就活生が知っておくべき業界の種類!絞り方のコツも解説

このページのまとめ

  • 業界とは、同じ産業に関わる企業の集まりのこと
  • 就活における業界は、大きく分けると8つに分類される
  • 就活の際に業界を知ることで選択肢を広げられ、業界同士の関わりが分かる
  • 就活の際に志望業界を絞るには、自己分析でやりたいことやできることを明確にする
  • 志望業界を1つに絞る必要はないが、大学3年の3月までには志望先を定めておくと良い

就活生が知っておくべき業界の種類!絞り方のコツも解説のイメージ

「業界を絞れない!」とお困りの就活生も多いのではないでしょうか。このコラムでは、8つの業界の特徴や業界の絞り方のコツをご紹介します。「どんな業界があるか」「どうやって調べるのか」分からないという方もいるでしょう。業界を知っておくことは、企業選びの役に立ちます。先入観にとらわれずに広く調べ、自分に合う業界を探しましょう。

業界とは

業界とは、同じ産業に関わる企業の集まりのことです。メーカーや商社、小売などさまざまな業界があり、業界により取り扱う商品やサービスが異なります。各業界が独立して活躍するのではなく、ほかの業界と連携して商品やサービスを提供するのが一般的です。

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業界と業種・業態・職種の違い

業界と混同しやすいのが、業種・業態・職種という言葉。企業の仕組みを理解するためにも、それぞれの意味を確認しておきましょう。

業種とは

業種とは、企業が扱う事業の種類のことです。業界よりも細かい分類で、1つの業界内に複数の業種が存在します。たとえば、金融業界と一口に言っても、事業によって銀行業や保険業、商品先物取引業など複数の業種に分けられるのです。一般的な企業は特定の業種に絞りますが、大企業の場合、1つの業界で複数の業種を扱う傾向にあります。

業態とは

業態とは、「どのように商品を売るか」という営業形態で分けた分類のこと。「フォーマット」とも呼ばれます。小売業を例にすると、スーパーマーケットや百貨店、コンビニエンスストアといった分類が業態に当たります。業種が「売る商品」で分類するのに対し、業態は「売る方法」で分けたものと考えると理解しやすいでしょう。

職種とは

職種とは、職務の種類のことで、企業内での個人の役割を指します。技術職や販売職、サービス職など複数の種類があり、職種ごとに求められる能力は異なるわけです。同じ職種でも業界によって業務内容が異なる傾向にあり、企業ごとの確認が必要でしょう。

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8つの業界分類と特徴

就活における業界は、大きく分けると8つに分類されます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

メーカー

メーカーとは、原材料を加工し、製品を生産・提供する企業のことです。製造業とも呼ばれます。
主なメーカーの分類は下記のとおりです。

・食品、農林、水産メーカー
・自動車、輸送用機器メーカー
・繊維、化学、薬品、化粧品メーカー
・機械、プラントメーカー
・印刷、事務機器関連メーカー
・精密、医療機器メーカー
・鉄鋼、金属、鉱業メーカー
・建設、住宅、インテリアメーカー
・スポーツ、玩具メーカー

製品を製造・販売するまでに、研究や企画、設計など多くの工程があります。工程を一貫して行うか、一部を他社に任せるかは企業によってまちまちです。メーカー志望の就活生は、ものづくりを通して何を実現したいかを明確にしておきましょう。

商社

商社とは、メーカーから商品を仕入れ、小売に売り、仲介手数料で利益を得る企業のこと。小売は商社が仲介することで、メーカーから早く・安く商品を手に入れられます。商社の種類は下記の2つです。

・総合商社…あらゆる分野の商品やサービスを扱う。事業の幅が広い。
・専門商社…特定の分野の商品やサービスを扱う。事業は特化している。

総合商社はグローバルで規模の大きい仕事が多く、就活生に人気があります。国内外の企業と信頼関係を築くため、高い語学力やコミュニケーション能力が求められるでしょう。

小売

小売とは、メーカーや商社から仕入れた商品を、消費者に販売する企業のことです。主な業態を下記で確認しましょう。

・スーパーマーケット
・コンビニエンスストア
・ドラックストア
・百貨店
・専門店

上記に加えてECサイトやアプリなど、インターネットを使った新しいサービスが拡大傾向にあります。小売業界で働くには、変化する消費者のニーズを察知し、新しいサービスを生み出す姿勢が求められるでしょう。

金融

金融とは、お金を通じて個人や企業と関わり、経済を支える企業のこと。金融業界は、主に下記の5つに分類されます。

・銀行…預金の預かり、資金の融資、為替取引などを行う
・証券…個人や企業に株式や債券、投資信託、不動産投資信託の売買などを行う
・保険…加入者から保険料を集め、不慮のトラブルにあった加入者に保険金を支払う
・信販(クレジット)…預金の受け入れをせず、融資や与信保証を行う
・リース…設備を必要とする企業にレンタルし、リース料を得る

お金を扱う業界のため、誠実で信用できる人柄や、専門的な知識を求められるのが一般的です。

サービス・インフラ

サービス・インフラとは、個人や企業にサービスを提供し、利益を得る企業のこと。主な分類は下記のとおりです。

・不動産
・鉄道、航空、運輸、物流
・電力、ガス、エネルギー
・フードサービス
・ホテル、旅行
・医療、福祉
・アミューズメント、レジャー
・コンサルティング、調査
・人材サービス
・教育

取り扱うサービスは、「作ったものを提供する」「情報を提供する」「快適な環境を提供する」の3つに大別されます。近年は時代の変化に応じた新しいサービスが生まれており、ニーズを読む視点が求められるでしょう。

マスコミ(マスコミュニケーション)

マスコミ業界とは、あらゆる情報を人々に提供する企業のことです。主なマスコミの分類を、下記で確認しておきましょう。

・放送…主に電波を通じて情報を発信
・出版…書籍や雑誌などを作り情報を発信
・広告…広告を企画・制作し、広告主に代わってテレビやラジオ、新聞などに出稿

マスコミ業界は、最新の情報を伝える必要があり、業務が不規則な傾向にあります。情報が人々を扇動する恐れもあり、自律心を持った発信が求められるでしょう。

ソフトウェア・通信

ソフトウェア・通信は、情報の伝達や処理に関するサービスを提供しています。主な種類は下記のとおりです。

・ソフトウェア…システムなどの開発、販売など
・インターネット…インターネットを活用したサービスやコンテンツの提供
・通信…通信機器をつなぐための回線や機器本体の開発、提供

現在は、多くの企業がITを活用しており、ソフトウェア・通信業界が社会の変革をもたらしたといえます。技術の進歩が速い業界のため、常に新しい知識と技術を学ぶ姿勢が求められるでしょう。

官公庁・公社・団体

官公庁・公社・団体は、利益ではなく公益を追求し、民間でできない公的な事業を行います。それぞれの特徴は下記のとおりです。

・官公庁…国や地方公共団体の役所、警察、日本銀行など
・公社、団体…公立学校や病院、農協、社団法人など

官公庁の場合、公務員試験の合格が採用の条件となるのが一般的。スケジュール管理を徹底し、就活と試験対策を両立させましょう。

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就活生が業界を知っておくメリット

業界を知っておくと就活をスムーズに進められる可能性があります。ここでは、その理由を詳しくご紹介。

志望業界の選択肢が増える

幅広い業界を知ることで、志望先の選択肢が増えるのがメリットです。志望業界を絞りすぎると、就活がうまくいかなかった場合、「受けられる企業がない」状態になりかねません。興味のアンテナを張って広く調べ、気になる業界を3つくらいは選びましょう。

業界同士の関わりが分かる

業界の知識を得ることで、業界同士の関わりを知ることができます。メーカーが作り、小売店が売り、その間をつなぐのが商社。このように各業界が連携して仕事を行っていることが分かります。これらを知ることで、志望業界がどの業界と連携しているのかを知ることができ、自分の関心を広げることも可能です。
さらに、業界同士の関わりを見ることは、多角的に分析する力につながります。多角的に分析する力は、就活中はもちろん、社会に出ても役立ちます。就活生のうちに、高い視点で物事を見る癖をつけましょう。

就活における志望業界の絞り方と注意点

就活において、実際に志望業界を絞る際の、絞り方と注意点をいくつかご紹介します。

就活生におすすめな志望業界の絞り方

業界について広く調べたら、自分に合う業界をピックアップし志望先を決めます。こちらで効率的な絞り方を確認し、就活に役立ててください。

1.自分が「やりたいこと」を軸に業界を絞る

志望業界を絞るには、自己分析して自分のやりたいことを明確にしましょう。自分について深く理解していないと、自分に合う業界は選べません。
「なんとなくかっこ良いから」など、イメージだけで選ばず、「なぜかっこ良いと思ったのか」「その先に実現したいことは何か」といったように、自分を深堀りしていって、やりたいことを実現できる業界を選びましょう。

2.自分が「できること」を軸に業界を絞る

志望業界を選べないときは、「自分ができること」を軸に業界を選ぶのもおすすめです。そもそも、就活では「自分ができること」と「企業が求める能力」がマッチした人が企業に選ばれます。
自己分析をしていく中で、自分の長所を考えるはず。長所が「コミュニケーション能力が高い」であれば、サービス・インフラ業界や商社で能力を発揮できる可能性があります。企業側が求める能力とマッチした場合、内定の確率がより高まるでしょう。

3.業界よりも職種を先に考える

自分に合う職種を先に考え、業界を後で選ぶという方法もあります。業務内容は職種によって異なるのが一般的なため、先に職種を決めたほうが働き方をイメージしやすくなる方もいるでしょう。職種を決めたら、どんなものやサービスを扱いたいか具体的に考え、業界を選びましょう。

業界を絞る際の注意点

業界の絞り方によっては、のちの就活で困る事態が起こりかねません。下記で注意点を確認しましょう。

1.志望業界は1つに絞る必要はない

就活生が勘違いしやすいことですが、志望業界を1つに絞る必要はありません。志望業界を絞るということは、ほかの選択肢を捨てることになります。自分に合う業界がほかにあった場合、就活がうまくいかなくなる可能性も。いずれは、志望業界を絞っていくのですが、早いうちから絞り込みすぎるのはやめ、3つ~5つくらいは興味のある業界をピックアップして、将来の可能性を広げておきましょう。

2.遅くとも大学3年の3月には志望業界を絞る

志望業界は、遅くとも大学3年の3月には絞るのがおすすめです。就活が開始するのは大学3年の3月で、4月にはエントリーシートの提出が始まるのが一般的。エントリーに出遅れないためにも早めの業界研究を心がけましょう。
外資系企業やベンチャー企業を志望する場合は、さらに早く、大学3年の夏にはインターンのエントリーが締め切りされることもあります。夏のインターンが採用につながる場合もあるので、ベンチャー企業に関心がある方は3年の7月には業界研究をしましょう。ただし、早すぎる絞り込みは自分の可能性を狭めてしまうため、注意が必要です。夏頃の絞り込みは幅を広く、余裕を持って絞りましょう。

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業界研究の手段

業界研究は、インターネットだけに頼らず、書籍を読んだり、社会人の話を聞いたりして行うのがおすすめです。効率的に進める方法を下記でご紹介します。

業界本で調べる

業界研究では、「就活四季報」や「業界地図」といった業界本を読むのがおすすめです。業界本は1冊の本を繰り返し読み、理解を深めましょう。古い業界本は情報も古いので、最新作をチェックするのが鉄則です。

合同企業説明会に参加する

合同企業説明会に参加し、さまざまな企業の話を聞くのも業界研究に役立ちます。合同企業説明会とへ、複数の企業が一堂に会し、就活生に事業内容を説明する会のことです。就活生にとっては、企業で働く社員と直接話せたり、業務内容を比較できたりするメリットがあります。今まで知らなかった業界の話も聞けるので、志望業界の視野が広がるでしょう。

社会人から話を聞く

社会人から話を聞くことも、業界研究に役立ちます。主な方法は下記のとおりです。

・OB、OG訪問をして社会人直接質問する
・インターンシップに参加し、働きながら学ぶ
・大学のキャリアセンター(就職課)で、相談する
・就職している家族や友人、知人に勤務先の業界について聞く

社会人に話を聞くときは、自分で業界研究をしたうえで、分からない部分を質問すると失礼がないでしょう。

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