このページのまとめ
- 人材業界とは、求人募集を行う企業と勤め先を探す求職者をつなぐ業界のこと
- 人材業界の市場規模は拡大しており、転職の一般化などから今後も需要が増える見込み
- 人材業界に向いている人の特徴は「人と関わるのが好き」「情報収集が得意」など
「人材業界の仕事は何をしているの?」「人材業界に向いている人の特徴は?」などと気になる就活生も多いでしょう。人材業界は就職や転職、求人などキャリアについてのさまざまな内容を扱っている業界です。
この記事では、人材業界の概要やビジネスモデル、市場規模、今後の課題や将来性を解説しています。最後まで読めば人材業界についての理解が深まり、エントリーする際の参考になるはずです。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
- 人材業界とは企業と求職者をつなげる仕事
- 人材業界の職種や仕事内容
- 営業
- キャリアアドバイザー
- コーディネーター
- マーケティング
- 広告制作
- 企画
- 人材業界における4つのビジネスモデル
- 人材紹介
- 人材派遣
- 求人広告
- 人材コンサルティング
- 人材業界の動向
- 外国人労働者の増加
- 副業や兼業の需要の高まり
- 採用手法の多様化
- キャリア意識の変化
- 景気変動の影響
- 人材業界の将来性と課題
- 人材業界で働く4つの魅力ややりがい
- 1.人との出会いが多い
- 2.社会的な問題解決に貢献できる
- 3.利用者のキャリア形成の一助になれる
- 4.利用者を継続的にサポートできる
- 「人材業界はやめとけ」と言われる理由
- 人材業界に求められる3つのスキル
- コミュニケーションスキル
- 営業力・プレゼンテーションスキル
- 情報収集スキル
- 人材業界に向いている人の特徴5選
- 人と関わるのが好き
- 情報収集が得意
- こまめな連絡が苦にならない
- 成長意欲や向上心が強い
- 行動力が高い
- 人材業界で想定される3つのキャリアパス
- マネジメント職として組織を管理する
- コンサルタントとして専門性を磨く
- 独立してサービスを提供する
- 人材業界向けの志望動機の例文
- 人材業界の特徴を理解して就活を前進させたいあなたへ
人材業界とは企業と求職者をつなげる仕事
人材業界とは、求人募集を行う企業と勤め先を探す求職者をつなぐ業界を指します。
人材派遣や求人広告など、一口に「人材業界」と言っても、その実態や仕事内容は多岐にわたります。そのため、人材業界を志望する際は、業界だけでなく、職種やビジネスモデルへの理解も重要です。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界の職種や仕事内容
人材業の仕事には、求職者をサポートするアドバイザーや顧客を獲得する営業など複数の職種があります。自分が目指したい仕事があるかどうかを考えるためにも、ぜひ参考にしてください。
営業
人材業界の営業は、新しい取引先を行う新規開拓がメインです。人材を紹介したり、派遣したりする企業を新しく探します。
また、取引先ができたら、状況のヒアリングや人材提案を行う場合もあります。人材を紹介するために、クライアントとの信頼関係を築くのも営業の仕事です。
営業職を志望する場合は、「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」の記事も参考にしてください。
キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーは就職や転職を考えている人に対し、どのようなキャリアを目指すかアドバイスを送る仕事です。求職者の希望や能力、スキルなどを考えて、最適なサポートを行います。
転職に向けて自己PRや面接対策、書類の添削などを行うのもキャリアアドバイザーです。就職エージェントや転職エージェントで求職者をサポートする人と考えると、イメージしやすいでしょう。
コーディネーター
コーディネーターは、仕事を探す求職者と人材を探す企業の橋渡しをする仕事です。人材派遣会社で橋渡しを行う人のことをコーディネーターと呼ぶケースが多くあります。
コーディネーターの主な仕事は、「求職者の登録や面談」「マッチング」「入社後のフォロー」です。派遣会社に来た求職者の面談を行い、候補となる企業とのマッチングを行います。
また、人材派遣会社の場合、入社すれば終わりではありません。派遣会社から企業に仕事をしに行く形になるため、入社後もコーディネーターがサポートします。企業を紹介するだけではなく、入社後もかかわり続ける点はコーディネーターの特徴でしょう。
マーケティング
人材と企業のマッチングを行うために、マーケティング活動も必要です。求職者や企業のニーズを把握し、必要な広告やPR活動を行うことで人材を集めます。
企業によっては自社でサイトを運営し、求人を出したり求職者を集めたりする場合も。自社のサービスで得た情報を活かして、より利用者が増えるようにマーケティングを実施しています。
広告制作
人材を集めるための広告を専門的に制作するのが広告制作です。就活サイトや転職サイトにある求人などを作成する場合があります。
広告は応募者を増やすために、企業の魅力を伝えることが重要です。企業の魅力や情報をわかりやすく伝える文章力や、応募したいと思える表現力が求められます。
企画
自社のサービス認知を増やしたり、利用者を増やしたりする企画を考える仕事です。新しい施策を行うことで、自社の売り上げ拡大に貢献します。
たとえば、自社サイトを利用する人数を増やすキャンペーンを考えるのは企画の仕事です。マーケティングや広告と協力しながら、サービスの認知を目指します。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界における4つのビジネスモデル
人材業化には、大きくわけて「人材紹介」「人材派遣」「求人広告」「人材コンサルティング」の4つのビジネスモデルがあります。同じ人材業界でも仕組みが違うため、それぞれの違いを把握しておきましょう。
人材紹介
人材紹介は、働きたい求職者に対し、人材を募集する企業を紹介する仕事です。自社が運営する転職支援サービスや求人サイトを通じて企業に人材を紹介し、働き手がほしい企業と求職者のマッチングを行います。
人材紹介が収益を上げるタイミングは、人材を紹介し、入社が実現したタイミングです。入社した際に、企業から仲介料として報酬をもらいます。
一方で、求職者から求人の募集や転職サービスの利用時に費用をもらわないケースがほとんどです。企業から報酬を受け取る代わりに、求職者には無料でサービスを提供できるビジネスモデルになっています。
人材派遣
人材派遣は求職者に対して仕事を紹介し、自社から派遣する形で勤務してもらうビジネスモデルです。人材派遣も人材紹介同様に、企業を紹介する仕組みです。
人材紹介との違いは、紹介した人材が働いた分だけ人材派遣会社に報酬が支払われること。派遣した人材が働いた時間に応じた金額を派遣先の企業から受け取り、一部を派遣社員に、残りを自社が受け取る仕組みです。
人材派遣は業種業界に特化した企業も多いので、それぞれの違いを把握しておきましょう。企業の特徴を把握して自己PRや志望動機を考えると、より評価してもらいやすくなります。
求人広告
求人広告は、企業から依頼された求人広告を制作し、求職者に向けて発信するビジネスモデルです。就職サイトや転職サイトに掲載されている求人は、求人広告会社が作成している場合が一般的になります。
求人広告の掲載範囲は広がっており、従来の新聞や情報誌だけでなく、Webサイトでのシェアも拡大しています。
また、従来は掲載している広告の枠や日数に応じて、報酬を受けとる求人広告が多くありました。最近では、成果報酬型と呼ばれる、応募があった人数や採用した人数に応じて報酬を受け取る広告も増えてきています。
人材コンサルティング
人材コンサルティングは、企業の人事に関する業務を多方面から支援・改善するサービスです。効率的な採用方法や人材育成の体制構築など、人材採用にかかわる全体的なサポートを行います。
コンサルティングだけではなく、採用代行や面接代行などのアウトソーシングを行うことも。コンサルティングで培ったノウハウを活かして、企業の採用を支援します。
人材会社は特定のビジネスモデルだけを扱う会社もあれば、複数の領域にまたがる会社もあります。志望する会社が人材事業の中でもどのような領域を扱っているのかは調べておきましょう。
また、特定の地域や業界のみを取り扱い、専門性の高い人材サービスを提供している企業もあります。企業ごとの強みを理解しておくと、志望動機作成にも役立つのでしっかりと比較するようにしてください。
業界研究や企業研究を行う方法については、「ほかの就活生と差をつけろ!1歩先行く業界企業研究のコツ」の記事も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界の動向
ここでは、人材業界の動向についてまとめました。業界研究の一環として参考にしてください。
外国人労働者の増加
少子高齢化に伴う労働力不足の影響で、外国人労働者の受け入れが増加しています。厚生労働省の「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)」によると、2022年の外国人労働者数は188万2725人で前年対比5.5%増と過去最高を記録しました。
副業や兼業の需要の高まり
厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の導入により、副業や兼業が一般的になりつつあります。これにより企業は人件費を柔軟に管理でき、求職者はスキルアップや収入増加の機会を得られます。
採用手法の多様化
従来の紙媒体に加え、Webサイトや人材紹介、スカウト型採用、SNSなど新しい採用手法が次々と登場しています。特にスマホの普及により、求職者の行動パターンも変わり、オンライン面接が主流になりつつあります。
キャリア意識の変化
近年、ジョブ型採用を望む就活生が増加しており、終身雇用の概念が薄れつつあります。これに伴い、スキルアップを目指す転職者が増え、人材の流動性が高まっています。
景気変動の影響
人材業界は景気変動に敏感です。リーマンショックや新型コロナウイルス感染症の影響で有効求人倍率が大きく変動したことが示すように、経済の状況に大きく左右されます。
現在では、コロナ禍からの経済回復に伴い、飲食業や製造業、サービス業など幅広い業種で求人が回復しました。特にホテルや観光、販売などのサービス業では求人数が大幅に改善しています。
参照元
厚生労働省
「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)
副業・兼業
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界の将来性と課題
人材業界は、近年大きな成長を遂げていますが、いくつかの課題に直面している状況です。テクノロジーの進化に伴い、AIや自動化が進展する中で、人間にしかできないスキルや能力の価値が再評価されています。
これにより、教育やトレーニングの重要性がますます高まる状況。効果的な人材育成プログラムの構築が求められています。
さらに、グローバル化の進行により、多様性の受け入れとその活用が重要です。外国人労働者の増加に伴い、文化や言語の違いを理解し、共に働くための環境づくりが求められています。また、働き方改革に伴う柔軟な労働形態の導入も大きな課題です。
リモートワークやフレックスタイム制の導入が進む中で、労働者の健康管理や生産性の向上をどのように実現するかが問われているでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界で働く4つの魅力ややりがい
人材業界で働く魅力は、人との出会いが多く自信の価値観や知見を広げる機会が多いこと。また、求職者の人生に関わるサポートを行えることは、大きなやりがいとなるでしょう。
1.人との出会いが多い
人材業界は、サービスの利用者や人材を募集するクライアント企業の社員など、ほかの業界に比べて人との出会いが多いです。
仕事を通じてさまざまな人と関われるため、自身の知識や価値観、人脈などを広げられる点が魅力といえるでしょう。
2.社会的な問題解決に貢献できる
人材業界で働くことで、少子高齢化による人手不足などの社会的な問題に対して積極的に取り組むことができます。厚生労働省の「人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について」によると、人手不足が企業経営に影響を及ぼしている企業は全体の72.4%に上り、そのうち22.5%は「大きな影響」を受けていると回答がありました。
具体的な影響としては、「既存事業の運営への支障」や「技術・ノウハウの伝承の困難化」、「新規需要増加への対応不可」などが挙げられ、多くの企業が悪影響を受けていることがわかります。
人材業界では、このような社会課題に事業として取り組むことで、社会貢献できるやりがいを感じることができます。企業の成長を支援し、求職者のキャリア形成をサポートすることで、社会全体の問題解決に取り組むのもいいでしょう。
3.利用者のキャリア形成の一助になれる
人材業界は、求職者の就職や転職をバックアップし、人生における大切なキャリアを築くサポートができることも魅力の一つです。
利用者の適性や要望を汲み取り、より満足度の高い就職を後押しすることは、仕事のやりがいにつながるでしょう。
4.利用者を継続的にサポートできる
人材派遣なら、長く利用してくれる登録者に対して、継続的な就職のフォローに携われます。
登録者との結びつきを深めて、その人の長所やスキルを理解したうえで適切なサポートを行えることがやりがいになることもあるでしょう。
サービス利用者やクライアント企業への関わり方は、コンサルティング業務と近しいものがあります。「コンサルティング業界について研究しよう!仕事内容や働く魅力を解説」ではコンサルティング業界について詳しく解説しているので、人材業界とセットで理解を深めておくことをおすすめします。
参照元
厚生労働省
令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
「人材業界はやめとけ」と言われる理由
業界研究をしてきた就活生のなかには、「人材業界はやめとけ」などと聞いたことがあるかもしれません。
人材業界がやめとけと言われるのは、業務量が多く、ハードワークを求める企業もあるからです。求職者や取引先が土日休みとは限らないため、勤務が不定期になることもあるでしょう。
また、人と企業をつなぐビジネスになるため、コミュニケーションは必須です。ときには求職者と取引先の板挟みになり、精神的に疲れてしまう場合もあります。
一方で、コミュニケーションをとることが楽しかったり、仕事を探している方に最適な企業を紹介できたりなどやりがいを感じる場面も多くあります。周囲の評判だけで判断するのではなく、自分で情報を確かめて判断するようにしましょう。
しっかりと企業や業界について見極めるには、インターンシップに参加するのもおすすめです。インターンシップについては、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事で紹介しているので参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界に求められる3つのスキル
人材業界で活躍するためには、次の3つのスキルが特に重要です。これらのスキルを磨くことで、より多くの人材と企業を結びつけ、成功するキャリアにつなげることができます。
コミュニケーションスキル
人材業界は求職者や取引先とのやり取りが多く、コミュニケーションスキルが評価されます。特に、以下のような場面で使用できるコミュニケーションスキルは評価されるでしょう。
・クライアント企業への営業:企業のニーズを正確に理解し、求職者を紹介するための交渉力が求められる
・派遣先との求人に関する相談:派遣先の企業とのやり取りをスムーズに進めるための対応力が重要
企業と求職者を仲介する仕事の性質上、コミュニケーションを円滑にとれる人材は評価されます。どのようなコミュニケーションスキルに自信があるのかアピールするのも内定獲得のコツです。
営業力・プレゼンテーションスキル
人材業界では、クライアント企業を獲得して、求職者を適切な職場に紹介するための営業力とプレゼンテーション力も求められます。
具体的には以下のとおりです。
・プレゼンテーションスキル:クライアントや求職者に対して、魅力的にサービスや求人情報を伝える能力
プレゼンテーションスキルに自信がない就活生は、ゼミや講義での発表機会を積極的に利用して、思いを込めて話を伝える練習を積むとよいでしょう。
情報収集スキル
人材業界では、クライアント企業の業界動向や求人情報、求職者のスキルや希望を的確に把握するための情報収集スキルが重要です。
具体的には以下の能力が求められます。
・的確な情報提供力:求職者と企業の両方が満足するために、必要な情報を的確に提供し、信頼関係を構築するために必要なスキル
求職者と企業が求める情報を常に意識して、先回りできるような行動力もあると、より重宝されるでしょう。
なお、自分のアピールポイントがまだ不明確な就活生は、自己分析を入念に行うことをおすすめします。「自己分析のやり方おすすめ10選!正しく長所を理解するコツも解説」で自己分析の方法を詳しく解説しているので、参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界に向いている人の特徴5選
人材業界に求められるスキルを理解できると、向いている人の特徴もイメージしやすいでしょう。ここでは、人材業界に向いている人の特徴を5つ紹介します。
志望先として人材業界に適性がありそうか、以下の内容を踏まえて検討してみてください。
人と関わるのが好き
人材業界で働く魅力や求められるスキルでも解説したように、人材サービスの仕事に就けば多くの人と出会うため、人材業界は人と関わることが好きな就活生におすすめです。
求職者に対する求人紹介はもちろん、さまざまなクライアント企業の担当者との折衝など、あらゆる場面で人と接して仕事を進めます。
仕事を通じてさまざまな人と関わりながら関係性を構築したいと考える就活生は、人材業界が向いているでしょう。
情報収集が得意
クライアントや求職者の要望に合わせて、必要な情報をその都度提示できる情報収集力だけでなく、集めた情報を整理して伝えるのが得意な人も、人材業界は向いているといえます。
クライアント企業の概要や応募要件はもちろん、扱う業界の情勢や就職事情にも精通しておくと、スムーズに業務を進められます。
クライアント企業によっては業界に馴染みがないこともあり、専門的な知識を求められることもあるでしょう。このような場合でも、知的好奇心を持ってリサーチできる人は、人材業界が特に向いているといえます。
こまめな連絡が苦にならない
人材業界は、クライアント企業やサービス利用者との密なやりとりも求められるため、こまめな連絡ができる人ほど向いている仕事です。
こまめな連絡がとれるほど、利用者の満足度向上にもつながるでしょう。当然、クライアントに対する素早いレスポンスも、互いの信頼関係構築に欠かせないだけでなく、継続的な契約の獲得につながります。
友人との日常的なやり取りでもすぐに返信するタイプの就活生は、人材業界に向いているといえそうです。
成長意欲や向上心が強い
人材業界全体の傾向として、営業担当には厳しいノルマが課されることも多く、困難な状況に打ち勝つ向上心や精神的な強さが欠かせません。
また、クライアント企業を獲得し続けるためには、自身の営業スキルを磨くだけでなく、さまざまな情報を仕入れ、常に自分をアップデートさせて営業力を磨き続ける必要があります。
現状に満足せず、常に成長し続ける意欲のある人は、人材業界で活躍していけるでしょう。同時に、サービス利用者である求職者の成長の力になりたいと思える人は、人材業界は特におすすめです。
行動力が高い
人材業界では行動力の高さも求められます。
失敗をおそれないメンタルの強さとも言い換えられます。営業担当の場合は新規クライアント獲得のために奔走することが多いため、目標達成に向けてさまざまなことにチャレンジできるのは強みになるでしょう。
人材紹介業においても、クライアント企業が求める人物を素早く見つけ出し、採用につながるように業務を進める必要があります。
クライアント企業やサービスを利用する求職者一人ひとりによってニーズは当然異なるため、それぞれを的確に見極めて果敢に行動できる人は、人材業界に向いているでしょう。
「仕事選びで後悔しないためにはどうする?選び方のコツや準備を解説」では、就活で企業や仕事を選ぶ際のポイントをまとめているので、この内容も参考にしながら自身の適性を判断してみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界で想定される3つのキャリアパス
人材業界に就職した後のキャリアパスについて、比較的想定される3つのパターンを紹介します。
これまで紹介した人材業界の仕事内容や向いている人の特徴、以下で紹介するキャリアパスを踏まえて、自身が働く姿をイメージしてみてください。
マネジメント職として組織を管理する
人材業界の中で経験を積み、社内のマネジメント職として組織を管理するキャリアは、比較的王道と言えます。
そもそもマネジメント職とは、組織のなかで陣頭指揮をとり、部下の指導や組織・チームの運営に対して責任を持つ重要なポスト・役職のことです。人材紹介や人材派遣などの業界を問わず、現場で培った経験を踏まえて、広い視野を持って社内の効率的な組織運営に携わるのがマネジメント職の特徴です。
仕事の価値を提供するのが対クライアント企業ではなく対自社になるため、マネジメント職として活躍する際はコミュニケーションをとる相手も変化します。
また、サービス利用者の成長に貢献するという視点から、部下の成長を見守り、育てるやりがいや魅力を味わえるのはマネジメント職ならではです。
コンサルタントとして専門性を磨く
人材業界で働いた際のキャリアパスには、コンサルタントとして専門性を磨いていくパターンも比較的多いです。
クライアント企業と求職者の双方に対してコンサルティングできるため、自身の適性を踏まえて専門性を特化してもよいでしょう。もちろん、状況に応じて双方に対するコンサルティングを担うことも可能です。
人材業界では、「コンサルタント」よりも「キャリアアドバイザー」などの通称で呼ばれることも多いです。
独立してサービスを提供する
人材業界で培った経験やスキルをもとに独立して、人材紹介やコンサルティングサービスを提供することも可能です。
法人営業を長年行ってきた方であれば、個人事業主として営業代行を仕事にすることもできるでしょう。また、人材業界は業務量が多くてハードな印象があるかもしれませんが、その分、ビジネスパーソンとして活躍できるさまざまなスキルを身につけられます。
独立には当然リスクもありますが、働き方が多様化する昨今においては、選択肢の一つとして視野に入れられるでしょう。
就活の面接では、入社後のキャリアに関しても問われます。「就活のビジョンはどう答える?企業が質問する意図や答え方のコツを解説」では、企業側がキャリアについて質問する意図も含めて詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界向けの志望動機の例文
最後に、人材業界を志望する就活生に向けて、志望動機の例文を紹介します。
御社(貴社)はさまざまな業界の紹介案件を抱えているため、利用者に対してより多くの可能性を掲示できる点が魅力です。「利用者に正確な情報を届ける」をモットーに、定期的な企業への聞き取り調査を実施している点にも共感し志望いたしました。
アルバイトでテレアポの仕事をしているため、相手のニーズを汲み取るヒアリング力には自信があります。
御社(貴社)におきましても、このスキルを活かして利用者の潜在的なニーズの把握に努め、顧客の満足度が高いサービスを提供して会社の
利益最大化に貢献したいです。
上記はあくまで参考にして、自身のエピソードを交えたオリジナリティのある志望動機を作成しましょう。
志望動機をまとめる際のポイント
採用担当者の心に響く志望動機にするには、上記のとおり「志望した理由→その企業へのこだわり→エピソード→自身を採用するメリット→貢献意欲や抱負」の構成で作成するのがおすすめです。
人材業界を志望する理由や応募先企業を受けた理由を最初に述べて要点を明らかにし、根拠となるエピソードを添えて話の説得力を増しましょう。
また、就活の志望動機で効果的なアピールをするには、業界や企業研究が欠かせません。なぜ人材業界を志望するのか、なぜその企業なのかを明確に伝えて、志望度の高さや入社意欲を示せる志望動機を作成しましょう。
志望動機の作り方に関してもっと知りたい人は、「新卒採用でアピールできる志望動機の例文集!業界・理由別に紹介」をご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
人材業界の特徴を理解して就活を前進させたいあなたへ
就活をスムーズに進めるには各業界への理解が必須で、志望する業界に限らず、さまざまな業界を広くリサーチしておくことが特に重要です。
ただし、就活では慣れないことも多く、思うように業界研究や就活の準備を進められないと不安に感じている人も多いでしょう。
就活に対する不安がある人は、キャリアチケットに相談することをおすすめします。
新卒に特化した就職エージェントであるキャリアチケットでは、専任のアドバイザーが自己分析のサポートから志望動機の添削、模擬面接、求人の紹介に至るまで、内定獲得に向けたサポートを無料で提供しています。
就活を効率よく進めたい人は、ぜひ気軽に相談してみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。