就活は3月からでは遅い?スケジュール・今すぐやること・注意点を解説

このページのまとめ

  • 就活は3月からスタートしても間に合うが、すでに選考が始まっている企業もある
  • 就活が本格化する3月の行動量次第で、その後の選考過程や通過率は大きく異なる
  • 3月から就活を始める場合は、優先順位をつけて就活を最優先させることが重要

就活は3月からでは遅い?スケジュール・今すぐやること・注意点を解説のイメージ

大学3年生の3月を迎えると、就職活動は一気に本格化します。着々と準備を進められた人もいれば、3月から就活を始めたため、焦りや不安を感じる人もいるでしょう。

この記事では、就活生が3月にすべきことや3月までに準備しておきたい項目をまとめました。3月時点で内々定を獲得している就活生の割合や、3月から就活を始める際の注意点も解説しています。

納得いく就活を進めて内定を獲得したい人はぜひ参考にしてください。

就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。

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目 次

就活における3月の重要性|何もしてない人は要注意

3月から就職活動をスタートさせたとしても、結論としては挽回できます。しかし、企業によっては新卒採用の募集が終了している可能性もあるため注意が必要です。

就活における3月は非常に重要な時期で、企業はもちろん、就活生が本格的に活動を開始するため、のんびりしていると大きな遅れをとることになりかねません。

・説明会の参加
・エントリーシートの提出
・Webや筆記試験の受験
・面接の開始

就職活動が本格化すると、上記などのスケジュールが一気に押し寄せるため、3月時点で特段の準備ができていない場合、いかに効率よく巻き返しを図れるかが重要です。

25卒も3月に情報解禁・6月に選考開始の原則は継続

従来から就職活動は統一的なルールが定められており、「3月に採用情報解禁」「6月に選考開始」というスケジュールで新規採用が進められていました。

この原則は、2025年・2026年卒業の就活生においても継続して適用される指針となっています。

ただし、上記のルールはあくまで指針であり、後述するように選考を前倒しで進める企業も多い状況です。

「就活は3月から始めれば問題ない」などと考えず、記事後半で紹介する内容を前もって準備しておくことをおすすめします。

3月から全ての企業で採用情報が公開されるわけではない

3月1日から採用情報が公開されるというのは、すべての企業に当てはまるわけではありません。

・外資系企業
・マスコミ系企業
・ベンチャー企業
・経団連に所属していない企業 など

上記の企業では、3月よりも早く説明会やエントリーを開始していることもあります。

企業によっては3月時点で内定・内々定を出すケースもあり、優秀な人材を早く獲得したい動きが顕著です。

自身の志望する企業が上記に該当する場合はもちろん、既に志望先が明確であれば、過去の採用スケジュールを事前に確認しておきましょう。

3月の行動量がその後の選考過程を左右する

就職活動は3月よりも前に水面下で動いているのが実態ですが、3月に情報が公になるため、スタートダッシュをうまく切れるかどうかが今後の選考過程を大きく左右します。

・幅広い企業にエントリーする
・説明会に積極的に参加する
・エントリーシートや履歴書のひな型を作成して効率化を図る

3月の行動量が多ければ多いほど、4月以降の本選考に進める企業の数を増やせるでしょう。

3月から就職活動を始める場合は、最初から全力疾走するつもりで、本記事で解説する内容を実践してみてください。3月から動き始めたとしても、行動量で十分カバーできます。

就活の全体像は「就活のやり方を解説します!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」を参考にしてください。

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一般的な就活全体のスケジュール

あらためて就職活動の一般的なスケジュールを紹介します。

全体像を踏まえて、自身の状況では何を優先すべきか客観的に判断しましょう。

なお、以下で紹介するスケジュールはあくまで目安であるため、志望企業が明確な場合は、過去の採用情報からやるべきことを逆算して検討してください。

大学3年生4月頃

早い人は、大学3年生に進級したタイミングから就職活動の準備を始めています。

・自己分析
・業界研究
・企業研究
・OB・OG訪問
・夏季インターンシップへの準備

就活が本格化するタイミングはあらかじめ決まっているため、準備を前倒しできるほど、余裕を持って選考に臨めるでしょう。

大学3年生6月頃

大学3年生の6月頃から、夏季インターンシップへの募集や選考が始まります。

自己分析を踏まえて自己PRやガクチカなどを整理できていると、インターンシップの選考準備もスムーズに進むでしょう。

学校が夏休みに入ると夏季インターンシップが開催され、終了する頃にはオータムインターンの募集が開始されます。同様に、オータムインターンが終了する頃にはウィンターインターンの募集が開始される流れです。

就職活動が本格化する前のタイミングで開催される各種インターンシップは、選考に直結する場合もあります。志望企業が明確な就活生は、インターンシップの情報を見逃さないようにしましょう。

大学3年生3月頃

3月1日には就活サイトの情報が更新され、企業へのエントリーがスタートします。就活が本格化するのがこのタイミングですが、企業によっては既に選考が始まっている場合もあるため注意が必要です。

3月1日を境に、会社説明会やエントリーシートの提出などで一気に慌ただしくなるため、大学3年生の2月までに就職活動の準備を一通り終えられるとベストです。

大学4年生4月頃

大学4年生に進級したタイミングは、会社説明会への参加やエントリーシートの提出、Web試験等の受験のピークを迎えます。

もちろん、企業によっては面接がスタートしており、人によっては就職活動が佳境を迎える場合もあるでしょう。

書類選考の結果が出るタイミングでもあり、面接に進めた企業の数が思ったより少ない場合は、追加でエントリーする企業を検索・検討したほうがよいこともあります。

大学4年生6月以降

統一的な方針としては、6月1日から本選考が始まります。

面接の回数は企業によって異なるものの、一般的に3回の面接を経て内々定を獲得できるケースが多い傾向です。

内々定を獲得できた場合、より志望度の高い企業の選考を受ける就活生もいます。なお、企業から正式な内定を受けるのは10月1日以降とされており、内定を承諾した後は原則として入社することが前提となります。

3月に就活情報が解禁されるのは建前と捉えるのが吉

上記のスケジュールはあくまで政府の方針に従う企業の場合であり、実際の選考フローは企業によって千差万別です。

次の見出しで解説するように、実際に内々定を受け始める時期は前倒ししている傾向です。一般的に言われる「3月に就活情報が解禁」というのはむしろ建前で、実態は大学3年生の1月頃から本格的にスタートしていると捉えておいたほうがよいでしょう。

気づいた時には志望企業のエントリーが終了していたなどとならいないよう、企業の動向や選考フローは就職活動をスタートさせた段階で確認しておくのがおすすめです。

就活のスケジュールは「就活はいつから始めるべき?2025卒のスケジュールとやることを解説!」も参考にしてください。

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3月時点で内々定を獲得している就活生の割合

内閣府がまとめた「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(66p)」によると、大学生が最初の内々定を受けた時期に対する回答結果はグラフのとおりでした。

令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(66p)のイメージ

引用元:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(66p)」

直近の2022年度調査において、回答割合が最も高かったのは4月の21.2%で、本選考が開始される予定の6月よりも前倒しされていることが分かります。

令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(67p)のイメージ

引用元:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(67p)」

初めて内々定を受けた月別の回答割合と累積割合は上記のとおりで、就活情報の解禁とされる3月時点で、累積して37.6%の就活生が既に内々定を獲得しています。

本選考がスタートとなる6月時点では、92.4%の就活生が既に内々定を1社以上から獲得している状況です。3月から就活を始めた場合、周りの就活生の10人に3〜4人は内々定を獲得している状況で、相対的に遅れをとっていると言わざるを得ないのが実情といえます。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

初めて採用面接に参加した時期

内閣府がまとめた調査結果報告書によると、初めて採用面接を受けた月の回答で最も多かったのが3月で、その次に多かったのが2月という結果でした。

令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(63p)のイメージ

引用元:内閣府「令和4年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(63p)」

最初の面接を受けた時期に関して、1月までの累積割合は約40%で、3月時点では約80%となっています。

面接のピークについては4月と回答する割合が最も多く、最後に面接を受けたのは6月と回答した割合が最も多い結果です。

最後の面接月を回答した累積割合を見ると、5月と回答した人は約50%のため、5月に受けた面接をもって就職活動を終えた就活生が約半数いると推測できます。

これらの調査結果からもわかるように、就職活動は3月よりも相当前の段階から始まっていると認識したほうが実態に即しているといえるでしょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

エントリーした企業数の平均

公益社団法人全国求人情報協会がまとめた「2023年卒学生の就職活動の実態に関する調査(16p)」によると、2023年卒の就活生は、1人あたり平均18.7社にプレエントリーしています。

企業説明会に参加した企業数は平均16.3社、書類選考を受けたのは平均11.4社でした。

内定(内々定)を取得したのは平均2.2社で、企業説明会に参加した8社のうち1社ほどから内々定を獲得できている計算となります。

むやみやたらにエントリーするのは本末転倒ですが、本命企業の選考対策を兼ねて、エントリーする企業数は20社を一つの目安にするとよさそうです。

就活の時期別の対策は「就活は何から始める?やること11選とスケジュール・時期別の対策を解説」をご覧ください。

参照元
公益社団法人 全国求人情報協会
2023年卒学生の就職活動の実態に関する調査

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就活生が3月にやること3選

就活生が3月にやるべきことを3つにまとめました。

以下で紹介する内容は、一般的な就活スケジュールに即した場合のポイントになるため、人によっては当てはまらない場合もあるため気をつけてください。

1.会社説明会に行く

会社説明会には積極的に参加しましょう。内定を獲得するためには、企業の理解が欠かせません。

会社説明会に参加する際のポイントをまとめたので、以下の内容を押さえて参加しましょう。

直接社員と話して業界研究や企業研究を深める

会社説明会は、企業の採用担当者から詳しく話を聞ける機会です。

・業界の仕組み
・企業の強み
・企業が求める人物像

会社説明会は、採用パンフレットなどからは分からない、その企業の雰囲気を把握するチャンスにもなります。場合によっては若手社員へのインタビューを企画していることもあり、入社後のイメージも掴みやすいでしょう。

直接業界・企業研究を進めるのにも効果的なので、積極的に参加してみてください。

視野を広げて幅広く企業を知る

会社説明会は興味のある会社だけでなく、できるだけ幅広い視野を持って参加することが大切です。

会社説明会に参加することで、それまで興味の薄かった企業に対する認識が変わったり、同じ業界を志望するほかの就活生と意見交換できたりする可能性もあります。

特に、さまざまな企業の話を一度に聞ける合同説明会には、アンテナを立てて興味の幅を広げる意識を持って積極的に参加してみましょう。

選考が本格化すると説明会へ参加する機会は少なくなるので、早くから情報を足で稼いでおくのがおすすめです。

自分に合う・合わないという観点で企業を分析する

会社説明会に参加した際は、「自分に合う」という点だけでなく、合わないと感じた点も分析しておきましょう。

イマイチだと感じた就職先や分野に関しては、選考を受ける優先度を下げられます。就職後のミスマッチを防ぐためにも、「合う・合わない」の両側面から企業を分析して、選考を受けたい企業の優先順位をつけていきましょう。

会社説明会の詳細は「説明会と就活セミナーどっちに参加する?それぞれの違いやメリットを解説」をご覧ください。

2.企業にエントリーする

企業説明会を経て実際に選考を受けたいと思ったら、企業にエントリーしましょう。

企業にエントリーする際のポイントをまとめました。

エントリーは本命企業のみに絞らない

志望度の高い本命企業だけでなく、幅を持たせて志望度のあまり高くない企業にもエントリーすることをおすすめします。

先ほど紹介したアンケート結果では、平均して約20社にプレエントリーしている状況で、内々定を獲得できた平均が2社でした。

エントリーを本命企業のみに絞ってしまうと、万が一選考に通らなかった場合、エントリーできる企業を一から探すことになります。

企業にエントリーできる期間は限られているのが通常であるため、本命企業だけに絞らないようにしましょう。

エントリー締切日を把握しておく

就活を後悔なく進めるには、スケジュール管理が重要です。エントリー可能な期間の把握も重要なスケジュール管理の一つで、締切を過ぎてしまえば選考を受けることなく選択肢を一つ失ってしまいます。

少しでも興味のある企業はエントリーだけしておき、実際に選考を受けるかは別途検討する方法をとることで、エントリーできないリスクは避けられるでしょう。

3.エントリーシートを提出する

就活が本格化し始めるタイミングで、最も対策しなければならないものの一つがエントリーシートです。

企業へのエントリーが済んだら、エントリーシートを提出して書類選考に進みます。

選考過程のファーストステップがエントリーシートの提出を含めた書類選考になるため、面接に駒を進めるには入念な準備が欠かせません。

エントリーシートを作成する際のポイントは以下のとおりです。

企業が求める人物像を意識する

エントリーシートを記入・作成する際は、企業の社風や求める人物像を意識して、企業ごとに内容を調整しましょう。

たとえば、変化に柔軟に対応できる力を求めている企業に対して、決めたことは必ず最後までやり通すことが強みであると回答するのは、企業からの高評価を受けにくくなります。

「実際に会って話を聞いてみたい」と思ってもらえるよう、企業の求める人物像を満たすことをアピールしましょう。

各企業のエントリーシートについて、提出期限内であれば本命企業を後に書いても構いません。

より多くの企業の選考に進めるよう、エントリーシートの完成度はできる限り高めていきましょう。

提出期日を確認する

エントリーシートの提出日も、スケジュール管理として欠かせない項目の一つです。

郵送・Web提出に関わらず、締め切りギリギリの提出は避けてください。

通信環境や発送のトラブルが発生した場合、期限内に間に合わない恐れがあります。

時間をかけて作成したエントリーシートが無駄にならないよう、提出期日は正確に把握したうえで、余裕を持って提出しましょう。

3月1日のクリック戦争に参加すべきか

一般的に、3月1日に就活サイトの情報が更新され、掲載されている各社へのプレエントリーが可能になります。

3月1日は就職活動の解禁日として、大企業にプレエントリーするための「クリック戦争」が発生するのが通常です。

プレエントリーすることで企業説明会への参加案内を受け取れるようになるのですが、その企業が本命でなければクリック戦争に参加する必要はないでしょう。

アクセスが集中するのは、一般的に誰もが知っている大企業・人気企業へのプレエントリーです。当然ですが、こうした企業には優秀な学生からの応募が殺到するため、選考突破は極めて困難と言わざるを得ません。

企業研究や業界研究を踏まえて、志望したい企業がある程度明確になっているなら、それらの企業に順番にプレエントリーすることを優先しましょう。

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就活生が3月までにやっておくべき準備10選

就活生が3月までにやっておくべき準備・対策を10個紹介します。

以下で解説する準備を済ませておけると、安心して就活や面接に臨めるでしょう。

現時点で3月直前という場合も慌てず、紹介する順番で一つずつ対策していってください。

1.自己分析

就活の準備で最も時間をかけたいのが自己分析です。

自己分析は、自分の強みや価値観、長所・短所などを客観的に分析することです。

・印象に残っている経験
・周りから言われる特徴や印象
・幼少期はどのような子どもだったか
・何に対して熱中してきたか

エピソードを一つずつ丁寧に深掘りして、過去の経験から培ってきた強みや価値観などを洗い出しましょう。

自己分析は、エントリーシートの作成や面接準備のために欠かせません。

自分のモチベーションの源泉や性格的な特徴を探り、やりたい業務や自分に適した職種を明確にしましょう。

自己分析の進め方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」をご覧ください。

2.業界・企業研究

業界・企業研究は、その名のとおり業界や企業について理解を深める作業のことです。

・業界や企業の規模
・それぞれの概要や特徴
・成長性や将来性
・主力事業やサービス
・他業界との関連性や競合他社との関係性

業界研究と企業研究を入念に行うことで、志望動機の差別化につながります。ほかの業界ではなくその企業が所属する業界を志望する理由や、競合他社ではなくその企業で働きたい理由は、採用担当者が必ず知りたい内容です。

まずは興味のある業界や職種から研究をスタートさせ、調べる範囲を関連する業界に広げながら情報を収集していきましょう。

業界研究については「就活での業界一覧と概要を解説!自分にあった企業を選ぶコツを学ぼう!」をご覧ください。

3.インターンシップ

就職活動を始めた時期にもよりますが、可能であればインターンシップに参加しましょう。

・実務を経験できる
・採用担当者と近い距離で話ができる
・会社の雰囲気を掴める
・従業員の雰囲気も把握できる
・イメージギャップを埋められる

仮にそこまで志望度が高くない企業だとしても、インターンシップに参加することで、社会人として働くイメージを持てるようになります。企業の雰囲気を掴めるのはもちろん、実は面白い事業を展開していることを知れる場合もあるでしょう。

その企業が属する業界が肌に合わないと分かれば、選考を受けないという選択肢を取れるようになります。

さまざまな発見があるので、日程の都合がつくのであればインターンシップは積極的に参加しましょう。

4.OB・OG訪問

大学やサークルの先輩を尋ねて具体的な質問ができるOB・OG訪問も、できる限り行うことをおすすめします。

企業の採用担当者には聞きづらい内容も、年齢の近いOB・OGであればフランクに質問可能です。

・入社前後で会社へのイメージに変化はないか
・今の仕事内容ややりがい
・職場の雰囲気
・1日や1週間のスケジュール
・就活時の反省点やアドバイス

社会人としてのマナーをわきまえたうえで、現場で働くOB・OGからリアルな情報も収集しましょう。

志望度の高い企業や、選考を受けようか迷っている企業については、積極的にOB・OG訪問をして自分の価値観と合うか確認することが大切です。

5.早期選考への参加

就活サイトではなく、企業の採用ホームページを定期的にチェックして、早期選考を実施している場合は参加していきましょう。

アンケート結果からもわかるように、大学3年生の1月に初めて面接を受けた就活生も一定数存在します。

志望度がそこまで高くない企業だとしても、本命に向けた面接練習にはピッタリです。早い時期から選考に慣れておくことで、就活が本格化した際もスムーズに行動できるでしょう。

早期選考で内々定を獲得できれば精神的な安心感も高まるため、情報収集は日頃から行うようにしてください。

6.履歴書・エントリーシートの作成

自己分析と業界・企業研究をある程度終えたら、履歴書やエントリーシートの作成に取り掛かりましょう。

・住所や学歴、取得資格などの基本情報はまとめておく
・自己PRとガクチカのエピソードを強みとセットで書き出しておく
・長所・短所を説明するひな型を作成する

応募書類に記載する内容は企業によって書き分けるのが前提ですが、項目ごとに記載したい骨組みの準備はできます。

志望動機や自己PR・ガクチカなどにはエピソードの記載が欠かせないため、アピールできる強みとエピソードは数パターン用意しておくとよいでしょう。

効率的に対策するためにも、作成できる項目から準備しておくのがおすすめです。

7.Webテスト・筆記試験対策

選考のファーストステップでは、書類の提出とWebテストまたは筆記試験を実施するケースが多いため、適性検査対策も欠かせません。

Webテストには、SPIやGABといったさまざまな種類があり、企業によって実施するテストは異なります。企業が例年行っている検査の種類を事前にリサーチして、参考書などで対策しましょう。

適性検査はいかに早く問題を解くかが重要なので、問題に慣れておく必要があります。出題パターンや解き方のコツを押さえて、適性検査で落ちる可能性を下げましょう。

適性検査対策は就活が本格化すると後回しになってしまうため、2月中には終えておくことをおすすめします。

8.面接対策

早期選考を受ける場合はもちろん、就職活動は全体的に前倒ししている状況なので、面接対策も早めに済ませておきましょう。

・想定される質問への回答を練る
・友人や家族に面接官役を依頼して模擬面接を行う
・動画で自分が話している様子を撮影して振り返る
・就活セミナーに参加して模擬面接を受ける
・就活エージェントに模擬面接を依頼する

話すことが得意な就活生も、面接の場面では緊張して思うように話せないケースが多いです。

後述するマナーも含めて、面接では意識すべきポイントが複数あるため、必ず対策をしておきましょう。

9.就活マナーの確認

就職活動中は、ビジネスパーソンとしてのマナーや振る舞いを求められます。

・適切な言葉遣い
・失礼のない電話応対
・基本に則ったメール文書の作成と送信
・面接中の立ち居振る舞い

就活中は、採用担当者からあらゆる場面で評価されていると思って行動しましょう。

採用担当者からしても、企業の看板を背負って働いてもらうからには、基本的なマナーを身につけている学生を採用したいはずです。

就職活動をする際は、ビジネスパーソンとしてあるべき姿を常に意識しましょう。

就活におけるマナーは「就活の面接マナーとは?入退室時やWeb面接のマナーについても解説」を参考にしてください。

10.身だしなみを整える

ビジネスマナーの前提として、清潔感のある身だしなみも重要です。

・スーツのサイズは合っているか
・着用品に汚れがついていないか
・採用担当者目線で髪型やメイクに違和感がないか
・過度な装飾品を身につけていないか

人の印象は出会って数秒で決まるもので、一度抱いた印象はなかなか変わりません。パッと見でフレッシュな印象を持ってもらうためにも、身だしなみを整えた状態で説明会や面接に参加しましょう。

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3月から就活をスタートする場合の注意点

3月から就活をスタートさせる学生に向けて、就職活動の注意点を5つ解説します。

以下の内容は必ず理解したうえで、自分がすべきことを明確にしましょう。

ほかの就活生よりも遅れをとっている

アンケート調査の結果からもわかるように、3月時点で内々定を獲得している就活生も一定数存在し、既に面接が始まっている状況を理解しておいてください。

既にエントリーも始まっており、企業によっては説明会の枠が埋まっていることもあるでしょう。

遅れを取り戻すには、以下の項目を同時並行で進めることをおすすめします。

・自己分析
・業界研究
・企業研究
・エントリー

まずは選考に進める企業の数を増やすのが最優先になるため、自己理解と企業理解を深めましょう。

応募書類の作成や適性検査対策、面接対策に関しては、各社の状況に合わせて柔軟に対応するようにしてください。

優先順位をつけて行動する

3月から就職活動を始める場合、各社へのエントリーがスタートしているのはもちろん、既に選考が進んでいる企業もあり、同時並行であらゆる対策が必要なので優先順位をつけましょう。

・気になる企業のエントリーが可能かどうか
・エントリー可能な場合の期限
・エントリーシートの提出期限
・会社説明会の日程
・自己分析や業界・企業研究をいつまでに終えるか

企業にエントリーできなければ、そもそも選考にすら進めません。効率よく就活を進めるのであれば、面接に進むまで面接対策は後回しにしてもよいでしょう。

直近で対応しなければならないものを明確にして、優先順位をつけて行動するのがポイントです。

バイトやプライベートの時間のバランスも考える

3月から就職活動をスタートさせる場合は、アルバイトやプライベートの時間はゼロにするつもりで就活に全力で取り組みましょう。

選考が進み始めると説明会や面接が1日に複数入ることもあり、隙間を縫うようにしてエントリーシートや履歴書を作成しなければなりません。

自己分析や業界・企業研究、面接対策も欠かせないため、3月から行動を開始する場合は全速力で駆け抜けるイメージで就活に臨むことが大切です。

もちろん、体調やメンタルに支障を来たすのは本末転倒なので、バランスをとってリフレッシュするようにしてください。

適切にスケジュール管理をして、メリハリのある毎日を送るようにしましょう。

視野を広げてエントリーする

3月から就職活動をスタートさせる場合は、既にエントリーを締め切っている企業が存在する可能性もあるため、視野を広げてエントリーするようにしてください。

早期選考で採用枠が埋まっているケースも想定されるため、興味関心の輪を広げて、少しでも気になった企業はエントリーしておきましょう。

個別の説明会に参加して、思ったイメージと異なれば書類選考を受けなければよいだけです。

選考に進める企業を一定数確保するには、エントリー数をある程度まで増やす必要があります。エントリーできる企業が多いうちに、自身の可能性を増やしておくことが大切です。

就活を効率よく進めたい人は「内定が取れない原因と対策!企業が求める人材の特徴と気持ちの切り替え方」も参考にしてください。

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3月からの就活に不安があるあなたへ

就活における3月は非常に重要な時期で、就職活動が一気に本格化するタイミングです。人によっては内々定を獲得し、スムーズに就職活動を進められる人もいる一方で、これから動き出す人にとっては不安や悩みが尽きないでしょう。

就活に漠然とした不安がある人は、就活エージェントを利用するのがおすすめです。就活エージェントは、プロのアドバイザーが基本的にマンツーマンで自分にあった企業の紹介や就活の進め方のアドバイスを提供するサービスです。

キャリアチケットは、あなたの価値観に合った企業を厳選して紹介するのはもちろん、自己分析のサポートやESの添削、面接対策など、あらゆるサポートを提供しています。

納得いく企業から内定を獲得したい人は、お気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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