こんにちは。キャリアアドバイザーの梶川です。就活生の皆さんは「優良企業に入りたい」と思ったことはありますか? できれば誰もが知るような安定した会社に入りたい、そう思う人は多いかもしれません。
今回取り上げるのは、「優良企業に入りたいけど、どうやって探せばいいかわからない」というお悩み。大手企業はネームバリューがあるため目につきやすいですが、中小企業は学生からすると探しにくいかもしれません。第6回ではどんな会社を優良企業と呼ぶのか、そして優良企業を見つけるポイントについてお話ししたいと思います。
キャリアアドバイザー
梶川 永(かじかわ・はるか)
企業の採用活動を支援する会社に新卒入社後、キャリアアップのためレバレジーズに転職。ネームバリューよりも「自分に合うか」で就職先を選んでほしいという思いから、キャリアチケットに参画。参加した就活生が本当に活躍できる企業と出会えるイベントづくりを担当している。
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大前提として「優良企業=条件が良い会社」ではない
就活で企業探しをするとき、誰もができるだけ良い会社に入りたいと考えると思います。給料が高く、休日が多く、残業時間が短い……など、特に就活生は条件面を見て優良企業かどうかを判断しがちです。転職サイトの口コミを見るなど、とりあえずネットで企業の評判をを検索するという方も一定数いると思います。しかし、ある人にとって嫌なところがある会社でも、ある人にとっては良い会社とであることも少なくありません。大企業のように人が多い会社で働いている人は中小企業ほど、企業理念への共感が就職の理由になっていないこともあります。また誰でも掲示板やSNSで良くも悪くも発信できてしまう時代です。ネットでの情報はあくまでもその人の主観であるため、良いと書かれていたとしてもそれだけで「この企業は優良企業だ」と判断するのは危険です。
どんな企業が優良企業なのか、ブラック企業なのかというのは人によって基準が異なります。ネットの情報はあくまでも参考の1つとして捉え、就活生の皆さんはあまり真に受けないようにしましょう。
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優良企業は成長性があるかどうかがポイント
では、何をもって「優良企業」と判断すれば良いのでしょうか。私が考える「優良企業」は、「成長性があるか」がポイントだと考えています。企業自体に成長性があり、なおかつ自分が成長できる環境が整っている企業を指します。企業が成長していれば新規事業も生まれやすく、仕事の規模も大きくなります。そして、若いうちから新しい仕事を任せてもらえる可能性が高まります。例えば、将来安定した生活を送りたいと考えたときに、安定して働き続けるためにはスキルが必要です。
営業やエンジニアなど職種によって市場で求められるスキルは異なりますが、自分の将来像と照らし合わせて、どんなスキルを身につけていくべきか考えてみましょう。「この会社では自分の望む働き方やスキルアップは叶うのか?」「この企業は将来性があるのか」という目線で企業を見極めていってほしいと思います。
そのためにも、まずはどんな企業があるのかを知ることが重要です。就活始めたての頃は、身近な商品やサービスで見知ったBtoCの企業はよく知っていても、BtoBの企業についてはあまりよく知らないという人が多いのではないでしょうか。世の中にある企業のほとんどがBtoBであるため、BtoBの企業を知ることはとても大切です。
名前を聞いたことがない企業でも、実は業界的には有名な企業であったり、独自の技術を持ちトップシェアを誇る商材を扱っていたりすることがあります。市場が伸びている、成長が見込める「優良企業」を探すためにも、業界や市場の動向について知る必要があります。業界研究を通して、企業間の関係性や、市場での企業の強みなど詳しく調べてみてください。
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川上から川下まで広く調べてみよう
私が就活生だったとき、業界研究に力を入れている友人がいました。その友人は食品業界を中心に就活しており、食品業界に関連する企業を調べ上げ、どのように商品が作られ消費者の元に届くのかという流通構造をよく理解していました。それに加えて、「この企業はアイスのコーンのシェアNo.1」など、独自の製法や技術を持つ企業について詳しかったことを覚えています。このように、業界研究を行うときは、1つの業界につき川上から川下までたどって調べていく方法をおすすめします。始めはBtoCの自分がよく知っている企業を出発点にしても構いません。その関連企業や取引先を調べていくと業界の構造を理解することができます。そして、調べていくうちに「こんな企業あったんだ」という発見があるはずです。
さらに、業界についてなんとなく理解できたら、OB・OG訪問や説明会の機会を活用し社会人やすでに働いている先輩にも話を聞いてみると良いでしょう。BtoBの企業は学生からは探しづらいと企業側も理解しているため、学生に会って話す機会を作ろうと、就活イベントやセミナーに積極的に参加しているケースが多くあります。
そういった社員の方と話せる機会を活用し、商品の流れや実際にどんな企業と取引しているのか、そしてライバル会社や仕事をしていてよくバッティングする企業を聞いてみると良いでしょう。
このように、川上から川下までの業界についての理解を深め、リアルな情報を掴んでいくことが、優良企業に出会うポイントになります。
もし、なかなか話を聞ける人が見つからない、どういったイベントやセミナーに参加すると良いのかわからない迷ってしまう場合は、就活エージェントのような中立の立場の人間に相談してほしいと思います。業界研究や企業研究は、思っている以上に時間がかかるものなので、私たちのような就活エージェントが主催するイベントやセミナーに参加してみても良いでしょう。就活を効率よく迷いなく進めるために、ぜひ活用していただきたいと思います。
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