職種や業種、今後の動向は?サービス業界の概要を知ろう

このページのまとめ

  • サービス業界は、飲食店や小売店などのモノを提供する業態と、プログラムの提供やデータ分析を行う業態、快適や楽しさを提供する業態に分けることができる
  • 活躍している職種は、販売員や店長、事務、営業など多岐に渡る
  • 需要が増える介護業や外国人訪日客の増加が見込まれる観光業は今後も好調と予想される一方で、原材料や人材コストが高騰している飲食業は厳しい見込み
  • 常に笑顔でいられる人や、体力のある人、人の役に立つことが苦ではない人はサービス業界に挑戦してみよう

就活をしていると多くの業界について知る機会もあると思いますが、「サービス業界」についてはどうでしょうか。
一口にサービス業界といっても、飲食や販売、情報や宿泊など多岐にわたる業種が存在しており、それぞれを研究するのは大変なこと。
そこで、当コラムではサービス業界の概要や各業種の紹介、活躍している職種などについてまとめました。
仕事に対するやりがいや向いている人の特徴も記載しているので、サービス業界への就職を検討している方は参考にしてください。

 

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サービス業界とは


「サービス業界」という言葉を耳にしたことのある就活生がほとんどだと思います。
また、実際にサービス業界でアルバイトを経験している方もいるでしょう。
サービス業と聞くと飲食店や宿泊業をイメージする方が多いと考えられますが、具体的にはどのような仕事が当てはまるのでしょうか。

そもそもサービス業界とは、顧客となる消費者のニーズを満たすことで利益を得る企業や団体の総称。
例えば、「美味しいものが食べたい」というニーズに対する飲食業や、「快適な滞在をしたい」というニーズに対する宿泊業、「日常を忘れて楽しみたい」というニーズに対する娯楽業などが当てはまります。

サービス業界の特徴と言えるのが、上記のように消費者のニーズに合わせた多彩な業種が存在するという点。
中でも代表的な業種は以下の3つです。

モノを提供するサービス

消費者に対してモノを提供することで利益を得る業態。
「目に見える、形のあるもの」を提供するのが特徴で、カフェやレストランなどの飲食店、アパレルや雑貨などの小売店などが当てはまります。

情報を提供するサービス

携帯電話会社などの通信業や放送業などが該当するサービス業。
情報サービスのなかでも、データやプログラムを提供する「情報提供サービス」と、データを分析して情報を提供する「情報処理サービス」に分けることができます。

快適を提供するサービス

移動を快適にする飛行機や鉄道といった輸送業を筆頭に、学習や医療、インフラ、娯楽施設など生活を便利に、快適にするための手段を提供して利益を得る業態のこと。
情報サービスと同様に、「形のないもの」を提供するサービス業と言えるでしょう。

このように、一口に「サービス業界」と言っても、形あるものを提供することで利益を得る企業もあれば、経験や時間など形ないものを提供することで利益を得る企業もあります。

ここまでは、その会社が普段から取り扱う分野を表す「業種」に焦点を当てましたが、次は「職種」でサービス業界を考えてみます。
職種とは、所属する企業の業種に関係なく、個人が行っている業務内容によって仕事内容を分類する方法。
業種による違いはないため、同じ業務を行っていれば商社であっても小売業であっても同じ職種に分類することが可能です。

サービス業界で活躍する職種は多くありますが、代表的なものでは店長やマーケティング、販売、営業などが当てはまります。
業種ごとに扱うモノやサービスが異なるものの、店舗であれば飲食店であっても小売店であっても販売員(飲食店であればホールスタッフ)や店長が活躍。
娯楽施設や宿泊施設でも、店長に値する施設長や支配人といった職種が存在します。

また、小売を業種とする企業に所属している人が販売ではなく事務を行っていれば、その人の職種は「事務職」になりますし、営業をメインにしていれば小売企業の「営業職」になります。

多くの業種や職種が存在するサービス業界ですが、一貫しているのは「人々の生活を支えている」ということ。
お客様から直接感謝を伝えられることも多く、人の役に立つことをやりがいとする方も多いようです。

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サービス業界の動向


サービス業界の概要について知ったら、次は各業種ごとの今後の動向を確認していきましょう。

介護

介護サービスの利用者である高齢者の人口が増えていることから需要は高まる傾向。
特に、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には介護サービス利用者が拡大すると考えられており、介護の重要性が高まっていると予想できます。

観光

ここ数年で外国人訪日客が爆発的に増えており、今後もインバウンドは増えると予想されています。
さらに、国際的なイベントが相次ぐことからホテルの新規オープンも目立ち、今後の動向は好調と言えるでしょう。

外食

原材料費だけでなく、人手不足による人材コストも高騰していることが懸念されている外食産業。
ファミリーレストランでは1人客の需要を見込んだ施策を行うなど、顧客ニーズに沿った変革が目立っています。

教育

子供向け市場では、少子化にも関わらず塾への通学者数は増加。社会人向け市場も英会話を中心に語学系が好調でしょう。
しかし、ITを活用した新規企業の参入のため、教育業界全体で競争が激化すると予想できます。

上記以外では、人手不足や働き方改革の影響から好調と予測できる人材派遣、テレビやスマートフォン、Webなどを組み合わせた広告を打ち出している広告業界などが好調と予想されています。

 

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サービス業に向いている人


消費者の生活を支える役目を担っているサービス業。
お客さまと直接会話をする機会も多い仕事ですが、どのような人が向いているのでしょうか。

まず挙げられるのが「常に笑顔で対応できる人」です。
冒頭で触れたように、サービス業界は「消費者のニーズを満たす」ことで利益を得る業界。
そのため実際に消費者や顧客の前に出て対応を行うことが多く、常に笑顔でいられる人が向いていると言われています。

同様に、「相手の気持ちを考えられる」「想像力がある」人も向いています。
消費者はどのような気持ちでサービスを利用するのか、どんなサービスを受けたら嬉しいかなど、消費者側に立って物事を考えられる人は気持ちの良いサービスを提供できるでしょう。

また、対人の業務が多いことから「身だしなみやマナーに理解がある」ことも重要です。
さらに、サービス業は立ち仕事が多かったり、お客様や状況によって対応を変える必要があったりすることから、体力に自信のある人や臨機応変な対応力がある人にもおすすめと言えます。

サービス業界は、消費者のニーズが多様化すればするほど新たな事業が生まれる、成長が見込まれる業界です。
例えば、スマートフォンの誕生によってアプリやWebサービスといった事業が飛躍的に発展。
今後も、技術やニーズの変化に合わせて変革が期待できる業界と言えるでしょう。

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自分に適した職種を知ることが就活成功へのセオリー

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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