【20卒 就活お悩み相談室 #8】好きなことを仕事にしたいけど、内定が取れません

こんにちは。キャリアアドバイザーの樋口です。2019年も残すところあと2ヶ月。2020年卒の学生の中には、内定先に納得がいかずに就活を続けるものの、進路に迷っている方もいるでしょう。この時期にキャリアチケットに相談に来るのは「好きなことを仕事にしたいけど、内定がとれない」という方。今回はそんな悩みを抱える方のために、仕事に対する考え方や視野の広げ方についてお話ししたいと思います。

キャリアアドバイザー

樋口 美和子(ひぐち・みわこ)

大学在学中にインターンシップの斡旋団体に所属。卒業後にレバレジーズ株式会社へ入社。入社後はキャリアチケットの立ち上げメンバーとしてキャリアカウンセリングを担当。一人ひとりの気持ちに寄り添い本人の価値観に合った学生のキャリア支援をしています。

 

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「 好きなこと」に関わることがゴールになっていないか

企業を選ぶ際に「好きなことを仕事にしたい」と考える学生は多くいます。例えば、「お菓子を食べるのが好きだから、自分も商品企画に携わりたい」「旅行が好きだから、旅行業界に行きたい」というように、自分の好きなことや趣味がそのまま就活に結びついているケースです。

今、就活で苦労している方は、興味のある業界・企業に的を絞って就活を進めてはいないでしょうか? 自分の興味や好きな気持ちをアピールするあまりに、就活が上手くいっていない可能性があります。

例えば、食品業界を受ける際、志望動機として「食べることや料理が好きで、御社を志望しました」と伝えたとしましょう。しかし、面接で企業が見ているポイントは、この学生が自社で活躍をしてくれるか、具体的には「売れる商品を作れるか」または「商品を売って、会社に利益をもたらしてくれるか」です。そのため、どのくらい好きかを伝えても、企業が知りたいこととはずれているため、落ちてしまいます。

また、入社後に商品企画に携わりたいとと考えても、まずは現場での営業を経験してからというケースがあります。その場合は、やりたいかどうかだけでなく、営業として商品を売る仕事は自分に向いているのか、といった視点も必要です。

もし、自分が興味のある業界・企業に入社したとしても、仕事として好きなものに関わることで今までの熱量が薄れたり、他のことに興味が移ったりするかもしれません。入社後に「自分が思い描いていた仕事と違っていた」「自分には合わない仕事だった」とギャップを感じて早期に辞めてしまうことも考えられるのです。

「好きなことに関わる」をゴールにするのではなく、好きなことに関わって何がしたいのか、入社後を想像して自分に問いかけてみてください。

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エピソードを掘り下げ、選択肢を広げていく

好きなことを仕事にしたいと考えつつも、就活が上手くいかないという人は、まずは過去の経験から強みを見つけ、仕事の選択肢を広げていくことが重要です。自分の強みを生かした仕事や適性に合った仕事のほうが、キャリアアップもしやすく、長く働くことができます。
 

以前、音楽業界を目指していた学生で就活が上手くいかずに相談に来た学生がいましたが、その方はSE職として内定を得ることができています。もともと音楽が好きで、自身も作曲をしていたことで音楽業界に入りたいと考えていたそうですが、人気業界ということもあり、選考に落ち続けていました。
音楽業界に入ってどんな仕事がしたいのか、なぜ作曲を続けていられたのかを掘り下げていくと、「音楽を通して人を喜ばせたい」という考えを持ち、「1つのものを作ることに喜びを感じる」ということがわかりました。

作り上げていくことでやりがいを得たり、作ったものを介して人を喜ばせたりする仕事は、必ずしも音楽業界でなくても叶えることができますし、モノづくりを行うSEの適性にもマッチしています。自分のやりたいこと、ではなく、どんな風に働きたいかを軸に置いた結果、内定を得ることができたのです。

 

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どんなに迷走しても、過去に必ずヒントがある

視野を広げたいとは思うものの、どうやって他の選択肢を見つければいいかわからない、と思う人もいるかも知れません。今の自分を形作っているのは過去であり、自分に向いている仕事は何かというのは、過去を探れば必ずヒントが見つかります。今まで自分はどんなときにテンションが上がって、逆にどんなときに頑張れなかったのかを改めて考えてみましょう。

以前のコラム(『【21卒 就活お悩み相談室 #2】やりたいことがわからない…何から始めればいい?』)でもモチベーショングラフを用いた自己分析の方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ただし、考えてみても本当に自分に合っているのかわからないという人もいるでしょう。そんなときは、第三者の目で見てどうか相談してみることをおすすめします。大学のキャリアセンターや先輩、周りの友人でも良いですし、私たちのような就活エージェントでも構いません。

就活は1人で抱え込んでしまうことで、回り道になってしまったり、行き詰まってしまったりすることがあります。就活の軸を作り直すためにも、サポートしてくれる人を見つけていきましょう。

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