音楽業界の現状や就活事情とは?主な職種や就職先をご紹介!

このページのまとめ

  • 音楽業界の市場規模は縮小傾向にあり、アイドルビジネスの需要が増加している
  • 音楽業界は新卒の採用枠が少ない傾向にあり、専門知識や技術がある方が優遇される
  • 音楽業界に就職したいのなら自分がどんな仕事をしたいか見極め、経験を積んでおく
  • 音楽業界の志望動機は「音楽が好き」だけではなく、オリジナリティを持たせる

音楽業界の現状や就活事情とは?主な職種や就職先をご紹介!のイメージ

音楽業界は、音楽が好きという方にとっては憧れの世界。しかし、音楽業界といってもどんな仕事があるのか?市場全体が低迷しているのではないか?就職するにはどうしたらいいのか?と疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
このコラムでは、音楽業界の業界研究のやり方、就活事情、主な就職先などを紹介しています。音楽業界への就職を目指している方は参考にしてみてください。



 

音楽業界の業界研究

音楽業界への就職を目指している方は、まずは業界研究をしましょう。業界研究は、自分が志望している業界について知識を深めていくために必要なこと。まずは音楽業界の現状や市場規模などを把握することから始めましょう。業界研究を通じて、業界へのイメージを再確認したり、イメージとは異なる実際の仕事内容などを認識したりできます。

音楽業界の市場規模は縮小傾向にある

音楽業界の市場規模は、年々縮小傾向にあります。これは日本国内だけでなく、世界規模で縮小しているのが実情です。日本は1990年代半ば、音楽ブームに湧いていました。有名プロデューサーによる楽曲が次々とヒットし、カリスマ性の強いアーティストが登場。業界全体が盛り上がっていましたが、2000年代に入って無料の動画共有サービスや音楽ダウンロードサービスなどがスタートしました。このことにより、音楽業界のあり方は大きく変化。インターネットの普及によって娯楽の幅が広がり、音楽への依存度や優先度が下がったこと、デジタル音楽サービスの配信によってCDの売上が落ちたことなどが要因となり、音楽業界は世界的に大幅な減収・市場縮小しているといえるでしょう。

「アイドルビジネス」の時代

近年では、音楽配信サービスなどを利用して音楽を楽しむ人が大勢います。近年「この音楽が聴きたい」という理由だけでは、消費者はなかなかCDを購入しません。そこで音楽業界は、CDに音源だけでなくイベント参加券や限定パッケージといった付加価値をつけることで、売上を維持しています。たとえば「自分の好きなアーティストを応援するために購入する」「自分の好きなアイドルに関するグッズが欲しい」といった「音楽以外の目的や動機」を持たせた、アイドルビジネスによって収益が支えられているのです。音楽業界はこれからも、アイドルビジネスのような時代のニーズに対応した戦略が求められるでしょう。

多くの職種があるが求人数は比較的少ない

音楽業界は、多くの職種が関わり合って仕事をしています。たとえば、1つのCDを作るだけでも、アーティストやミュージシャン、作詞・作曲家、音楽プロデューサーなど、大勢のスタッフが協力しているのです。音楽業界に興味があるのなら、まずはどんな仕事があるのか調べることから始めましょう。また、音楽業界の求人は他の業界と比べると少ない傾向にあります。
音楽業界に就職したいのなら、求人サイトや就職エージェントなどを活用して求人情報を探しましょう。求人が出ていなくても、直接企業に問い合わせてみるのも一つの方法です。行動を起こすことで音楽業界への志望度や情熱が伝わり、採用の可能性が高くなります。

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音楽業界の就活事情

音楽業界を就職先として目指す方は多く、音楽関係の仕事は就活生の人気の上位を占める職種です。しかし求人数が比較的少ないため、音楽業界への就職はとても狭き門であるといわれています。こちらでは音楽業界の就活事情について解説しましょう。

音楽業界に入るには?

音楽業界に入るには、大きく分けて3つの方法があります。1つ目は「音楽関係の会社や事務所に新卒採用される」、2つ目は「音楽関係の店や会社にアルバイトで採用してもらい、経験を積んで正社員を目指す、もしくは転職す」、3つ目は「一度ほかの業界に就職し、経験・スキルを積んでから音楽業界に転職する」といった方法です。
そのほかにも、音楽業界で働く方法はありますが、一般的にはこの3つの方法のうちいずれかのルートをたどって就職することが多いでしょう。なお、1つ目の新卒採用は採用枠が少ない傾向にあり、志望度の高いライバルが多いことも加わって狭き門といえます。

学歴はあまり重視されない

音楽業界では、あまり学歴は重視されません。採用されれば一から音楽関係の知識やスキルを身につけられますが、現場では即戦力となる人材を優遇する傾向にあります。そのため、音楽系の専門学校などで基本的な知識と技術を学び、実践的な現場実習を経験している方のほうが、採用が有利になるようです。

熱意と個性をアピールしよう

音楽業界への就職を目指すのなら、自身の人柄や個性をアピールしましょう。音楽業界は先述したように学歴はあまり重視しない傾向にあり、音楽に対する熱意や情熱、それを持ったうえでの問題意識や目標を意識しながら自分をアピールすることが大切です。



 

音楽業界の主な職種

音楽業界といっても、多岐に渡る職種があります。音楽を作り出すアーティストをはじめ、ライブやコンサートを取り仕切るプロモーター、曲や歌詞を作成する作詞・作曲家なさまざまです。以下では、音楽業界の主な職種をご紹介します。

アーティスト

音楽業界の仕事として、真っ先に思い浮かぶのが歌手やミュージシャン、バンドマン、DJといったアーティストです。アーティストになる方法は多様であり、地道にバンド活動を続けたり、レコード会社のオーディションを受けたりすることになります。まずは音楽について学べる専門学校に入って、実力をつけるという方もいるでしょう。

スタジオミュージシャン

スタジオミュージシャンは、レコーディングやライブの演奏面でサポートをするのが仕事です。楽器を演奏できれば誰でも目指すことができ、特別な経歴や学歴、資格などは求められません。ただし、高度な演奏能力が必要です。スタジオミュージシャンの多くは芸能プロダクションやレコード会社に所属して活動しています。実力がある方はフリーランスとしても活躍しているようです。

作詞・作曲家

依頼されたコンセプトに沿った曲を作るのが作曲家、そして作曲家の作った曲に合わせて言葉をあてていくのが作詞家です。作曲家を目指す場合、ギターかキーボードなどの楽器を弾けて、コードに関する知識。作詞家を目指す場合は、言葉選びのセンスや流行への感度などが求められます。

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは作曲家に近い職種ですが、映画やドラマなどの背景に流すBGM、ゲームの効果音なども作ります。サウンドクリエイターを目指すには、音楽学科のある学校や専門学校に進学し、ゲーム会社やサウンドの制作会社に就職するのが一般的です。
しかし、専門学校に通っていなくても、作曲に関する知識やセンス、実力があれば学歴を問わずサウンドクリエイターになれるでしょう。

音楽プロデューサー

音楽プロデューサーは、レコード会社やレーベル制作会社などでアーティストの売り出し方や楽曲のコンセプトを決定する、音楽制作全般の最高責任者です。音楽プロデューサーになるのは簡単ではなく、圧倒的な実績が求められます。実際、音楽プロデューサーとして有名な方々は、ミュージシャンやバンドマン、作曲家、作詞家などを経ていることが多いため、目指すというより結果的になれるものなのといえるでしょう。

ディレクター

ディレクターは、音楽プロデューサーの指示のもと現場を仕切ったり、アーティストのケアをしたりするのが仕事です。一般的に、レコード会社の社員がディレクターを務め、最初はアシスタントから仕事を始めます。なかにはプロダクションや音楽出版社に所属するディレクターもいるようです。レコーディングでは現場スタッフを指揮し、音楽制作がスムーズに行えるようにします。また、新人アーティストの発掘や育成なども行い、仕事内容は多岐にわたるのが特徴です。

レコーディングエンジニア・ミキサー

レコーディングエンジニアおよびミキサーは、音楽を録音する際にマイクをセットしたり、ミキサー卓で音のバランスをとったりするなどしてイラコライジングを施すのが仕事です。音楽制作の基礎となる音源を作る非常に奥深く繊細な仕事で、いかにアーティストやディレクターの理想とする音源を作れるかどうかが求められます。
レコーディングエンジニア・ミキサーには特殊な技術が必要とされるため、多くの方は音響関係の技術を扱う専門学校を卒業してからレコード会社やスタジオに就職するようです。

コンサートプロモーター

コンサートプロモーターは、コンサートのすべてを取り仕切るプロデューサーのことです。コンサートを開催するにあたってクライアントやアーティストとの交渉、コンサートの宣伝、チケットの販売促進などのプロモーション活動や企画・運営を行います。
近年、注目度が上がっている人気職種で、コンサートプロモーターになるには音楽関係やイベント関係の学科がある専門学校や大学卒業後、イベント会社に就職するのが一般的です。

PAエンジニア

PAエンジニアは、コンサートの音響を操る技術者のことです。PAとは「Public Address」の略で「拡声装置」を意味します。コンサート会場の裏で機械を調整し、アーティストの歌や演奏を客席に最高の状態でお届けするのが仕事です。
PAエンジニアになるには、音楽の専門学校や音響・電子工学科のある大学で、音響に関する知識や技術を身に付け、卒業後に音響会社やコンサート制作会社などに就職するのが一般的。最初はアシスタントとして経験を積み、憧れのメインエンジニアになるまでには最短でも3年はかかるといわれています。

レコード会社のスタッフ

レコード会社のスタッフは、部署によって仕事内容が異なります。たとえば、制作部ならCDやDVDといった商品を制作、宣伝部なら自社のCDやDVDなどの広告・宣伝、営業部ならCDやDVDなどの商品を販売店で取り扱ってもらえるように営業活動を行うのが仕事です。レコード会社スタッフになるには、高校や大学卒業後にレコード会社に就職するのが一般的。新卒中途問わず人材を幅広く募集しているようですが、大手レコード会社は新卒採用が多いようです。



 

音楽業界の主な就職先5選

音楽業界における主な就職先として、プロダクションやレコード会社が挙げられます。こちらでは、音楽業界の就職先についてご紹介しましょう。

1.プロダクション

プロダクションとは、所属するアーティストやバンドのマネージメントを行っている会社のこと。音楽プロダクションや事務所と呼ばれることも多く、いかにして所属アーティストを世の中に売り出していくかを考えるのが仕事です。メディアや業界関係者にアーティストを売り込んだり、方向性や売出し方法を考えたりするほか、スケジュール管理や各方面への連絡、所属アーティストのプロフィールや資料の作成といった事務作業も行います。一時的に売れるだけでは意味がないため、常にアーティストのプロモーション活動を継続し続けるのが特徴です。

2.レコード会社

レコード会社は、アーティストと契約を行い、CDやDVDといった音源を製作販売する会社です。音楽をCDなどの媒体に録音、製品化したうえで販売店を経由し、世のなかに流通させています。近年のインターネットの発達により、デジタル配信を行っているレコード会社も増えてきているようです。また、一部のレコード会社ではCDの制作だけでなく、ライブの企画や運営を行っていたり、芸能事務所のような業務を行っていたりするところもあります。

3.音楽出版社

音楽出版社は、アーティストやレコード会社と契約して楽曲の著作権を管理する会社です。出版という言葉から書籍に関する企業と考える方もいると思いますが、テレビやWebなどの各メディアに対するプロモーションを行う、CDを作成するなど幅広い業務を主な仕事としています。また、曲のプロモーションの一貫として、TV番組などメディアとのタイアップを取得するのも、音楽出版社の仕事です。レコード会社がCDという商品の宣伝を行っているのに対して、音楽出版社は曲そのものの宣伝を行っています。

4.イベント会社

イベント会社は、ライブやコンサート、音楽フェスの企画や運営を行う会社です。イベントの企画や会場設営、集客、当日の運営などを行います。特に大型イベントを企画する際は、ミュージシャンのキャスティングといった企画から会場の確保、協賛スポンサーへのセールスやマーケティングなども行うのが仕事です。
音楽イベントは日本音楽市場の売り上げを支えており、華やかなイメージがあるため、特に若い世代から人気があります。しかし、華やかなイメージとは裏腹に非常にハードな仕事であり、体力が求められる仕事といえるでしょう。

5.著作権管理会社

著作権管理会社とは、作詞・作曲家または音楽出版社・法人から委託を受けて著作権を管理する会社です。著作権とは、創作物を作成した時点で作者である作詞家や作曲家、または音楽出版社や法人などに自動的に発生する権利のこと。著作権は、個人で管理するのに手間がかかるものです。著作権の管理に時間がかかったり、おろそかにしたりしていると創作活動に影響が出る可能性があるため、作詞家や作曲家の代わりに、著作権管理会社が著作物の著作権を管理します。ときには音楽クリエイターや制作会社と音楽を楽しむ方の橋渡しをすることもあるようです。



 

音楽業界に就職するには

音楽業界への就職は、憧れだけではできません。この項目では、音楽業界に就職する際のポイントをご紹介します。

どんな仕事をしたいのか考える

音楽業界に就職したいのなら、まず自分がどんな仕事がしたいのかを見極めなくてはなりません。先述したように、音楽業界にはさまざまな職種があります。音楽業界で働きたいのなら、まず自分がどんな仕事がしたいのか、どのように働きたいのかを考えることが大切です。
たとえば、レコーディングエンジニア・ミキサーやサウンドクリエイターとして音楽制作に直接関わりたいのなら、専門技術を磨く必要があります。プロモーターなど裏方で縁の下の力持ちとして働きたい場合は、今後の音楽業界をどう盛り上げていくかを考える力が必要です。

アルバイトで経験を積む

音楽業界で働きたいのなら、ライブハウスやライブイベントの会場でスタッフをしたり、CDショップや楽器店でアルバイトをして、音楽に関する経験を積んでおくと良いでしょう。多少なりとも音楽業界に関わっておくことで、採用選考時のアピールポイントを増やせます。また、音楽業界も人と関わることが多いので、アルバイトを通してコミュニケーション能力を身につけられるでしょう。なお、音楽業界の大手企業などではインターンを行っていることろもあるので、情報を逃さないようにアンテナを張り続け、就活のためになる経験を積めるチャンスを見逃さないようにすることも大切です。

音楽業界について研究する

音楽業界に就職したいのなら、音楽業界について研究することも重要です。まずは音楽業界全体の構造や動向を把握したら、さらに詳しい現状や課題、今後の可能性を調べましょう。音楽業界内の各企業の違いや企業相互の資本関係、提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどを調べたうえで、志望業界や志望企業を絞り込むことが大切です。また、音楽業界は華やかなイメージがありますが、一般的な企業への就職するのと同じように、職種と求められる能力について理解したうえで選考に臨みましょう。

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音楽業界の志望動機のポイント

志望動機の考え方や書き方に頭を悩ませる就活生は多いでしょう。そこで、こちらでは音楽業界向けの志望動機を考える際のポイントをご紹介します。

「音楽が好きだから」だけでは不可

音楽業界を志望する就活生は、音楽が好きな方が多いはずですが、好きという理由だけでは採用されにくいでしょう。電車や飛行機が好きだから、という理由だけでは交通業界で働けないのと同じで、自分がどんなことを成し遂げたいのかを明確にアピールしなければなりません。
また、音楽業界に就職したいのなら、柔軟な考え方が必要です。独創的なアーティストと仕事をするためには、枠にとらわれない柔軟な思考を持って、常に新しいことを取り入れていく必要があります。音楽業界を目指す場合は「音楽が好き」という気持ちだけでなく、柔軟な考え方や新しいことへのチャレンジ精神があることを押し出しましょう。

基本を守りながらオリジナリティをアピール

ほかの業界を志望する方と同じように、音楽業界の就活でも「なぜこの業界を志望したのか」「学生時代に力を入れていたこと」「採用後のキャリアプラン」などもしっかりアピールしなければなりません。先述したように音楽業界は学歴はあまり重視していないため、学生時代に頑張ってきたことや個人の能力、性格といった個性をアピールするようにしましょう。そして、ほかの就活生との差別化を図るために、自分の魅力が伝わる具体的なエピソードを盛り込んでオリジナリティを持たせることが重要です。



 

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