就活中に知っておくべき「きつい業界」の特徴は?企業選びのポイントも紹介

このページのまとめ

  • 「きつい業界」を志望する場合、特徴を理解しそれでも働き続けられるのかよく考える
  • きつい業界で働くには、それだけの目的意識や熱意が必要
  • きつい業界には、「精神的」にきつい仕事と「身体的」にきつい仕事がある
  • きつい業界の特徴は「業務に区切りがない」「サービスを売る仕事」「ノルマがある」
  • 離職率の高い業界の主な特徴は「労働時間が長い」「薄給」「業務量が多い」など

就活生のなかには、業種選びの際に「きつい業界」かそうでないかで判断している人もいるのではないでしょうか。もちろん、「きつい業界」というのは存在し、きついと言われるだけの特徴があるのも事実。ただし、きついと言われる業界にはメリットもあります。大切なのは、その業界で自分が長く働き続けるかよく見極めること。このコラムでは「きつい業界」の特徴や、きつくても入りたい場合のポイントをご紹介します。ぜひご一読ください。
 

できることなら就職したくない「きつい業界」

志望業界は人それぞれですが、きつい業界には入りたくない人がほとんど。では、具体的に「きつい」仕事とはどのようなものをいうのでしょうか。

「きつい」仕事には2種類ある

基本的に、「きつい仕事」には2種類あります。自分の思い浮かべる「きつい」業界と照らし合わせてみましょう。

「精神的」にきつい仕事

精神的なきつさを感じる仕事です。もちろん、どんな仕事でも精神的に辛い部分は存在します。
例えば高いノルマを課され、上司からの圧がかかり疲弊してしまう営業職、人の命や身体に関わる医療・介護などの業界、人のお金や資産、人生に関わる不動産や保険などの業界は、責任も大きく、精神的なきつさを感じることがあるでしょう。
世の中や人の人生に影響力が大きい仕事は、その分プレッシャーも大きく、精神的なきつさを感じる可能性があります。もちろんこれはあくまで一例で、職種や業界、社風などによっても異なります。

「身体的」にきつい仕事

身体的にハードな仕事も多く存在します。身体を使う工場や大工などの労働作業以外にも、長時間立ち続けなくてはいけない接客業や外回りの多い営業などがそれにあたるでしょう。また、残業が多く社内での拘束時間が長い場合も身体的にきつい仕事といえます。命や怪我のリスクが考えられる、消防士や警察官なども身体的にきつい仕事とも考えられます。

精神的な「きつさ」と身体的な「きつさ」のどちらがよりきついと感じるか、はたまた両方ともきついと感じるかは人それぞれです。
自分がしたい仕事が「きつい」仕事だった場合、その仕事を長く続けていけるのか考えることが大切。まずは「きつい業界」の特徴から知っていきましょう。

きつい業界の3つの特徴

以下、「きつい業界」の主な特徴を3つにまとめました。

1.業務に一定の区切りがない

きつい業界に多い特徴は、業務に一定の区切りがないことです。例えばコンサルティングや広告業などは、常に顧客やクライアントのことを考えサービスを提供し続けます。そのため、ある程度の区切りはあるものの、業務に終わりの境目がないので、長時間働くことが常態化してしまうこともしばしば。1つの業務が明確に完結せず地続きに繋がっていくような場合、終わりが見えず「きつい」と感じる可能性が高いでしょう。

2.ノルマがある

先述のとおり、ノルマがある仕事は精神的な負担が大きくなる傾向に。そのノルマが大きければ大きいほどプレッシャーが生まれ、きついと感じます。特に販売系の業界は、商品の売上などノルマを課せられることが多いでしょう。

3.サービスを売っている

娯楽系、医療・福祉、マスコミ、教育などの業界は、「サービス」を売る仕事であり、従業員一人ひとりの労働力への依存度が高く激務であることが多いです。「モノ」を売る仕事の場合、企画や製造をクリアすれば、あとは工場などで生産体制を稼働させ、販売に回すことができます。しかし、サービスとなると自身の労働が商品となるので、サービスを提供するために自分自身が働き続けなくてはいけません。そのため、労働時間も長くなり、身体的な疲労を強く感じるようになります。
 

離職率の高い業界5選

次に、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」を参考に、離職率(新規学卒就職者の産業別就職後3年以内の離職率)の高い業界を見ていきましょう。

1.宿泊・飲食…50.4%

宿泊・飲食業界は、常に人手不足であることが多いため、労働時間が長く不規則であるという特徴があります。また、休日が稼ぎ時のため、休日休みが少ないことや、労働時間が長い割に給与が低いこと、クレーム対応など接客のストレスなどが離職率を高めている原因と考えられるでしょう。

2.生活関連サービス・娯楽…46.6%

生活関連サービスや娯楽は、主に遊園地やゲームセンターなどのアミューズメント施設全般を指します。飲食・宿泊業界同様、サービス業特有のストレスや、仕事の幅が少なくキャリアアップが見込めないこと、立ち仕事が多く身体的な疲労を免れない点などが離職率の高い理由でしょう。

3.教育・学習支援業…45.9%

教育・学習支援業は、主に学習塾・教材の開発や販売会社が挙げられます。教育業界は、膨大な業務量、それゆえの長時間労働が離職率を高める傾向に。
特に学習塾の場合、授業の準備や塾の運営、ビラ配りなどの営業から保護者対応など、業務内容が幅広く、全てをこなすとなるといくら時間があっても足りません。また、生徒の成績を上げることがノルマとなるので、プレッシャーも大きく、保護者からの圧などで精神的なストレスを感じてしまうことも。

4.医療・福祉…39.0%

医療業界は医師や看護師、薬剤師などが含まれ、介護業界は高齢者福祉施設や訪問介護で働く介護福祉士、社会福祉士などが該当します。
医療・福祉業界も常に人材不足で、一人ひとりに割り当てられる仕事量が多いだけでなく、人の命を預かる仕事であり、その責任の重さや激務でストレスを感じてしまう人が多い傾向に。
特に看護師の離職率が高く、女性比率の高さから結婚・出産などのライフイベントを機に退職する方や、キャリアアップを目指し転職する人も目立ちます。
介護業界も、高齢者の命を預かるハードな仕事でありながら薄給のため離職を考える人が多いようです。

5.小売業…37.4%

小売業は、多くの企業が含まれ、身近なものとしてはコンビニやスーパーやアパレルショップが当てはまります。小売業界では、仕事の幅が広がらずキャリアアップが見込めない点や給与の低さから離職率が伸びていると考えられます。
その中でもアパレル業界は、アルバイトの従業員が少なく、正社員にかかる負担が大きいという特徴が。そのため、毎月の高い売上ノルマや、休日休みの無さなどで離職を考える人も多いようです。

参照元:厚生労働省-「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」
 

きつい業界で働く3つのメリット

これまで、きつい業界の特徴や離職率をお伝えしました。「労働時間が長い」「薄給」「人材不足」「精神的な負担が多い」など、さまざまな理由から「きつい」と感じる人が多いようですが、すべてのきつい業界にこのような特徴があるわけではありません。
激務の業界のなかには、大きなメリットを含んでいる会社も存在します。以下、一部の「きつい業界」から得られるメリットをまとめました。

1.覚えられる仕事が多い

きつい業界の大きな特徴として、仕事量の多さが挙げられます。しかし、仕事の量が多いというのは、それだけ覚えられる業務が多いということです。今後転職するにしても、多くの経験をさせてもらえる環境で働くことは、自分にとって少なからずプラスに働く場合もあるでしょう。

2.出世が早い

きつい業界、離職率が高い業界には「出世が早い」という大きな特徴があります。離職率の低い業界に比べ人員が少ないので、任される仕事の責任も重く、若いうちから役職がもらえるケースも少なくありません。入社後早い段階で現場を経験し管理職になりたいという方にとっては、決して悪い環境ではないといえます。

3.給料が高い

先述のとり、きつい業界の特徴として「薄給」であることが挙げられます。ただし、全てのきつい業界が薄給であるとは限りません。
たとえば、誰にでもできる仕事であれば給与は低くなる可能性が高いでしょう。しかし、誰でもできるわけでなく、人を選ぶ仕事であれば給与は高くなります。つまり、「きつい業界」のなかでも「特別体力のある人しかできない仕事」「精神力のある人にしか務まらない業務」などを率先して行えば、人より稼げるチャンスが多くなるでしょう。
 

きつくても入りたい…そんな場合の就活ポイント

きつい業界だからといって、必ずしもそれが悪いというわけではありません。業界の構造上やむを得ない場合もあるし、激務の対価として給料が高いこともあります。自分が何を求めるかで、その業界への評価は変わってくるでしょう。
最後に、「そこにどうしてもやりたい仕事がある」「人より多く稼ぎたい」などさまざまな理由で「きつい業界」で働きたい人のために、その場合の就活ポイントをお伝えします。

自分に合っている仕事なのか見極めることが大切

大切なのは、その業界で自分が長く働き続けられるか、よく見極めることです。きつい業界でも、自分の適性に見合っており、やりがいを持って働けるのであれば問題ないでしょう。ただし、精神的・体力的な面で働き続けるのが難しそうだと思うのであれば、もう一度志望企業を考えなおすことをおすすめします。

本当にその業界で働きたいのか自分の熱意を確かめる

「きつい業界」で働くためには、それだけの目的や熱意が必要です。激務な会社に入って何を成し遂げたいのか、自分の軸を曲げずに働き続ける覚悟はあるのか、よく考えて決めましょう。

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