてもよいでしょう。
初めての内々定を受けた時期に関する実態
内閣府の同調査では、内々定を受けた時期に関してもアンケート調査を実施しています。結果は下表のとおりです。
引用:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(p.62)」
一般的に、就活が本格化するのは大学3年生または大学院1年生の3月からですが、3月時点で累積して43.8%の就活生が初めての内々定を獲得しているという結果でした。全体として、4月には半数以上の人が内々定を獲得しています。
経団連が本選考をスタートする指針としている6月においては、累積して90%以上の就活生が1社以上の内々定を獲得していることがわかります。
実態としては就活が早期化しているため、早めの行動が重要といえる結果でした。内定獲得のためにすべきことの詳細は、「就活は何から始める?時期別の対策・効率アップのコツを解説」も参考にしてください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
キャリアアドバイザーのコメント
就活の早期化がどんどん進み焦りもあるかもしれません。しかし、就活を早くに始めることで「仕事について向き合う時間がある」とポジティブに捉えてみてください。
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就活の準備は何から始める?11の取り組みを紹介
就活の準備として何をすべきなのか、11の取り組みを具体的に解説します。内定獲得に向けて何も準備ができていない学生は、以下で紹介する内容を一つ目から順番に取り組んでみてください。
1.自己分析
自己分析とは、自分の価値観や考えを整理したり、アピールポイントや長所を明確にしたりする作業をいいます。就活の準備として最初に取り掛かるべきなのが、自己分析です。
面接はもちろん、応募書類に必要な自己PRや志望動機を作成するために欠かせません。また、自分に合う企業を探したり、就活の軸を決めたりするためにも必要です。
自己分析をする際は、以下の点を切り口に自分を見つめ直してみましょう。
・印象に残っている出来事やエピソードは何か
・それぞれどのような点にこだわっていたのか
・自分らしさを発揮した場面は、いつ、どのような状況であったか
・周りから珍しがられる習慣がないか
自己分析では、過去の経験を時系列で思い出し、具体的なエピソードから自分の特徴を見つけ出すのがおすすめです。
自分で思いつかない場合は、ほかの人に教えてもらう他己分析もやってみてください。まずは自分のことを客観的に分析して、就活における基本的な準備を済ませましょう。
自己分析は1度行えばそれで終わりではありません。忘れていたことを思い出したり、就活を進めるうちに見えてくる自分の特徴などもあるため、その都度ブラッシュアップしていきましょう。
自己分析の詳しい進め方については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」をご覧ください。
2.業界研究
業界研究は自己分析と同様、就活を始めたら最初に取り掛かりたい準備の一つです。
・世の中にどのような業界があるのか
・業界の市場規模や企業のシェア
・業界の将来性や課題
・業界間にどのような関係があるのか
・各業界にどのような企業が存在するのか
業界研究を通じて上記のことなどを理解し、自己分析で発見した自分の考えや価値観をもとに、どのような業界に進みたいかを考えましょう。
その業界を志望した理由を面接で聞かれる場合もあるため、差別化を意識しながら各業界を入念にリサーチすることが大切です。業界研究は、その業界だけでなく関わりのあるほかの業界も調べてみるのがおすすめです。比較して、なぜその業界に興味があるのか深掘りしましょう。
業界研究の進め方は「就活における業界研究のポイントや、情報源などをご紹介!」を参考にしてください。
3.企業研究
業界研究を通じて志望業界が絞れたら、企業研究を行いましょう。企業研究では、以下の項目を中心にできる限り詳しくリサーチするのがポイントです。
・企業の基本情報
・志望企業の事業内容や職種
・業界内での立ち位置
・企業のビジネスモデル
・企業が求める人物像
なお、企業研究は自分が応募したい企業だけでなく、競合他社との比較もしてください。熱意の伝わる志望動機を作成するには「なぜ志望企業を選んだのか」を明確にしなければならず、業界研究と同様に差別化を意識することが重要です。
企業研究を行うことで企業の情報や強みがわかり、自分に合う企業を見つけやすくなるでしょう。
4.職種研究
業界と企業の研究だけでなく、職種のリサーチも重要です。
・営業
・事務
・企画/開発
・広報
・マーケティング・総合職
企業によってどの職種を応募しているかは異なるため、企業研究の結果だけを踏まえて志望先を決定するのはおすすめできません。新卒で希望する職種に配属されるかは企業次第ですが、職種研究を通じて就職後のキャリアを具体的にイメージできていると、面接においてアピールしやすくなるでしょう。
世の中には知られていない職種も多くあります。業界研究や企業研究をするうちに興味が出てくる職種もあるかもしれません。
職種については「就活前に知っておきたい!業種ごとの仕事内容」で解説しているので参考にしてください。
5.エントリーシート・履歴書の作成準備
選考の初期段階ではエントリーシートや履歴書の提出を求められるケースが大半です。応募書類の作成準備も事前に済ませておきましょう。
エントリーシートは書類選考に使われるだけでなく、記載内容について面接で質問される場合も多いです。応募書類で評価される主なポイントは、以下のとおりです。
・自社と相性のよい人材か
・入社後どのように活躍してくれるか
・わかりやすい文章が書けるか
・入社意欲があるか
・社会人としての基本的なマナーが身についているか
・学歴や資格など、客観的に見た能力があるか
企業の採用担当者目線を忘れずに、相手が求めている情報を魅力的に盛り込みましょう。また、インターンシップの参加時にもエントリーシートが必要です。サマーインターンに参加する場合は早めの準備を心がけてください。
エントリーシートの書き方や内容は、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」で詳しく解説しています。
6.スーツやバッグなどの購入
就活の形式的な準備として、リクルートスーツやバッグなど、必要な物は早めに購入しておきましょう。就活アイテムは、インターンシップの参加までに準備をしておけると安心です。
必要最低限のものを前もって準備しておき、就活が始まってから足りないものを買い足しましょう。就活で必要になる物は「就活に必要なものってなに?基本アイテムをご紹介」を参考にしてください。
就活が始まると、交通費や証明写真費などの費用もかかります。アルバイトをしながら就活を行うのは大変なので、事前に貯金しておくとよいでしょう。
就活費用については「就活中にお金はどのくらいかかる?内訳や出費をおさえる節約方法も紹介」をご覧ください。
7.インターンシップに参加
就職先の希望がある程度絞れたら、インターンシップに積極的に応募・参加しましょう。インターンシップに参加することで、インターネットでは検索できないリアルな情報を入手できるだけでなく、就業体験を通じて自身の適性も判断できます。
インターンシップが採用選考を兼ねているケースもあるため、意欲的な姿勢で参加すると就活を有利に進めやすくなるでしょう。
仮に、インターンシップに参加して「思っていた印象と違った」となった場合も、合わない業界や職種の発見につながるという意味で収穫があります。就活が本格化する前に、足を使ってリアルな情報を集めましょう。
8.各種説明会に参加
個別・合同に関係なく、さまざまな説明会に参加することが大事です。企業の採用担当者から直接話を聞ける機会は限られるため、会社の雰囲気を知るには絶好の機会です。さまざまな企業が一堂に会する合同説明会は、今まで知らなかった企業に出会うきっかけにもなります。
就活を始めた当初は、知っている業界や知名度のある企業に注目してしまいがちなので、視野を広げる意味でも各種説明会は有効活用しましょう。
9.OB・OG訪問
OB・OG訪問とは、大学の卒業生を訪ねて、勤務先の企業情報や働き方、就活のアドバイスなどを教えてもらうものです。就活の準備がある程度進んできたら、OB・OG訪問も検討してみてください。
実際に働く方から、企業の雰囲気や選考で重視されるポイントなど、リアルな情報をもらえるメリットがあります。OB・OGの知り合いがいない場合には、大学のキャリアセンターに相談すれば紹介を受けられます。
OB・OG訪問をする場合は、事前にどのようなことを聞きたいのか質問を考えておきましょう。質問を事前に準備しておけば、「聞いておけばよかった」などの抜けを防げます。
OB・OG訪問を行う場合は、マナーを守って失礼のないように振る舞いましょう。OB・OG訪問の進め方は「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」で詳しく解説しています。
10.筆記試験対策
各種リサーチや応募書類の作成準備を済ませたら、筆記試験対策をしましょう。選考の初期段階で、エントリーシートや履歴書の提出とあわせて、筆記試験またはWebテストにより基礎学力・教養があるか判断されます。
一次選考として試験を課す企業が多いので、過去の採用情報や企業からの連絡をもとに、使用される種類の試験対策をしておきましょう。
11.面接対策
就活の準備として欠かせないのが面接対策です。面接では、次のような内容を評価されています。
・第一印象はよいか
・社会人としてのマナーが身についているか
・コミュニケーション能力があるか
・人柄や雰囲気は企業に合うか
・入社意欲が伝わるか
・企業が求めるスキルを所持しているか
効果的な面接対策を行うには、模擬面接がおすすめです。友人に面接官を行ってもらったり、就活セミナーに参加したりして面接の雰囲気を確かめましょう。相手にどのような印象を与えるか、話し方などの振る舞いに気をつけてください。
手軽な面接対策として動画撮影がおすすめです。話すスピードや視線、身振り手振りなど、自分の姿を客観的に捉えたうえで改善点を洗い出せるでしょう。
面接対策については「面接対策は万全?就活に必要不可欠な準備とマナー」で詳しく解説しています。
キャリアアドバイザーのコメント
内定獲得や入社後の活躍を目標にしたとき、業界研究よりも職種研究の方が重要度が高いといえます。理由は、業界選びは商品選び、職種選びはスキル選びとイコールになるため。
就活中はどんな商品を扱いたいか、という自分の好きや興味で動いてしまいがちですが、企業が内定を出すか否かは(商品への想いももちろんですが)求めるスキルを持っていて活躍できそうか、のほうが重要視されます。
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就活を成功させるための5つのポイント
就活を成功に導くために押さえておきたいポイントを5つ紹介します。就活に対して心の余裕を持てるようになるので、ぜひ参考にしてください。
1.早めに就活をスタートする
就活を成功させるためには、1日でも早く行動を開始することが大切です。企業の選考スケジュールはあらかじめ決まっているため、早く動き出せるほど自己分析や企業研究に使える時間が増えます。企業研究に時間を費やすことで、エントリーできる企業数も増やせるでしょう。
就活をスタートさせるタイミングとしておすすめなのが、サマーインターンシップの募集前です。就業体験を踏まえたエピソードで、志望動機や自己PRの差別化にもつながるでしょう。就活について調べ始めた日から行動するつもりで、早めにスタートを切ることが重要です。
2.視野を広げてエントリー数を増やす
就活をうまく進めたい場合は、視野を広げることとエントリー数を増やすことを意識しましょう。
エントリーした企業は必ずしも選考を受ける必要はないため、少しでも興味のある企業はエントリーして、説明会に参加したうえでその後を判断するのがおすすめです。
逆に、エントリー数が少ないと面接などの選考経験を積めず、本命企業でのアピールに失敗する恐れもあります。また、視野を狭めるとエントリーできる企業が見つからず、なかなか内定を獲得できない状況に陥るかもしれません。
就活では志望する条件を絞り過ぎず、視野を広げましょう。有名企業や大手企業にこだわらず、中小企業やベンチャー企業に注目するのも大切です。
合同説明会に参加すると、今まで考えたこともなかった業界に興味を持ったり、切磋琢磨し合える就活生に出会えるかもしれません。視野を広げるためにも、合同説明会には積極的に参加してみましょう。詳しくは「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」を参考にしてください。
3.選考結果の振り返りと改善を行う
就活を最短距離で進めるコツは、選考結果の振り返りと改善を毎回行うことです。
・自己PRのエピソードが抽象的だった
・面接でダラダラと話してしまった
・緊張し過ぎて思うように言葉が出てこなかった
・志望動機を深く言及されて回答に困った
うまくいかないことには必ず原因があり、振り返ったうえで改善すれば、次は異なる結果が出るでしょう。振り返りを行わず漫然と選考を受け続けても、同じ失敗を繰り返してしまいます。
書類選考、面接のいずれにおいても、うまくいかない原因を必ず振り返り、次に活かす姿勢を持ち続けてください。
4.内定直結型のイベントにも参加する
就活中に行われるイベントには、「内定直結型」と呼ばれるものもあります。企業の採用担当者から話を聞く流れは一般的な合同説明会と同様ですが、短い選考フローで内定を獲得できるため、効率的に就活を行えるでしょう。
イベント内で選考も行われるため、実践で面接やグループディスカッションなどの経験を積めるのもポイントです。内定直結型のイベントは大学3年生の6月ごろから始まるため、興味のある業界があれば積極的に参加してみてください。
5.就活エージェントを利用する
就活を成功させたい学生は、就活のプロであるエージェントの力を借りるのもおすすめです。就活エージェントとは、キャリアアドバイザーが就活生一人ひとりとカウンセリングを行い、それぞれに合った求人の紹介や自己分析のサポート、面接対策やES・履歴書の添削などをしてくれるものです。
就活に関する悩みはあらゆるフェーズで生まれるもので、ふとした疑問も就活エージェントに気軽に相談できます。あらゆる就活生の就職支援に携わってきたキャリアアドバイザーのサポートを受けることで、自信をもって就活に取り組めるようになるでしょう。
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就活をいつから始めるべきか悩んでいるあなたへ
就活をいつから始めればよいのかは、多くの就活生が悩むポイントです。エントリーが開始される大学3年生の3月に始めればよいと思っている就活生もいるかもしれませんが、就活を有利に進めたいのであれば早めに動くことをおすすめします。
就活をいつから始めればよいか悩んだ際は、就職エージェントのキャリアチケットにぜひ相談してください。キャリアチケットでは、就活生一人ひとりの就活に関する悩みや不安に寄り添い、面接対策やESなどの添削、自己分析や企業研究の方法など就活成功に向けたさまざまなサポートをしています。
「就活をいつ始めればいい?」「就活を始めるためにどんな準備が必要?」など、就活に関する不安がある就活生の方は、お気軽にご相談ください。
キャリアアドバイザーのコメント
この記事を読んだその日から就活を始めることをお勧めします。まずは自己分析を何度も何度も繰り返し行い、納得のいく軸を見つけるのが最優先です。特に、出来上がった軸に「なぜ」を3回以上繰り返して自分に問いてみると、納得のいく軸ができたか否かが見えてきますよ。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。